嘘つき山猫は赤面症

nyakachi

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手負いのあの子は懐きにくい

警戒度アップ

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避けられてる。

見かければあからさまに嫌そうな顔をされ、避けるか引き返すかされる。
ため息をつく姿もあった。
気になって向井経由で呼び出しても、即効で帰られた。

大人気ないとはわかっていても。
こうもあからさまだと腹が立つ。
しかも今日は金曜日。
なんの用があるというのだろう。
いや、誰と、なのか。

律の部屋があるマンションの前で、電気がついているのを確認してからエレベーターに乗り込む。

ためらうことなく玄関チャイムを押して.........反応がない。

まさか居留守なんてことないよな。

もう一度鳴らしてみようか考えていると、カチャリと薄くドアが開いた。

ドアチェーン越しに、こわばった顔で見上げてくる、律。

疑問形の浮かんだ表情に、ドアを開けさせたくて、忘れ物をしたと嘘をつく。


くつろいであたのだろう、少し髪が乱れている。
やわらかそうなスカート。
着慣れた感あるパーカーは、2つの膨らみで作られる谷間を隠すには喉元が空きすぎている。

少し考えてドアを、開けてくれたがあっさりと部屋へと迎い入れてくれた。

座布団なのかクッションなのか、よくわからない感触の敷物に座るよう促されたが、きょろきょろと見わたして今日は仕掛けをどこへ用意しようか考える。

「(彼氏の部屋に転がり込んだ的な)あまり女の子女の子した部屋じゃないなー」

そういや、奥にも部屋がありそうだけど、そっちは見ていない。
同棲中の彼氏の部屋と言われても頷けそうなシンプルなインテリアが、律の飾り気のない性格の様を見せてくれている気がする。

「失敬な」

俺の分のお茶を目の前に置き、ソファーに体を預けて睨んできた。

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