幾星霜の時をこえても~再び紡ぐ深い絆・The.Last.Days

クズノハ

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[赤い月]

44話

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それはアトランティス大陸の一部なのであろうかが、山脈や山岳や巨大な岩の一部なのか、まさしく驚異的な巨大な飛行物体が大地から空中に浮いくてくる。

そして 空へ旅立つ..それは恐らく全長が
300キロはあるであろうか 人間でないものたちを乗せて空を飛ぶ…。
地球の新天地を目指して やがて散ってゆく…

それは、天上の雲をも突き抜ける
空を飛ぶ巨大な陸地ともいえる存在です。
やがてそれらは空の彼方へ消えてゆくのだ。

アトランティス大陸は、地球を、一周するかような大津波とともに海の中に、その繁栄を誇った姿は消したのである。

太古の痕跡記憶の門アトランティスゲートの門の外からの海は
大陸の終焉の様々な影響は受けない。

晴樹は船の上で星空を眺めて
「何でしょうか、あれらは…」
「大陸から脱出する飛行物体かな!!」
船長アリアも見上げて
《お~っ、まるで、大空に浮かぶ巨大な大地だな…あれらは…》
アナ リサ ゼンダ
「門とは別の方角へ向かって行く…」

晴樹(ああ、もう 大陸が…)
「ポンペイみたいに何らかの理由により滅びて長い年月を経て発見される…」

「愛し合う男女が手と手をつなぎとめて離さずに発見される、永遠の愛の証も
あるんだろなぁ…!!」

ロシーターは晴樹へ
「肉体は滅びても来世で時をこえてから また彼らたちと、かならず巡り逢える
日はくるんだろうねぇ!!」

晴樹が来るときに太古の痕跡記憶の門アトランティスゲートから見えてくる大陸。
しかし 大陸はもう其処にはありませんでした。

晴樹は思わず呟くのであった。
「深い深い海の底は冷たかろうに…?!」

あとは、澄んだ満天の夜空には星々が、輝きて月明かりだけが船の甲板をただ少し明るく照らしてます。

晴樹は涙を瞳に溜めながら…ぼんやりと星空を眺め
「夜風が強いなぁ…もう、逢えないのかなぁ??」

アナ リサ ゼンダがそばに来て
「晴樹さん!!  少し横風がでてまいりましたね。」
「夜の海の潮風は冷たいから寒くないですか??」

晴樹はうなずきて
「少し肌寒い…ああ、これは心か…」
「何と無く心の中に虚無感が…」
と静かに呟くだけでした。

アナ リサ ゼンダは
「ならば船室へ入られますか?!」
晴樹は大陸のあった海を眺めていたいのでしょう。
「ううん、大丈夫…かな!!」

船の上でただ海面をぼーっと見ているのであった。
海原は静かで吹きつける潮風の幻想的な音が淋しげな音楽を奏でているかのようであります。

ロシーターは満月を指して
「昔も今も星空は変わらないね!
星は永遠的に輝いてる。」

晴樹は ぼんやり夜空の満月を眺めてて
「あっ!!」と呟きました。
ロシーター
「夜空をオレンジ色と赤の光が点滅
しながらゆっくり動いているわね?!」
「あれは、星ではないみたいね?!」

やがて 満月の月明かりの光りを浴びて
浮かび上がる空を飛ぶ大きな船影の集団だった。

大空に浮かぶ大地のような船、巨大なアーモンド型のゴツゴツした岩盤のような感じの空を飛ぶ船。
シロナガスクジラ型の戦艦タイプ。

それらは、一定の距離を保って光りが
点滅しながら夜空をゆっくりと動く。

黒龍.鋼
『なあ、あれらは大陸から脱出して
来たモノやないのかな…??』

その言葉に 晴樹はハッとして
天空之浮船  マハヴィマーナとかだろうか?!」
「サハスラブジャ殿やエルザたちも
乗っているのかなぁ?」
ロシーターは静かに晴樹へ語る。
「-----?!」
「ええ、そうだといいわね!!」

