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サンタヤーナの警句(第三十二話)
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三十二
「昔の金本位制は対外均衡を最優先し、不均衡を是正するために国内経済を調整する時代でしたから、ここまで不均衡が拡大することはなかったでしょう」--。
春日は郷愁に駆られたような目で彼自身知らないはずの昔日を引き合いに出した。
「こんな言い方をすると、あるいは“ないものねだり”に聞こえるかもしれませんね……。誤解なさらないでください。私は通貨の世界における国際協調がいかに難しいかを説いているのです。ちなみに羽柴さんは、金本位制に替わって施行された、現行の通貨制度を何と言うか、ご存じですか?」
昔話が転じて出し抜けに水を向けられた。
「変動相場制のことですか?」
「それは通貨と通貨を交換するための制度ですね。ここでは通貨を“発行”するための制度を論じています」
「それなら……、ドル基軸体制でしょうかね……?」
「さっきよりはましになりましたが、ハズレです」
恐らく井坂や高橋、その他の人物たちと同じ問答を繰り返してきたのだろう。春日はその掛け合いを楽しんでいるようだった。
「ポンド基軸、ドル基軸……、それが人民元基軸に取って代わられるなんて話をする人がいますが、特定国の国民通貨を裏付けとして自国通貨を発行する仕組みはいずれも、『金為替本位制』と呼ばれます。“基軸通貨”という概念は金為替本位制の下でのみ生まれてくるのです。国際通貨制度にこの制度を組み入れたのは今からちょうど100年前、1922年に開かれたジェノア会議でのことでした」
金本位なら知っているが、ドル基軸が「金為替本位制」の一形態に過ぎないとは初耳だ。それはともあれ今年がその100年目に当たるということだけは印象に残った。
「19世紀に世界へ広がった金本位制は、第一次世界大戦中に各国が金の輸出を禁止したことで一時中断されます。戦後も速やかにこれを復活させたかったのですが、戦時中に物価が高騰して世界的に金が不足したため、早期の再建は見送られました。例外的にアメリカだけは多額の経常黒字にともなう大量の金が流入してきたため、1919年7月に金本位制を復活させます。ただアメリカ当局は、その際の金の流入が通貨の増発を促しインフレを起こすのを嫌って、『金証券』を発行したり国債の買いオペで金を“不胎化”したのです。こうした“ルール破り”も金本位制の再建を遅らせる一因となった点は見逃せません」
隆三は大学時代、人文系だったからこの種の話は不案内だ。経済学部の出身なら“常識”の範疇なのだろうか? 果たして記事にするに値するのだろうか? だんだん不安になってきた。
「春日さんはその、金為替何とかには否定的なのですか?」
春日の口ぶりからはそうとしか受け取れない。
「金の不足を補うための“一時的な便法”が大手を振るって居座り続ければ、何かと問題を起こすのは当然でしょう。1929年に発生した『世界大恐慌』も、元を正せばこの“一時的便法”が引き起こしたと言って過言ではないのです」
「それはどういうことですか?」
そろそろ話を畳みたいと思っていたが、「世界大恐慌」の原因と言われれば聞きたくなるのが人情だ。
「金為替本位制の仕組みは、金に替えて金とリンクした通貨を裏付けに自国通貨を発行する制度です。この場合はイギリスのポンドを例にとってみましょう。ある国の中央銀行が貿易収支の黒字によって獲得したポンドを準備資産として通貨を発行した場合、そのポンドは中央銀行の資産勘定に計上される一方、金庫にしまっていても仕方ないからとロンドンの民間銀行に預け入れられます。実際には銀行預金よりも短期の英国債を購入するケースが大半ですが、この場合は話を簡単にするため銀行預金としておきます……。お金には色がないから、ロンドンの銀行はこの預金を元手に貸し出しを行う。すると本来は外国の中央銀行の持ち物であるはずのポンドの“分身”がイギリスの銀行によって信用創造され、数倍に膨れ上がって市中へ流れるという“二重の信用創造”を起こす--仕組みなのです」
疲れた頭である国の中央銀行とロンドンの銀行と、信用創造と……、ポンポン出てくる言葉に振り落とされまいとすがりついた。
「大戦後の疲弊したヨーロッパにおいて、この“二重の信用創造”はありがたかった。お陰で復興を成し遂げた国もありました。また、戦後の貿易の拡大にも大きく寄与したことは否めません」
春日は先ず、金為替本位制のメリットから話し出した。問題はこれがどのように「大恐慌」を引き起こしたかだ。
「一方、この制度は金とリンクした通貨、つまり“基軸通貨”が諸外国からの“絶対の信認”の上に成り立つシステムです。しかし大戦中に猛烈な物価高に見舞われたポンドの購買力は戦前の30%程低落していたにも関わらず、1925年に金本位制へ復帰した際、イギリスは国家の“威信”にこだわって戦前の交換率(平価)で復帰したため、すぐさま投機筋から『通貨の価値を過大評価している』と足下を見られ、たちまち売り浴びせを食らいます」
