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[大陸へ]
38話
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アンドローネ・エルザ
彼女は、右手に杖代わりにもなる
儀式杖を持って晴樹と共に
郊外の北区へと出かけるようです。
それから、エルザから衣裳を貸してもらってからついて来られたのが.戦乙女神リアンダー
晴樹は,革製のバックルベルトを腰に
付けて、神剣を帯刀してから
二つ折りにした厚織りのマントを上から羽織る。
マントを-肩を止めるトリトン像の
レリーフが施された銀色のピン
を付け外出の用意している。
すでに4輪の馬車アドリロティスが ---馭者 と待機していた。
途中に、乾煉瓦を積み上げてから造った【中流層】の建造物が建ち並ぶ地区を馬車はゆっくり駆け抜けて北区へ向かってゆく。
外を眺めていた、晴樹の顔と視線が
一瞬だけ驚きと戸惑いをみせた。
何かにつけて偉そうな主人らしき大人の男と何故なのか腰がかなり低い男性と
女性の姿を目にしたからだ。
晴樹は少し戸惑いながら、その事の次第を、身振り手振り 一生懸命になってからアンドローネ・エルザに伝え尋ねた。
「ああ、多分…奴隷ですょ!」
「あと 借金から…かしら…?!」
晴樹は.心で、ここにはやっぱり奴隷が
いるのかとかなりびっくりする。
「奴隷なんや…」
「どうして…奴隷なんかに…??」
アンドローネ・エルザ
「う~ん、たぶん..それは…」
「敗戦捕虜だろうねぇ♪︎」
この大陸に来てから晴樹は、いちばん
考えさせられたのだった。
「なるほど…敗戦捕虜…ね!」
「はぁっ…借金か…」
アトランティスでは、市民権を持つ者ならば、中級層以下であっても平均3~5人程度の家内奴隷を所有した。
人間としての権利が認め られず、主人の
所有物として無償労働をやらされてた。
やがて北区の貧困地域の入り口の付近に、ようやく馬車はやって来た。
アンドローネ・エルザ
「この辺りから歩いて行きましょ♪︎」
ちょっと何か臭いがするのであろうか?晴樹がひじを上げて袖で鼻を被う。
「なに?この臭いは…ドブ臭い?」
「変なお香を焚いたような…」
「外にごろごろと?…半病人たちなの?!」
戦乙女神リアンダーも少しだけ嫌そうな顔をしている。
「(これは、そこの小屋などや土地から
流れて来る臭いか~?!)」
アンドローネ・エルザ
杖代わりに持っている儀式杖地面に突き音を鳴らし周辺一帯の状態から察知した。
「晴樹に見せたかったのは…」
「この大陸の‥いぇ‥この国の光りと影…」
「光りが強くなれば、その影も更に
強くなってゆくのょ?!」
周りは、潰れかけた.あばら屋、適当に煉瓦を積み重ねた手入れされてない小屋などが密集し雑草は延び放題だ。
晴樹らを見て隠れる者や、乞食のようにすがる者、だんだんと見知らぬ人間が密集して来る。
アンドローネ・エルザは、少しだけ身の
危険を感じたのか
「さぁ、先に進みましょうか?!」
晴樹やワルキューレは歩いてゆく。
ここは、貴族の一部や裕福な人々たちからは、この辺りは【落ちぶれた集団の終の住みか】として嘲笑う者までいた。
ソコは、戸籍のない者、犯罪者、貧しい人々、家族から見捨てられた病人、半病人などがウヨウヨと群れ集まって来る……‥ダウンタウン。
晴樹らの前にボロの服を着た幼い女の子が飛びだしてすがり付く。
アンドローネ・エルザが杖代わりに持っている儀式杖を見て駆けつけたようだ!!
