幾星霜の時をこえても~再び紡ぐ深い絆・The.Last.Days

クズノハ

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29話

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アンドローネ・エルザ
「ほんとに..晴樹は彼に そっくりだね♡」
「感じるオーラや貴方の持つ雰囲気は
彼と同じ似ているね♪︎」

目があまり良くないこともあり
晴樹に顔を近づけて静かに見つめる。

晴樹自身はちょっと照れ屋なのだろう。
「顔が近いーッて、ほんとにエルザさん!!」
ちょっと見つめられて..少しばかり顔が赤くなる晴樹だった.。

アンドローネ・エルザ
「晴樹を彼を‥やっと見つけた時の
ご感想は、サーシェ♡」、
「大好きな人の生まれ変わりだもんね~いいわぁ♡」

ちょっと戸惑うようすの晴樹
「えっ?~はぃっ?」
「サハスラブジャさんの事??」
「この…オレも好き?」
アンドローネ・エルザ
「あらっ~フフッ、そうよ♡」
「晴樹は 彼の生まれ変わりだからねぇ…それも当たり♡」
顔を赤らめて落ち着きが.ややなくなるサーシェ。
「ち、ちょっと…エルザ??」
アンドローネ・エルザ
「彼女は、彼がめっちゃ大好きなの♡」

サーシェからは、彼.つまりサハスラブジャは最愛のこのうえなく大切な大切なかけがえない男性だった。
「うん----彼がすごーく好き♡」
「それに、エルザだって…彼が来ると
スゴく嬉しそうにするでしょ♡」

アンドローネ・エルザ
「ぇぇ、、ウフフッ♡」
「ほんと 私のお兄チャンみたい♡」
ロシーター
「あら、すごーくステキな関係ねぇ!」
アメン・チュ―バ
「この話題には、ワシはついていけんわい…。」
晴樹
「あっ?まあ、オレもだけれど…」

 静かに時を刻む、晴樹たち しばらくは、この家で寝泊まりをする事となった。
サーシェたちが朝の料理を作っている。
朝の料理は、パン、サラダ、スープ、ハム、玉子料理、スズキのチーズとオリーブ油焼きだ。

朝食を食べながら尋ねる、晴樹
「ここら辺りは裕福なんだね!!」
「他の皆はどんな暮らしなの??」
サーシェ
「ええ!! この辺りには上流層の人々が
住んでるわ。」  
「人間たちの貧富の差だけど、しっかりあるわよ!」

大陸の最大都市であった環状中央都市から、エルザの住居はというと…
上流層や富裕者の住居や護衛兵の住居が建ち並ぶ一区の中にあった。

ただ、郊外では大きな所得格差があり、外れの地区の北側が極度の貧困に苦しんでいる。
その都市からかなり離れた地区は、特に犯罪発生率の高い、治安の悪い一帯で
貧困率も高く、このエリアの犯罪件数は増加傾向にあり危険な場所だ。

アンドローネ・エルザ
「そぅね!! 残念だけれど..だんだん荒廃も広がって来たわね!」
様々な土地と環境と人々の営みを
詳しく聞いて、心なしか何かガックリした 晴樹。
「そっか~ッ!貧富の差…」
「ねぇ??ここはアトランティスで間違いないよね??」
サーシェ
「そうょ!はぃ♡」
「アトランティスだょ!」
「まあ、全てを見てまわるには多少なり
時間がそれだけ必要だから分からないわね!」
戦乙女神リアンダーワルキューレ
「(人間たちもけっこう大変だなぁ~!!!)」
この北区では、おまけに土地もやや低かったので、雨季になると川が氾濫することも、
周囲の家屋など床上浸水に見舞われたのだ。
つまり、一年をとおして土地がじめじめと湿った湿地帯みたいなので、居住環境としては劣悪で、よっておのずと官位や身分の低い者の集まるダウンタウンだった。
サーシェが晴樹や皆に尋ねる。
「今から、大神殿に見学に行きましょ♡」

