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ご機嫌よう、クソ……失礼。お清らかな学院の生徒諸君
第14話:第二王子と誇り高き盾
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第一王子が「再起不能(リタイア)」した翌朝、セレナが三日後に登校すると、教室の温度が5度は下がった。 昨日まで陰口を叩いていた令嬢たちは、セレナと目が合った瞬間に「ヒッ」と短い悲鳴を上げて目を逸らす。もはや「病弱な公爵令嬢」ではなく「王子を壁に埋めた狂犬」扱いだ。
(…やれやれ。お嬢、完全に魔王扱じゃねーか。まあ、掃除の手間が省けていいけどよ)
影の中で俺が欠伸を噛み殺していると、廊下からカツカツと、硬質で規則正しい足音が近づいてきた。
「セレナ嬢、少し時間をいただけるだろうか」
現れたのは、第二王子エドワード。 新聞で見た顔だ。派手な金髪だった兄とは対照的に、落ち着いた深い紺色の髪。瞳は冷徹なまでに透き通った銀色。そしてその足元——。
(……あ?)
俺の影が、本能的な警戒で逆立った。 彼の足元に広がる影は、ドロドロとした形を持たない闇ではなく、「黒いフルプレートメイルを纏った巨大な騎士」の形をしていた。 微動だにせず、手には巨大な影の盾と大剣を携え、エドワードの背後に直立不動で控えている。
「あ、エドワード殿下…昨日のことは、その…」
セレナが気まずそうに俯く。 周囲の生徒たちは(ついに処罰が下るのか!?)と固唾を呑んで見守っている。だが、エドワードは無表情のまま、深く、丁寧に頭を下げた。
「兄が…カイルが君に多大な無礼を働いたと聞いた。王家を代表して、深く詫びたい…すまなかった」
教室中に衝撃が走る。 王子が、一介の令嬢にこれほど深く頭を下げるなど前代未聞だ。だが、俺はそれどころじゃなかった。
(…おいおい、なんだよコイツの影(アイアン)俺が威圧しても、あの第一王子の時みたいに反応すらしない。ただの『岩』かよ…いや、違うな。これ、『守る』ことだけに特化してやがる)
俺が試しに、影の触手を一筋、エドワードの足元へ伸ばしてみる。 その瞬間、アイアンの持つ影の盾が、コン、とわずかに床を叩いた。
(…!? 弾かれた…だと?)
殺意も悪意もない。ただ「ここから先は通さない」という物理法則のような拒絶。 第一王子の「ドブ影」が腐った肉なら、この第二王子の影は「磨き上げられた黒鉄」だ。
「殿下、顔を上げてくださいませ。私はただ、自分の身を守っただけで…」
「君の勇気に感謝している。兄に憑いていた『何か』を払ってくれたのだろう? 鑑定官も、兄の精神状態が異常だったと報告している…君は、被害者だ」
エドワードがわずかに目を細める。 その視線が、セレナの足元の俺を捉えた。
(…この王子、気づいてやがるな。俺がただの呪いの残滓じゃないことに)
アイアンの兜の奥で、青白い光がボゥと灯った。声はない。だが、同じ「影」としての意思が脳内に直接響く。
『……新入り。主を、驚かせるな。我は、守るのみ。……邪魔、するな』
(…喋らねーと思ったが、随分と硬派な野郎だな…いいぜ。お前がその澄ました顔の主を守るってんなら、俺はこのお嬢を…世界一安全な場所に連れていくまでだ)
「しかし、美しいな」
エドワードがセレナの手を取ろうとする。その瞬間、床の上でカゲレナの影(獣の爪)とアイアンの影(黒い盾)が、音もなく激突する。 表向きは優雅な挨拶だが、足元では火花が散るレベルの攻防。
「アイアン」
エドワードが短く、だが厳格な声で自身の足元を呼ぶ。 その瞬間、俺の爪を完璧に防いでいた黒鉄の盾が、弾かれたように背後に引っ込んだ。
アイアンの兜の奥の光が、バツが悪そうにゆらりと揺れる。…こいつ、王子に叱られて「すんません」って顔してやがるのか?
