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34.あでがとう…
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その後の車内は、無言だった。
エンジン音と高速の灯りのリピートだった。
美菜は、皇真が気持ちの整理や準備の時間をくれているのだと思った。
揺らぐような気持ちが、落ち着いた気がした。すると、憲斗が好きだと、心が叫んでいることに気付いた。
何て言おう…、何を言おう……。憲斗………。
ずっと行方不明で、死んでしまったのかとさえ思っていた憲斗に、もうすぐ会える。
だけど病気で、治らなくて……。
でも、もう、会えないと思っていた最愛の人…。
何でもいい。何だっていい。
憲斗に会いたい…。会いたい――――……。
「着いたぞ」
皇真の声に、美菜は現実に戻る。急に緊張して、手が震える。
そんな美菜の肩を、皇真が優しく叩く。
「オレ様がいいのか?!違うだろ!!行ってこい!全部言ってこい!」
美菜は溢れる涙を瞳の前で揺らしながら、何度も頷く。
「あでがとう…あでがとう…」
皇真は片方の口角を上げてから言う。
「帰りは流石に新幹線を使えよ。体力じゃなくて…、オレ様も心が辛いからね」
笑顔で言う皇真に、美菜は微笑んで、走り出す。
去って行く美菜を見ながら、皇真は暗い表情を浮かべ、ゆっくりと目を閉じる。
病院に入った美菜は、夜遅く断られそうになったが、泣き崩れ、結果、何とか入れてもらえた。
病室の入口に、「星宮 憲斗(ほしみや けんと)」とあった。
その文字を見ただけで、美菜は胸が苦しくなった。
美菜はゆっくりと病室の扉を開ける。
エンジン音と高速の灯りのリピートだった。
美菜は、皇真が気持ちの整理や準備の時間をくれているのだと思った。
揺らぐような気持ちが、落ち着いた気がした。すると、憲斗が好きだと、心が叫んでいることに気付いた。
何て言おう…、何を言おう……。憲斗………。
ずっと行方不明で、死んでしまったのかとさえ思っていた憲斗に、もうすぐ会える。
だけど病気で、治らなくて……。
でも、もう、会えないと思っていた最愛の人…。
何でもいい。何だっていい。
憲斗に会いたい…。会いたい――――……。
「着いたぞ」
皇真の声に、美菜は現実に戻る。急に緊張して、手が震える。
そんな美菜の肩を、皇真が優しく叩く。
「オレ様がいいのか?!違うだろ!!行ってこい!全部言ってこい!」
美菜は溢れる涙を瞳の前で揺らしながら、何度も頷く。
「あでがとう…あでがとう…」
皇真は片方の口角を上げてから言う。
「帰りは流石に新幹線を使えよ。体力じゃなくて…、オレ様も心が辛いからね」
笑顔で言う皇真に、美菜は微笑んで、走り出す。
去って行く美菜を見ながら、皇真は暗い表情を浮かべ、ゆっくりと目を閉じる。
病院に入った美菜は、夜遅く断られそうになったが、泣き崩れ、結果、何とか入れてもらえた。
病室の入口に、「星宮 憲斗(ほしみや けんと)」とあった。
その文字を見ただけで、美菜は胸が苦しくなった。
美菜はゆっくりと病室の扉を開ける。
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