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サブストーリー・『言葉は要らない』ですのよ
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ここは、とある小さな山の上ですの。立ち並ぶ木々の間から唯一、一ヶ所だけ城下町が見渡せる場所がありますのよ。
その場所には……ほら。腰をかけるには丁度良い石がありますの。
まるで、この景色を見る為に誰かが置いたベンチのようですわね。こんなロマンチックな場所を知ってるなんて。さすが先生ですわ。
「ちょっと先生。これでは構図があまり面白くありませんわね。何ていうかこう……そうね。私、もう少し風景の中に物語性を出したいのですわ」
「物語性か。さすがフィエナ嬢は発想が違うね。この場所は僕の知ってる場所の中でも随一の景観。この景色の前では言葉は要らない。黙々と筆が進むものなのだけれどね」
「えぇ。それよ。言葉は要らないのですわ。私は、それを表現したくてよ先生」
あら。不思議そうな顔をしたわね。言いたい事が伝わらなかったかしら?まぁ良くてよ。
チャールズ先生は専属で私に美術を教えてくれる先生ですの。私、こう見えて絵を描くのがスゴく好きなのですわ。絵を描いていると何もかも忘れる事が出来ますもの。
メリアンナの時も、ずっと絵を描いて過ごした日もありましたのよ。だから十歳の時に私が描いた絵を見た先生はとても驚いていましたわ。そりゃそうよ。
だって、メリアンナの時からの年数を入れたら私。軽く二十年以上も絵を描いていますのよ?
「言葉は要らない……を、表現するのかい?」
「えぇ。その為には、これだけではダメなのですわ。エリナ。エリナ、ちょっとこっちにいらっしゃいな。このベンチに座りなさい。……違うわ。あの夕焼けの城下町を見るようにして座るの」
「は、はい……。これでよろしいですか?お嬢様」
うん。バッチリね。やっぱりこのメイド服が良いわね。彼女はスタイルも良いし、シルエットがとても画になるわ。さて。後は……
「先生。先生はこっち、エリナの横に座ってくださる?そう。同じように夕陽を見るように。いいわ。とても良くてよ!」
「なるほど。フィエナ嬢は、この景色を黙って見ている二人の人物を風景の中に入れたいのだね。確かに人物を入れる事によって、より風情が出るかもしれないね」
まぁ。そうだわね。そうだけど、サラッと当たり前のように美術の話に持っていったわね。照れ隠しかしら?
でも、私の目的はエリナと先生の仲を進める事ですのよ。
だって私。エリナと約束したから何度も先生との写生に同行させているのに、彼女ったら全然先生と話さないのですもの!そして先生も先生ですわ。毎回一緒に来るエリナの事が少し気になり始めているのは間違いないのよ。でも話さないのよね。
きっと『先生』という立場が邪魔をしておりますのね。もっと二人は互いを意識し合うべきだと思いますの。
「あぁ。二人とも、もう少し近寄ってちょうだい。そう……もっとよ。あー違うわ!もっと肩が触れるまでですわ!」
「お、お嬢様。これ以上は……」
「エリナ!こっちを向かないの!先生も力を抜いてくださいな」
何よ!見てるこっちがモヤモヤしてきますわね!ただのモデルだって割り切りなさいな。キスしろって言ってるわけじゃありませんのよ。はぁ……。まぁムリよね。
でも、早くしないと陽が沈んでしまいますのよ。
「それで良いですわ。じゃあ二人は今から言う設定を頭に入れて城下町を見てくださいな。お願いしますわね。……エリナ。あなたは旦那様に仕えるメイドで、先生はその旦那様ですのよ」
「フィエナ嬢。その設定に意味はあるのかい?」
「ありますわ。イメージの問題ですのよ。そしてメイドは密かに旦那様に恋心を抱いているのですわ」
「お、お嬢様!?」
「どうしたのエリナ?役よ。役ですのよ。そういう設定ですわ。当然旦那様はそんな彼女の気持ちは知らないけれども、同じく彼女に密かに想いを寄せている設定ですわ。そう設定ね」
「ちょっと設定細かすぎじゃない?フィエナ嬢」
先生はわかってないわ。設定は大事ですのよ。お互いに気持ちを伝えようとしながらも、言い出せずにジッと夕焼けを見詰めている二人の場面が良いのじゃない。
演技をする事で本当の気持ちも自然と誘導されるものなのよ。
それにしてもエリナの照れてる顔は可愛いわね。これだけで一発KO出来るのではなくて?でも実際は、もう四十七になるのを先生は知らないのですわね。
なんか私、悪い事しているのかしらね?まぁ。恋は盲目でしてよ。恋に落ちたら年齢は関係ありませんもの。
「では描くわね。二人ともそのままでいてくださいな」
あら?あらあら……なんだかんだで結構良い雰囲気なのではなくて?付き合いたての恋人同士みたいですわ。
これは、もうちょっと責めましょう。
「エリナ。先生の横顔を見詰めて止まってくださいな。先生はそのまま景色を見ていれば良くてよ。あー、そうそう。いいですわ。旦那様を想うメイドの気持ちが伝わってきますのよ」
「お、お嬢様……このまま先生を見つめているのは、ちょっと」
