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「ようやっと見つけましたわ、はぐれ犬神」
狐が来た。
逃げないと。
逃げないと、この人が消されてしまう。
この狐は怖い狐。
”はな”にひどいことした奴と同じような衣を着ている。あの人と一緒にいた時に、あの人が”おんみょうりょうのほうし”と言った格好。
「狐だ。狐が来た。逃げないと、早く」
”はな”は主様を揺さぶる。
主様はわかっていないのか、ぼんやりと狐を見ている。
「失礼な、犬神や。蟲毒の術を途中で逃げたせいで、躾がなっとらんのかいな」
狐の言葉なんかどうでもいい。
”はな”は主様を揺さぶって、逃げようと言う。
「逃げないと。しっかり、して。主様」
逃げないと、主様は消されてしまう。
主様は警戒をしていない。
主様は自分が死んだということも、気付いていないから。
「大丈夫や」
揺さぶって『逃げよう』と言っていた”はな”の頭を撫でる。
”はな”にもわかる。
主様はもう、あの人じゃない。
主様は生きていない。幽霊だ。
生きていないから、その手に温もりはない。
生きていないから、食べなくてもいい。
生きていないから、魚を採る必要もない。
この狐は生きてないものが京(みやこ)にいることを許さない。
あの人が言っていた。
『京(みやこ)は陰陽寮の法師が守っとるから安全や。京(みやこ)を出て食べ物を探さにゃならん儂らは自分で何とかせにゃならんけど、京(みやこ)には鳥も魚もおらへんからな』
京(みやこ)の鳥は小さいし、京(みやこ)の魚はあの人を探している途中で初めて見かけた。
”はな”が鳥を獲る森には蛇やら烏がいて、人間が入るのを許さなかった。
あの人が魚を獲る川には人間には見えない者たちがいて、人間を川に引きずり込もうとしていたり、悪さをしようと待ち構えていた。
そんな奴らを京(みやこ)に入れないのが”おんみょうりょうのほうし”。
狐が生きてないものを消しているのを見たことがある。
狐が消しても、消しても、生きてないものが京(みやこ)からなくなることはない。
けど、狐は生きてないものを消す。
生きてない主様も消す。
「お偉い方が儂らになんの用や?」
消しに来た狐になんていうことを言うの?!
「あんさん、死んで時間が経ってはるやろ? 祀られてもおれへんのやから、このまま留まっていたら悪霊になってしまうか、消えてしまうで」
狐に言われて、主様が悪さをする奴らになるのだと知る。
消えるくらいなら、悪さをする奴らになってしまったほうがいい。
主様は辺りを見回す。
「”はな”がいないんや。儂は”はな”を探さないとあかん。あの子は寂しがり屋やから、一人にできんのや」
狐は持っていた扇で”はな”を示す。
「その子ならそこに」
主様もつられて”はな”を見る。
そして、首を振る。
「これやない。”はな”は犬や。いくら”はな”が頭がいいというても、人間やない。ほんま、可愛い子でなあ。顔が濡れるのが嫌いで川に入りたがらないんや」
主様には”はな”はわからない。
”はな”が何度言っても、狐が言っても、主様は”はな”を”はな”だとわからない。
主様にとって、”はな”は・・・?
「せやから、あんさんらは京(みやこ)の中を彷徨っておますんやな」
「何、言うとるんや?」
「あんさんの探している犬は犬神になっとります。野犬より、貧乏人が飼(こ)うとる犬のほうが安全に手に入りよるさかい、あんさんの犬は攫われたんや。その時に殺されたあんさんはその犬を探して京(みやこ)の中を彷徨っとっとるんでおます」
「”はな”は可愛ええんや。まん丸な目をしとってな、いつも儂の後についてきてな・・・。気付いたら、ちょーんと座って儂のこと見てるんや。儂の言うこともわかるみたいやし、あいつが獲ってきた鳥も、儂が獲ってきた魚も全部食べたりせーへん。儂の分をちゃんと残しておってな・・・。ひもじくて”はな”を抱き締めて眠った時も儂の鼻を舐めてくれてな、ほんま、”はな”は可愛ええ」
夢見心地で”はな”のことを語るこの人はやっぱりあの人で。
同じ空腹でも、あの人に抱えられていた時は、辛くなかったと思い出す。
今は空腹にもならないし、主様に抱えられていても、”はな”がわからないのが辛い。
「あんさん、その犬を偉い、可愛がられてはったんやな」
「”はな”は可愛ええんや、こいつみたいに」
そう言って、主様は”はな”の頭を撫でる。
「こないにも飼い主に可愛がられてたら、術者を恨んで憑くこともないわな」
「当たり前です。”はな”はあの人に会いたかったんです。一緒にいたいんです。あいつらと一緒になんかいたくない」
