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凍てついた心を芯にして肉体を支え、燃える憤怒で思考を働かせる。
そうして出立の朝まで粛々と日々を過ごしていた私に、王立裁判所からの召喚状が届いた。
サンドストレーム侯爵家が正式な手続きを終え、クルーム侯爵家に説明義務が生じたのだ。
それがクルーム侯爵である父宛ではなく、私宛であった事は積み重なる試練の一つと諦めるしかない。
クルーム侯爵は娘の婚約破棄の後始末を娘自身に一任できるお墨付きを得て、満足している様子だった。
私は国外旅行を延期し、まず王都へと向かった。
全く楽しくない馬車の旅ではあったものの、移り変わる景色や豊かな大地の風景はそれなりに気晴らしになり、少しだけ私の心を慰めてくれた。
この婚約破棄の非はクルーム侯爵家の側にある。揺るぎない事実だ。
しかし、私個人に罪はない。
私は私自身から手を離したりしない。どれだけ傷ついても、どれだけ惨めであろうとも、私だけは、私を見棄てたりはしない。
たとえそれが、王立裁判所で行われる裁きの前であっても。
覚悟を決めて王都の地を踏んだ私は、何故か王立裁判所の法廷ではなく、控室でもなく、賓客をもてなす為の客室へと案内された。
意外だったけれど、宮廷側は私をクルーム侯爵令嬢として丁重に扱う意思があるのだと安堵した。
荷解きをしながら、想定より長期の滞在になるかもしれないと考えていたところに呼出があった。裁判の流れとして腑に落ちないものがありはしたけれど、異を唱えられる立場でもない。
私は指示に従い、与えられた客室を出て煌びやかな廊下を進んだ。
案内された先は、明らかに法廷ではなかった。
「……?」
小ぶりな応接室は、密談や交渉に最適に見えた。
更に不可解だったのは、まだ日の高い時刻でありながら厚いカーテンは閉め切られ、室内は意図的に暗くされている現状だった。その上で中央のテーブルでは燭台が灯されている。
カーテンを開ければいいのに……
そんな私の疑問は、暗がりの奥に潜んでいた人物がぬらりと灯りの元へ現れた瞬間、断ち切られる。
「!」
驚くなと言われたら、こちらも無理と答えるしかない。
大柄な中年男性は、癖のある長髪で、表情までは判別できないものの、とても眉毛が太い。黒髪か、或いは濃い栗毛色の髪だろう。
誰。
「ようこそ、レディ・フレデリカ」
やや擦れた声は、目に映る人影からは意外に感じられるほど頼りなく、予想を裏切る程度には低すぎないものだった。
無言のまま御辞儀で応える。
燭台の灯で、私の敬意は充分伝わるはずだ。
「遠路遥々、足を運んでくれてありがとう」
「……?」
労われている事もそうだけれど、私は大柄で長髪で太眉の人影から声が発せられていない気がして、不可解かつ不気味で寒気を覚えた。
身を強ばらせていると、人影がまたぬらりと動き、燭台の位置を少しずらす。その時テーブルの向こう側で椅子に座っている人物の存在が明らかになった。
話しているのは、その、男性だ。
「驚かせてしまったら申し訳ない。どうか恐がらないでほしい」
私が気弱な令嬢でなくてよかったわね。
もし気弱い小娘だったら、一人目で悲鳴をあげ、二人目で逃走したことでしょう。
そんな悪態を内心で吐きつつ、その実、固唾を飲んでいた。
「私はアライアンス王国第三王子ヴィルヘルム。以後、お見知り置きを」
「……」
「……」
「……」
「……レディ・フレデリカ?」
突然の出来事に、一瞬、立ったまま気を失っていたかもしれない私は、地響きのような低音で名を呼ばれ我に返る。
「は、はい?」
「この方は、紛れもなくヴィルヘルム殿下御本人であります」
「……」
大柄で長髪で太眉の男性は、見た目を裏切らない声をしている。
それはさておき。
「お、お招きいただき、光栄です……?」
相手が第三王子と聞いて、口から相応と思えた挨拶がまろび出た。
けれど最適ではなかった気もして、自信を失う。
「よかった」
第三王子ヴィルヘルム殿下は、掠れ声でもにこやかに心情を吐露した。燭台の灯は確かにその口元を照らし、確かに友好的な笑みが刻まれていると証明している。
「……」
それで?
