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第六話
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それで家まで戻ってきたはいいけれど、
「ラーラザリー本当に大丈夫か?」
「お医者様もなんともないとおっしゃっていたではありませんか。」
「いや、それでも安静にしてろと言っていただろ。」
「それは、一応言っているだけですよ。」
「いや、安静にしているに越したことはない。」
と、ずっとこんな調子である。何を言っても私をベットの上から出さないようにしている。もちろん、ドアは開いているし、侍女もそばに仕えているから恥ずかしいことこの上ない。
どうして、こんなにラディネリアン様は、心配性になってしまったのだろうか。寧ろ、ラディネリアン様の方がお医者様に見てもらった方が良いかも知れない。
だって、確実におかしいんですもの。いつもは、一言二言なのに、今日に限っては、半年分は話してしまっているのではないかという感じだ。だから、やっぱり見てもらう方がいいと思うのだけど、そんなこと本人に言うのはとても無理だからな。どうしたものか。
人は風邪を引いているといつもと違う行動をしてしまうというし…もしかして熱があるのだろうか。なんとかそっと測る方法は…あ、そううだ。
「ラディネリアン様、そこまでおっしゃるのでしたら、手を…手を握ってくださいませんか。」
「!??」
やっぱ、ダメか。
「いえ、無理していただく必要はないので…」
「いや、問題ない。手ぐらいどれだけでも握っている。」
「そうですか?では、失礼して…」
うーん、別に熱っぽいような気はしないな。となると、なんでなんだろう。風邪だと思ったんだけどな。違ったか。
「ラーラザリー本当に大丈夫か?」
「お医者様もなんともないとおっしゃっていたではありませんか。」
「いや、それでも安静にしてろと言っていただろ。」
「それは、一応言っているだけですよ。」
「いや、安静にしているに越したことはない。」
と、ずっとこんな調子である。何を言っても私をベットの上から出さないようにしている。もちろん、ドアは開いているし、侍女もそばに仕えているから恥ずかしいことこの上ない。
どうして、こんなにラディネリアン様は、心配性になってしまったのだろうか。寧ろ、ラディネリアン様の方がお医者様に見てもらった方が良いかも知れない。
だって、確実におかしいんですもの。いつもは、一言二言なのに、今日に限っては、半年分は話してしまっているのではないかという感じだ。だから、やっぱり見てもらう方がいいと思うのだけど、そんなこと本人に言うのはとても無理だからな。どうしたものか。
人は風邪を引いているといつもと違う行動をしてしまうというし…もしかして熱があるのだろうか。なんとかそっと測る方法は…あ、そううだ。
「ラディネリアン様、そこまでおっしゃるのでしたら、手を…手を握ってくださいませんか。」
「!??」
やっぱ、ダメか。
「いえ、無理していただく必要はないので…」
「いや、問題ない。手ぐらいどれだけでも握っている。」
「そうですか?では、失礼して…」
うーん、別に熱っぽいような気はしないな。となると、なんでなんだろう。風邪だと思ったんだけどな。違ったか。
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