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治療はすぐ終わった。
医者は「この薬は食後、この薬は毎晩寝る前に飲ませて、包帯は毎日取り替えてね、食事は毎食欠かさず睡眠も好きなだけ取らせてやって~……」と捲し立てるように喋っていた。途中から分からなくなったからタガーに任せた。彼女は眉間に青筋を立たせながら話を聞いていた。
子供は治療中ほとんど動かず、切断する時も無表情だった。麻酔がよく効いてるのもあってずっと眠りっぱなしだ。
そういえば、脳の問題というのはなんなんだ?
「この子の脳は損傷があるようでね、目や耳があまり機能していない。見えるのは大まかな色や光くらいだ。耳も完全に聞こえていない訳じゃ無いが難聴気味だね、普通に生活するには大きな支障がある」
「治せるのか」
「治せないことはない、だけどさっき言った通り長期的な治療が必要だ。根源的な部分さ」
根源ってなんだ。
「脳の治療は難しくてね、強大な回復魔法をかけたり、下手にいじったりすると元の人格に戻れなくなったり正気を失うすることが多いんだ、だから長期的に脳に少しずつ回復魔法をかけるのが1番いいんだ」
そう一息で喋った後こちらを指さした。
「君、回復魔法は使える?」
「初歩の初歩なら」
「十分だ」
医者はにっこり笑う。
「君の頭を触ってもいいかい?」
「嫌だ」
「そう、じゃあ何かボールはある?」
嫌がるなよ、と痛い視線を使用人から向けられながら手頃なボールを渡される。
「うんうん、じゃあこのボールを人の頭だと思ってね」
医者はボールにゆっくりと手を沿わせると、前頭部から後頭部にかけて何度も撫でる。
「回復魔法を手に集中させて、こうやって頭部に触れていってね。耳やこめかみにも満遍なくこうやって」
そう言って何度もボールを触るが、側から見ればボールを撫でる精神異常者だ。しばらくしてボールをこちらに渡す。
「じゃあやってみて」
「……」
ボールを手に取り、ゆっくりと撫でる……。
「ダメだね」
医者から言い放たれる。何が。
「力が強すぎる。手のひらをもっと使って広く撫でるよう意識する。爪を立てない、というか毎日切り揃えてくれ。爪も強い刺激も皮膚を損傷する可能性があるからね」
「……」
医者から言われた通りに撫でる。なんで俺がこんなことをやってるんだ、タガーに任せた方がいいんじゃないか。
「ご主人様、わたくしは回復魔法は使えませんので何卒」
何か言う前に断られてしまった。嫌なやつだ。医者も嫌なやつだ。この場には嫌なやつしかいない。
俺は嫌なやつ集団から文句を言われつつ、子供の治療法をマスターしていった。
「子供が目を覚ましましたよ」
次の日の早朝、使用人Aから声をかけられた。俺は庭で日課である素振りの真っ最中だった。
「食事を摂らせてやれ、薬も」
「んー、それがちょっと様子がおかしいみたいなんです」
「どうした」
「なんか叫んでるみたい、手足をバタバタさせたりしてて~」
麻酔が切れたことによる痛みか?それとも状況の変化に混乱しているのか。
「分かった、行く」
剣を鞘に戻し、屋敷に向かう。
「ズエン様~服は着ないの?せめて汗拭ってよ臭いよ」
「……手拭きを」
差し出された布を水のたまった桶に突っ込み、軽く絞ったのち全身の汗を拭う。これでいいだろう。どうせまた鍛錬を再開するだろうし半裸のまま部屋に向かった。
「あっズエン様!ってなんで服着てないんですか!?エッチ!」
「エッチじゃない」
部屋の前には使用人Cが立っていた。朝から元気で良いことだ。
「それより!あの奴隷がずっと苦しそうなんです!ご飯も食べないし」
「分かってる」
扉を開けると少し異臭がした。大人用ベッドに目を向けると、白い小さな子供がうずくまっている。体は小刻みに震え、口からは昨日よりも明瞭になった呻き声が聞こえる。