「…お姉チャンを…早く…」
エルザの袖を小さな手で一生懸命になって引っぱってくる。
「ちょっと、どうしたの…??」
「あなたの..お名前は…??」
幼い女の子は小さな手で袖を引っぱり
どこかに連れて行こうと一生懸命なのだ。
「わたし…サレン…」
「お姉チャンが…」
「早く…お願い…死んじゃう…」
晴樹や、アンドローネ・エルザたちは、手を引っ張られ案内してもらうことにした。
アンドローネ・エルザ
「こんにちは..あなた方は?」
小屋の前には、人が少し集まっており、小屋の中の人を、少し気にかけてる
雰囲気だった。
「!ワシらは近所のものです。」
「ここの、お姉さんが ちと…」
「心配でのう--!!」
それを聞いた、晴樹らはホッとして
更に詳しく聞いてみた。
〝早くに母親を亡くし、姉妹でずっと
頑張っていたという!〟
〝でも最近は姉が体調を崩してからは、寝たきりなのだと…〟
アンドローネエルザの手を..引いて
幼い女の子は、小屋の中へ案内した。
小屋の中には、病なのだろうか?…
息絶え絶えな今にも亡くなりそうな
痩せ細った女性が寝ている。
幼い女の子が必死になってエルザに
頼み込んでる。
「お姉さんは神官さま?」
「聖女さま…?」
「早くお願い、お姉チャンを…」
「……助けて…」
晴樹は、幼い女の子の頭を優しく撫でて優しく告げた。
「大丈夫!! きっと大丈夫だから」
「あのお姉ちゃんが…」
「助けてくれるからね♡」
戦乙女神リアンダーとエルザは小屋の中へ入って行き病いの状態を見ている。
外からの見守る人たちのヒソヒソ話が
かすかに聞こえてきます。
「大丈夫やろか~?!」
「これは…ちょっとな~?」
「どうやろか~の~!!」
暫くして、エルザたちが出てきてから 首を横に振ったのでした。
「もう、手の施しようが…なぃ!」
晴樹は、それ見てさとったのだろうか…
幼い女の子の肩を軽く手をかけて
「お姉チャンは、ちょっと遠い所へ旅立つのだってさ!!」
「スグには帰って来れない所へ」
「さぁ、お姉チャンの手を握って‥から
お別れ言ってあげて…♡」
幼い女の子は小屋の中へ入って行き…、お姉さんの手を優しく握ったまま暫くは
離さなかった。
晴樹たちは、直ぐ後ろでずっと見ていた、いや、見送っていた。
心配して見に来てくれてた人たちが、黙って川原の方を指さしてから
「あの川原で送るがよい…の~」
「ワシらも手伝う…」
「すまんの~、ワシらは生きるのが
精一杯じゃ!」
なんでも.みんな‥川原で荼毘に付すらしい。
川原から立ち上る煙が‥無常のメッセージなのだろうか…。
晴樹の袖口を 掴んで離さなくなった幼い女の子。
「私のお姉チャンは、遠くへ旅立ったね!」
「いつか…帰って来るっ??」
と言って晴樹の顔を見上げた。
そこで、晴樹は暫く黙っていたのだが
笑顔で頭を撫でながら話した。
「うん、良い子にしてたら…」
「きっと…」
その時、何か微かな視線があるのに
気がついた晴樹が見上げた。
そこには、さっき亡くなったはずである、半透明なお姉ちゃんがいて
幼い女の子を、優しい眼差しで見ていた、
そのうち晴樹たちの方を向いてから、
深くお辞儀しスーーっと空気に溶け込むように消えていった。
晴樹はぼーっとして眺めていたが…
サレンの名前は誰がつけてくれたのかな?尋ねてみた。
「私の名前?お姉チャンがつけてくれたょ!」
晴樹は、さらに笑顔でサレンの頭を軽く触れて撫でて「良い名前だね♡」
サレンのことが心配になってしまった
。
アンドローネエルザたちは、ちょうど
晴樹が懐かれているので、ましてや天涯孤独なってしまったから連れて帰ることになった。
4輪の馬車アドリロティスと 馭者 が待ってて、サレンを連れて北区のダウンタウンを後にした。
アンドローネエルザたちが邸宅に帰って来たが、そこには..少しだけ ご立腹したアメン・チューバが待ってた。
「もう!! エルザさま?!」
「出かける時は…ワシに…」
「おっしゃってくださいな!!」
その後にエルザは、チューバからの
愚痴を長く聞かされたらしい。
黒龍.鋼が晴樹傍に寄り添っているサレンをチラリ見てから
『なんや~!!晴樹の子かの~??』
晴樹は、首をかしげてから連れて帰って来た理由などを、皆に話した。
サレンは落ち着かない様子で部屋の中
をキョロキョロと見回して
「すご~~ぃ!お姉チャンにも…」
「見せたかったなぁ…♪︎」
アンドローネ・エルザは、サレンの頭
を軽く触れてから優しく微笑みする。
「そぅね…きっと…見ているょ!」
「お姉さん♪︎」
晴樹も 軽く頷きしてサレンを励ましていた。
ボロの服を着る、サレンの姿をあらためて感じとったエルザ。
「ちょっと、幼い女の子の服は…」
「ウチに..無いわね♪︎」
「あなたたち、揃えてちょうだい!」
メイドのカーシャとマリアンヌに
サレンの服や靴やもろもろを頼んだ。
サレンを風呂で沐浴させて、カサカサの髪をブラッシングしている。
沐浴してから、皆の前に出てきたサレンは、とても可愛い女の子なのだ。
北区のダウンタウン……
アトランティスのこの地域は、
現世から見捨てられた者どもにはふさわしいという‥。
これは、ポセイドニアだけではない、他の都市も似たようなものである。
このアトランティス大陸の裕福な人々たちからの意識でもあり、この時代特有の【道理】に導かれていた。
アンドローネ・エルザは、晴樹に
このポセイドニアの光りと影を見せておきたかった。
「晴樹さん--!!」
「このアトランティスというと、華麗なロマンや栄華に象徴されている文化を
思い浮かべるかもしれません。」
「でも、ちょっと違うものょ!」
エルザは 晴樹にさまざまな事を自分の
知る限り教えてくれた。
人々の暮らし、国の抱える問題、貴族の 堕落などの事なのだ。
晴樹.