噛みつくように”はな”が言うと、”はな”の頭を撫で続ける主様を見ながら、狐が言う。
「可哀想にな。飼い主はあんさんやわかっとりゃしとはりません。殺されたせいやろうけど、地縛霊にもならんと京(みやこ)中を彷徨っとったから、魂がすり減っとります。それほど可愛かったんやろなあ」
「魂がすり減る?」
「そや。彷徨えば彷徨うほど記憶を失い、存在を失い、悪しきものになって、人間に戻れなくなりますんや」
「主様、人間に戻れるの?」
「今なら、人間に生まれ変わはることができます。せやけど、このままやったら人間どころか、生まれ変わりすらできなくなりますよって」
”はな”の頭を撫でる主様を見上げる。
あの人とよく似た表情で主様は”はな”を見ていた。
「ねえ。”はな”と会いたい?」
「会いたいわあ。”はな”、どこにいるんやろ? いくら探しても見つからんけど、どないしているやろ?」
「主様が生まれ変わったら、”はな”は会いに行きます。会いに行くから、主様は”はな”を待っててくれますか?」
「”はな”だけか? お前はどうすんのや?」
「”はな”は・・・」
”はな”が”はな”だと言っていても、わかってくれない主様。
それでも、主様は”はな”だとわかっていなくても、”はな”のことも考えてくれている。
”はな”は言葉が見つからなかった。
「お前も会いに来たらええ。”はな”と一緒に来たらええ。儂はお前も”はな”も同じやと思うとる。儂はお前と”はな”の三人で暮らしたいわ」
”はな”のことがわからないのに、やっぱり主様はあの人だ。
温かい手も、”はな”を呼んでくれる口もなくなったけど、主様はあの人で。
あの人と一緒にいた時には出なかった滴が目から溢れる。
「犬神の寿命は長いよって、犬が来られへん時でも一人で来ます。それでもよろしおすか?」
狐は”はな”とあの人の”はな”が別々であるように言う。
「当たり前や。”はな”もこいつもどっちも可愛ええ。一人で来るのは駄目や言うたら、可哀想やろ。何度も会いに来たらええ。儂が生まれ変わってる間、一人にするやろうけど、それ以外は一緒や。人間は神のようには生きられんさかい、そうするしかないやろ?」
”はな”のことをわかってくれない、主様なのに。
主様にとって、”はな”は犬神。
それでも、あの人の”はな”と同じように主様は見てくれている。
『”はな”。生まれ変わっても、一緒や。儂のほうが長く生きるさかい、”はな”を探したるわ』
狐が来た。
逃げないと。
逃げないと、この人が消されてしまう。
この狐は怖い狐。
”はな”にひどいことした奴と同じような衣を着ている。あの人と一緒にいた時に、あの人が”おんみょうりょうのほうし”と言った格好。
「狐だ。狐が来た。逃げないと、早く」
”はな”は主様を揺さぶる。
主様はわかっていないのか、ぼんやりと狐を見ている。
「失礼な、犬神や。蟲毒の術を途中で逃げたせいで、躾がなっとらんのかいな」
狐の言葉なんかどうでもいい。
”はな”は主様を揺さぶって、逃げようと言う。
「逃げないと。しっかり、して。主様」
逃げないと、主様は消されてしまう。
主様は警戒をしていない。
主様は自分が死んだということも、気付いていないから。
「大丈夫や」
揺さぶって『逃げよう』と言っていた”はな”の頭を撫でる。
”はな”にもわかる。
主様はもう、あの人じゃない。
主様は生きていない。幽霊だ。
生きていないから、その手に温もりはない。
生きていないから、食べなくてもいい。
生きていないから、魚を採る必要もない。
この狐は生きてないものが京(みやこ)にいることを許さない。
あの人が言っていた。
『京(みやこ)は陰陽寮の法師が守っとるから安全や。京(みやこ)を出て食べ物を探さにゃならん儂らは自分で何とかせにゃならんけど、京(みやこ)には鳥も魚もおらへんからな』
京(みやこ)の鳥は小さいし、京(みやこ)の魚はあの人を探している途中で初めて見かけた。
”はな”が鳥を獲る森には蛇やら烏がいて、人間が入るのを許さなかった。
あの人が魚を獲る川には人間には見えない者たちがいて、人間を川に引きずり込もうとしていたり、悪さをしようと待ち構えていた。
そんな奴らを京(みやこ)に入れないのが”おんみょうりょうのほうし”。
狐が生きてないものを消しているのを見たことがある。
狐が消しても、消しても、生きてないものが京(みやこ)からなくなることはない。
けど、狐は生きてないものを消す。
生きてない主様も消す。
「お偉い方が儂らになんの用や?」
消しに来た狐になんていうことを言うの?!
