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午後の昼下がり、空は夜と思われる程に闇色の雲に覆われていた。大地は大量の魔物の死骸が横たわり周囲にむせ返る臭いを漂わせていた。
「はぁはぁ…」
「フーフー…」
「……」
「ま、まだまだぁっ」
人一人覆い隠すほどの大楯を持つ戦士、両手にリボルバー式の拳銃を持つ魔砲士、先端に拳大の緑色の宝石が取り付けてある両手持ちの杖握る神官、刀身が白く発光している剣を持つ勇者。四人の勇者パーティーが黄金に輝くスケルトンと対峙している。
「たかが餌ごときに我が…憎悪に委ね過ぎたか。だがっ、我は滅びぬ。」
黄金の骨から闇色のオーラが滲み出て自身の二倍近い大きな闇色の玉を造り出した。反動で骨に無数の皹が走る。
「ミノル、ヨウイチ、ハマクミ、奴の身体を見ろっ。無理やり力を引き出しているようだ。」
「よしっ!ここが踏ん張りどころだ。畳み掛けようぜ、ヒロイチ。」
ヨウイチが空の薬莢リボルバーから取り除き弾丸を補充する。
「あの黒玉は私とミノルでなんとかするわ。即興だけど試してみる。いい?ミノル」
「は、はい~」ハマクミが素早くミノルに内容を耳打ちする。ヒロイチは剣にありったけの魔力を注ぎ込む。
「皆、いくぞー」
ヒロイチは真っ直ぐ駆け出した。
「我は魔を統べる王!ゴルド=ムートッ貴様ラに死を与えるモノなり!暗黒の坩堝#ダークインパクト#」
勇者達に向け攻撃を放つ。攻撃の瞬間ヨウイチが魔砲を全弾発射、仲間にさまざまなブーストを掛け敵の後方に逃走遮断結界を敷く。ミノルは大楯を攻撃の正面よりやや斜めに受け流す形で「最大級防御」を展開。ハマクミはミノルのスキルに重ねる様に魔導障壁を三重掛け+聖撃付与を行い、敵の攻撃魔法の外側に聖なる力を貼り付けてお返しした。
「いっけぇぇ」
「ナ、ナニィ。チィ!」
術の発動直後を狙われ狼狽するもすぐに回避行動に移る。しかし後方に設置された逃走遮断結界に阻まれ、邪魔な結界を破壊した直後に聖撃を纏った自らの攻撃が襲いかかる。
「ゴアァァ…ググ…」
この攻撃により右側の半分近くを失ってしまった。そこえ間髪入れず勇者ヒロイチが飛び込み大上段で眩く輝く剣を振り下ろした。
「これで終わりだぁ」 ザシュッ。
輝く剣が髑髏を真っ二つした。ばらばらと崩れ地面の中へゆっくりと吸い込まれていくように消えていく黄金色の骨。
「やったか?」
「勝ったのよね?」
「ヒ、ヒロイチさ~ん?」
「あぁ、他の魔物のボスと同じ死に方だ。俺達は勝ったんだ。」
「「「やった~」」」
「ククク…」 暗い沈む笑い声が響く。
「!!!!」勇者パーティーに緊張が走る。
「まさか我が敗北するとはな…たが我は不死の存在…いずれ復活する…それ…束の間…平和……そし…神……滅ぼ………………」
全ての骨が地中に消えおぞましい声も消えた。
「はぁはぁ…」
「フーフー…」
「……」
「ま、まだまだぁっ」
人一人覆い隠すほどの大楯を持つ戦士、両手にリボルバー式の拳銃を持つ魔砲士、先端に拳大の緑色の宝石が取り付けてある両手持ちの杖握る神官、刀身が白く発光している剣を持つ勇者。四人の勇者パーティーが黄金に輝くスケルトンと対峙している。
「たかが餌ごときに我が…憎悪に委ね過ぎたか。だがっ、我は滅びぬ。」
黄金の骨から闇色のオーラが滲み出て自身の二倍近い大きな闇色の玉を造り出した。反動で骨に無数の皹が走る。
「ミノル、ヨウイチ、ハマクミ、奴の身体を見ろっ。無理やり力を引き出しているようだ。」
「よしっ!ここが踏ん張りどころだ。畳み掛けようぜ、ヒロイチ。」
ヨウイチが空の薬莢リボルバーから取り除き弾丸を補充する。
「あの黒玉は私とミノルでなんとかするわ。即興だけど試してみる。いい?ミノル」
「は、はい~」ハマクミが素早くミノルに内容を耳打ちする。ヒロイチは剣にありったけの魔力を注ぎ込む。
「皆、いくぞー」
ヒロイチは真っ直ぐ駆け出した。
「我は魔を統べる王!ゴルド=ムートッ貴様ラに死を与えるモノなり!暗黒の坩堝#ダークインパクト#」
勇者達に向け攻撃を放つ。攻撃の瞬間ヨウイチが魔砲を全弾発射、仲間にさまざまなブーストを掛け敵の後方に逃走遮断結界を敷く。ミノルは大楯を攻撃の正面よりやや斜めに受け流す形で「最大級防御」を展開。ハマクミはミノルのスキルに重ねる様に魔導障壁を三重掛け+聖撃付与を行い、敵の攻撃魔法の外側に聖なる力を貼り付けてお返しした。
「いっけぇぇ」
「ナ、ナニィ。チィ!」
術の発動直後を狙われ狼狽するもすぐに回避行動に移る。しかし後方に設置された逃走遮断結界に阻まれ、邪魔な結界を破壊した直後に聖撃を纏った自らの攻撃が襲いかかる。
「ゴアァァ…ググ…」
この攻撃により右側の半分近くを失ってしまった。そこえ間髪入れず勇者ヒロイチが飛び込み大上段で眩く輝く剣を振り下ろした。
「これで終わりだぁ」 ザシュッ。
輝く剣が髑髏を真っ二つした。ばらばらと崩れ地面の中へゆっくりと吸い込まれていくように消えていく黄金色の骨。
「やったか?」
「勝ったのよね?」
「ヒ、ヒロイチさ~ん?」
「あぁ、他の魔物のボスと同じ死に方だ。俺達は勝ったんだ。」
「「「やった~」」」
「ククク…」 暗い沈む笑い声が響く。
「!!!!」勇者パーティーに緊張が走る。
「まさか我が敗北するとはな…たが我は不死の存在…いずれ復活する…それ…束の間…平和……そし…神……滅ぼ………………」
全ての骨が地中に消えおぞましい声も消えた。
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