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[大陸へ]
28話
しおりを挟む少し先には小高い丘があり神殿が
その丘の上にあった。
晴樹たちを、乗せた馬車は駆け行く
そして神殿の前で停まった。
サハスラブジャ
「ごめん!オレは仕事あるから、此処で降りる!」
「それから、晴樹たちが大神殿に入れるように手配しとく…」
「悪いな~晴樹…またな~っ!」
「後は、頼む!サーシェ♡」
晴樹(あら、急にだなぁ~~♪︎)
「はーい、また!」
軽く手を振る、サーシェ。
「ええ、わかったわ。」
「またね----♡」
心の隅で、古くさい廃墟みたいな砦が
気がかりで気になった、晴樹。
「ねぇ、サーシェ!」
「何で、あんな場所に砦が…?」
サーシェ
「人間たちの戦の名残り!」
「この大陸の遥か昔はねぇ、一つの
纏まった王国でしたが、やがて幾つか
の王国に分かれていったの…」
「その結果…あの砦は小競り合いの
戦の名残りなんだょ!」
晴樹(はぁ~領土争いかなぁ??)
「そっか---!!」
「仲良くすれば良いのに…」
「-----悲しみがあるだけ!」
この先には、中庭のある住居や豪華な
建造物などもあり、また商業街らしき
地区もある…。
ゆっくりと馬車は駆けてゆく!!!
やがて,目の前に見えてきた運河に
仰天した、晴樹。
「え--ッッ!めっちゃ広い~な!!」
ロシータ-
「なかなか良い眺めよね-♡♡」
精巧な石組みで建築された運河水路と
陸地をつなぐ石造りの長いアーチ橋を
駆けてゆく馬車。
その橋の道を行き交う人もかなり沢山
いて、その人々を見ている 晴樹。
「金髪に黒髪に顔だちは--」
「やはり西洋系が多いかなぁ??」
「でも…ここは人ばかりだ!」
アーチ橋の下は トンネル水路となって
おり、そのトンネル水路は
ガレー船が一隻は ゆうに通過できる
広さなのだった。
欄干には彫刻のイルカに乗った女神の像やマーメイドの像が‥何体も据えられ美しい姿を水面に映し素晴らしい。
サーシェ
「道を南寄りに、海側へ出るはずだから!」
「馬車も疲れるから…」
「とりあえず!!」
「お店に入りますね!」
黒龍.鋼
『ああ、待ち遠しいの~♪︎』
まだまだ、海は見えて来ないが、塩分を‥含んだ浜風が海へと誘う。
晴樹
「ああ、海かぁ~いいな~ッ!」
「うん、お店ね!わかった。」
メインストリートの左右に分けられて、右地区に各富裕者の住居があり,ところ
狭しと密集し道は舗装され枝分かれする。
豊富な水を湛えた運河の側の道を馬車は駆け抜け、海が近いのか潮風が磯の香りを、ほのかに運んでくるのであった。
ずっと先には--海が広がっているのだ。
早々と酒が飲みたいようで落ち着きがない、黒龍:鋼。
『ほんと楽しみや~ガハハッ!! 』
晴樹の視線の遥か先には、巨大な堤防を備えた大きな港があった。
「何かあるのかな?」
「あれは戦船だよねぇ!!!」
「ガレー船ってカッコいい♪︎」
戦乙女神リアンダー
「あの船はバイキング船に似ているな~!!!」
その停泊している船を眺め悲しげに
瞳には涙を湛えているサーシェ。
「この--光景は…-」
「好きじゃないわ…」
「あの船の側は臭いのょ!」
「戦奴隷が漕ぎ手って理由もあるけど…」
少しびっくりした晴樹なのだ。
「は?…」
「奴隷…!」
「やっぱりいるんだねぇ!」
「ん~ッ??なるほど…」
そこには、三段櫂船や五段櫂船等々の他巨大輸送軍船が沢山停泊していた。
サーシェ
「この先に[料理酒家]があったはずだけど---?」
「あ~、やっぱりほらっ!!」
そのお店は、海岸近くにあり海が店からも見える素敵な雰囲気の店だ。
到着して、ドアを開けると賑やかな笑い声と美味しそうな芳醇な香りが食欲を
そそり 空腹感を刺激する。
店員であろう看板娘らが忙しそうに店内を動きまわり、、料理を客のテーブルへ運んでいる。
サーシェが店内を見て辺りをキョロキョロして空いた席を探しているようだ。
「客が多いなぁ~席あるだろうか?」
「アメン・チューバ殿も今日は、こちらに食べに来てたのだな~!」
アメン・チューバは、なんや何ごとかと振り向いた。
「やぁ!!皆さん。」
「今日は、エルザ様も,お越しになられてますわ!」
早々と席につきたくてソワソワ落ち着きが黒龍.鋼は、サーシェに告げる。
『横のテーブルの席が空いてますなぁ~???』
サーシェ
「さあさあ、席に着きますよ!