これ、どういう状況?
「レディ・フレデリカ」
低い声が再び私を呼んだ。
私はハッとして、その吐息がやけに大きく響き、更にヴィルヘルム殿下を微笑ませたらしかった。
何か言わなくては。
「お、御加減は……如何ですか?」
私は妙な浮遊感と底知れぬ緊張感の中で体調を尋ねる。
第三王子ヴィルヘルム殿下といえば、不治の病を抱え決して人前には姿を現さない、秘められた人物である。それは貴族であれば誰でも承知しており、折に触れて祈りに覚える王国の憂い事でもある。
そのヴィルヘルム殿下が私をお呼びとは、これ如何に……
「夢?」
「否、夢ではない」
思わず心の声を洩らしていた私に、ヴィルヘルム殿下が穏やかに応じる。
「失礼いたしました」
「いやいや、そう畏まらないで」
「殿下、さすがに無理かと。腐っても殿下ですし」
大きな太眉男性が、低い声で私の代弁をしてくれた。
そうよ。
こっちは誰なの。
「腐ってもって、酷いなあ。確かに私は、架空の人物かはたまた亡霊かと疑われたりもするひきこもり王子だが、新鮮……そうか、私は新鮮ではないのか」
「左様でございます」
不治の病のことを、新鮮ではないという表現で納得しているのだろうか。
私が口を挟むことでもないけれど、辛辣すぎる。
そんな辛辣な口を利く太眉の大男はいったい誰なのかという疑問を晴らしてくれたのは、たった今、自身が新鮮な王子ではないと納得した第三王子ヴィルヘルム殿下だった。
「レディ・フレデリカ。この男は私の従者兼介護人のジョアンだ」
不治の病を抱え、人目を忍んで暮らしているヴィルヘルム殿下である。絶大な信頼を置く従者に看病されていても不思議ではない。
それに、これだけ大柄であれば、病弱とはいえそれなりの体格であるヴィルヘルム殿下を抱えるのも苦労しないだろう。
「……」
私は気付いた。
不治の病を抱えているヴィルヘルム殿下ではあるけれど、痩せ細ってもいなければ、小柄でもない。
テーブルに隠れている下半身を考慮しても、肩幅や座高からヴィルヘルム殿下がそれなりの高身長であると予測できた。
不治の病であるという情報から、枯木のように痩せ細った小柄な蒼白い病人という先入観を持っていた自分を戒める。
「ジョアン・ファルクでございます」
辛辣な太眉大男が私に向かって丁寧な御辞儀をした。それでも私の身長では、長髪に覆われたファルクの太眉も鼻筋も目視できた。清々しいほどの大男だ。
「ジョアンでもファルクでも、好きなように呼んでいい」
「何なりとお申し付けください」
ヴィルヘルム殿下とファルクがそれぞれそう言うけれど、病人とその看護人だとわかっているのに、私の用事を頼むわけにはいかないだろう。
私には専用の使用人を付けて欲しいところだけれど、今のところ、そのような女性は現れていない。
「レディ・フレデリカの御用は妹が承ります」
どうやら、ファルクには妹がいるらしい。
姿が見えないのは、もしかすると、ファルクの巨体の影に隠れているから?
