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◇アトランティス編◇
5話
しおりを挟む晴樹、お腹が、ヘソ辺りが熱い変な感じ
だなんだなぁ…と思った。
ロシーターが、晴樹の肩をポンポンと
軽くたたきして告げたのです。
「静かに息を‥整え目を閉じ、意識だけは自分の内面を見つめるような感じで…」
晴樹は なるほどと理解してから
呼吸を整えてヘソ辺りを意識し
「え、え、え、えーー-ッ!」
静かに目を閉じるとぼんやりだけれど
海がある、見えてくる……
何もない空間にぽっかりと すごく広く
エメラルドブルーの 無限の大海原が
広がってるのです。
それは,意識と魂に関連して繋がる
ひとつのゲートなのだろうか-----。
晴樹 を呼ぶ声が頭の
中にダイレクトにはっきりと聞こえる
『お~い、 晴樹 神社に行けっ!』
その声は威厳のあるシブい声だった。
晴樹は島に鎮座する神社へ向かう
また八柱の龍神の神社でもあった。
すると 声がダイレクトに 晴樹 の、頭に響くのだった。
『よく寝たなぁ!いまから出るからな~ お主に、わしが見えるだろ~』
それが.心の中なのか、魂の内面なのか
はっきりわからないが、感覚的に水しぶきが出たような 何ともいえない感じがはっきりとわかる。
晴樹は、ふと頭上が気にかかり
突如!!大空の雲が渦巻きだしてきて
にわかに光りが射し込みて彩雲が湧きて…
「おっ、あれは!?神秘的やな~!」
ロシーター
「時空間の歪みの裂目の渦みたい。」
「ああ、そのゲートからやって来るみたい…」
晴樹
「んっ、えー-ッ!ほんとうに
いったい何が来るって-ッ??!!!」
すると、島の神社の拝殿の中から声が
聞こえてくる。
『やれやれ、ほんとマジに厄介な~~
かなり強い威圧感やな~こりゃ~
何かしらやって来るわい!!』
『しかしのう..ワシらで勝てるかの~?』
声に、少しだけびっくりして 晴樹 とロシータ-たちが振りかえりするとそこに
狩衣 らしき衣服を着て輝く徳の高そうな八人の姿があった。
『ワシらは八柱の龍神なんじゃよ~!
まあ詳しく話は後にして、そら、出て来るぞ!』
八柱の龍神、すぐさま、龍神に変化し
空を飛翔して向かっていった。
すると…突如に!晴樹の
目の前の空の視界に現れる…
思わず、少し顔をひきつりながら目を
2度こすりする。
「真っ赤な赤いルビーみたいな眼
が3つなんだ…」
それはそれは強固な鎧のような黒い艶
のある鱗を身にまとっている 黒い巨大な龍である。
しかし 近く目の前に来ると顔だけしか
見えないぐらいの…!
その龍に見つめられると 背中にゾクゾクッ ビリビリッとやや寒気か電気が走るような感じ これは、激怒して睨まれたら死ぬなと内心で思った晴樹だった。
空で八柱の龍神たちと‥その巨大な黒龍は何かしら話しているような感じです‥。
静けさが戻ってきた頃 八柱の龍神らが
神社に戻ってきた。
『あの主は、お前 晴樹 の中に眠っておった御方じゃな~助かったわ!』
『どうやら、今は…この島のまわりに、時空間軸の裂目、門ができやすいな!』
島の神社は、島民達の憩いの場であり秋には祭りがおこなわれて賑やかになる。
また晴樹の子供の頃‥よく遊んでいたものなのだ‥八柱の龍神らも晴樹や島民達の暮らしを静かに見守ってる。
晴樹を見てた、その黒龍が口をあけ話し始めた…。
『悪い悪い、ちと 圧が強かったかのー、ワシの名は鋼や!』
口辺に長髭をたくわえ5爪に宝珠を持つ龍、その尻尾には火炎をまとっている。
晴樹
「おースゴー-ッ!マジに龍だ、はじめて近くでみたですわ。」
ロシーターは
「その威圧感からして、たぶん龍王様だよね?!」
最高位である五本指の龍、五爪の龍
黒龍は海(深海)や闇を司るとされ‥他の龍同様に神聖な存在である。
黒龍 鋼
『イヤ、、イヤ、ワシは式神、、程度だよ…グハッハッハッ!』
晴樹は…
「すごいなぁ… まるで鎧やねッ?