子供に近づくと異臭はさらにはっきりしてくる。これは尿の臭いだ。
そういえば排泄について何も考えていなかった。子供の運動能力ではトイレまで歩くのは難しいし、そもそもトイレの場所を教えた記憶もない。歩けるようになるまでオムツをしていた方がいいだろう。
「うぅぅぅ……あぁう……」
子供はずっと呻いている。汗や鼻水などで顔は汚れ、細い腕は血が滲む右脚を押さえていた。このジットリとした汗は傷の痛みによる冷や汗だろうか、それとも発熱か。額に手をやるととても熱い。おそらくどちらも、だろう。
「タガー、シーツを替えてくれ。あと食事と痛み止め、それと氷嚢を」
後ろにひっそりと立っていた彼女に指示を出す。俺が世話をすると言った以上、彼女から口を出すつもりは無いのだろう。
「承知いたしました」
タガーは身を翻すと部屋から出ていった。
「ズエン様、その子大丈夫なの」
使用人Bがお湯で濡らした手拭きを持ってくる。汚れた子供を綺麗にするためだろう。
「発熱しているが、体力が戻り免疫能力も上がった結果だろう。正しい治療をすれば大丈夫だ」
「ふうん」
使用人は無表情は崩さずに子供の濡れた衣類を剥ぎ取ろうとする。が、その手を子供がひったたいた。
「いたっ……なに?」
明らかな抵抗だ。痛みで混乱しているのか、それとも周囲全てを敵だと思っているのか。仕方のないことだ。
「俺が抑えているからやってくれ」
そう言って子供の腕を抑える。折れそうなほど細い、というか普通に力を入れただけで折れるだろう。そう思って手加減していると普通に腕を振りほどかれる。意外と力あるんだな、そう思っていたら。
ガリッ!
露出していた俺の胸に爪を立てられる。見事なまでの4本線が真っ赤に主張していた。そんな深くないが浅くもない、微妙な傷からツツーっと血が垂れる。
「痛そう」
「元気な証拠だ」
それよりも子供の爪に食い込んだ俺の血や皮膚が気になる。不衛生だから切らないと、しかしこんな暴れてるからそれも難しいだろうな。
医者は「この薬は食後、この薬は毎晩寝る前に飲ませて、包帯は毎日取り替えてね、食事は毎食欠かさず睡眠も好きなだけ取らせてやって~……」と捲し立てるように喋っていた。途中から分からなくなったからタガーに任せた。彼女は眉間に青筋を立たせながら話を聞いていた。
子供は治療中ほとんど動かず、切断する時も無表情だった。麻酔がよく効いてるのもあってずっと眠りっぱなしだ。
そういえば、脳の問題というのはなんなんだ?
「この子の脳は損傷があるようでね、目や耳があまり機能していない。見えるのは大まかな色や光くらいだ。耳も完全に聞こえていない訳じゃ無いが難聴気味だね、普通に生活するには大きな支障がある」
「治せるのか」
「治せないことはない、だけどさっき言った通り長期的な治療が必要だ。根源的な部分さ」
根源ってなんだ。
「脳の治療は難しくてね、強大な回復魔法をかけたり、下手にいじったりすると元の人格に戻れなくなったり正気を失うすることが多いんだ、だから長期的に脳に少しずつ回復魔法をかけるのが1番いいんだ」
そう一息で喋った後こちらを指さした。
「君、回復魔法は使える?」
「初歩の初歩なら」
「十分だ」
医者はにっこり笑う。
「君の頭を触ってもいいかい?」
「嫌だ」
「そう、じゃあ何かボールはある?」
嫌がるなよ、と痛い視線を使用人から向けられながら手頃なボールを渡される。
「うんうん、じゃあこのボールを人の頭だと思ってね」
医者はボールにゆっくりと手を沿わせると、前頭部から後頭部にかけて何度も撫でる。
「回復魔法を手に集中させて、こうやって頭部に触れていってね。耳やこめかみにも満遍なくこうやって」
そう言って何度もボールを触るが、側から見ればボールを撫でる精神異常者だ。しばらくしてボールをこちらに渡す。
「じゃあやってみて」
「……」
ボールを手に取り、ゆっくりと撫でる……。
「ダメだね」
医者から言い放たれる。何が。
