69 / 69
第七章
第88話 邪神と邪剣
しおりを挟む
大変遅くなり申し訳ありません。
お詫びというわけではありませんが、この度活動報告にキャラのイラストを投稿しております。
是非見て頂ければと思います。
また、ご報告ですが、「アルファポリス様」より今回書籍化のお話を頂きました。
出版社を聞いて分かっておられる方もいるとは思いますが、現状「なろう様」ではダイジェスト化が出来なくなっておりますので、誠に勝手ながら3月10日をめどに書籍化部分の3分の2を取り下げさせていただき、以降、アルファポリス様に本作は移行して投稿を続けて参ります。
打ち切りではなく、移行なので引き続き「アルファポリス様」の方で読んでいただけると嬉しいです。
********************************************
ジルベルトたちに案内された場所は、独特な雰囲気を持った空間だった。
造りからして、王城の謁見の間のような部屋のようだ。そしてその壁や床、天井に至るまで全てが、紫水晶のような妖艶な輝きを放っている。
部屋の最奥、数段高くなった場所に、まさに王座に座る王のように、灰色の髪をした男が座っている。ジルベルトたちは部屋に入るなり、僕の背後で、その男に向け黙したまま跪いた。
……あれが邪神なのか? でも前に見たときは、十歳くらいの子供だったはず、今目の前の王座に座っている男は、二十歳前後に見える。ただ確かにその顔立ちは、以前対峙した邪神の面影があるように見える。
『セバスさん、目の前のあれは、邪神で間違いありませんか?』
『間違いございません。ただ……』
ただ何? ちょっと、そんなところで言葉を止めないでよ。
『以前感じた邪神よりも、はるかに大きな力を感じます』
『……マジですか?』
『さすがに力のほどは測りかねますが、間違いございません』
マジかー! 以前でさえ信じられないくらい強かったの、さらに強くなるってあり得ないよ。どうしよう……これ、勝てるんだろうか?
「やぁ、【黒の勇者】……だったっかな?」
目の前までに進んだ僕に、邪神が以前よりも大人びた声で話しかけてきた。
「しばらく見ないうちに随分白くなったね。それじゃあ【黒の勇者】じゃなくて【白の勇者】じゃないか。それに……君から感じるそれ、神気だね。どうやってこの短期間で神格を得たか知らないけど、どうやら僕の前に立つだけの資格は得てきたみたいだね」
「はい、それなりの準備をしてきたつもりです」
正直まだ不安でいっぱいだけど、ここまできたらやるしかないもんね。
「そうか、それは重畳。正直これを手に入れてから、周りが雑魚ばかり過ぎて、少々飽きてきたところだったんだ」
そう言いって邪神は、王座に立てかけてあった、以前使っていた剣とは明らかに違う雰囲気を持つ、漆黒の大剣を軽く叩いた。
あの剣は……。なんだろう、なんとも言えないけど、ただなんだかすごく嫌な感じがする。
『セバスさん、あの剣が何かわかりますか?』
『申し訳ありません。私の記憶にない剣でございます。ただ、私たちと同じ知性魔道具だと思われます。……それも格上の』
『クラウド! あれ、ちょっと……違う、すごくすごくヤバイよ』
普段のレヴィからは、想像できないくらいに動揺が伝わってくる。
『レヴィ、あの剣が何かわかるの?』
『う~、分かんない。でもあれが危険すぎるものだってのは体が感じてる。あれはたぶん――』
レヴィが何かを言おうとした瞬間、岩を砕くような異様な音が謁見の間全体に響き渡る。音を辿り視線を向けるとそこには、王座に立てかけてあった漆黒の大剣を、王座に座ったまま、自身の目に突き刺した邪神の姿だった。
「これの正体が気になるんだよね? いいよ、教えてあげるよ」
端正な顔には似合わない、ぞくりとするような嗤いを浮かべ、邪神は話し始めた。
「こいつの名は【邪剣ダークレイヴ】。君の持つ剣と同じ知性魔道具、いや、邪神器さ。しかも"本物"のね」
……邪神器ってなんだろう? それに本物って?