晴樹は、じっと眺めている。
「あの‥1隻がコースを、外れて此方へ…
来るよ!」
「あれ?だんだんと此方に降下してくる感じだよ?!」

満月の光りに浮かび上がってくる
その姿は、天空之浮船  マハヴィマーナなのだった。
その1隻が帆船のほうへ高度を下げて
向かってきているようです。

アナ リサ ゼンダは晴樹へ告げる。
「あれは、かなり降下してくる
みたいですね!!」

その飛行する天空之浮船  マハヴィマーナは真ん丸な月を背にして音もなく静かに降下してから タラッサネーソス号の上空に停まった。

天空之浮船  マハヴィマーナからの風が船の上へ吹きつける。
晴樹たちは、そのあまりの巨大さに
圧倒されているのだ。

天空之浮船  マハヴィマーナの先頭から終わりの端までの長さは端の方がが霞むぐらいの大きさである。

ロシーターが見上げて
「誰か来るのかしらね?誰だろう…」

より近くで見る あまりのその大きさに
圧倒されている晴樹。
「ほんとかなりのサイズだ!」
天空之浮船  マハヴィマーナが近くに 真上だと更に凄かった…!!」

アナ リサ ゼンダは見とれて
「すご~い~♪まるで巨大なクジラが
空に浮かぶ感じだね~♪︎」
船長アリア
《ええ、確かにな、ものすごい大きくて…威圧感があるわい!》

 帆船の上から天空之浮船  マハヴィマーナを眺め戦乙女神リアンダーワルキューレ
「[扉が開いた‥誰か…もうすぐ来ますよ!!]」

翼の舞う音がして天空之浮船  マハヴィマーナから帆船の甲板へと降りてくる。

左右の耳辺りに2つの短いアンテナが
ついた白銀のフルフェイスのヘルメットを、被った白銀のスーツを、着た翼のある人物。
ヘルメットを、取った その人物の顔はサーシェだった。

船長、黒龍鋼、ロシーターや晴樹たちは、サーシェと再びの出逢いを喜んだ。
サーシェ
「伝えないといけない事があるからね。‥だから逢いに来たの…」

晴樹は小声で恐る恐る尋ねた。
「あの~ サハスラブジャ殿や?!」
「エルザやサレン、他は…?」

サーシェが静かに首を横にふってから 口をあけた。
「皆は必死だったけど…すぐに地殻変動がおきてしまって…
ホントに残念だけど…ワカラナイ」

晴樹は何も言えず一言だけ。
「サーシェ、どうも教えてくれてありがとう。」
静かな夜の海を眺めて遠くを眺めているだけでした。

サーシェが淋しそうに語る。
「たとえ!!どんなに高度な文明や知識を持ちながらも…滅んでしまう事もあるのよ!」
「それは 人間の心 次第なのだから…」
「学び、繰り返してはいけないの!!」

晴樹はサーシェの その言葉に呟く
「やがて真実の記憶は失われてしまうのかな??俺は忘れないよ!」

サーシェが晴樹に強くハグしてから耳もとで囁く。
「晴樹の時代に私は待っているから…♡」
「此方では、私たちの時代の流れに戻りますねぇ♪︎」
晴樹はサーシェに
「ほんとは遠い昔の出来事だったのですよね?!」
サーシェ静かに
「ん~っ?!そうだねっ!!」
「あと、船長や皆さん‥よろしくお願いねぇ♪︎」

そう 言い残すとサーシェはヘルメットを被り天空之浮船  マハヴィマーナで夜空へと飛び去ってしまった。

しばらく潮風にあたる晴樹‥。
静かに夜の海を帆走していくのだ。

船長アリアが告げる…
《これから霧の海に入るけど‥霧の海を抜けたら もう…晴樹の故郷の海だ!!》
《晴樹の時代と繋ぐ海域へ入るのですわ!》
《おーい!濃霧を発生させろ~!
時空間を一気に飛ぶぞ~‥》