「?」
不躾ながらファルクの背後を窺ってみた。
「……」
暗いし、大きいし、見えない。
「アマンダは今頃、君の部屋を整えているよ」
ヴィルヘルム殿下が言った。
どうやら、私の身の周りの世話をしてくれる人物はアマンダという名らしい。
「……」
やはり、大柄なのだろうか。
大柄で、黒髪か濃い栗毛色のくせ毛なのだろうか。
「?」
待って、フレデリカ。
どうして王子の従者の実の妹が私なんかの世話をするのよ。
おかしいでしょ。
「?」
私は、婚約破棄の経緯を弁明する為に、来たはずだ。
「さて、レディ・フレデリカ。本題に入ろうか」
ヴィルヘルム殿下の掠れ声が私を現実に引き戻した。
そうして出立の朝まで粛々と日々を過ごしていた私に、王立裁判所からの召喚状が届いた。
サンドストレーム侯爵家が正式な手続きを終え、クルーム侯爵家に説明義務が生じたのだ。
それがクルーム侯爵である父宛ではなく、私宛であった事は積み重なる試練の一つと諦めるしかない。
クルーム侯爵は娘の婚約破棄の後始末を娘自身に一任できるお墨付きを得て、満足している様子だった。
私は国外旅行を延期し、まず王都へと向かった。
全く楽しくない馬車の旅ではあったものの、移り変わる景色や豊かな大地の風景はそれなりに気晴らしになり、少しだけ私の心を慰めてくれた。
この婚約破棄の非はクルーム侯爵家の側にある。揺るぎない事実だ。
しかし、私個人に罪はない。
私は私自身から手を離したりしない。どれだけ傷ついても、どれだけ惨めであろうとも、私だけは、私を見棄てたりはしない。
たとえそれが、王立裁判所で行われる裁きの前であっても。
覚悟を決めて王都の地を踏んだ私は、何故か王立裁判所の法廷ではなく、控室でもなく、賓客をもてなす為の客室へと案内された。
意外だったけれど、宮廷側は私をクルーム侯爵令嬢として丁重に扱う意思があるのだと安堵した。
荷解きをしながら、想定より長期の滞在になるかもしれないと考えていたところに呼出があった。裁判の流れとして腑に落ちないものがありはしたけれど、異を唱えられる立場でもない。
私は指示に従い、与えられた客室を出て煌びやかな廊下を進んだ。
案内された先は、明らかに法廷ではなかった。
「……?」
小ぶりな応接室は、密談や交渉に最適に見えた。
更に不可解だったのは、まだ日の高い時刻でありながら厚いカーテンは閉め切られ、室内は意図的に暗くされている現状だった。その上で中央のテーブルでは燭台が灯されている。
カーテンを開ければいいのに……
そんな私の疑問は、暗がりの奥に潜んでいた人物がぬらりと灯りの元へ現れた瞬間、断ち切られる。
「!」
驚くなと言われたら、こちらも無理と答えるしかない。
大柄な中年男性は、癖のある長髪で、表情までは判別できないものの、とても眉毛が太い。黒髪か、或いは濃い栗毛色の髪だろう。
誰。
「ようこそ、レディ・フレデリカ」
やや擦れた声は、目に映る人影からは意外に感じられるほど頼りなく、予想を裏切る程度には低すぎないものだった。
無言のまま御辞儀で応える。
燭台の灯で、私の敬意は充分伝わるはずだ。
「遠路遥々、足を運んでくれてありがとう」
「……?」
労われている事もそうだけれど、私は大柄で長髪で太眉の人影から声が発せられていない気がして、不可解かつ不気味で寒気を覚えた。
身を強ばらせていると、人影がまたぬらりと動き、燭台の位置を少しずらす。その時テーブルの向こう側で椅子に座っている人物の存在が明らかになった。
話しているのは、その、男性だ。
「驚かせてしまったら申し訳ない。どうか恐がらないでほしい」
私が気弱な令嬢でなくてよかったわね。
もし気弱い小娘だったら、一人目で悲鳴をあげ、二人目で逃走したことでしょう。
そんな悪態を内心で吐きつつ、その実、固唾を飲んでいた。
「私はアライアンス王国第三王子ヴィルヘルム。以後、お見知り置きを」
「……」
「……」
「……」
「……レディ・フレデリカ?」
突然の出来事に、一瞬、立ったまま気を失っていたかもしれない私は、地響きのような低音で名を呼ばれ我に返る。
「は、はい?」
「この方は、紛れもなくヴィルヘルム殿下御本人であります」
「……」
大柄で長髪で太眉の男性は、見た目を裏切らない声をしている。
それはさておき。
「お、お招きいただき、光栄です……?」
相手が第三王子と聞いて、口から相応と思えた挨拶がまろび出た。
けれど最適ではなかった気もして、自信を失う。
「よかった」
第三王子ヴィルヘルム殿下は、掠れ声でもにこやかに心情を吐露した。燭台の灯は確かにその口元を照らし、確かに友好的な笑みが刻まれていると証明している。
「……」
それで?