『セバスさん、邪神が言っている邪神器や"本物"って意味、分かりますか?』
『邪神器に関しては存じております。あれは我々神器とは対極にあるもの。言わば闇側の神器でございます。ただ、"本物"の意味は分かりかねます。申し訳ございません』
セバスさんでも"本物"の意味分からないのか……。そう言えば、さっきレヴィか何か言おうとしていたよな。
『レヴィは何か分かる?』
『うん、たぶんだけど……、あれはあいつが言う通り、"本物"の神器なんだよ』
いや、だからその"本物"の神器の意味が分からないだけど……
『つまりあれは、ボクたちのように神が創った武具じゃなく、邪神が天神様と戦った時に使った剣。神が戦いに用いるために創られた、まさに神のための武器。だからこそ"本物"の神器なんだよ』
……それって、格上とかそういったレベルの話じゃないじゃないか。
『でもそれなら不思議ね。前回邪神と戦った時は、あんな剣、持っていなかったはずだわ』
そう言ったのはアキーレさんだ。
『キーレも知らなの。でも凄く嫌なの』
『アーレも知らなのです。アレは危険なのです』
アキーレさんに続き、キーレとアーレも知らないと言ってきた。
『確かに前回、エルザ様と戦った邪神が持っていた剣は、あれと似てはいましたがまったくの別物。前回の時にあれを使われていたならば、邪神を倒すことは叶わなかったやもしれません』
『うむ、あの剣から感じる尋常ならざる邪気、確かに以前の拙者ならば受けきることは出来なかったやもしれぬ』
えーっと、セバスさんとイジスさんの話をまとめると、これはちょっと状況的にヤバすぎるのでは? 出直した方がいい気がしてきたんだけど……
ちなみに前回不参加のクイは、『分かりませんが、確かになんとも言えぬ異様な気配を感じます』とみんなの意見に追従するようにな意見を言ってきた。
「君の剣の言う通り、この【邪剣ダークレイヴ】は、僕が天神と戦ったときに使っていた剣だよ」
君の剣の言う通り? もしかして僕ら念話が聞こえていたのか? 邪神はそんな僕の疑問など関係ないとばかりに、そのまま話を続ける。
「実わね、前回もこの剣を使おうとしたんだけど、どうやら魂の欠片が小さかった所為で、僕のことを主として認識してくれなかったんだよ。まったく生意気だろ。でも今回は無事、主と認識してくれたみたいで、おかげで随分と力を取り戻せた。この前の状態のままだったら、正直今の君に負けていたかもしれなかったから、ホント助かったよ」
剣の柄を握ったまま、僕を見下ろし邪神は再び嗤う。それは、話の内容と相まって僕の全身から冷や汗を吹き出させた。
「さて、長話もなんだし、お互い目的を果たそうじゃないか。【黒の勇者】、いや……【天神の使徒】クラウドよ」
そう言うと邪神は王座からゆっくりと立ち上がり、眼前に突き刺さった【邪剣ダークレイヴ】抜く。そして振り押すように僕にその切っ先を向けた。
僕はそれに応えるように、一つ唾を飲み込むと神剣となったレヴィの柄に手をかけゆっくりと引き抜くと、邪神を見据え正眼に構えたのだった。
************************************************
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
引き続き「アルファポリス様」の方で読んでいただけると嬉しいです。
お詫びというわけではありませんが、この度活動報告にキャラのイラストを投稿しております。
是非見て頂ければと思います。
また、ご報告ですが、「アルファポリス様」より今回書籍化のお話を頂きました。
出版社を聞いて分かっておられる方もいるとは思いますが、現状「なろう様」ではダイジェスト化が出来なくなっておりますので、誠に勝手ながら3月10日をめどに書籍化部分の3分の2を取り下げさせていただき、以降、アルファポリス様に本作は移行して投稿を続けて参ります。
打ち切りではなく、移行なので引き続き「アルファポリス様」の方で読んでいただけると嬉しいです。
********************************************
ジルベルトたちに案内された場所は、独特な雰囲気を持った空間だった。
造りからして、王城の謁見の間のような部屋のようだ。そしてその壁や床、天井に至るまで全てが、紫水晶のような妖艶な輝きを放っている。
部屋の最奥、数段高くなった場所に、まさに王座に座る王のように、灰色の髪をした男が座っている。ジルベルトたちは部屋に入るなり、僕の背後で、その男に向け黙したまま跪いた。
……あれが邪神なのか? でも前に見たときは、十歳くらいの子供だったはず、今目の前の王座に座っている男は、二十歳前後に見える。ただ確かにその顔立ちは、以前対峙した邪神の面影があるように見える。
『セバスさん、目の前のあれは、邪神で間違いありませんか?』
『間違いございません。ただ……』
ただ何? ちょっと、そんなところで言葉を止めないでよ。
『以前感じた邪神よりも、はるかに大きな力を感じます』
『……マジですか?』
『さすがに力のほどは測りかねますが、間違いございません』
マジかー! 以前でさえ信じられないくらい強かったの、さらに強くなるってあり得ないよ。どうしよう……これ、勝てるんだろうか?
