幸運の歌姫

歩楽 (ホラ)

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第1章・聖騎士

PvP

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両者が激闘する

 レベル100同士の戦いは
この世界の人間には、信じられない光景であっただろう
だが、それを目にするものは居ない
観客0の、生死をかけた戦いが
今、人知れず行われていくのだった。


 ラオウは、眉間に皺を寄せ思う。

(シャルロットと出会うのが早すぎた
後数分もあれば、サポートジョブを、戦士系に変えれたのにと
同じ力量同士なら、サポートジョブによる
ステータスアップも馬鹿にならばい

 それに、一気に出力を上げる
ブースト系のスキルが無いと
あのアホの様に固い
シャルロットの防御を抜くには骨がいる。)



 そう、何時もより攻撃系のステータスが微妙に低い
他のPC相手なら、気にならないが
今の相手は、防御特化のシャルロットだ、攻撃の通りが少ない。

 俺の【伝説級】の武器の攻撃も
【神級】のシャルロットの盾に幾度も防がれる。

 そして、格闘系攻撃スキルや技を繰り出しても
タイミングを合わせ、防御系スキルや
瞬間的な防御力アップで、しのがれて行く。

 さすがとしか言いようがなかった。

 レベル99までの総てのスキル・技を知り尽くし
総てのMPや、リキャストまで、計算し尽くす
シャルロットが腹ただしくもあり
どこか、心惹かれてもいた。

 それでも、その計算を崩すのは
シャルロットの知らない技とスキル
それこそ、新しいスキル試すときだった。

 101になって取得したスキルの1つ
一度使うと、クールタイムが30分と長いが
 それこそ盾持ちの相手には最高の攻撃を

 スキル【ハイパーブレイク・シールド】
右拳に力を込め殴り付ける
盾に当たりさえすれば、最低でも耐久値を50%以上減らせ
盾を持つ腕に30秒のマヒを与える事ができる
また、盾のランクによって、確率は変わるが
盾破壊を引き起こす
対人の盾持ち相手に特化した【スキル】である。




 シャルロットは、戦闘が始まって常に警戒していた
ラオウの口にした、新しいスキルや技の事を。

 そして、今、ラオウの右拳から、異様な迫力を感じる
直感が、シャルロットに伝えた、この攻撃は、やばいと
体が反応し反射的に盾を構えた瞬間
ラオウの唇が少し上がるのが見えた。

 これは、格闘系のスキル1つ、防具破壊
それも?狙われたのは、盾

私の盾は【ゴッドクラス】
そして、この盾は耐久値は無く、絶対壊れない仕様である。
ラオウも、そのことは知っているはずだ

それを、狙う?
これこそが、新しいスキル?
神クラスの防具でも、干渉できるスキル?

 一瞬の判断だった、盾の前に片手剣をだし
スキル「パーリング」
次に武器で受ける攻撃を一度のみ受け流すスキル
盾持ちのスキル「シールドパーリング」もあるが、盾を狙われた今
盾で受ける事をヤメた。




 ラオウは、そのスキルを乗せた拳を
片手剣で弾かれた。

 だが、それは、それだと、あまり気にはしない
シャルロットが知らない、新しいスキルを使い
シャルロットの頭に、その事を刻めれば良いと踏んだ
高レベルのPvP対戦では、0,1秒の迷いが勝敗を分ける
そう、今の攻撃で、一瞬の迷いを産めればいい
それが、積み重ねれば、戦いは大きく動くと。

 それに、、まだ攻撃系スキルは多くある
多少攻撃を受けたところで
白系のサポートジョブのアクテゥブスキルのお陰で
オートHP回復もできるし
格闘系のスキルで【気力回復】のHP大回復もまだ、使っていない
なら、今は、押しに押していく


 時間が長引けば、攻撃スキルや技が少ない
盾職業であるシャルロットの不利である
いや、初めから、ラオウの有利の戦いでもあった

 どれくらいだろう、30分も繰り広げられた戦いも
終を迎えようとしていた

 シャルロットが自身にかけた、数個の防御系の魔法が切れると
一気に防御力が下がり、HPが徐々に削られていく・・・・・・。




 PvP、普通に考えれば、長くても10分もかかることはない
それが、30分も長引いたのには、理由があった。



それは、ただ

【 死ねば終わる 】

それだけであった。


そして、何よりも

決定打に欠いたシャルロットだった


死ねば、終わる・・

ゲーム時代、数多の敵を倒し
仮初の命を狩ってきたシャルロットだが
この世界に迷い込み
あ3と、であって
瞳に映る総ての物は、あの世界と変わらず命があるのだと感じた。

そう、目の前の、ラオウも生きている
それを、倒すと言うことは、殺すと言う事
1つの、希望もあるが・・・・。


優しき心が

シャルロットに

ブレーキをかけるのだった。
 
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