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第四章
第45話 2日連続朝からひと騒動ありました
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「キャヤアアアァァーー!!」
2日連続僕は悲鳴で目を覚ました。
はぁ、大体予想は出来るけど一応見に行かないとな。
僕は自分の部屋を出ると悲鳴が聞こえたクラウディアさんの部屋に向かう。ドアの前に着くと取りあえずノックをするが、返事が無い。代わりに嗚咽のよな声が聞こえてくる。
「クラウディアさん、入りますよ」
一応最後に断りをいれてドアを開けると…………。すぐに閉めた。
中は想像以上の状態でした。何がって? 半裸にされたクラウディアさんがアキーレさんとレヴィに挟まれ百合百合しい状態になっていましたよ。しかもレヴィがクラウディアさんの頭に抱きついているから僕が声を掛けても答える事が出来ず、中に入った僕はモロにその状態のクラウディアさんを見てしまったわけで。
「どうされました!?」
「クラウディア様の悲鳴が聞こえたみたいですが」
そこにアンネマリーさんとリーゼさんも駆けつけてきた。
さて、どう答えるべきか。取り敢えず。
「特に問題ないみたいですよ。どうやらレヴィとアキーレさんの寝相にビックリしたみたいです」
「そうでしたか。良かった」
クラウディアさん的には無事と言えるかどうか分からないけど。
「まだ、早いですしもう少し部屋に戻って寝ましょうか」
クラウディアさんの為にも2人を部屋に入れないようにしないとね。
「いえ、折角ですから、クラウディア様に朝の挨拶を」
いやぁ。それはちょっと不味いです。クラウディアさんの精神衛生上。
「えっと。またすぐに寝たみたいですし、また後でいいんじゃないかな」
「そうですか? しかし、それなら、ご無事かどうか念の為確認だけ」
それが不味いんだって。どうしよ。いい案が浮かばない。そして僕が悩んでいる隙にアンネマリーさんとリーゼさんはドアを開けてしまいました。
「………………」
「…………ワオ」
無言でドアを閉めるアンネマリーさんとその後ろで何ぜか楽しそうにしているリーゼさん。
「…………」
思わず僕も無言になる。
「部屋に戻ります」
「私も戻ろ。ウフ」
「それが良いですね。ではまた朝食の時にでも」
そう言って3人示し合わせたように一つ頷いて各々の部屋に戻っていった。
◇ ◇ ◇
「あんな醜態を晒すなんて、もうお嫁に行けない」
朝食の時間、みんながそれぞれの席に着きセバスさんが用意してくれた朝食をいただいている中、1人クラウディアさんだけがテーブルに突っ伏し嘆き悲しんでいる。
その原因の2人であるレヴィとアキーレさんはそんなクラウディアさんを気にするようすもなく何食わぬ顔で朝食をとっている。
アンネマリーさんはどうしていいか分からずオロオロしているが、リーゼさんはクラウディアさんの事をそっち除けで人化したキーレとアーレの食事の世話をしている。この人、子猫ズが人化してても構いたいんだな。
さてと、この状況だと僕がクラウディアさんに話しかけるしかないのかな?
「あの、クラウディアさん。あまり気に病まないようにして下さい」
「…………」
声を掛けてみるが返事がない。まあ、気にするなって言っても気にするよね。
どうしよう?
「見ましたよね」
「へ?」
「私の……。見ましたよね」
えっと。あの事だよね? 正直に言うべきか? ごまかすべきか? いや、聞いてくるって事はおそらく分かっていて聞いているんだろうな。なら、
「……はい。ただ一瞬だけですよ」
正直に答えいてみた。するとクラウディアさんは顔を真っ赤にして再びテーブルに顔を突っ伏してしまた。
しまった。答えを間違えたか?
「責任を取って下さい」
はい? 今なんと?
テーブルに突っ伏した状態でクラウディアさんとんでもない事を言い出しぞ。
「ちょ、ちょっとクラウディアさん急に何を……」
「そ、そうです。クラウディア様。急に何を言い出すんですか?」
アンネマリーさんも突然の事に動揺が見て取れる。
レヴィやアキーレさんもさすがにこの発言には驚いたのか、口にパンを咥えたまま固まっている。
「結婚前の女性が、異性に、は、裸を、裸を見られたのです。旦那様になる方以外の男性に見られてしまては……。もうその方と、け、結婚するしか……」
……。なんというか、純粋培養のお嬢様は考え方にはビックリさせられる。
「あの、結婚なんて人生において重要な事をこんな事で決めない方がいいですよ。今回の事はそんな深刻に考えないで事故にでもあったと思って忘れませんか? 僕も一瞬だったので、殆ど記憶に残ってないですし」
クラウディアさんに諭すように話す。
「私には魅力がありませんか?」
なんで急にそんな話になるんだよ。
「いや、そういうわけでわなく、裸をちらっと見られたくらいで、将来の事を決めてしまうのは余りにも短略的と言いますか」
「分かりました。あなたに認めてもらえるよな女性になって見せます」
いやいや、全然分かってないよ。というか、どうしてそんな話になったんだよ。これどうすりゃいいの?
