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ヘルゲ・バッティルの伸びやかな歌声が聴くもの全てを虜にした瞬間、アマンダが歓喜の叫びをあげるそのすぐ傍らで、クルーム侯爵夫人ドロテアは小さな悲鳴をあげた。
「?」
私は歓声と喝采の中で、隣で震える継母の顔を覗き込んだ。
ドロテアは泣いていた。
それは歓喜でも祝福でもなく、深い哀しみの涙だ。ドロテアの瞳は異なる世界に注がれているのが明らかで、見開いた目から溢れる涙が頬を伝い、顎から垂れてドレスを濡らしていく。
祝宴の中で彼女だけは闇を纏い、虚空を見つめていた。
「おかあさま?」
ドロテアの腕にそっと触れ、呼び掛けてみる。
けれど反応はなく、彼女はただ小さな悲鳴を上げながら滂沱の涙を流し続けている。
彼女が泣いていることに誰も気づかないほど、ヘルゲの歌唱は素晴らしかった。私は横目でそれを観ながら、再び継母を呼んだ。
「おかあさま。どうなさったの?どこか痛いの?」
「?」
反対側のアベルが気づいた。
それまでオペラに夢中だった幼い弟も、母親が感涙ではない涙に震えていることに気づき顔色を変える。
「フレデリカ」
私の肩を抱いていたヴィルヘルム殿下が気づかないわけはなく、心配そうに私とドロテアを交互に見遣る。
今日の主役を煩わせるわけにはいかない。けれど、嘘や誤魔化しの効く相手でもなければ、そうしたい相手でもなかった。
愛する夫は、私の、世界でいちばんの理解者なのだ。
小さく頷くだけで彼は全てを理解してくれた。
私は継母を伴い大広間を出た。アベルがついてくる。
もし誰かに何を言われても、この後には私が懐妊を発表する予定だった。全ては私の体調不良で説明できる。
控室までもたなかった。
廊下を数歩進んだところでドロテアが膝から崩れ落ちた。
「母上!」
アベルが心配して跪く。
私も体勢に気を配りながら膝をつき、ドロテアの背中を撫でながら表情を窺った。
慟哭だった。
ドロテアは発狂したかのように慟哭していた。
「母上……!」
アベルは母親を呼んだ直後、焦った表情を私に向け助けを求めた。
「姉上、どうしたら……母上はどうしてしまったのです……!?」
「あああぁァッ」
放っておけば声が嗄れるまで泣き続けるだろう。
そう思わずにはいられない姿に、私は理解せざるを得なかった。
彼女が嘆き悲しむのは、只一つ。
愛する者の、死だ。
「ごめんなさい、おかあさま。思い出の曲だったのですね」
私たちは十分な会話をせず、時間ばかりが過ぎてしまった。
愛する夫を喪った彼女の心は、私の父が癒したはずだった。
それでも、今ならわかる。
「ごめんなさい」
私は泣き崩れるドロテアの両耳に手を当て、守るように頭部を抱いた。
併しヘルゲの歌唱力の前では歯が立たず、何より彼女の中の愛の思い出がそれを許さなかった。
それでも、やがてドロテアは言った。
「申し訳ございません、マダム・トーシュ……」
絞り出すというのが妥当な掠れ声は、私の胸を鈍く切りつける。
「やめて、おかあさま。フレデリカです。私よ」
「申し訳、ございません……っ」
蹲り、震えながら泣くドロテアにこれ以上謝らせるのは本望ではない。
私は彼女の腕を強くつかみ、体を起こさせ、しっかりと目を合わせた。
「謝ることはないの、おかあさま」
ドロテアが首を振った。
その瞳には涙と恐れがあった。
私は威光としてはまだ若い輝きを放つトーシュ公爵家の紋章を象ったブローチを外し、アベルに握らせた。
「厨房に下りて、私がお茶を飲みたがっていると言って」
彼に聞かせるべきではない話をしなければならない。
「姉上?」
「大丈夫。辛いときに飲むと楽になるのよ。私とおかあさまにお茶を用意して。お願い」
「……わかりました」
聡明な弟アベルは短い沈黙の後、迅速に行動してくれた。
廊下の隅で二人きりになると、ドロテアは少し安堵したように嗚咽を緩めた。アベルの存在にさえ追い詰められるなら、涙の原因はやはり、前の結婚以外にあり得ない。
「おかあさま」
「ごめんなさい、フレデリカ……せっかくのお祝いの日に……私……」
ドロテアはまだ震えている。
病であるようにも、寒いようにも見える。寒いはずはない。
「ごめんなさい……っ」
泣きながら零す謝罪の言葉が私に宛てられているかすら、定かではない。
私は彼女の肩を撫で、背中を擦り、乱れた髪を丁寧に撫でつけながら静かに伝えた。
「私も、夫に生きて欲しい一心でここまで来ました。あなたの痛みは、私が、最も恐れていたものです」
継母と娘ではない。
一人の、妻として。
夫を亡くした一人の妻に、言葉をかける。
もう再婚相手の娘として接しているわけではないとドロテア自身も納得したようで、彼女も仮面を脱いだ。
あと数年で初老に差し掛かるその女性が浮かべた表情は、余りにも頼りなく、幼く、痛々しかった。
「ユリウスが、好きな歌だった……」
「……そう」
私は込み上げる涙を必死で抑え、ドロテアを強く抱きしめた。
