美少女の顔に触りたい、月曜日

睡眠丸

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第六章 多々良さん探し 開始

小手毬さんとうさぎのお世話(1)

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「マリが悪女なら、小菊ちゃんは魔女だよ」

  マリちゃんは極めて無邪気に言った。

  警備員さんに身分証明をし、先生方に許可を貰って、ウサギ小屋に向かっている最中である。
  土曜日であるのにもかかわらず、警備員さんや先生はいるみたいだ。

  私立小学校というのは、これくらいの厳重さがなければやっていけないのかもしれない。

  だから、「ああ、あの作文の相手か」と言われ、不審者、または変質者そしてそれ以上の汚物を見るような目線が多数突き刺さっても、僕は気にしないのである。

  首から、来訪者、と書かれた札をさげ、こぎれいな廊下を、マリちゃんと手を繋ぎ、歩く。
  警備員さんから借りたスリッパが、パタパタと音を建てる、放課後。

 「小菊ちゃんは魔女、その心は?」

 「魔法が使えるからー! ちんぷいぷいーりりらいほー!」

 「可愛いですね、何の魔法なんですか?」

 「……あのね、そんなあったかい目で見ないでほしいんだけど。小学六年生って、もう少し頭いいからさ、あの、ちょっと可愛く行ってみただけだから」

  少しうつむき気味になるマリちゃん。
  顔を認識することはできないけれど、声音は予想以上に引いている。今日は多々良姉妹によく引かれる日である。

 「小学六年生って、もう、台形の面積とか習ったんですか?」

 「四則演算までできるよ」

 「嘘だ!」

 「あ、ごめん、嘘」

  嫉妬に駆られた僕が出てきてしまった。いくら多々良さんでも、小学生に勉強の進度が抜かされているとなれば、負けず嫌いな僕も出てくるだろう。


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