「あの、そういうことはお互いの事をよく知ってからにしましょう。それよりも今はクラウディアさんのお父さんを助ける事に集中しましょう」
「……そうでした。私とした事が取り乱してしまい申し訳ございません」
どうやらお父さんの話しで、冷静さを取り戻してくれたようだ。ホントによかった。どうなるかと思ったよ。
これでようやく今日の迷宮攻略いけそうだ。
しかし、今日は朝から精神的に疲れたよ。
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「キャヤアアアァァーー!!」
2日連続僕は悲鳴で目を覚ました。
はぁ、大体予想は出来るけど一応見に行かないとな。
僕は自分の部屋を出ると悲鳴が聞こえたクラウディアさんの部屋に向かう。ドアの前に着くと取りあえずノックをするが、返事が無い。代わりに嗚咽のよな声が聞こえてくる。
「クラウディアさん、入りますよ」
一応最後に断りをいれてドアを開けると…………。すぐに閉めた。
中は想像以上の状態でした。何がって? 半裸にされたクラウディアさんがアキーレさんとレヴィに挟まれ百合百合しい状態になっていましたよ。しかもレヴィがクラウディアさんの頭に抱きついているから僕が声を掛けても答える事が出来ず、中に入った僕はモロにその状態のクラウディアさんを見てしまったわけで。
「どうされました!?」
「クラウディア様の悲鳴が聞こえたみたいですが」
そこにアンネマリーさんとリーゼさんも駆けつけてきた。
さて、どう答えるべきか。取り敢えず。
「特に問題ないみたいですよ。どうやらレヴィとアキーレさんの寝相にビックリしたみたいです」
「そうでしたか。良かった」
クラウディアさん的には無事と言えるかどうか分からないけど。
「まだ、早いですしもう少し部屋に戻って寝ましょうか」
クラウディアさんの為にも2人を部屋に入れないようにしないとね。
「いえ、折角ですから、クラウディア様に朝の挨拶を」
いやぁ。それはちょっと不味いです。クラウディアさんの精神衛生上。
「えっと。またすぐに寝たみたいですし、また後でいいんじゃないかな」
「そうですか? しかし、それなら、ご無事かどうか念の為確認だけ」
それが不味いんだって。どうしよ。いい案が浮かばない。そして僕が悩んでいる隙にアンネマリーさんとリーゼさんはドアを開けてしまいました。
「………………」
「…………ワオ」
無言でドアを閉めるアンネマリーさんとその後ろで何ぜか楽しそうにしているリーゼさん。
「…………」
思わず僕も無言になる。
「部屋に戻ります」
「私も戻ろ。ウフ」
「それが良いですね。ではまた朝食の時にでも」
そう言って3人示し合わせたように一つ頷いて各々の部屋に戻っていった。
◇ ◇ ◇
「あんな醜態を晒すなんて、もうお嫁に行けない」
朝食の時間、みんながそれぞれの席に着きセバスさんが用意してくれた朝食をいただいている中、1人クラウディアさんだけがテーブルに突っ伏し嘆き悲しんでいる。
その原因の2人であるレヴィとアキーレさんはそんなクラウディアさんを気にするようすもなく何食わぬ顔で朝食をとっている。
アンネマリーさんはどうしていいか分からずオロオロしているが、リーゼさんはクラウディアさんの事をそっち除けで人化したキーレとアーレの食事の世話をしている。この人、子猫ズが人化してても構いたいんだな。
さてと、この状況だと僕がクラウディアさんに話しかけるしかないのかな?
「あの、クラウディアさん。あまり気に病まないようにして下さい」
「…………」
声を掛けてみるが返事がない。まあ、気にするなって言っても気にするよね。
どうしよう?
「見ましたよね」
「へ?」
「私の……。見ましたよね」
えっと。あの事だよね? 正直に言うべきか? ごまかすべきか? いや、聞いてくるって事はおそらく分かっていて聞いているんだろうな。なら、
「……はい。ただ一瞬だけですよ」
正直に答えいてみた。するとクラウディアさんは顔を真っ赤にして再びテーブルに顔を突っ伏してしまた。
しまった。答えを間違えたか?
「責任を取って下さい」
はい? 今なんと?
テーブルに突っ伏した状態でクラウディアさんとんでもない事を言い出しぞ。
「ちょ、ちょっとクラウディアさん急に何を……」
「そ、そうです。クラウディア様。急に何を言い出すんですか?」
アンネマリーさんも突然の事に動揺が見て取れる。
レヴィやアキーレさんもさすがにこの発言には驚いたのか、口にパンを咥えたまま固まっている。
「結婚前の女性が、異性に、は、裸を、裸を見られたのです。旦那様になる方以外の男性に見られてしまては……。もうその方と、け、結婚するしか……」
……。なんというか、純粋培養のお嬢様は考え方にはビックリさせられる。
「あの、結婚なんて人生において重要な事をこんな事で決めない方がいいですよ。今回の事はそんな深刻に考えないで事故にでもあったと思って忘れませんか? 僕も一瞬だったので、殆ど記憶に残ってないですし」
クラウディアさんに諭すように話す。
「私には魅力がありませんか?」
なんで急にそんな話になるんだよ。
「いや、そういうわけでわなく、裸をちらっと見られたくらいで、将来の事を決めてしまうのは余りにも短略的と言いますか」
「分かりました。あなたに認めてもらえるよな女性になって見せます」
いやいや、全然分かってないよ。というか、どうしてそんな話になったんだよ。これどうすりゃいいの?
「あの、そういうことはお互いの事をよく知ってからにしましょう。それよりも今はクラウディアさんのお父さんを助ける事に集中しましょう」
「……そうでした。私とした事が取り乱してしまい申し訳ございません」
どうやらお父さんの話しで、冷静さを取り戻してくれたようだ。ホントによかった。どうなるかと思ったよ。
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