「はぁ、ポンド危機とか言いますもんね……」
隆三は乏しい知識を絞り出し、取り合えず聞いていることをアピールした。
「片や世界に先駆け1919年に金本位へ復帰していたアメリカは、潤沢な金準備に加えて金為替本位の“二重の信用創造”を生かし、飛躍的に経済を拡大させます。それが『咆哮の20年代(Roaring 20’s)』と呼ばれる黄金期です。20年代前半の耐久消費財ブームに沸いたアメリカ経済は、企業の優勝劣敗を経て寡占化が進み、さらに余剰資本を使った投資ブームへと転じていきました。そして企業の余剰資金は当初、戦後復興のため2桁の金利を付けたドイツ国債や、アルゼンチン、ブラジル、チリなどの新興国へ投下されますが、20年代後半になるとニューヨークの株価が熱を帯びてきたため、再び国内へ還流しはじめます」
なるほど、かつての日本の「財テク」ってやつだな--と思ったが、そうではなかった。
「念のためです、これら企業から株式への投資は限定的でした。企業の財務はもっと慎重で、その資金は『ブローカーズ・ローン市場』と呼ばれる高利回り短期市場へ投じられたのです。ちょうど日本のバブル期にサラ金から金を借りて株へ投資する人たちと同じことが起こっていたのですが、企業はあくまでサラ金側でした」
まさにバブル世代の隆三だが、まだ社会人になったばかりで株への投資などしていなかったからこの辺の事情に疎い。春日の語るがままになるしかない。
「株価の上昇期は常に景気の過熱を伴いますから、FRBが政策金利を引き上げて景気を冷まそうとしたところ、逆に高金利につられた短資が内外から大量に流れ込んできたのです。どこかで聞いた話ではないですか?」
春日は自分で言って自分で笑った。
「先ほども申した通りポンドは度々“危機”に見舞われましたから、イングランド銀行は資金が海外へ流出しないよう高金利政策を維持します。そうやって短資を繋げとめていたのですが、FRBの利上げはその危うい“均衡”をも崩したのです。このためイングランド銀行は崖っぷちに立たされたポンドを防衛するため、バンク・レートと呼ばれる当時の政策金利をさらに引き上げます。こうした利上げの応酬がニューヨークのブローカーズ・ローン市場から短資の逆流を引き起こし、『暗黒の木曜日』と呼ばれる株価の暴落を引き起こしました。信認を失った基軸通貨ほど危険なものはない--。それがこの時の教訓と言っていいでしょう」
「昔の金本位制は対外均衡を最優先し、不均衡を是正するために国内経済を調整する時代でしたから、ここまで不均衡が拡大することはなかったでしょう」--。
春日は郷愁に駆られたような目で彼自身知らないはずの昔日を引き合いに出した。
「こんな言い方をすると、あるいは“ないものねだり”に聞こえるかもしれませんね……。誤解なさらないでください。私は通貨の世界における国際協調がいかに難しいかを説いているのです。ちなみに羽柴さんは、金本位制に替わって施行された、現行の通貨制度を何と言うか、ご存じですか?」
昔話が転じて出し抜けに水を向けられた。
「変動相場制のことですか?」
「それは通貨と通貨を交換するための制度ですね。ここでは通貨を“発行”するための制度を論じています」
「それなら……、ドル基軸体制でしょうかね……?」
「さっきよりはましになりましたが、ハズレです」
恐らく井坂や高橋、その他の人物たちと同じ問答を繰り返してきたのだろう。春日はその掛け合いを楽しんでいるようだった。
「ポンド基軸、ドル基軸……、それが人民元基軸に取って代わられるなんて話をする人がいますが、特定国の国民通貨を裏付けとして自国通貨を発行する仕組みはいずれも、『金為替本位制』と呼ばれます。“基軸通貨”という概念は金為替本位制の下でのみ生まれてくるのです。国際通貨制度にこの制度を組み入れたのは今からちょうど100年前、1922年に開かれたジェノア会議でのことでした」
金本位なら知っているが、ドル基軸が「金為替本位制」の一形態に過ぎないとは初耳だ。それはともあれ今年がその100年目に当たるということだけは印象に残った。
「19世紀に世界へ広がった金本位制は、第一次世界大戦中に各国が金の輸出を禁止したことで一時中断されます。戦後も速やかにこれを復活させたかったのですが、戦時中に物価が高騰して世界的に金が不足したため、早期の再建は見送られました。例外的にアメリカだけは多額の経常黒字にともなう大量の金が流入してきたため、1919年7月に金本位制を復活させます。ただアメリカ当局は、その際の金の流入が通貨の増発を促しインフレを起こすのを嫌って、『金証券』を発行したり国債の買いオペで金を“不胎化”したのです。こうした“ルール破り”も金本位制の再建を遅らせる一因となった点は見逃せません」