「ここは、カルチャーショックばかりだよ!!」
アンドローネエルザが暗い顔をしてから静かに呟く。
「未来、先は真っ暗なのょ…?!」
「何もない…」
アトランティス大陸の環状中央都市ポセイドニアに限らずの問題なのだが、このときの大陸の国々の状況は,貴族・平民両層間の社会対立が始まろうとしてた。
国による、いや一部の貴族によってから、平民に対する救済案が拒否されたのを契機に身分闘争がやがて起こるのだ。
もともと、アトランティス人は,人身の自由をもっていたが、上流層、つまり
貴族に比べて私法的に低い地位にあった、実際は政治的権利も与えられていなかった。
確かにエルザは‥この王国につかえる--
特級の預言者でもある。
もちろん、この国に対しての吉凶を助言したり、国の行く末の予知や予兆等のさまざま予言を申しあげる。
それでも、最近は未来が不安定であり、はっきりとしたことが見えなくなってしまっていた。
その事を 国の貴族たちや王の取り巻きの百官たちに、忠告しても彼らは、あまり彼たちは気にとめてはないのだった。
人は誰しも明日の未来でさえ、わからないのだから……
彼女は、右手に杖代わりにもなる
儀式杖を持って晴樹と共に
郊外の北区へと出かけるようです。
それから、エルザから衣裳を貸してもらってからついて来られたのが.戦乙女神リアンダー
晴樹は,革製のバックルベルトを腰に
付けて、神剣を帯刀してから
二つ折りにした厚織りのマントを上から羽織る。
マントを-肩を止めるトリトン像の
レリーフが施された銀色のピン
を付け外出の用意している。
すでに4輪の馬車アドリロティスが ---馭者 と待機していた。
途中に、乾煉瓦を積み上げてから造った【中流層】の建造物が建ち並ぶ地区を馬車はゆっくり駆け抜けて北区へ向かってゆく。
外を眺めていた、晴樹の顔と視線が
一瞬だけ驚きと戸惑いをみせた。
何かにつけて偉そうな主人らしき大人の男と何故なのか腰がかなり低い男性と
女性の姿を目にしたからだ。
晴樹は少し戸惑いながら、その事の次第を、身振り手振り 一生懸命になってからアンドローネ・エルザに伝え尋ねた。
「ああ、多分…奴隷ですょ!」
「あと 借金から…かしら…?!」
晴樹は.心で、ここにはやっぱり奴隷が
いるのかとかなりびっくりする。
「奴隷なんや…」
「どうして…奴隷なんかに…??」
アンドローネ・エルザ
「う~ん、たぶん..それは…」
「敗戦捕虜だろうねぇ♪︎」
この大陸に来てから晴樹は、いちばん
考えさせられたのだった。
「なるほど…敗戦捕虜…ね!」
「はぁっ…借金か…」
アトランティスでは、市民権を持つ者ならば、中級層以下であっても平均3~5人程度の家内奴隷を所有した。
人間としての権利が認め られず、主人の
所有物として無償労働をやらされてた。
やがて北区の貧困地域の入り口の付近に、ようやく馬車はやって来た。
アンドローネ・エルザ
「この辺りから歩いて行きましょ♪︎」
ちょっと何か臭いがするのであろうか?晴樹がひじを上げて袖で鼻を被う。
「なに?この臭いは…ドブ臭い?」
「変なお香を焚いたような…」
「外にごろごろと?…半病人たちなの?!」
戦乙女神リアンダーも少しだけ嫌そうな顔をしている。
「(これは、そこの小屋などや土地から
流れて来る臭いか~?!)」
アンドローネ・エルザ
杖代わりに持っている儀式杖地面に突き音を鳴らし周辺一帯の状態から察知した。
「晴樹に見せたかったのは…」
「この大陸の‥いぇ‥この国の光りと影…」
「光りが強くなれば、その影も更に
強くなってゆくのょ?!」
周りは、潰れかけた.あばら屋、適当に煉瓦を積み重ねた手入れされてない小屋などが密集し雑草は延び放題だ。
晴樹らを見て隠れる者や、乞食のようにすがる者、だんだんと見知らぬ人間が密集して来る。