「ほ、ほんとだよ。照れるじゃないか。フィエナ嬢は、一体何を描きたいんだい?」
「どうして照れるのかしら?言葉は要らない二人ですのよ。ふふっ……まるで恋人同士を見ているようですわよ。二人ともお似合いですわ」
「え!?フィエナ嬢。言葉は要らない景色じゃなかったの?何かこれでは景色よりも人物が主要になって……」
「人物も。重要なのですわ」
あぁ。そんな風にも捉えれますわね。景色の一部ではなく、二人の間にも『言葉は要らない』を出してもらわなけばいけませんのよ。
フフフ……私の絵は芸術なのよ。これでも画力には自信があるのですわ。毎回、私の絵は街に貼り出されるのですもの。
二人で綺麗な夕焼けの城下町を見に行くなんて絵画を見たら街の人達も二人の関係を茶化しますわ。茶化されるとより意識しますのよ。
もちろん題名は『チャールズとエリナの時間』ですわね。あら。あまり景色が関係なくなってきましたわね。まぁ、いいのよ。
あぁ。可愛いわねエリナ。あの真っ赤な顔は、夕焼けのせいじゃないですわね。メイドと旦那の恋模様。私、このまま劇を作りたくなってきましてよ。
「先生。先生は、ふと自分を見詰めているエリナ……いや、メイドに気付き彼女と目が合う瞬間で止まってくださいな」
「え?物語が進んでるじゃないか。絵とは一瞬を切り取るものなのだよフィエナ嬢」
「その一瞬が今一イメージに合わないから、色々試してますのよ先生。ほら。早く見つめ合う二人……じゃなくて、メイドの視線に気付く旦那様をやってくださいな」
ムフフ……堪らないですわね。見てるこっちがドキドキしてきますのよ。こんなの普通はキス直前ですわよ。二人の顔が夕焼けで真っ赤ですわ。いえ。夕焼けじゃありませんでしたわね。
キスですわ。キスしてしまえば良いのよ。どさくさに紛れて!
――――って、おいっ!
「ちょっと。ちゃんとそのまま止まっててくださいな!折角良い所なのですから。エリナ!」
「お嬢様。私。さ、さすがにこの状況は……」
「そ、そうだよね。エリナさん。さすがに僕も恥ずかしいよ」
まったく。根性なしですわね。
二人には、いきなりハードルが高すぎたかしら?まぁ仕方ないですわね。
「じゃあ二人とも、黙って景色を見てくださいな。そうただ景色を見ててくださいな。あぁ、もっとくっついて。そうそう。もうそれで我慢しますわ」
まぁ。時間はまだありますものね。これだけでも普段ではあり得ない距離ですもの。先ずは二人が自然に話せるようにならなければいけませんわね。
「じゃあ描きますわよ。あぁ。描いてる間は動かなければ、お喋りしててもかまわなくてよ。退屈ですわよね。では、よろしくお願いしますわ」
「――――先生も大変ですね。お嬢様はいつもあんな感じですし」
「いやいや。彼女のメイドをしてる方が大変だろう……」
あらあら。だいぶ吹っ掛けたのが効いてるのかしら?直ぐにお喋り始めますのね。面白い現象ですわ。
あとは、勝手にピーチクパーチクと二人でさえずりあっていれば良いのですわ。さぁ。帰りましょう。帰りましょう。
◇◇◇
「フィエナお嬢様!どうして黙って帰ってしまわれたのですか!チャールズ先生と二人で、ずっと動かないでいましたのに」
結局エリナが帰って来たのは一時間以上も後でしたのよ。あの二人。あれから一時間もジッと動かないでお喋りしてましたのね。笑えますわ。
「あら。おかえりなさいエリナ。どうもごめんなさいね。随分と話が弾んでいたので声かけるのも悪くて。チャールズ先生は帰りましたの?」
「あ、はい。今、城まで送っていただきました」
「あら。それは良かったわね。二人きりになれて、沢山お話も出来たのですわね」
「お嬢様!そういう問題では……」
エリナったら可愛いわね。もう夕焼けなんてないのに顔が真っ赤ですのよ。あと数回は彼女で遊べそうですわね。
そういえば『言葉は要らない』のテーマは何処にいったのかしらね。まぁ別にいいわね。
その場所には……ほら。腰をかけるには丁度良い石がありますの。
まるで、この景色を見る為に誰かが置いたベンチのようですわね。こんなロマンチックな場所を知ってるなんて。さすが先生ですわ。
「ちょっと先生。これでは構図があまり面白くありませんわね。何ていうかこう……そうね。私、もう少し風景の中に物語性を出したいのですわ」
「物語性か。さすがフィエナ嬢は発想が違うね。この場所は僕の知ってる場所の中でも随一の景観。この景色の前では言葉は要らない。黙々と筆が進むものなのだけれどね」
「えぇ。それよ。言葉は要らないのですわ。私は、それを表現したくてよ先生」
あら。不思議そうな顔をしたわね。言いたい事が伝わらなかったかしら?まぁ良くてよ。
チャールズ先生は専属で私に美術を教えてくれる先生ですの。私、こう見えて絵を描くのがスゴく好きなのですわ。絵を描いていると何もかも忘れる事が出来ますもの。
メリアンナの時も、ずっと絵を描いて過ごした日もありましたのよ。だから十歳の時に私が描いた絵を見た先生はとても驚いていましたわ。そりゃそうよ。
だって、メリアンナの時からの年数を入れたら私。軽く二十年以上も絵を描いていますのよ?