アンドローネ・エルザ、彼女が普段から杖代わりにしてる儀式杖ワンドを持って来て
「私も一緒に行くわ♡」

再び---- 精巧な石組みで建築された壮大な運河水路と陸地をつなぐ石造りの巨大な長いアーチ橋を馬車は‥駆け抜けてゆく。
長いアーチ橋を渡りきった所には荘厳な美しさの金色の巨大な門が待ち構えているのであった。
その巨大な四角形状な門も装飾と
彫刻が素晴らしい~と見とれてしまう--晴樹。
「うぉ~~~~っ!!スゲ~~♪︎」
「おー、マジに広れ--ぇ!」
運河水路のアーチ橋を渡った先は豪華な建造物が建ち並ぶ広い陸地なのだ。

アンドローネ・エルザ
「ここら一帯がね、貴族の住まう建物と 富裕層が集まる地区だょ!!」

晴樹たちは真っ先にその壮観さに圧倒
されたようである。
サーシェ
「まだまだ先よ!大神殿は…」
隣接する街並みをゆっくり抜けて
進んでゆくのでありました。

周囲には、果樹園もあり林檎、ザクロ、柑橘類などや、マンゴー、パパイア等々、その旬になると..さまざまな果物が実って潤っていた。

晴樹たちを乗せた馬車アドリロティスは、 再び長いアーチ橋をゆっくり渡ってゆくのを眺めていた、晴樹。
「あれは…何だ??防壁!?」
戦乙女神リアンダーワルキューレ
「(豪華で凄いな~!!)」
「(なんと、初めて見るものは、心が踊るものょ!)」
 
晴樹たちの視線の、その先には、大理石を精巧に積み重ねて造られた城壁と緋色の城門と金の柵などがある。

ロシーターの視線がアメンチューバみたいな顔だちで筋肉質の男性に集中する。

「門の両端に2人ほど..鎧を着た兵士がいる…門番かな~?!」
サーシェ
「ああ、たぶん長い矛をもってる方ですな~あのお方たちは衛兵です!」
 晴樹 
「おーッ!あれらが大神殿かなぁ---~?スゴいわーーっ!!」
アンドローネ・エルザ
「そうそう、うん、当たりょ♡」 
「大神殿には私もよく来るょ!!」
晴樹
「はぁ~まさしく、大神殿だ!!」
「そうなんやねぇ♪︎」

門番の衛兵に馬車は、一旦は停められたが、サーシェやアンドローネ・エルザのお陰で何事もなく無事に通過できた。
黒龍.鋼
『おっ.ここには、結界が張ってあったな??』
『 まあ少し弱くなっているがな…』

アンドローネ・エルザ
「確かにありますわ、俗な世界と神聖な領域を区切るために…」
「壁などの障壁と、それらと一体となり結界となっていますわ!」

晴樹  話しを聞いていて
「オレ,結界、少しわかった。」
「透明な紙を突き破った感じ…」
黒龍.鋼
『害のない者は、分かりにくいかもな…』
戦乙女神ワルキューレ
「(神殿に入っても良いだろうか~?)」
黒龍.鋼
『ワシは 入るぞ~~っ!』
戦乙女神ワルキューレ
『ならば!!ワレも入るかな。』

アンドローネ・エルザ
「この大陸には、サーシェみたいな翼のある方々も沢山いるので、馴染んでおりますな!」

戦乙女神ワルキューレ
『ああ確かに もしかしたらワレのルーツがここかもしれない!!』
晴樹は誰かを探す感じて周囲を
見渡している。
「ねぇ!サーシェ??神官の----」
「サハスラブジャさんは来られてないのかなぁ…!?」
サーシェ
「さぁ??此方にいなければ宮殿なのか?若しくは とある施設だと思うょ!」
「彼は国の重要な役職にも就いてるから…」
それを聞いた 晴樹
「そっか~ぁ!」
「いらっしゃるかなぁ♪︎」
「過去の自分と,今の自分…」
「いやはや…??」
「髪や瞳の色は 違うのだけども~?
顔が俺とそっくりは~不思議だなぁ‥♡」
ここの、古代社会においては、神官とは、、不可侵の権威を持ち儀式で神の役を演じ国家の陰の権力者でもあった。

サーシェは 少し笑いながら
「遥か過去の貴方が.未来の貴方と会っているのは 不思議な感覚だろうネ!」
晴樹  少し考えながら
「この時代では..幸せに暮らしているのだね??」

サーシェが暫く無言になりて何か心に
わだかまりがあるのか
「-------?!!」
「えっとねぇ!」
「心のまま感じ、しっかり見て…」
 晴樹
「え、うん、わかったよ~。」