「すまない、セレナ嬢。私の騎士(アイアン)は少々……君の影を高く評価しすぎているようだ。同類を見つけて、少し昂ぶったらしい」
エドワードは平然と言ってのけた。 教室中の生徒たちが「影…? 評価…?」と混乱の渦に叩き落とされる中、俺もまた、影の中で絶句していた。
(……おいおい。隠す気ゼロかよ、この王子)
「殿下…影が見えるのですか?」
セレナがおずおずと尋ねる。エドワードは彼女の紫紺の瞳を真っ直ぐに見つめ、薄く微笑んだ。
「見えるというよりは、共に在るのが当たり前なのだ。我ら王家の傍系には、稀に自身の影に魂を分かつ者が生まれる…もっとも、君のように『影そのものに意思を明け渡す』ような稀有な例は、歴史書でも見たことがないがね」
(…さらっと俺の正体まで踏み込んできやがったな)
エドワードは懐から、あの劇薬(魔力活性薬)の瓶を取り出した。
「お詫びにと言ってはなんだが、これを受け取ってほしい。アイアンが…君の影に、これを飲ませてやってくれとうるさくてね」
アイアンが再び「コン」と盾で床を叩く。今度は威嚇じゃない。「取っとけよ、新入り」という、不器用な先輩騎士からの贈り物のような響き。
「ありがとうございます。……えいっ」
セレナが瓶を受け取った瞬間、俺は待ってましたと言わんばかりに影の触手を伸ばし、瓶ごと影の中に引きずり込んだ。
ズズッ、と床に沈んでいく瓶を見て、周囲の令嬢たちが「ひいぃっ、食べた!」と抱き合って震えている。
(ごっ、ごく…っ! …おおおおお! なんだこれ、魔力の濃度がジークの毒の比じゃねぇ! 身体の芯からドロドロ溶けるような、それでいて力がみなぎるような……!)
【スキル:毒素捕食が限界突破(ブレイク)】 【経験値が大量に加算されます。レベルが18から25へ上昇】 【新スキル:影の武装化(シャドウ・アーマー)を獲得】【新スキル:影の反響(エコー・ロケーション)を獲得しました】
俺の影の密度が、目に見えて増していく。 床を這う黒いシミだったはずが、今やセレナの足元だけ夜が深くなったかのように真っ黒だ。
「……ふむ。やはり君の影は、質の良い魔力を喰うほどに研ぎ澄まされるようだ。面白い」
エドワードが独り言のように呟き、くるりと背を向けた。
「では、また。セレナ嬢。……アイアン、行くぞ」
アイアンの影が、俺に向かって一瞬だけ剣を立てて敬礼を送る。無言のまま、だが確かな敬意を込めて。
(……やれやれ。第一王子が『毒親に育てられたドブ』なら、第二王子は『影と対話する変態』かよ。どっちにしろ、この学院はまともな奴がいねーな)
レベルアップの熱が全身を駆け巡る。俺は手に入れたばかりの新スキルの感度を確かめるように、無意識に去り行くアイアンの背中へ「音」を飛ばした。
(……あ?)
その瞬間、俺の視界(エコー)が、真っ黒なノイズで塗りつぶされた。
アイアンの背負う漆黒の盾。そこにはエドワード王家の守護紋である『双頭の鷲と、それを繋ぐ黄金の鎖』が誇らしげに刻まれている。 一見すれば、主従の強い絆を象徴する、高潔で美しい紋章だ。
だが、影の振動を読み取る俺の耳には、それが「おぞましい咀嚼音(そしゃくおん)」として響いてきた。
(……おい、冗談だろ。なんだよ、この音は)
黄金の鎖の結び目一つ一つが、反響の中では「飢えた口」に形を変えていた。 鎖はアイアンの魂に深く食い込み、彼が呼吸し、魔力を練るたびに、そのエネルギーをズルズルと啜り上げている。
鎖ではない。これは、影から魂を絞り取るための「搾取のストロー」だ。
(……)
表向きは「主従の絆」を深める聖なる紋章。 だがその実態は、アイアンという質の良い影が「苗床の証」
アイアンの影が、去り際に俺へ送った不器用な敬礼。 その誇り高い仕草の裏で、彼の魂が削られ、どこか遠い場所へと「転送」されている音が、俺の頭の中に不快な高周波を立て続ける。
(……アイアン、お前。その鎖が自分の命を喰ってることに、マジで気づいてねーのか? それとも、気づいててなお、その『毒』を主への忠誠だと思い込んでんのか……)
「……セレナ様、顔色が青白いですよ。大丈夫ですか?」
心配そうに覗き込んでくるレオンハルトの声を遠くに聞きながら、俺は床にべったりと張り付き、遠ざかる鎖の音を睨みつけた。
(……いいぜ、先輩。その重苦しい鎖……いつか俺が、根こそぎ『完食(デトックス)』してやるよ。主従の絆ごと、な)
(…やれやれ。お嬢、完全に魔王扱じゃねーか。まあ、掃除の手間が省けていいけどよ)
影の中で俺が欠伸を噛み殺していると、廊下からカツカツと、硬質で規則正しい足音が近づいてきた。
「セレナ嬢、少し時間をいただけるだろうか」
現れたのは、第二王子エドワード。 新聞で見た顔だ。派手な金髪だった兄とは対照的に、落ち着いた深い紺色の髪。瞳は冷徹なまでに透き通った銀色。そしてその足元——。
(……あ?)