「言葉は要らない……を、表現するのかい?」
「えぇ。その為には、これだけではダメなのですわ。エリナ。エリナ、ちょっとこっちにいらっしゃいな。このベンチに座りなさい。……違うわ。あの夕焼けの城下町を見るようにして座るの」
「は、はい……。これでよろしいですか?お嬢様」
うん。バッチリね。やっぱりこのメイド服が良いわね。彼女はスタイルも良いし、シルエットがとても画になるわ。さて。後は……
「先生。先生はこっち、エリナの横に座ってくださる?そう。同じように夕陽を見るように。いいわ。とても良くてよ!」
「なるほど。フィエナ嬢は、この景色を黙って見ている二人の人物を風景の中に入れたいのだね。確かに人物を入れる事によって、より風情が出るかもしれないね」
まぁ。そうだわね。そうだけど、サラッと当たり前のように美術の話に持っていったわね。照れ隠しかしら?
でも、私の目的はエリナと先生の仲を進める事ですのよ。
だって私。エリナと約束したから何度も先生との写生に同行させているのに、彼女ったら全然先生と話さないのですもの!そして先生も先生ですわ。毎回一緒に来るエリナの事が少し気になり始めているのは間違いないのよ。でも話さないのよね。
きっと『先生』という立場が邪魔をしておりますのね。もっと二人は互いを意識し合うべきだと思いますの。
「あぁ。二人とも、もう少し近寄ってちょうだい。そう……もっとよ。あー違うわ!もっと肩が触れるまでですわ!」
「お、お嬢様。これ以上は……」
「エリナ!こっちを向かないの!先生も力を抜いてくださいな」
何よ!見てるこっちがモヤモヤしてきますわね!ただのモデルだって割り切りなさいな。キスしろって言ってるわけじゃありませんのよ。はぁ……。まぁムリよね。
でも、早くしないと陽が沈んでしまいますのよ。
「それで良いですわ。じゃあ二人は今から言う設定を頭に入れて城下町を見てくださいな。お願いしますわね。……エリナ。あなたは旦那様に仕えるメイドで、先生はその旦那様ですのよ」
「フィエナ嬢。その設定に意味はあるのかい?」
「ありますわ。イメージの問題ですのよ。そしてメイドは密かに旦那様に恋心を抱いているのですわ」
「お、お嬢様!?」
「どうしたのエリナ?役よ。役ですのよ。そういう設定ですわ。当然旦那様はそんな彼女の気持ちは知らないけれども、同じく彼女に密かに想いを寄せている設定ですわ。そう設定ね」
「ちょっと設定細かすぎじゃない?フィエナ嬢」
先生はわかってないわ。設定は大事ですのよ。お互いに気持ちを伝えようとしながらも、言い出せずにジッと夕焼けを見詰めている二人の場面が良いのじゃない。
演技をする事で本当の気持ちも自然と誘導されるものなのよ。
それにしてもエリナの照れてる顔は可愛いわね。これだけで一発KO出来るのではなくて?でも実際は、もう四十七になるのを先生は知らないのですわね。
なんか私、悪い事しているのかしらね?まぁ。恋は盲目でしてよ。恋に落ちたら年齢は関係ありませんもの。
「では描くわね。二人ともそのままでいてくださいな」
あら?あらあら……なんだかんだで結構良い雰囲気なのではなくて?付き合いたての恋人同士みたいですわ。
これは、もうちょっと責めましょう。
「エリナ。先生の横顔を見詰めて止まってくださいな。先生はそのまま景色を見ていれば良くてよ。あー、そうそう。いいですわ。旦那様を想うメイドの気持ちが伝わってきますのよ」
「お、お嬢様……このまま先生を見つめているのは、ちょっと」
「ほ、ほんとだよ。照れるじゃないか。フィエナ嬢は、一体何を描きたいんだい?」
「どうして照れるのかしら?言葉は要らない二人ですのよ。ふふっ……まるで恋人同士を見ているようですわよ。二人ともお似合いですわ」
「え!?フィエナ嬢。言葉は要らない景色じゃなかったの?何かこれでは景色よりも人物が主要になって……」
「人物も。重要なのですわ」
あぁ。そんな風にも捉えれますわね。景色の一部ではなく、二人の間にも『言葉は要らない』を出してもらわなけばいけませんのよ。
