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第六章 多々良さん探し 開始
第2回僕会議と、次郎丸
しおりを挟む第二回、自分脳内会議を開催したいと思います。異論のある方はいますか?
ええ、はい、今日のお茶請けはマグロ丼ですが、え? お茶請けじゃない?
でも、マグロ丼美味しいですよね、文句ないですよね、では
「おい」
開催を遮る声が背後から聞こえた。路上で脳内会議をすることは無茶だったのかもしれない。
振り向けば、長身の友人、三郎がいた。美少女以外ほとんど興味のない僕だが、友人の名前は覚えている。
小学校を出てすぐだった。
学校の授業自体は終わっている時間ではあるが、なぜこんなところで会うのだろうか。
「お前、何してたんだ?」
「多々良さんの授業参観に行ってた」
素直に答えておいた。彼は何やら探るように僕の方を見ているようだ。何を知りたいのだろうか。
「多々良の、一番下の妹か」
あっけらかんと言ってのける三郎に、心底驚いた。
なんだ、こいつは多々良さんが三姉妹であることを知っていたのか。
「ああ、多々良のことは大体知ってるんだ」
友達だから。
知ってか知らずか三郎は説明を付け加えてくれた。
多々良さんと、友達、なのか?
どの多々良さんと?
考える限り、同じ学校の、セーラー服の多々良さんである、多々良小菊さんだろうと思うけれど。
「ところで三郎は何でこんなところに?」
「ああ、お前学校休んでたから、気になって、家に行こうとしてたんだ。お見舞いだ。感謝してもいいぞ」
「残念だが、見ての通りずる休みだ」
三郎は快活に笑った。
「じゃあ、遊びに行こう」
「なんでそこでじゃあになるのか、三郎がわからない。お前部活は?」
「部活があるのは、月曜、火曜、木曜、土曜だ。何の問題もない」
週の終わりころの、今日は金曜日だった。
「原田たちがゲーセン行くって言ってた気がする。合流しよう」
「そうしよう」
まぁ、異論は全くないわけである。
多々良さんの一人、マリちゃんに呼び出された用事も、無事に終わったことだから、放課後の予定は何も入っていないわけである。
多々良さんのことを中心に生きている僕ではあるけれど、たまには、友達と遊ぶのもいいだろう。
さっそく歩き出した三郎を追いかける。湧き出た疑問は、心の中で消化することに使用。
―――あのね。
僕の家は、小学校とは反対方向ですよ、三郎くん。
本当に、なんで、ここにいるんですか?
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