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それからそれから。
食べてもいいですか?【功刀】
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律は自分のことを話さない。
人付き合いが苦手そうで、でも仕事となればちゃんとコミュニケーションがとれる。
プライベートの話題に踏み込まなければ、かなり話題も豊富で楽しめた。
「一人のほうが気が楽なんです」
これだけ一緒にいても。
触れ合っていても。
好きだ、と伝えても。
律には届いていない。
胸にあった『好き』の感情が爆発し、水蒸気となって胸の空洞を圧迫するように膨らんで苦しい。
苦しくて堪らない。
このまま彼女を咀嚼して胸の空洞の中に溜め込んで、自分の中に閉じ込めたくなる。
いつからこんな感情に蝕まれたのか。
どこにいても。
だれといても。
律は他の誰にも振り向かない。
その『誰』のなかに自分も含まれているとは。
ソファーに座った自分の膝の上に、向かい合わせになるように抱き寄せて、真っ赤になる律を堪能する。
苺のように熟れて甘そうで、耳を食めば乙女らしからぬ声がもれた。
逃れようと体を捩っているが、もちろん逃さない。
熟れたなら刈り取らなきゃ駄目だろう?
見た目を堪能したらあとはスタッフが美味しく頂くのだ。
ああ。
もう。
このまま食べてもいいですか?
了
人付き合いが苦手そうで、でも仕事となればちゃんとコミュニケーションがとれる。
プライベートの話題に踏み込まなければ、かなり話題も豊富で楽しめた。
「一人のほうが気が楽なんです」
これだけ一緒にいても。
触れ合っていても。
好きだ、と伝えても。
律には届いていない。
胸にあった『好き』の感情が爆発し、水蒸気となって胸の空洞を圧迫するように膨らんで苦しい。
苦しくて堪らない。
このまま彼女を咀嚼して胸の空洞の中に溜め込んで、自分の中に閉じ込めたくなる。
いつからこんな感情に蝕まれたのか。
どこにいても。
だれといても。
律は他の誰にも振り向かない。
その『誰』のなかに自分も含まれているとは。
ソファーに座った自分の膝の上に、向かい合わせになるように抱き寄せて、真っ赤になる律を堪能する。
苺のように熟れて甘そうで、耳を食めば乙女らしからぬ声がもれた。
逃れようと体を捩っているが、もちろん逃さない。
熟れたなら刈り取らなきゃ駄目だろう?
見た目を堪能したらあとはスタッフが美味しく頂くのだ。
ああ。
もう。
このまま食べてもいいですか?
了
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