ここは、どれも美味しそう~♡」
美味しそうな料理を‥まわりの席の客たちは、それはそれは美味しそうに食べているようだ。
その気配と その話す声で誰だか察知した、アンドローネ・エルザ
「あら 皆さまに…晴樹さんたちと,
こんなところで会うなんて…!!」
料理酒家_魚好きの子狐亭は、海産物をメインに使ったメニューが多いことにも特徴があった。
酒が早々と飲みたい黒龍.鋼
『おーーいッ!そこのキツネ耳の
店員さん、はよ蜂蜜酒くれ~!』
『旨いが、ちと物足りないわ!!』
横では、蜂蜜酒をちびちびと飲んでいた ---晴樹。
「やっぱ日本酒が一番ですか??」
黒龍.鋼
『ハッハハっ、この大陸で呑む酒
も悪くないぞ~!』
賑やかで笑い声や話し声が絶えない
、大陸の話題や噂話など諸々がたまに
入り雑じり聞こえてくる。
〈なんでも、調査隊が ほぼ壊滅したらしいな…!!! 〉
〈ああ、逃げて帰って来た人たちも酷い怪我だとか??〉
〈なんでもな~ 瘴毒魔蛇 が出たらしいぞ?! 〉
〈それならワシらも聞いたわい~!!〉
〈ここだけの話しだが…〉
〈沢山の毒された泉や森林被害や村にも被害が広がってる…〉
〈国の偉い貴族は知らんぷり…〉
〈怖いの~ほんま、はよ退治して欲しいわ…〉
〈近々..もしかしたら戦が始まるかもな?〉
魚好きの子狐亭は、晴樹の日本人の
舌にもピッタリな味付けでもあった。
「あの泉の事かな??状況から??」
やや小声で呟くのであった。
アメン・チューバ
「 瘴毒魔蛇 なのか~??
まことアレは厄介よのう!」
それを聞いた、サーシェ。
「ねぇ,何か問題あったのかなぁ?
ヒュドラが厄介って…??」
アンドローネ・エルザ
「瘴毒魔蛇 .が、久しぶりに出現したって噂話ね!」
アメン・チューバ
「さて、今回は首が何本あるだろうか?まあ、より若いと良いがな。」
サーシェ
「もしかして、首が何本あるかで
強さも やっぱり変わるの?!」
アメン・チューバ
「ああ、そうじゃ、変わるぞ!」
晴樹は興味津々に耳を傾けている。
「へ~なんかヤバい奴そうだ!」
横からロシーター
「ねぇ~瘴毒魔蛇 って蛇?」
アメン・チューバ
「蛇だよ!まあ大蛇だがな…」
ロシーター
「あー、私は~~にょろにょろ系等々は、まったくダメっ!」
店の奥の方から賑やかな少し懐かしい
笑い声が高い人々の気配があり、それに気づいた 晴樹。
「あ―――ッ.‥船長!!」
「ゼンダさんたちも… 」
「久しぶり~やね♪︎」
船長アリア
《おぅ!!晴樹たちか…》
《この店は酒も旨いのう!!》
《まあ、看板娘が可愛いからな♡》
久しぶりの再会を嬉しそうにしてる
船長アリアの横のゼンダ
「あ~ッ?!少しびっくりした♡」
「楽しめてる晴樹さん!!」
「ここの料理は、かなり美味しいわね~♪︎」
再びの出会いと 賑やかな時間は流れゆっくりと過ぎてゆくのであった。
アンドローネ・エルザは、晴樹や
サーシェたちを自分の住居へ招いてくれる。
「晴樹さんに 皆さん♪︎」
「サーシェの住居は此処からは、かなり遠いだろうから、わが家にいても良いからね♡」
その最も被害があるであろう大陸の中
での一つの王国では…
王宮にも〈瘴毒魔蛇 〉による近隣の被害報告は伝わっていたが、何人かの上流層の貴族たちは、全く気にとめず放置し、その結果、それにより問題の対策が全く進まず更に被害地域が拡大しつつあった。
彼等からは 国を揺るがすほどではなく、どうでもよい事なのだ。
ようやく、その対策のための会合が開かれていたが…
上流層の貴族たちの一部の派閥の中には、今回の〈瘴毒魔蛇 〉による被害の件は、どうせ国境付近の寂れた辺境の田舎で発生した小さな事に過ぎないのだから…
それは、大したことはないのだろうと…嘲笑う者もいる。
ゆえに.討伐のための兵士は、出さなくても良いと言う者までいた。
傲慢な上に自己の利益や欲深い上に身勝手な~彼等は事の重大さを全く理解してなかった。