俺の影が、本能的な警戒で逆立った。 彼の足元に広がる影は、ドロドロとした形を持たない闇ではなく、「黒いフルプレートメイルを纏った巨大な騎士」の形をしていた。 微動だにせず、手には巨大な影の盾と大剣を携え、エドワードの背後に直立不動で控えている。
「あ、エドワード殿下…昨日のことは、その…」
セレナが気まずそうに俯く。 周囲の生徒たちは(ついに処罰が下るのか!?)と固唾を呑んで見守っている。だが、エドワードは無表情のまま、深く、丁寧に頭を下げた。
「兄が…カイルが君に多大な無礼を働いたと聞いた。王家を代表して、深く詫びたい…すまなかった」
教室中に衝撃が走る。 王子が、一介の令嬢にこれほど深く頭を下げるなど前代未聞だ。だが、俺はそれどころじゃなかった。
(…おいおい、なんだよコイツの影(アイアン)俺が威圧しても、あの第一王子の時みたいに反応すらしない。ただの『岩』かよ…いや、違うな。これ、『守る』ことだけに特化してやがる)
俺が試しに、影の触手を一筋、エドワードの足元へ伸ばしてみる。 その瞬間、アイアンの持つ影の盾が、コン、とわずかに床を叩いた。
(…!? 弾かれた…だと?)
殺意も悪意もない。ただ「ここから先は通さない」という物理法則のような拒絶。 第一王子の「ドブ影」が腐った肉なら、この第二王子の影は「磨き上げられた黒鉄」だ。
「殿下、顔を上げてくださいませ。私はただ、自分の身を守っただけで…」
「君の勇気に感謝している。兄に憑いていた『何か』を払ってくれたのだろう? 鑑定官も、兄の精神状態が異常だったと報告している…君は、被害者だ」
エドワードがわずかに目を細める。 その視線が、セレナの足元の俺を捉えた。
(…この王子、気づいてやがるな。俺がただの呪いの残滓じゃないことに)
アイアンの兜の奥で、青白い光がボゥと灯った。声はない。だが、同じ「影」としての意思が脳内に直接響く。
『……新入り。主を、驚かせるな。我は、守るのみ。……邪魔、するな』
(…喋らねーと思ったが、随分と硬派な野郎だな…いいぜ。お前がその澄ました顔の主を守るってんなら、俺はこのお嬢を…世界一安全な場所に連れていくまでだ)
「しかし、美しいな」
エドワードがセレナの手を取ろうとする。その瞬間、床の上でカゲレナの影(獣の爪)とアイアンの影(黒い盾)が、音もなく激突する。 表向きは優雅な挨拶だが、足元では火花が散るレベルの攻防。
「アイアン」
エドワードが短く、だが厳格な声で自身の足元を呼ぶ。 その瞬間、俺の爪を完璧に防いでいた黒鉄の盾が、弾かれたように背後に引っ込んだ。
アイアンの兜の奥の光が、バツが悪そうにゆらりと揺れる。…こいつ、王子に叱られて「すんません」って顔してやがるのか?
