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独り暮らしと独りゴト
爪痕を
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駅へと向かいながら、先ほどの出来事を思い返す。
誘われて、素直に
「はい」
といえなくなったのはいつからだろう?
誘われることが少なさ過ぎて、記憶がない。
好かれたいならいっそ心に踏み込むぐらいの勢いがないと。
言ったのは母だったような。
あの日から、母の言葉が爪痕のように残ってる。
それはとても薄く。
ふとした時に引っかかる程度に。
普段はきっかけさえなければ気付かないぐらい。
好かれたい。
母は、私が誰から好意を持たれていないことに、あの時気付いてていたいたのだ。
度胸がなく、休みの日は独りの私に気付いていたのだ。
危険。
ネガティブのループに嵌りそう。
回想に没頭していても、足は進む。
元々会社からそう離れていない。
駅を出て、10数分で帰宅する。
鍵を開け、真っ暗な部屋にため息が漏れる。
ただいま、なんて呟いても虚しいだけ。
なんかそんなセリフがあったなー。
独り暮らしに気安さに、仕事に来ていた服をテキトーに洗濯機に投げ込む。
パーカーを部屋着代わりに羽織ると、寝室のベットにダイブする。
なんか精神的に疲れた。
気軽に誘いにのれるような性格なら⋅⋅⋅。
願っても、やはり本質はなかなか変えられない。
喉まで塊がせり上がるような、もどかしさに目をつぶると、玄関チャイムがなった。
訪問予定はないが、念の為テキトーに引っ張りだしたスカートを履き、パーカーは前ファスナーを引っ張りあげるだけの格好で玄関へ向かう。
ピーンポーン。
2度目のチャイムに念の為ドアにチェーンをかけたまま開く。
「悪い。前の時に忘れ物したみたいで寄らせてもらったんだけど⋅⋅⋅」
先輩。
ちり、と胸の中の爪痕が引き攣れた気がした。
誘われて、素直に
「はい」
といえなくなったのはいつからだろう?
誘われることが少なさ過ぎて、記憶がない。
好かれたいならいっそ心に踏み込むぐらいの勢いがないと。
言ったのは母だったような。
あの日から、母の言葉が爪痕のように残ってる。
それはとても薄く。
ふとした時に引っかかる程度に。
普段はきっかけさえなければ気付かないぐらい。
好かれたい。
母は、私が誰から好意を持たれていないことに、あの時気付いてていたいたのだ。
度胸がなく、休みの日は独りの私に気付いていたのだ。
危険。
ネガティブのループに嵌りそう。
回想に没頭していても、足は進む。
元々会社からそう離れていない。
駅を出て、10数分で帰宅する。
鍵を開け、真っ暗な部屋にため息が漏れる。
ただいま、なんて呟いても虚しいだけ。
なんかそんなセリフがあったなー。
独り暮らしに気安さに、仕事に来ていた服をテキトーに洗濯機に投げ込む。
パーカーを部屋着代わりに羽織ると、寝室のベットにダイブする。
なんか精神的に疲れた。
気軽に誘いにのれるような性格なら⋅⋅⋅。
願っても、やはり本質はなかなか変えられない。
喉まで塊がせり上がるような、もどかしさに目をつぶると、玄関チャイムがなった。
訪問予定はないが、念の為テキトーに引っ張りだしたスカートを履き、パーカーは前ファスナーを引っ張りあげるだけの格好で玄関へ向かう。
ピーンポーン。
2度目のチャイムに念の為ドアにチェーンをかけたまま開く。
「悪い。前の時に忘れ物したみたいで寄らせてもらったんだけど⋅⋅⋅」
先輩。
ちり、と胸の中の爪痕が引き攣れた気がした。
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