AI実験 女二人

メカジキ

文字の大きさ
18 / 25

美魔女見習いの母と高校生の娘

しおりを挟む

1993年、夏。蒸し暑い午後の日差しが、レースのカーテン越しに細く伸び、ドレッサーの上に散らばった化粧品の瓶をキラキラと照らしていた。母は今日もその鏡の前に座り、魔法をかけている。20歳も歳の離れた娘である私、真由は、ベッドの上でだらしなく漫画を読んでいた。

「まゆ、ちょっとこっち見てごらん」

母の声は、歳を重ねるごとに若返っていくように聞こえる。いや、実際若返っているのかもしれない。彼女は、まるで時を遡るかのように、日に日に美しくなっていく。それは努力の結晶だと、母はいつも言う。

「ママ、またそのリボンとフリル?」

私は呆れたように呟いた。ドレッサーの椅子に腰掛けた母は、少女のようなフリルのついたブラウスを着ている。首元には白いリボンが結ばれていて、その下に隠されたシワの一本もない滑らかな肌が、誇らしげに見えた。

「そうよ。この年になったら、フリルやリボンを堂々と着こなせる女性は少ないの。これは若さの象徴じゃなくて、経験を重ねた美しさの象徴なのよ」

母はそう言って、赤いルージュを丁寧に唇に引いた。その瞬間、彼女は「美魔女見習い」から、正真正銘の美魔女へと変身する。その手元にあるのは、どこか懐かしい質感がするファンデーションや、色とりどりのアイシャドウ。それら一つひとつが、母の魔法を支える大切な道具なのだ。

「いい?真由。魔法ってね、信じる心から生まれるの」

母は私の方を振り返り、真剣な眼差しで言った。
「化粧品はただの道具じゃない。自分を愛する気持ち、人生を楽しむ気持ち、それらを形にするための魔法の杖なの。ママはね、一生魔法をかけ続けるの」

私は何も言えず、ただ母の横顔を見つめていた。その表情には、どんな高級化粧品にも勝る、揺るぎない自信と輝きがあった。私が着ている、ただのTシャツとジーンズとは全く違う、彼女のブラウスのフリルが、そしてリボンが、まるで生きているかのように風に揺れている。

母にとっての魔法は、自分を美しく見せること。そして私にとっての魔法は、そんな母をいつまでも近くで見ていられることだったのかもしれない。だって、母の笑顔を見ていると、明日も頑張れる気がする。それが、私たち親子にとっての一番の魔法だった。

母が鏡の前から立ち上がった時、部屋全体がパッと明るくなったように感じた。その背中には、フリルやリボンが描く優しい輪郭があり、それはまるで、どんな苦労も乗り越えてきた勲章のように見えた。

「さあ、お出かけしましょう、まゆ」

母は私に微笑みかけた。その微笑みには、年齢という枠を超越した、強さと優しさが満ちていた。私は、母の手を握った。温かい、魔法の手。私は、この手が紡ぎ出す未来が、どんなに美しいものかを知っている。

美魔女見習いの母と、高校生の娘。フリルとリボンを身につけた母の姿は、私にとって永遠の憧れだ。彼女は今日も、明日も、その魔法を使い続けるのだろう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...