隆三は大学時代、人文系だったからこの種の話は不案内だ。経済学部の出身なら“常識”の範疇なのだろうか? 果たして記事にするに値するのだろうか? だんだん不安になってきた。
「春日さんはその、金為替何とかには否定的なのですか?」
春日の口ぶりからはそうとしか受け取れない。
「金の不足を補うための“一時的な便法”が大手を振るって居座り続ければ、何かと問題を起こすのは当然でしょう。1929年に発生した『世界大恐慌』も、元を正せばこの“一時的便法”が引き起こしたと言って過言ではないのです」
「それはどういうことですか?」
そろそろ話を畳みたいと思っていたが、「世界大恐慌」の原因と言われれば聞きたくなるのが人情だ。
「金為替本位制の仕組みは、金に替えて金とリンクした通貨を裏付けに自国通貨を発行する制度です。この場合はイギリスのポンドを例にとってみましょう。ある国の中央銀行が貿易収支の黒字によって獲得したポンドを準備資産として通貨を発行した場合、そのポンドは中央銀行の資産勘定に計上される一方、金庫にしまっていても仕方ないからとロンドンの民間銀行に預け入れられます。実際には銀行預金よりも短期の英国債を購入するケースが大半ですが、この場合は話を簡単にするため銀行預金としておきます……。お金には色がないから、ロンドンの銀行はこの預金を元手に貸し出しを行う。すると本来は外国の中央銀行の持ち物であるはずのポンドの“分身”がイギリスの銀行によって信用創造され、数倍に膨れ上がって市中へ流れるという“二重の信用創造”を起こす--仕組みなのです」
疲れた頭である国の中央銀行とロンドンの銀行と、信用創造と……、ポンポン出てくる言葉に振り落とされまいとすがりついた。
「大戦後の疲弊したヨーロッパにおいて、この“二重の信用創造”はありがたかった。お陰で復興を成し遂げた国もありました。また、戦後の貿易の拡大にも大きく寄与したことは否めません」
春日は先ず、金為替本位制のメリットから話し出した。問題はこれがどのように「大恐慌」を引き起こしたかだ。
「一方、この制度は金とリンクした通貨、つまり“基軸通貨”が諸外国からの“絶対の信認”の上に成り立つシステムです。しかし大戦中に猛烈な物価高に見舞われたポンドの購買力は戦前の30%程低落していたにも関わらず、1925年に金本位制へ復帰した際、イギリスは国家の“威信”にこだわって戦前の交換率(平価)で復帰したため、すぐさま投機筋から『通貨の価値を過大評価している』と足下を見られ、たちまち売り浴びせを食らいます」
「はぁ、ポンド危機とか言いますもんね……」
隆三は乏しい知識を絞り出し、取り合えず聞いていることをアピールした。
「片や世界に先駆け1919年に金本位へ復帰していたアメリカは、潤沢な金準備に加えて金為替本位の“二重の信用創造”を生かし、飛躍的に経済を拡大させます。それが『咆哮の20年代(Roaring 20’s)』と呼ばれる黄金期です。20年代前半の耐久消費財ブームに沸いたアメリカ経済は、企業の優勝劣敗を経て寡占化が進み、さらに余剰資本を使った投資ブームへと転じていきました。そして企業の余剰資金は当初、戦後復興のため2桁の金利を付けたドイツ国債や、アルゼンチン、ブラジル、チリなどの新興国へ投下されますが、20年代後半になるとニューヨークの株価が熱を帯びてきたため、再び国内へ還流しはじめます」
なるほど、かつての日本の「財テク」ってやつだな--と思ったが、そうではなかった。
「念のためです、これら企業から株式への投資は限定的でした。企業の財務はもっと慎重で、その資金は『ブローカーズ・ローン市場』と呼ばれる高利回り短期市場へ投じられたのです。ちょうど日本のバブル期にサラ金から金を借りて株へ投資する人たちと同じことが起こっていたのですが、企業はあくまでサラ金側でした」
まさにバブル世代の隆三だが、まだ社会人になったばかりで株への投資などしていなかったからこの辺の事情に疎い。春日の語るがままになるしかない。
「株価の上昇期は常に景気の過熱を伴いますから、FRBが政策金利を引き上げて景気を冷まそうとしたところ、逆に高金利につられた短資が内外から大量に流れ込んできたのです。どこかで聞いた話ではないですか?」
春日は自分で言って自分で笑った。
「先ほども申した通りポンドは度々“危機”に見舞われましたから、イングランド銀行は資金が海外へ流出しないよう高金利政策を維持します。そうやって短資を繋げとめていたのですが、FRBの利上げはその危うい“均衡”をも崩したのです。このためイングランド銀行は崖っぷちに立たされたポンドを防衛するため、バンク・レートと呼ばれる当時の政策金利をさらに引き上げます。こうした利上げの応酬がニューヨークのブローカーズ・ローン市場から短資の逆流を引き起こし、『暗黒の木曜日』と呼ばれる株価の暴落を引き起こしました。信認を失った基軸通貨ほど危険なものはない--。それがこの時の教訓と言っていいでしょう」
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