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6.『楽しいランチタイム』
私の方が早く着いたみたい。
転んだ少女はまだ来ていない。
ん?名前も知らない....本当に何も聞いてなかったなあ。今日質問攻めしちゃう??
でも、それで嫌われたら悲しいから程々が一番?
転んだ少女が来るまでに何を質問するか決めておいた方が良さそうね。
まず、名前は絶対。あと年齢。....以外とそんなもんか.....?
だって、お家のことは聞いていいか分からないし、ほら、両親と来ていなかったから仲悪いのかもだし?
難しい.....
「あら、ごめんなさい。お待たせしました致しましたわ。」
あれこれ考えている内に転んだ少女がやって来た。
「いえいえ、私も今来たところですよ。」
決まり文句だよねー。
「気を遣わせてしまってごめんなさい。早速ランチにしましょう。」
「はい。そうしましょう。」
私も言葉遣い直した方がいいよね。
とはいえ、貴族の喋り方なんて知らないから、敬語でいいか。
「あの、貴女の名前を知らないなあと思ったのですけれど...」
「あ、失礼しましたわ。助けていただいたのに名前も言わず。わたくし、ルリーナと申しますわ。家名はまだ言えなくて、けれど、きっと近いうちに申しますわ!」
王女様の名前ってなんだったっけ??
「ル」から始まった気がするけど、ルリーナ様だったかは覚えてない...むー、このポンコツ頭ー!!
「ルリーナ様とお呼びしていいですか?私はエナ・サリアナと申します。」
「エナね!よろしく!わたくしが言えることじゃないけど、堅苦しい話し方はなしにしましょう?ルリってみんな呼んでるからぜひそう呼んでくださいな。」
結構フレンドリー??
「分かったー。じゃあ、ルリって呼ばせてもらうね。ところで、私、七歳なんだけど、ルリって何歳?」
「そういうことなら、エナと同い年だわ。エナって、学力テスト受ける?受けるならわたくしと同じ学年ね!」
「うん、受けるよ。でも、仮に私が受かってもルリと同じクラスには難しいよね...。」
「え?でも、エナ頭良さそうだから、きっと特別クラスでしょう?私も、勉強は好きだから多分というか、特別クラスになるわ。」
「私には難しいよー。学力テストが良くても、魔法適正の方がね...どうなるか全く分からないし。」
「大丈夫!エナは光適正あるでしょう?楽々特別クラスだわ。努力もしそうだしね。」
「光適正?何言ってるの??まだ、七歳だから魔法適正は分からない....そっか、ルリは貴族だよね?なら、六歳の時に済ませてるのかー。」
「あ、ごめんなさい。そうよね...わたくしったら、自分が既に終わってるからって...」
「いいの。いいの。それは、仕方ないことだから。八歳になれば無償で見てくれるんだし、全然問題ないよー。ルリの魔法適正聞いても良い?」
「もちろんだわ。わたくしは森適正なの。」
「へぇ!森適正かぁ。植物がまわりに無くても自分で編み出せるんだよねー!かっこいいなぁ。」
「ふふっ、そうね。人々のお役に立てるように日々励んではいるわ。」
「私はなんだろー??そもそも、あるかなあ。」
「エナは絶対光適正あるわ。だって、わたくしの傷を治してくださったんだもの。鍛錬無しで治せるだなんて光だわ。」
「えぇ??あれは、ルリが自分で治したんじゃないの??」
「わたくしの適正は森よ?森には治癒能力がないわ。水適正と氷適正にはあるけれど、光適正には及ばない。」
「うーん、まあ、魔法適正を測ってもらうまでのお楽しみだよねー。」
「そうね。分かったら是非教えて、楽しみにしてるわ。」
そう言って、お開きになった。
その後、文通することが決まった。
いいとこのお嬢様だろうから、そう何回も外出ができないんだと思う。
姉とは会話が成り立たなかったし(例えば、「お母さんがもうすぐ夕食できるって言ってたよ。」と伝えたら、「私は、ヒロインなのよ!もっと敬いなさいよ!!馬鹿妹。」と返事がくる。)、
周りの子も家のお手伝いがあるみたいで、ほとんど話すことはなかった。
いや、もしかしたら、それを理由にして、残念な姉がいる私と話したくなかったのかもしれない。
だから、今日、沢山話せたことが楽しかった。
ルリも私の姉の頭が残念なことを分かったら離れちゃうかなあ。
転んだ少女はまだ来ていない。
ん?名前も知らない....本当に何も聞いてなかったなあ。今日質問攻めしちゃう??