「あんさん、死んで時間が経ってはるやろ? 祀られてもおれへんのやから、このまま留まっていたら悪霊になってしまうか、消えてしまうで」
狐に言われて、主様が悪さをする奴らになるのだと知る。
消えるくらいなら、悪さをする奴らになってしまったほうがいい。
主様は辺りを見回す。
「”はな”がいないんや。儂は”はな”を探さないとあかん。あの子は寂しがり屋やから、一人にできんのや」
狐は持っていた扇で”はな”を示す。
「その子ならそこに」
主様もつられて”はな”を見る。
そして、首を振る。
「これやない。”はな”は犬や。いくら”はな”が頭がいいというても、人間やない。ほんま、可愛い子でなあ。顔が濡れるのが嫌いで川に入りたがらないんや」
主様には”はな”はわからない。
”はな”が何度言っても、狐が言っても、主様は”はな”を”はな”だとわからない。
主様にとって、”はな”は・・・?
「せやから、あんさんらは京(みやこ)の中を彷徨っておますんやな」
「何、言うとるんや?」
「あんさんの探している犬は犬神になっとります。野犬より、貧乏人が飼(こ)うとる犬のほうが安全に手に入りよるさかい、あんさんの犬は攫われたんや。その時に殺されたあんさんはその犬を探して京(みやこ)の中を彷徨っとっとるんでおます」
「”はな”は可愛ええんや。まん丸な目をしとってな、いつも儂の後についてきてな・・・。気付いたら、ちょーんと座って儂のこと見てるんや。儂の言うこともわかるみたいやし、あいつが獲ってきた鳥も、儂が獲ってきた魚も全部食べたりせーへん。儂の分をちゃんと残しておってな・・・。ひもじくて”はな”を抱き締めて眠った時も儂の鼻を舐めてくれてな、ほんま、”はな”は可愛ええ」
夢見心地で”はな”のことを語るこの人はやっぱりあの人で。
同じ空腹でも、あの人に抱えられていた時は、辛くなかったと思い出す。
今は空腹にもならないし、主様に抱えられていても、”はな”がわからないのが辛い。
「あんさん、その犬を偉い、可愛がられてはったんやな」
「”はな”は可愛ええんや、こいつみたいに」
そう言って、主様は”はな”の頭を撫でる。
「こないにも飼い主に可愛がられてたら、術者を恨んで憑くこともないわな」
「当たり前です。”はな”はあの人に会いたかったんです。一緒にいたいんです。あいつらと一緒になんかいたくない」
噛みつくように”はな”が言うと、”はな”の頭を撫で続ける主様を見ながら、狐が言う。
「可哀想にな。飼い主はあんさんやわかっとりゃしとはりません。殺されたせいやろうけど、地縛霊にもならんと京(みやこ)中を彷徨っとったから、魂がすり減っとります。それほど可愛かったんやろなあ」
「魂がすり減る?」
「そや。彷徨えば彷徨うほど記憶を失い、存在を失い、悪しきものになって、人間に戻れなくなりますんや」
「主様、人間に戻れるの?」
「今なら、人間に生まれ変わはることができます。せやけど、このままやったら人間どころか、生まれ変わりすらできなくなりますよって」
”はな”の頭を撫でる主様を見上げる。
あの人とよく似た表情で主様は”はな”を見ていた。
「ねえ。”はな”と会いたい?」
「会いたいわあ。”はな”、どこにいるんやろ? いくら探しても見つからんけど、どないしているやろ?」
「主様が生まれ変わったら、”はな”は会いに行きます。会いに行くから、主様は”はな”を待っててくれますか?」
「”はな”だけか? お前はどうすんのや?」
「”はな”は・・・」
”はな”が”はな”だと言っていても、わかってくれない主様。
それでも、主様は”はな”だとわかっていなくても、”はな”のことも考えてくれている。
”はな”は言葉が見つからなかった。
「お前も会いに来たらええ。”はな”と一緒に来たらええ。儂はお前も”はな”も同じやと思うとる。儂はお前と”はな”の三人で暮らしたいわ」
”はな”のことがわからないのに、やっぱり主様はあの人だ。
温かい手も、”はな”を呼んでくれる口もなくなったけど、主様はあの人で。
あの人と一緒にいた時には出なかった滴が目から溢れる。
「犬神の寿命は長いよって、犬が来られへん時でも一人で来ます。それでもよろしおすか?」
狐は”はな”とあの人の”はな”が別々であるように言う。
「当たり前や。”はな”もこいつもどっちも可愛ええ。一人で来るのは駄目や言うたら、可哀想やろ。何度も会いに来たらええ。儂が生まれ変わってる間、一人にするやろうけど、それ以外は一緒や。人間は神のようには生きられんさかい、そうするしかないやろ?」
”はな”のことをわかってくれない、主様なのに。
主様にとって、”はな”は犬神。
それでも、あの人の”はな”と同じように主様は見てくれている。
『”はな”。生まれ変わっても、一緒や。儂のほうが長く生きるさかい、”はな”を探したるわ』
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