タラッサネーソス号の舳先辺りから 霧が立ち込めてきて帆船をすっぽりと隠すように包んでゆく。

たくさんの霧を含んだ風が吹き横帆が風を 孕 はらんでふくらみ。
帆船は飛ぶように霧の海を順風満帆に帆走するのであった。

走馬灯のように次々と新たな景色がでてくる、そのなかを激しい閃光が通りすぎて行く‥

晴樹は ぼーっと海と空の境目を眺めて
「雲が瞬く間に通りすぎてゆく」
それは幻想的で感覚的な麻痺を心に憶える体験だ。

舳先の甲板で船長アリアとゼンダは人魚の船首像 フィギュアヘッドと話しをしている。

アナ リサ ゼンダ
「晴樹さんの生まれた島に着く頃は夜の時間だと思います。」

晴樹は淋しげな顔してからゼンダへ
「そうなんや、ありがとう。」
「別れは少しツライかなぁ…?!」
アナ リサ ゼンダは慰めるように語り掛けます。
「そうね!船長たちや私たちもよ!」

ロシーターも「うふふふっ♪」
と、ほほ笑みをうかべて賑やかに
しているだけでした。
「もうすぐ霧の海を出ますわよ!!」

霧がはれて満月が静かな海に光りの橋をつくるくらい凪ぎの海。

晴樹はちょっぴりと嬉しそうに
「此方も満月の夜の海だな~!」
「やっと 島に帰って来たのだな~♪︎」

晴樹の生まれ育った島の浜から
すぐ近くに帆船は錨を海中へ投錨する。
乗組員たちが海上へ小舟を降ろし
船長アリアが晴樹へ告げる。
《晴樹殿‥オレらは、ここでお別れだな…♪︎》
アナ リサ ゼンダ
「どうか..私たちを忘れないでね!!」
「私たちは、かりそめの縁かもしれないケド…いつか また…」

晴樹は「また、会える日まで…」
「どうも皆さん、ありがとう♪︎」
と手を振って小舟に乗りこんだ。

満月の夜の海は明るく、島の海岸線は
月明かりで…ぼんやりとわかります。

タラッサネーソス号の乗組員が、別れを悲しそうに手を振る。
「さよなら~っ、元気でな~!」

船長アリアが晴樹へ叫びます。
《おおーい、どうか元気でいろよ~っ♪︎》
《我らは、大好きな大海原をさ迷うから♡》

晴樹やロシーターが、だんだんと
遠ざかる帆船を眺めて何度も振り返り
手を振る。

風の便りか、晴樹の耳元に微風が吹き
帆船のほうから…
「また、いつの日かねぇ~っ♪︎」
と聞こえた気が…したかもしれない。

やがて..帆船は夜の水平線の彼方の海に吸い込まれて その船影は消え失せていった。

海から浜へ小舟を引き上げた晴樹
は、月明かりに照らされる静かな浜を
後にして家へ向かって歩く。

「やっと、久しぶりに帰ってきた…。」
晴樹は 部屋の中で今迄の事などを
いろいろと考えている。
「もう、普通の日常なんだなぁ…」
「少しだけ..さみしいなぁ~っ!!」

「本当に、あの大陸に居たんだよな!!」

大陸での、さまざまな体験を思い浮べながら、いつのまにか 寝てしまいました。

朝日がカーテンの隙間から部屋の中を
照らしはじめる頃、晴樹は目が覚める、昨夜は夢の中で泣いたのか?目が充血して赤くなっているみたいでした。

晴樹は 浜に海から上げて置いてきた小舟が どうにも気にかかってしまう。

到着すると小舟を上げたはずの その場所の浜には 小舟はカタチ失くなっていて
ただ朽ち果てた木片だらけだった。

晴樹は、その朽ち果てた木片を手にとってみた、突然・・突風が吹いて木粉のようになって風に乗りてキラキラと空へ舞ってしまいました。

風の囁きと言うか、横でロシーターが
優しく告げる。
「晴樹、あのね…形あるものは…時の流れと共に 必ず朽ち果てるものよ!!」

時の流れは、いかに壮大な建造物も幻のように消し去ってしまう。

晴樹は、これまでの旅を考えていました。
ずいぶんと遠くへ…旅をしてきたのだから。
ほろびしものは なつかしきかな…
澄み渡る 光あまねく幸あれ。

この肉体は滅びても また生まれかわりこの世に無限のリフレインのくりかえし

愛や繋がりや喜びや苦しみの遠い記憶を必ず受け継いで またいつかどこかであなたと出会えたら..

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【アトランティス編…完】
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