でも、それで嫌われたら悲しいから程々が一番?
転んだ少女が来るまでに何を質問するか決めておいた方が良さそうね。
まず、名前は絶対。あと年齢。....以外とそんなもんか.....?
だって、お家のことは聞いていいか分からないし、ほら、両親と来ていなかったから仲悪いのかもだし?
難しい.....
「あら、ごめんなさい。お待たせしました致しましたわ。」
あれこれ考えている内に転んだ少女がやって来た。
「いえいえ、私も今来たところですよ。」
決まり文句だよねー。
「気を遣わせてしまってごめんなさい。早速ランチにしましょう。」
「はい。そうしましょう。」
私も言葉遣い直した方がいいよね。
とはいえ、貴族の喋り方なんて知らないから、敬語でいいか。
「あの、貴女の名前を知らないなあと思ったのですけれど...」
「あ、失礼しましたわ。助けていただいたのに名前も言わず。わたくし、ルリーナと申しますわ。家名はまだ言えなくて、けれど、きっと近いうちに申しますわ!」
王女様の名前ってなんだったっけ??
「ル」から始まった気がするけど、ルリーナ様だったかは覚えてない...むー、このポンコツ頭ー!!
「ルリーナ様とお呼びしていいですか?私はエナ・サリアナと申します。」
「エナね!よろしく!わたくしが言えることじゃないけど、堅苦しい話し方はなしにしましょう?ルリってみんな呼んでるからぜひそう呼んでくださいな。」
結構フレンドリー??
「分かったー。じゃあ、ルリって呼ばせてもらうね。ところで、私、七歳なんだけど、ルリって何歳?」
「そういうことなら、エナと同い年だわ。エナって、学力テスト受ける?受けるならわたくしと同じ学年ね!」
「うん、受けるよ。でも、仮に私が受かってもルリと同じクラスには難しいよね...。」
「え?でも、エナ頭良さそうだから、きっと特別クラスでしょう?私も、勉強は好きだから多分というか、特別クラスになるわ。」
「私には難しいよー。学力テストが良くても、魔法適正の方がね...どうなるか全く分からないし。」
「大丈夫!エナは光適正あるでしょう?楽々特別クラスだわ。努力もしそうだしね。」
「光適正?何言ってるの??まだ、七歳だから魔法適正は分からない....そっか、ルリは貴族だよね?なら、六歳の時に済ませてるのかー。」
「あ、ごめんなさい。そうよね...わたくしったら、自分が既に終わってるからって...」
「いいの。いいの。それは、仕方ないことだから。八歳になれば無償で見てくれるんだし、全然問題ないよー。ルリの魔法適正聞いても良い?」
「もちろんだわ。わたくしは森適正なの。」
「へぇ!森適正かぁ。植物がまわりに無くても自分で編み出せるんだよねー!かっこいいなぁ。」
「ふふっ、そうね。人々のお役に立てるように日々励んではいるわ。」
「私はなんだろー??そもそも、あるかなあ。」
「エナは絶対光適正あるわ。だって、わたくしの傷を治してくださったんだもの。鍛錬無しで治せるだなんて光だわ。」
「えぇ??あれは、ルリが自分で治したんじゃないの??」
「わたくしの適正は森よ?森には治癒能力がないわ。水適正と氷適正にはあるけれど、光適正には及ばない。」
「うーん、まあ、魔法適正を測ってもらうまでのお楽しみだよねー。」
「そうね。分かったら是非教えて、楽しみにしてるわ。」
そう言って、お開きになった。
その後、文通することが決まった。
いいとこのお嬢様だろうから、そう何回も外出ができないんだと思う。
姉とは会話が成り立たなかったし(例えば、「お母さんがもうすぐ夕食できるって言ってたよ。」と伝えたら、「私は、ヒロインなのよ!もっと敬いなさいよ!!馬鹿妹。」と返事がくる。)、
周りの子も家のお手伝いがあるみたいで、ほとんど話すことはなかった。
いや、もしかしたら、それを理由にして、残念な姉がいる私と話したくなかったのかもしれない。
だから、今日、沢山話せたことが楽しかった。
ルリも私の姉の頭が残念なことを分かったら離れちゃうかなあ。
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