その鱗は…神秘的だな!。」
黒龍 鋼は、人の姿にも
なれるようだ。
『ちょっと、、人の姿になるのはキツかのう。かなり久しぶりだ!』
黒龍が、その変化した姿は、狩衣 の衣服なのか?.。
『ワシが少しばかり寝てる間に、、少し文明も変わったなぁ~』
黒龍. 鋼が 晴樹 に
『なあ、晴樹よ!霊剣は届いておるか?』
黒龍から尋ねられた 晴樹、彼は頷きして「ええ、持ってます。」
黒龍.鋼はニコッして晴樹に説明を始め
『まずな‥真剣に剣を左側の腰辺りに
構えて次の呪文を唱えろ~!』
『この剣は神の剣、波奈の刃の、この剣、向かう悪魔を薙ぎ祓うなり…とな!』
『息を鎮め静かに唾を呑み込みて気合いを込めそして、一気呵成に斬りつける。』
『よし、今日から暫く練習するかの~攻防の剣術やなー!』
『それと一緒になるが…言霊の咒術も含めて…しっかり覚えろ!
ちょっとの~邪魔も入らんだろうて…』
島の神社はとても見晴らしがよくて、普段は人もまばらなのだ。
『とても静かだ、誰も居ない…』
晴樹 は、辺りを見回す。
黒龍..鋼があれこれ身振り手振りで優しく教える姿は…まさに師匠であるか如し。
『良いか!剣を鞘から抜いて、格子模様に斬りつけよ~イメージできるな!』
『目の前に、お主に害なすモノがいる、さぁ、 晴樹 よ、抜刀し‥斬りつけよ!』
晴樹 は、真剣に考えながら、よし、剣がぶじに抜けるだろうか?と少し不安げだ。
「え、え、は、はい!」
しばらくして両手で左右の頬を軽く叩き、真摯に剣を左側の腰辺りに構えて
晴樹
「この剣は神の剣、波奈の刃の、この剣、向かう悪魔を薙ぎ祓うなり。」
フーッと 息を鎮め静かに唾を呑み込みて「エイっ!ーやー-ッ!」
そして、一気呵成に斬りつけた。
鞘から抜けた刀身の刃 は赤く、斬りつけた斬撃は、眩しい赤色の光り輝く閃光を放って空に向かって光りが走るのだ!
晴樹 は、肉体疲労のときような、かなりの力を使ったような疲れを‥そんな感覚におそわれる。
それを静かに‥見ていた ロシータ-が
やや笑い気味に
「あらっ まだまだ 修行中だからだね…
フフッ。頑張ったね!」
「晴樹の霊気を‥ごっそりと使ったかなぁ。」
晴樹
「まったく、初めてで、躊躇したけども、、こんなの俺は知らない!疲れた~ごっそり気を吸いとられた。」
「ほっ、や、マジに、この脱力感は…キツかった。」
黒龍 鋼…晴樹に賑やかに告げた。
『まあでも、はじめてだからな…よい!よい!』
『もうそろそろ、晴樹、帰ろうかの~
お主の家に…』
『ところでのう、、酒はないかの?』
晴樹
「龍は酒は、好物であるか、少しだけ待ってください。」
晴樹は純米酒と焼いたムロアジの開きと父が持って帰ってきた魚の刺身を肴に持って来た。
「龍神様 あーちょっと、こんなものしかなくて、申し訳ないですわ!」
黒龍 鋼
『かまわん、お~肴はうまそうだ!ハッハッハッ~ッ!』
晴樹 部屋でゆったり寛ぎ時計を‥ぼんやりと眺めながら
「ああ、もう こんな時間なのかぁ。」
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※備考
「靈氣、霊気、霊氣」とは体内の生命力の活性化をはかり、生体内のエネルギーの一つ。
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