フフフ……私の絵は芸術なのよ。これでも画力には自信があるのですわ。毎回、私の絵は街に貼り出されるのですもの。
二人で綺麗な夕焼けの城下町を見に行くなんて絵画を見たら街の人達も二人の関係を茶化しますわ。茶化されるとより意識しますのよ。
もちろん題名は『チャールズとエリナの時間』ですわね。あら。あまり景色が関係なくなってきましたわね。まぁ、いいのよ。
あぁ。可愛いわねエリナ。あの真っ赤な顔は、夕焼けのせいじゃないですわね。メイドと旦那の恋模様。私、このまま劇を作りたくなってきましてよ。
「先生。先生は、ふと自分を見詰めているエリナ……いや、メイドに気付き彼女と目が合う瞬間で止まってくださいな」
「え?物語が進んでるじゃないか。絵とは一瞬を切り取るものなのだよフィエナ嬢」
「その一瞬が今一イメージに合わないから、色々試してますのよ先生。ほら。早く見つめ合う二人……じゃなくて、メイドの視線に気付く旦那様をやってくださいな」
ムフフ……堪らないですわね。見てるこっちがドキドキしてきますのよ。こんなの普通はキス直前ですわよ。二人の顔が夕焼けで真っ赤ですわ。いえ。夕焼けじゃありませんでしたわね。
キスですわ。キスしてしまえば良いのよ。どさくさに紛れて!
――――って、おいっ!
「ちょっと。ちゃんとそのまま止まっててくださいな!折角良い所なのですから。エリナ!」
「お嬢様。私。さ、さすがにこの状況は……」
「そ、そうだよね。エリナさん。さすがに僕も恥ずかしいよ」
まったく。根性なしですわね。
二人には、いきなりハードルが高すぎたかしら?まぁ仕方ないですわね。
「じゃあ二人とも、黙って景色を見てくださいな。そうただ景色を見ててくださいな。あぁ、もっとくっついて。そうそう。もうそれで我慢しますわ」
まぁ。時間はまだありますものね。これだけでも普段ではあり得ない距離ですもの。先ずは二人が自然に話せるようにならなければいけませんわね。
「じゃあ描きますわよ。あぁ。描いてる間は動かなければ、お喋りしててもかまわなくてよ。退屈ですわよね。では、よろしくお願いしますわ」
「――――先生も大変ですね。お嬢様はいつもあんな感じですし」
「いやいや。彼女のメイドをしてる方が大変だろう……」
あらあら。だいぶ吹っ掛けたのが効いてるのかしら?直ぐにお喋り始めますのね。面白い現象ですわ。
あとは、勝手にピーチクパーチクと二人でさえずりあっていれば良いのですわ。さぁ。帰りましょう。帰りましょう。
◇◇◇
「フィエナお嬢様!どうして黙って帰ってしまわれたのですか!チャールズ先生と二人で、ずっと動かないでいましたのに」
結局エリナが帰って来たのは一時間以上も後でしたのよ。あの二人。あれから一時間もジッと動かないでお喋りしてましたのね。笑えますわ。
「あら。おかえりなさいエリナ。どうもごめんなさいね。随分と話が弾んでいたので声かけるのも悪くて。チャールズ先生は帰りましたの?」
「あ、はい。今、城まで送っていただきました」
「あら。それは良かったわね。二人きりになれて、沢山お話も出来たのですわね」
「お嬢様!そういう問題では……」
エリナったら可愛いわね。もう夕焼けなんてないのに顔が真っ赤ですのよ。あと数回は彼女で遊べそうですわね。
そういえば『言葉は要らない』のテーマは何処にいったのかしらね。まぁ別にいいわね。
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というか煽ってきている感じでそこもイラポイントになっちゃってます
完結おめでとうございます。面白かった。続編とか期待してますが新作も読ませてもらいます。全然ジャンルちゃうけど(笑)
最後までありがとうございました!
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カプリコと皇帝、後はクリムゾアの王。この辺りは複雑に絡み合っている設定だったのですが作品ではうまく踏み込めず終わりました。汗
番外編……気が向いたら書こうかなと。笑