アンドローネ・エルザは、少しだけ身の
危険を感じたのか
「さぁ、先に進みましょうか?!」
晴樹やワルキューレは歩いてゆく。
ここは、貴族の一部や裕福な人々たちからは、この辺りは【落ちぶれた集団の終の住みか】として嘲笑う者までいた。
ソコは、戸籍のない者、犯罪者、貧しい人々、家族から見捨てられた病人、半病人などがウヨウヨと群れ集まって来る……‥ダウンタウン。
晴樹らの前にボロの服を着た幼い女の子が飛びだしてすがり付く。
アンドローネ・エルザが杖代わりに持っている儀式杖を見て駆けつけたようだ!!
「…お姉チャンを…早く…」
エルザの袖を小さな手で一生懸命になって引っぱってくる。
「ちょっと、どうしたの…??」
「あなたの..お名前は…??」
幼い女の子は小さな手で袖を引っぱり
どこかに連れて行こうと一生懸命なのだ。
「わたし…サレン…」
「お姉チャンが…」
「早く…お願い…死んじゃう…」
晴樹や、アンドローネ・エルザたちは、手を引っ張られ案内してもらうことにした。
アンドローネ・エルザ
「こんにちは..あなた方は?」
小屋の前には、人が少し集まっており、小屋の中の人を、少し気にかけてる
雰囲気だった。
「!ワシらは近所のものです。」
「ここの、お姉さんが ちと…」
「心配でのう--!!」
それを聞いた、晴樹らはホッとして
更に詳しく聞いてみた。
〝早くに母親を亡くし、姉妹でずっと
頑張っていたという!〟
〝でも最近は姉が体調を崩してからは、寝たきりなのだと…〟
アンドローネエルザの手を..引いて
幼い女の子は、小屋の中へ案内した。
小屋の中には、病なのだろうか?…
息絶え絶えな今にも亡くなりそうな
痩せ細った女性が寝ている。
幼い女の子が必死になってエルザに
頼み込んでる。
「お姉さんは神官さま?」
「聖女さま…?」
「早くお願い、お姉チャンを…」
「……助けて…」
晴樹は、幼い女の子の頭を優しく撫でて優しく告げた。
「大丈夫!! きっと大丈夫だから」
「あのお姉ちゃんが…」
「助けてくれるからね♡」
戦乙女神リアンダーとエルザは小屋の中へ入って行き病いの状態を見ている。
外からの見守る人たちのヒソヒソ話が
かすかに聞こえてきます。
「大丈夫やろか~?!」
「これは…ちょっとな~?」
「どうやろか~の~!!」
暫くして、エルザたちが出てきてから 首を横に振ったのでした。
「もう、手の施しようが…なぃ!」
晴樹は、それ見てさとったのだろうか…
幼い女の子の肩を軽く手をかけて
「お姉チャンは、ちょっと遠い所へ旅立つのだってさ!!」
「スグには帰って来れない所へ」
「さぁ、お姉チャンの手を握って‥から
お別れ言ってあげて…♡」
幼い女の子は小屋の中へ入って行き…、お姉さんの手を優しく握ったまま暫くは
離さなかった。
晴樹たちは、直ぐ後ろでずっと見ていた、いや、見送っていた。
心配して見に来てくれてた人たちが、黙って川原の方を指さしてから
「あの川原で送るがよい…の~」
「ワシらも手伝う…」
「すまんの~、ワシらは生きるのが
精一杯じゃ!」
なんでも.みんな‥川原で荼毘に付すらしい。
川原から立ち上る煙が‥無常のメッセージなのだろうか…。
晴樹の袖口を 掴んで離さなくなった幼い女の子。
「私のお姉チャンは、遠くへ旅立ったね!」
「いつか…帰って来るっ??」
と言って晴樹の顔を見上げた。
そこで、晴樹は暫く黙っていたのだが
笑顔で頭を撫でながら話した。
「うん、良い子にしてたら…」
「きっと…」
その時、何か微かな視線があるのに
気がついた晴樹が見上げた。
そこには、さっき亡くなったはずである、半透明なお姉ちゃんがいて
幼い女の子を、優しい眼差しで見ていた、
そのうち晴樹たちの方を向いてから、
深くお辞儀しスーーっと空気に溶け込むように消えていった。