アンドローネ・エルザ
大神殿の入口で 深くお辞儀してから、
皆を引き連れて案内するようである。
「此方がポセイドン大神殿ょ!」

ポセイドン大神殿は、複合神殿なのだった。
主神殿、他神殿、礼拝堂、塔門と
およびその他の建造物の構成からなる。
各神殿は大理石の柱と壁に囲まれ神域の周壁は大理石と日乾煉瓦で築かれていた。
また神殿は、 白色とも桃色ともつかない光の加減で変化する大理石の柱が荘厳な雰囲気を漂わせている。

つまり中央のポセイドン大神殿、母女神神殿、他神殿の複合であり、地と創造の神の神殿等やそれと並んで別の場所には、謎の異国風建造物があった。.

ポセイドン大神殿の東側と南側には温泉の聖池があり、大神殿の、まわりには1000人ぐらいは ゆうに集まれそうな‥
白砂が敷かれた広い広場もある。
晴樹は歩きながら

「少しだけキラキラと乱反射する
真っ白なキレイな砂…♪︎」
「それに、この場所は広いなぁ♪︎」
ポセイドン大神殿の頂きは金色の羽の
生えた竜の石像が訪れる【晴樹】を上から睨み付けているかのように鎮座している。
「なんとまあ、金ぴかな---」
「ドラゴンの石像だ!」
黒龍..鋼はがね
『上手く作っておるわい♪︎』

大神殿内の石の柱や壁には象牙細工や金や宝石とオリハルコンの豪華絢爛な装飾の飾りつけが至るところにあり眩しい輝きを放っていた。 
ロシータ-はロザリオを握りしめ
「ここは、聖なる空間だね~♡」

大神殿の内部は壁画があり それはそれは華麗であり中心部には神像配置されている。

更に神殿の中に、見る角度によりオレンジ色や緋色に輝く巨大な正八角形の柱があり各面には戒律の碑文が刻まれてたのだが【晴樹】にはさっぱり読めなかった。
「これは??」
「何なの?どんな事が書かれているのかな??」

アンドローネ・エルザ曰く… 
【お互いを助け合い、互いが争うことは強く禁じ、祖先神々を常に心に持ち恥じぬ事はしない、我欲に溺れ堕落しない、慎ましく暮らすこと、互いが相手の立場になって考えること】…と、そのような事が記しているのだと-----

サーシェ
「大陸の各地域を治める5人の王さまの
相互関係を定めた。」
「ポセイドンからの必ず守るべき戒律を
刻んであるのよ!」

晴樹は八角形の柱を見ながら
「5人の王様って?大陸は5の王国があるのって事かな~!」
サーシェ
「ええ そうですよ~!」
それを聞いた 晴樹
「5の王国…なるほどねぇ!」
「あれっ?ならば.最初に行った都市も
含まれるのかな?」
サーシェ
「いいえ、あの都市は含まれていないわ!」
アンドローネ・エルザ
「大地を5の地域に分割し、それぞれを支配する5の王家があります。」
「もう..何代にも渡り長子相続により
各王権が維持されているのです!」
サーシェ
「ここの 環状中央都市.ポセイドニアの
以外に5つの都市があるの!」

壁画は様々な動物などやイルカやクジラを海をモチーフにした彫刻が金や象牙や宝石で飾りつけられて豪華である。
そして神殿で最大の神像は--ポセイドン
の神像なのだ。

ロシーター
「居心地が良いわ~!ポカポカして……あたたかい♡」
戦乙女神ワルキューレ
「(神殿の中には強くても優しいエネルギーが満ちているわ!)」

アンドローネ・エルザ
「ポセイドン神は、天空を駆け巡っていく姿で…陽射しをもたらし夜や闇を蹴散らす神さまと言われてますわ♡」

ポセイドンの神像を見上げ 晴樹。
「へーぇ~ッ !!すごーいなぁ~~♪︎
まじカッコいい 蹴散らすか~!」

そのポセイドン神像を大きく取り囲むように、イルカに乗った女神の像やマーメイドの像や海の女神のネレイデスの神像が配置している。。

6頭の空飛ぶペガサスにひかれた戦車にのる姿の威厳のある、槍先が三つに分かれた武器トライデントを持ってるオリハルコンと黄金のポセイドン神像だ。

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