そう、、辺り一帯の環境や水源地が汚染されてゆく事に、また放置すれば更に被害の拡大も考えられる。
ましてや討伐するのが困難な魔物の事を…あまりにも知らない貴族たちは愚かな無知な人たちだったのだ…。
アンドローネ・エルザの黒髪が潮風に
なびく、やや強さはあるが心地好い風が吹いてる。
「あら?晴樹さんの頭辺りに精霊さんの
気配があるわ♡」
晴樹は、頭の上で寛いでいる風精霊に
意識を向けて答えた…。
「ああッ風精霊のことですね♪︎」
アンドローネ・エルザ
「やっぱり…風精霊なのね♪︎」
黒龍.鋼は、海を見つめて
『たくさんの軍船が海に出ていってるぞ!』
『戦争でもするのか!』
ロシータ-
「鎧を被った兵士を、たくさん乗せて
海へ戦争でも始まるの?」
兵士を多く乗せて軍船の三段櫂船
や大型の軍船の櫂をこぐ‥男たちの掛け声が勇ましく鳴り響いているのであった。
寂しげに大海原を眺めながら静かに
語る、サーシェ
「ええ‥たぶん…始まるわ…」
アンドローネ・エルザ
「そろそろ行きましょう!!」
「家は わりと近くですから…」
乾煉瓦を積み上げて造った上流層の豪華な建造物が建ち並ぶ地区を馬車は駆けてゆく
エルザの家は大理石と乾煉瓦 を積み上げて造った二階建ての屋敷!!!
周りは天然石を積み耐火性や耐久性や
防犯に優れた高い塀に囲まれている。
高い塀のまわりには不可視の強力な清浄結界が張ってあり善からぬモノの侵入を‥拒んでいるのでした。
その結界は、エルザが張り巡らせたものとのこと---
その塀の中にオリーブの木等々が植樹
されて素敵な雰囲気だった。
敷地内の横の屋敷には、アメン・チュ―バの護衛のために横に住んでいる。
エルザ.彼女の屋敷には、メイドなのであろうか、2名の女性が一緒に暮らしている。
アンドローネ・エルザ
「こちら2人は、日常とかの手助けを‥やってくださってる方々です。」
2人は、ワルキューレ・サーシェ・ロシーターや晴樹たちに簡単な自己紹介をしてくれた。
メイドのカーシャとマリアンナは
姉妹であった、あまり視力の良くないエルザの…日常生活の補助と掃除洗濯、買い物、諸々を手伝ってくれている。
〝エルザ〟が植樹たちに
「皆さんが、落ち着くか分からないけれど、ゆったり寛いでくださいねッ!」
「部屋なら空いてますから暫く
泊まっていっていいわよ♡」
部屋を中で会話をしているようすであります。
部屋に壁と床は大理石の板、囲炉裏、床はシックながら落ち着きのある雰囲気だった。
大きなテーブルに椅子と壁がわには大きなソファー。
晴樹の現代社会では少し住み慣れない環境であり、目に入ってくるものは何もかもが初体験だった。
「えっと、エルザさんは、預言者なんだよね??」
アメン・チュ―バ
「エルザ様は、天地異変の予知…もしくは国の吉凶の判断を下し祭事等を‥行う際に助言するお方ですわ!」
教えてもらった晴樹は、内心で
そのような能力は凄いな~と感じた。
「高度な専門知識の国や人々の運命の
コンサルタントなんだなぁ~♡」
アンドローネ・エルザ
「天啓、予知、星の宿り、雲の流れ等に.国家の吉凶を見出だしているわ~」
晴樹
「あとは、魔法が使えたら…??」
「さらに…凄い!」
アメン・チュ―バ
「どんなものを魔法というのか…
ワシはまったく分からぬのだが、エルザ様も使えるぞ~!!!」
アンドローネ・エルザ
「治癒、解毒ならば 私はできるわよ!」
黒龍.鋼
『もって生まれた力だろうな!!』
『お主の力はワシはよく分かっちょるわ!』
『まあでも苦労もあるだろうが…』
アンドローネ・エルザ
「ウフフッ--どうもありがとうございます♡」
和気あいあいとした素敵な時間は、ゆるやかに流れてゆく。
華麗して優美なこの大陸では、原始の
精神を色濃く受け継ぎ、星ぼし、風、水、雲、草木、動物、と人間のシンクロを探り
彗星と洪水、日蝕と内乱、運不運のシンクロを見つめる目を、絶えず見開かせてた。
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