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第一章

13話恋人を取り戻すための決戦

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依頼主の場所に到着したジドルは、そこに以前話しかけた男性が待っているのを見つけました。

「あれ、さっきの」
「さっきはどうも、もしかしてクエストを受けてくれたんですか」
「そうです。話をお願いします」
「はい、その私には恋人がいて、その人がここの貴族でこの街を仕切っているんです。だから誰も助けてくれなくて、そんなとき恋人を救いたかったら、私の選んだ奴と決闘しろと言ってきたのです。こちらも誰かに頼んでもいいということで、ギルドに頼んだのです。」
「そうなんだ」
「ひどいなんてことをジドルこの人のために」
「あんたは戦う気はないのか」
「それはでも相手は強い騎士なんですよ。そんなの」
「じゃあ、俺はこのクエスト受けるのやめる」
「ジドルどうして」
「だって、この人戦う度胸ないもん、なのになんで俺が戦わなきゃいけないんだ」
「なんで、あなたに何がわかるんですか、私はただの野菜売りで何も力なんて」
「でも、戦うことはできるんだろう、好きな人なんだろうだったら、意地でも戦えよ」
「そんなの」
「なんで、最初からあきらめムードなんだ。」
「私だって、力があれば」
「いつまでだ」
「えっ、一週間後です。」
「じゃあ、俺が特訓つけてやる、それでどうだ」
「それは、私にできるのですか」
「好きなやつ助けたいなら意地でもやるんだ。それに強くなるチャンスだげど」
「そうですよね、分かりました、私、ガンダその特訓受けます」
「じゃあ、明日からやるぞ」
「はい」

俺たちはその日から好きな人を取り戻すため、ガンダさんとの特訓が始まる。

「ヒート」
「うわぁ、こんなの無茶だ」
「何、なげている、こんなもんじゃないぞ」
「ジドル、いつもより厳しいです。でも頑張ってくださいガンダさん」
「ガンダさん、とりあえず休憩にします。」
「はい、はぁはぁはぁ、疲れる」
「ジドルどうしてあなたは戦わないんですか」
「俺はガキの時下駄箱に手紙があってそれを見たらラブレターだった」
「ラブレター?」
「この世界でいう恋文だよ」
「そうなんですか、それで」
「俺はそれに書いてある場所に行くとある女子がいてその子に告られたが、次の瞬間」
「何が」
「騙されたんだよ。周りから人が来て泥団子を投げられ台無しになった。だから俺は好きな人作るのをやめたんだ。」
「そうなんですか、ジドルにそんな過去が」
「だから、俺はガンダさんには好きな人をあきらめてほしくない、そんな卑怯な手で恋人を奪った奴許せないガンダさん、厳しいかもしれないが俺の特訓付き合ってくれ」
「はい、私もあきらめません」
「その意気だ」

ジドル達はそれから一周間特訓して対決の日が来た

「それではこれより、この街の貴族ナシダ様の婚約者を賭け決闘を始める、ナシダ様の主格からは騎士ルーバー」
「うぉぉぉ」
「さぁ、俺の相手は誰だ」
「続いてガンダからはガンダ」
「うぅぅぅ」
「ガンダ」
「なんだ、あいつ自ら出るとはなまぁいい少しは楽しませろよ」
「では、はじめ」
「じゃあ、行くぜ」
「はっ」
「何、俺のを止めた」
「ロックショット」
「なに、うわぁぁ」
「どうだ」
「こんなんで喜ぶな」
「俺は負けないぞ」
「ジドル大丈夫でしょうか」
「今は平気だが、持久戦に持ちこらえられたら」
「そんな」
「でも、あいつは」
「まだ、負けないぞ」
「それはどうかな、ウォータースクリュー」
「なんだこれ、うわぁ」
「おいどうした、さっきまでの勢いは」
「まだ、俺は」
「おりゃー」
「うっ」
「いいね、あいつもここで最後だ」
「ガンダ、なんで」

婚約者が悲しんでいるとそこに一枚の手紙が

「これは、すみません、私席外します」
「なんだ、見てられないのか」
「最低」
「あの顔いいね夜にもっと見せてほしいね」

婚約者は手紙を見るそこにはその人への愛のメッセージが書いてある

「あのバカ、こんなこと、私もよ」
「なんだすぐに戻ってきたか」
「なんでもありません」
「あれ見ろよ」
「ガンダ」
「おい、もうやめたらどうだ。こんなボロボロになってなぜあいつなんかをあんな女、山ほどいるだろうに」
「ふざけるなサラは俺が最初に好きになって、最後まで愛したい人だー」
「その意気だぞ、ガンダー」
「ジドルさん、俺は負けないぞ」
「何、こんな奴に押されているだと、うわぁぁ」
「何してる、そんなやつ早く倒せ」
「そんなこと言われても」
「うぉぉぉ」
「なんだ、この気迫はうわぁぁ」

その時ルーバーの剣がはじかれ地面に落ちる

「まさか」
「うぉぉ」
「もう無理か」
「はぁはぁはぁ、」
「なぜ止めた」
「これは殺し合いじゃない、好きな人を取り戻すものだ。」
「そうか、私の負けだ」

その会場に歓声が鳴り響く

「勝者ガンダ」
「嘘だ」
「ガンダ待っていて」
「待て」
「なんで、ガンダは勝ちました。だったら」
「そんなの許さない」
「やっぱそうだよね」
「何者だ」
「サラだっけ後ろに」
「はい」
「貴様何者卑怯なやつを倒すものだ」
「ふざけるな、こんな茶番認めない」
「お前が提案したのが茶番かそれは面白い」
「なんだと」
「みんなもそう思うよな」
「なに」

会場にはその光景が光の映像で流れていた

「なんだあれは」
「あれか、俺の魔法だよ悪かったな」
「お前、許さん」
「ライトスラッシュ」
「私にこんなことして」
「今のお前は民に認められない、貴族だぞそんなの権力とかあるか」
「このこいつを捕まえろ」
「無駄、この人たち動けないから」
「私は認めないぞ」
「勝手に言ってろ」

俺はサラさんをガンダのもとに

「サラ」
「ガンダ、無茶しすぎよ」
「だって、俺」
「もういいから」
「うん」

あれから数日が立ち新しいリーダーが決まりその街は平穏を取り戻していた。

「ジドル、これ俺の作った野菜だ、もっていてくれ」
「ありがとう、二人とも幸せにな」
「はい」
「サラさんも元気で」
「はいロマさん、あなたもジドル守ってあげてね」
「えっ」
「だって、あなた」
「それは」
「どうした、ロマ」
「なんでもないです」
「そう」
「じゃあ行くわ」

俺たちはそのまま旅を再開した。
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