「力が強すぎる。手のひらをもっと使って広く撫でるよう意識する。爪を立てない、というか毎日切り揃えてくれ。爪も強い刺激も皮膚を損傷する可能性があるからね」
「……」
医者から言われた通りに撫でる。なんで俺がこんなことをやってるんだ、タガーに任せた方がいいんじゃないか。
「ご主人様、わたくしは回復魔法は使えませんので何卒」
何か言う前に断られてしまった。嫌なやつだ。医者も嫌なやつだ。この場には嫌なやつしかいない。
俺は嫌なやつ集団から文句を言われつつ、子供の治療法をマスターしていった。
「子供が目を覚ましましたよ」
次の日の早朝、使用人Aから声をかけられた。俺は庭で日課である素振りの真っ最中だった。
「食事を摂らせてやれ、薬も」
「んー、それがちょっと様子がおかしいみたいなんです」
「どうした」
「なんか叫んでるみたい、手足をバタバタさせたりしてて~」
麻酔が切れたことによる痛みか?それとも状況の変化に混乱しているのか。
「分かった、行く」
剣を鞘に戻し、屋敷に向かう。
「ズエン様~服は着ないの?せめて汗拭ってよ臭いよ」
「……手拭きを」
差し出された布を水のたまった桶に突っ込み、軽く絞ったのち全身の汗を拭う。これでいいだろう。どうせまた鍛錬を再開するだろうし半裸のまま部屋に向かった。
「あっズエン様!ってなんで服着てないんですか!?エッチ!」
「エッチじゃない」
部屋の前には使用人Cが立っていた。朝から元気で良いことだ。
「それより!あの奴隷がずっと苦しそうなんです!ご飯も食べないし」
「分かってる」
扉を開けると少し異臭がした。大人用ベッドに目を向けると、白い小さな子供がうずくまっている。体は小刻みに震え、口からは昨日よりも明瞭になった呻き声が聞こえる。
子供に近づくと異臭はさらにはっきりしてくる。これは尿の臭いだ。
そういえば排泄について何も考えていなかった。子供の運動能力ではトイレまで歩くのは難しいし、そもそもトイレの場所を教えた記憶もない。歩けるようになるまでオムツをしていた方がいいだろう。
「うぅぅぅ……あぁう……」
子供はずっと呻いている。汗や鼻水などで顔は汚れ、細い腕は血が滲む右脚を押さえていた。このジットリとした汗は傷の痛みによる冷や汗だろうか、それとも発熱か。額に手をやるととても熱い。おそらくどちらも、だろう。
「タガー、シーツを替えてくれ。あと食事と痛み止め、それと氷嚢を」
後ろにひっそりと立っていた彼女に指示を出す。俺が世話をすると言った以上、彼女から口を出すつもりは無いのだろう。
「承知いたしました」
タガーは身を翻すと部屋から出ていった。
「ズエン様、その子大丈夫なの」
使用人Bがお湯で濡らした手拭きを持ってくる。汚れた子供を綺麗にするためだろう。
「発熱しているが、体力が戻り免疫能力も上がった結果だろう。正しい治療をすれば大丈夫だ」
「ふうん」
使用人は無表情は崩さずに子供の濡れた衣類を剥ぎ取ろうとする。が、その手を子供がひったたいた。
「いたっ……なに?」
明らかな抵抗だ。痛みで混乱しているのか、それとも周囲全てを敵だと思っているのか。仕方のないことだ。
「俺が抑えているからやってくれ」
そう言って子供の腕を抑える。折れそうなほど細い、というか普通に力を入れただけで折れるだろう。そう思って手加減していると普通に腕を振りほどかれる。意外と力あるんだな、そう思っていたら。
ガリッ!
露出していた俺の胸に爪を立てられる。見事なまでの4本線が真っ赤に主張していた。そんな深くないが浅くもない、微妙な傷からツツーっと血が垂れる。
「痛そう」
「元気な証拠だ」
それよりも子供の爪に食い込んだ俺の血や皮膚が気になる。不衛生だから切らないと、しかしこんな暴れてるからそれも難しいだろうな。
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