これ、どういう状況?
「レディ・フレデリカ」
低い声が再び私を呼んだ。
私はハッとして、その吐息がやけに大きく響き、更にヴィルヘルム殿下を微笑ませたらしかった。
何か言わなくては。
「お、御加減は……如何ですか?」
私は妙な浮遊感と底知れぬ緊張感の中で体調を尋ねる。
第三王子ヴィルヘルム殿下といえば、不治の病を抱え決して人前には姿を現さない、秘められた人物である。それは貴族であれば誰でも承知しており、折に触れて祈りに覚える王国の憂い事でもある。
そのヴィルヘルム殿下が私をお呼びとは、これ如何に……
「夢?」
「否、夢ではない」
思わず心の声を洩らしていた私に、ヴィルヘルム殿下が穏やかに応じる。
「失礼いたしました」
「いやいや、そう畏まらないで」
「殿下、さすがに無理かと。腐っても殿下ですし」
大きな太眉男性が、低い声で私の代弁をしてくれた。
そうよ。
こっちは誰なの。
「腐ってもって、酷いなあ。確かに私は、架空の人物かはたまた亡霊かと疑われたりもするひきこもり王子だが、新鮮……そうか、私は新鮮ではないのか」
「左様でございます」
不治の病のことを、新鮮ではないという表現で納得しているのだろうか。
私が口を挟むことでもないけれど、辛辣すぎる。
そんな辛辣な口を利く太眉の大男はいったい誰なのかという疑問を晴らしてくれたのは、たった今、自身が新鮮な王子ではないと納得した第三王子ヴィルヘルム殿下だった。
「レディ・フレデリカ。この男は私の従者兼介護人のジョアンだ」
不治の病を抱え、人目を忍んで暮らしているヴィルヘルム殿下である。絶大な信頼を置く従者に看病されていても不思議ではない。
それに、これだけ大柄であれば、病弱とはいえそれなりの体格であるヴィルヘルム殿下を抱えるのも苦労しないだろう。
「……」
私は気付いた。
不治の病を抱えているヴィルヘルム殿下ではあるけれど、痩せ細ってもいなければ、小柄でもない。
テーブルに隠れている下半身を考慮しても、肩幅や座高からヴィルヘルム殿下がそれなりの高身長であると予測できた。
不治の病であるという情報から、枯木のように痩せ細った小柄な蒼白い病人という先入観を持っていた自分を戒める。
「ジョアン・ファルクでございます」
辛辣な太眉大男が私に向かって丁寧な御辞儀をした。それでも私の身長では、長髪に覆われたファルクの太眉も鼻筋も目視できた。清々しいほどの大男だ。
「ジョアンでもファルクでも、好きなように呼んでいい」
「何なりとお申し付けください」
ヴィルヘルム殿下とファルクがそれぞれそう言うけれど、病人とその看護人だとわかっているのに、私の用事を頼むわけにはいかないだろう。
私には専用の使用人を付けて欲しいところだけれど、今のところ、そのような女性は現れていない。
「レディ・フレデリカの御用は妹が承ります」
どうやら、ファルクには妹がいるらしい。
姿が見えないのは、もしかすると、ファルクの巨体の影に隠れているから?
「?」
不躾ながらファルクの背後を窺ってみた。
「……」
暗いし、大きいし、見えない。
「アマンダは今頃、君の部屋を整えているよ」
ヴィルヘルム殿下が言った。
どうやら、私の身の周りの世話をしてくれる人物はアマンダという名らしい。
「……」
やはり、大柄なのだろうか。
大柄で、黒髪か濃い栗毛色のくせ毛なのだろうか。
「?」
待って、フレデリカ。
どうして王子の従者の実の妹が私なんかの世話をするのよ。
おかしいでしょ。
「?」
私は、婚約破棄の経緯を弁明する為に、来たはずだ。
「さて、レディ・フレデリカ。本題に入ろうか」
ヴィルヘルム殿下の掠れ声が私を現実に引き戻した。
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