晴樹はぼーっとして眺めていたが…
サレンの名前は誰がつけてくれたのかな?尋ねてみた。
「私の名前?お姉チャンがつけてくれたょ!」
晴樹は、さらに笑顔でサレンの頭を軽く触れて撫でて「良い名前だね♡」
サレンのことが心配になってしまった
。
アンドローネエルザたちは、ちょうど
晴樹が懐かれているので、ましてや天涯孤独なってしまったから連れて帰ることになった。
4輪の馬車アドリロティスと 馭者 が待ってて、サレンを連れて北区のダウンタウンを後にした。
アンドローネエルザたちが邸宅に帰って来たが、そこには..少しだけ ご立腹したアメン・チューバが待ってた。
「もう!! エルザさま?!」
「出かける時は…ワシに…」
「おっしゃってくださいな!!」
その後にエルザは、チューバからの
愚痴を長く聞かされたらしい。
黒龍.鋼が晴樹傍に寄り添っているサレンをチラリ見てから
『なんや~!!晴樹の子かの~??』
晴樹は、首をかしげてから連れて帰って来た理由などを、皆に話した。
サレンは落ち着かない様子で部屋の中
をキョロキョロと見回して
「すご~~ぃ!お姉チャンにも…」
「見せたかったなぁ…♪︎」
アンドローネ・エルザは、サレンの頭
を軽く触れてから優しく微笑みする。
「そぅね…きっと…見ているょ!」
「お姉さん♪︎」
晴樹も 軽く頷きしてサレンを励ましていた。
ボロの服を着る、サレンの姿をあらためて感じとったエルザ。
「ちょっと、幼い女の子の服は…」
「ウチに..無いわね♪︎」
「あなたたち、揃えてちょうだい!」
メイドのカーシャとマリアンヌに
サレンの服や靴やもろもろを頼んだ。
サレンを風呂で沐浴させて、カサカサの髪をブラッシングしている。
沐浴してから、皆の前に出てきたサレンは、とても可愛い女の子なのだ。
北区のダウンタウン……
アトランティスのこの地域は、
現世から見捨てられた者どもにはふさわしいという‥。
これは、ポセイドニアだけではない、他の都市も似たようなものである。
このアトランティス大陸の裕福な人々たちからの意識でもあり、この時代特有の【道理】に導かれていた。
アンドローネ・エルザは、晴樹に
このポセイドニアの光りと影を見せておきたかった。
「晴樹さん--!!」
「このアトランティスというと、華麗なロマンや栄華に象徴されている文化を
思い浮かべるかもしれません。」
「でも、ちょっと違うものょ!」
エルザは 晴樹にさまざまな事を自分の
知る限り教えてくれた。
人々の暮らし、国の抱える問題、貴族の 堕落などの事なのだ。
晴樹.
「ここは、カルチャーショックばかりだよ!!」
アンドローネエルザが暗い顔をしてから静かに呟く。
「未来、先は真っ暗なのょ…?!」
「何もない…」
アトランティス大陸の環状中央都市ポセイドニアに限らずの問題なのだが、このときの大陸の国々の状況は,貴族・平民両層間の社会対立が始まろうとしてた。
国による、いや一部の貴族によってから、平民に対する救済案が拒否されたのを契機に身分闘争がやがて起こるのだ。
もともと、アトランティス人は,人身の自由をもっていたが、上流層、つまり
貴族に比べて私法的に低い地位にあった、実際は政治的権利も与えられていなかった。
確かにエルザは‥この王国につかえる--
特級の預言者でもある。
もちろん、この国に対しての吉凶を助言したり、国の行く末の予知や予兆等のさまざま予言を申しあげる。
それでも、最近は未来が不安定であり、はっきりとしたことが見えなくなってしまっていた。
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人は誰しも明日の未来でさえ、わからないのだから……
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