「すまない、セレナ嬢。私の騎士(アイアン)は少々……君の影を高く評価しすぎているようだ。同類を見つけて、少し昂ぶったらしい」
エドワードは平然と言ってのけた。 教室中の生徒たちが「影…? 評価…?」と混乱の渦に叩き落とされる中、俺もまた、影の中で絶句していた。
(……おいおい。隠す気ゼロかよ、この王子)
「殿下…影が見えるのですか?」
セレナがおずおずと尋ねる。エドワードは彼女の紫紺の瞳を真っ直ぐに見つめ、薄く微笑んだ。
「見えるというよりは、共に在るのが当たり前なのだ。我ら王家の傍系には、稀に自身の影に魂を分かつ者が生まれる…もっとも、君のように『影そのものに意思を明け渡す』ような稀有な例は、歴史書でも見たことがないがね」
(…さらっと俺の正体まで踏み込んできやがったな)
エドワードは懐から、あの劇薬(魔力活性薬)の瓶を取り出した。
「お詫びにと言ってはなんだが、これを受け取ってほしい。アイアンが…君の影に、これを飲ませてやってくれとうるさくてね」
アイアンが再び「コン」と盾で床を叩く。今度は威嚇じゃない。「取っとけよ、新入り」という、不器用な先輩騎士からの贈り物のような響き。
「ありがとうございます。……えいっ」
セレナが瓶を受け取った瞬間、俺は待ってましたと言わんばかりに影の触手を伸ばし、瓶ごと影の中に引きずり込んだ。
ズズッ、と床に沈んでいく瓶を見て、周囲の令嬢たちが「ひいぃっ、食べた!」と抱き合って震えている。
(ごっ、ごく…っ! …おおおおお! なんだこれ、魔力の濃度がジークの毒の比じゃねぇ! 身体の芯からドロドロ溶けるような、それでいて力がみなぎるような……!)
【スキル:毒素捕食が限界突破(ブレイク)】 【経験値が大量に加算されます。レベルが18から25へ上昇】 【新スキル:影の武装化(シャドウ・アーマー)を獲得】【新スキル:影の反響(エコー・ロケーション)を獲得しました】
俺の影の密度が、目に見えて増していく。 床を這う黒いシミだったはずが、今やセレナの足元だけ夜が深くなったかのように真っ黒だ。
「……ふむ。やはり君の影は、質の良い魔力を喰うほどに研ぎ澄まされるようだ。面白い」
エドワードが独り言のように呟き、くるりと背を向けた。
「では、また。セレナ嬢。……アイアン、行くぞ」
アイアンの影が、俺に向かって一瞬だけ剣を立てて敬礼を送る。無言のまま、だが確かな敬意を込めて。
(……やれやれ。第一王子が『毒親に育てられたドブ』なら、第二王子は『影と対話する変態』かよ。どっちにしろ、この学院はまともな奴がいねーな)
レベルアップの熱が全身を駆け巡る。俺は手に入れたばかりの新スキルの感度を確かめるように、無意識に去り行くアイアンの背中へ「音」を飛ばした。
(……あ?)
その瞬間、俺の視界(エコー)が、真っ黒なノイズで塗りつぶされた。
アイアンの背負う漆黒の盾。そこにはエドワード王家の守護紋である『双頭の鷲と、それを繋ぐ黄金の鎖』が誇らしげに刻まれている。 一見すれば、主従の強い絆を象徴する、高潔で美しい紋章だ。
だが、影の振動を読み取る俺の耳には、それが「おぞましい咀嚼音(そしゃくおん)」として響いてきた。
(……おい、冗談だろ。なんだよ、この音は)
黄金の鎖の結び目一つ一つが、反響の中では「飢えた口」に形を変えていた。 鎖はアイアンの魂に深く食い込み、彼が呼吸し、魔力を練るたびに、そのエネルギーをズルズルと啜り上げている。
鎖ではない。これは、影から魂を絞り取るための「搾取のストロー」だ。
(……)
表向きは「主従の絆」を深める聖なる紋章。 だがその実態は、アイアンという質の良い影が「苗床の証」
アイアンの影が、去り際に俺へ送った不器用な敬礼。 その誇り高い仕草の裏で、彼の魂が削られ、どこか遠い場所へと「転送」されている音が、俺の頭の中に不快な高周波を立て続ける。
(……アイアン、お前。その鎖が自分の命を喰ってることに、マジで気づいてねーのか? それとも、気づいててなお、その『毒』を主への忠誠だと思い込んでんのか……)
「……セレナ様、顔色が青白いですよ。大丈夫ですか?」
心配そうに覗き込んでくるレオンハルトの声を遠くに聞きながら、俺は床にべったりと張り付き、遠ざかる鎖の音を睨みつけた。
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