「やぁ、【黒の勇者】……だったっかな?」
目の前までに進んだ僕に、邪神が以前よりも大人びた声で話しかけてきた。
「しばらく見ないうちに随分白くなったね。それじゃあ【黒の勇者】じゃなくて【白の勇者】じゃないか。それに……君から感じるそれ、神気だね。どうやってこの短期間で神格を得たか知らないけど、どうやら僕の前に立つだけの資格は得てきたみたいだね」
「はい、それなりの準備をしてきたつもりです」
正直まだ不安でいっぱいだけど、ここまできたらやるしかないもんね。
「そうか、それは重畳。正直これを手に入れてから、周りが雑魚ばかり過ぎて、少々飽きてきたところだったんだ」
そう言いって邪神は、王座に立てかけてあった、以前使っていた剣とは明らかに違う雰囲気を持つ、漆黒の大剣を軽く叩いた。
あの剣は……。なんだろう、なんとも言えないけど、ただなんだかすごく嫌な感じがする。
『セバスさん、あの剣が何かわかりますか?』
『申し訳ありません。私の記憶にない剣でございます。ただ、私たちと同じ知性魔道具だと思われます。……それも格上の』
『クラウド! あれ、ちょっと……違う、すごくすごくヤバイよ』
普段のレヴィからは、想像できないくらいに動揺が伝わってくる。
『レヴィ、あの剣が何かわかるの?』
『う~、分かんない。でもあれが危険すぎるものだってのは体が感じてる。あれはたぶん――』
レヴィが何かを言おうとした瞬間、岩を砕くような異様な音が謁見の間全体に響き渡る。音を辿り視線を向けるとそこには、王座に立てかけてあった漆黒の大剣を、王座に座ったまま、自身の目に突き刺した邪神の姿だった。
「これの正体が気になるんだよね? いいよ、教えてあげるよ」
端正な顔には似合わない、ぞくりとするような嗤いを浮かべ、邪神は話し始めた。
「こいつの名は【邪剣ダークレイヴ】。君の持つ剣と同じ知性魔道具、いや、邪神器さ。しかも"本物"のね」
……邪神器ってなんだろう? それに本物って?
『セバスさん、邪神が言っている邪神器や"本物"って意味、分かりますか?』
『邪神器に関しては存じております。あれは我々神器とは対極にあるもの。言わば闇側の神器でございます。ただ、"本物"の意味は分かりかねます。申し訳ございません』
セバスさんでも"本物"の意味分からないのか……。そう言えば、さっきレヴィか何か言おうとしていたよな。
『レヴィは何か分かる?』
『うん、たぶんだけど……、あれはあいつが言う通り、"本物"の神器なんだよ』
いや、だからその"本物"の神器の意味が分からないだけど……
『つまりあれは、ボクたちのように神が創った武具じゃなく、邪神が天神様と戦った時に使った剣。神が戦いに用いるために創られた、まさに神のための武器。だからこそ"本物"の神器なんだよ』
……それって、格上とかそういったレベルの話じゃないじゃないか。
『でもそれなら不思議ね。前回邪神と戦った時は、あんな剣、持っていなかったはずだわ』
そう言ったのはアキーレさんだ。
『キーレも知らなの。でも凄く嫌なの』
『アーレも知らなのです。アレは危険なのです』
アキーレさんに続き、キーレとアーレも知らないと言ってきた。
『確かに前回、エルザ様と戦った邪神が持っていた剣は、あれと似てはいましたがまったくの別物。前回の時にあれを使われていたならば、邪神を倒すことは叶わなかったやもしれません』
『うむ、あの剣から感じる尋常ならざる邪気、確かに以前の拙者ならば受けきることは出来なかったやもしれぬ』
えーっと、セバスさんとイジスさんの話をまとめると、これはちょっと状況的にヤバすぎるのでは? 出直した方がいい気がしてきたんだけど……
ちなみに前回不参加のクイは、『分かりませんが、確かになんとも言えぬ異様な気配を感じます』とみんなの意見に追従するようにな意見を言ってきた。
「君の剣の言う通り、この【邪剣ダークレイヴ】は、僕が天神と戦ったときに使っていた剣だよ」
君の剣の言う通り? もしかして僕ら念話が聞こえていたのか? 邪神はそんな僕の疑問など関係ないとばかりに、そのまま話を続ける。
「実わね、前回もこの剣を使おうとしたんだけど、どうやら魂の欠片が小さかった所為で、僕のことを主として認識してくれなかったんだよ。まったく生意気だろ。でも今回は無事、主と認識してくれたみたいで、おかげで随分と力を取り戻せた。この前の状態のままだったら、正直今の君に負けていたかもしれなかったから、ホント助かったよ」
剣の柄を握ったまま、僕を見下ろし邪神は再び嗤う。それは、話の内容と相まって僕の全身から冷や汗を吹き出させた。
「さて、長話もなんだし、お互い目的を果たそうじゃないか。【黒の勇者】、いや……【天神の使徒】クラウドよ」
そう言うと邪神は王座からゆっくりと立ち上がり、眼前に突き刺さった【邪剣ダークレイヴ】抜く。そして振り押すように僕にその切っ先を向けた。
僕はそれに応えるように、一つ唾を飲み込むと神剣となったレヴィの柄に手をかけゆっくりと引き抜くと、邪神を見据え正眼に構えたのだった。
************************************************
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
引き続き「アルファポリス様」の方で読んでいただけると嬉しいです。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ご都合能力の方が面白いけど更新停止ですか?ブクマ削除するか判断したいのでコメント載せて下さい!僕の装備は精神的に受付拒否なので今後のブクマリストに残すかも決めたいです!
第1章はたいてい書籍化されたらダイジェストって形でのせてくれるんじゃないの?
ここでは削除してるの?2章から読みたいって思う人はいないよね。
せめて、試し読みを残してください……いきなり2章では登場人物も流れもどんな世界なのかも解らず読めないです……。