もしヴィルヘルム殿下を喪ったらと思うと、想像するだけで苦しい。叫びそうなほど、心は激痛に支配される。
ドロテアは想像していない。
体験し、生きる為に目を背けたのだ。
そして今、不意に突きつけられ、壊れようとしている。
彼女の、愛する人は死んだのだ。
もうこの世にいない。二度と会えない。
ドロテアの太陽は、二度と、空に昇らない。
知っていたら別の演目にした。
けれど事は起きてしまったし、巻き戻すことなどできない。私たちは前に進むしかない。生きていくなら、そうするしかない。
私の目から見ても、父は愛情深い性格ではない。
家族や領民への愛はあるのだろうけれど、何よりも、そして誰よりもクルーム侯爵である自分自身を愛している。そして思いやりという行動には気が回らない人だ。
妻を亡くし男児の跡取が欲しかった父にとってドロテアは年齢的にも丁度よかったのかもしれないけれど、愛情深い夫を亡くしたドロテアにとって父はあまりにも薄情な人物に思えた。
ドロテアは生きていかなければならなかった。
それが、打算や計算であると、私はこれまで心のどこかで承知していた。
でもそれは間違いだった。
生きる意味を見出せない世界に取り残された彼女は、理由を見つけなければ死を選ぶ他なかったのだ。
後を追うなど、太陽王は望まない。
けれど、どれだけ幸せを願われようと、叶わないのだ。
「ドロテア」
私は初めて継母を名前で呼んだ。
彼女は縋るように私の目を覗き込んだ。
「ヴィルが死んでしまっても、私は生きていくと思う。けれど、心を殺さないと、出来ないと思う」
「……あなた……許してくれるの……?」
「その言葉で通じるなら、そうです。私はあなたを許す。だから、ドロテア。誰の前でも泣けないなら、私を頼って」
「フレデリカ……」
「亡きユリウス卿の愛の前に、父では、あまりにも不十分でしょう」
母を恋しがる私にさえ、父は無頓着だった。
父という人間の心の中に一欠片の愛もないとは思いたくはない。それでも、私の方が寄り添える。愛する夫を亡くした嘆きには到底かなわなくても、ヴィルヘルム殿下がいつ亡くなるかと恐れ続けた私は、もうドロテアを放ってはおけなくなってしまった。
もしかすると、身籠って感傷的になっているのかもしれない。
それでも、今私は初めてドロテアと心を交わしている。ここから友情を築くことは、不可能ではないはずだ。互いに、歩み寄れたなら。
「父の前で、弟の前で、あなたは泣けない。いつでも私を頼ってください」
私はドロテアの手を両手で包んだ。
それは私なりの約束だった。
ドロテアの肩が震え、彼女はまた泣き始めた。
それは紛れもなく、安堵と絶望が混在する痛々しい返答だった。
ありがとう、と。かすかに聞こえた。
太陽王の歌は、終わった。
「?」
私は歓声と喝采の中で、隣で震える継母の顔を覗き込んだ。
ドロテアは泣いていた。
それは歓喜でも祝福でもなく、深い哀しみの涙だ。ドロテアの瞳は異なる世界に注がれているのが明らかで、見開いた目から溢れる涙が頬を伝い、顎から垂れてドレスを濡らしていく。
祝宴の中で彼女だけは闇を纏い、虚空を見つめていた。
「おかあさま?」
ドロテアの腕にそっと触れ、呼び掛けてみる。
けれど反応はなく、彼女はただ小さな悲鳴を上げながら滂沱の涙を流し続けている。
彼女が泣いていることに誰も気づかないほど、ヘルゲの歌唱は素晴らしかった。私は横目でそれを観ながら、再び継母を呼んだ。
「おかあさま。どうなさったの?どこか痛いの?」
「?」
反対側のアベルが気づいた。
それまでオペラに夢中だった幼い弟も、母親が感涙ではない涙に震えていることに気づき顔色を変える。
「フレデリカ」
私の肩を抱いていたヴィルヘルム殿下が気づかないわけはなく、心配そうに私とドロテアを交互に見遣る。
今日の主役を煩わせるわけにはいかない。けれど、嘘や誤魔化しの効く相手でもなければ、そうしたい相手でもなかった。
愛する夫は、私の、世界でいちばんの理解者なのだ。
小さく頷くだけで彼は全てを理解してくれた。
私は継母を伴い大広間を出た。アベルがついてくる。
もし誰かに何を言われても、この後には私が懐妊を発表する予定だった。全ては私の体調不良で説明できる。
控室までもたなかった。
廊下を数歩進んだところでドロテアが膝から崩れ落ちた。
「母上!」
アベルが心配して跪く。
私も体勢に気を配りながら膝をつき、ドロテアの背中を撫でながら表情を窺った。
慟哭だった。
ドロテアは発狂したかのように慟哭していた。
「母上……!」
アベルは母親を呼んだ直後、焦った表情を私に向け助けを求めた。
「姉上、どうしたら……母上はどうしてしまったのです……!?」
「あああぁァッ」
放っておけば声が嗄れるまで泣き続けるだろう。
そう思わずにはいられない姿に、私は理解せざるを得なかった。
彼女が嘆き悲しむのは、只一つ。
愛する者の、死だ。
「ごめんなさい、おかあさま。思い出の曲だったのですね」
私たちは十分な会話をせず、時間ばかりが過ぎてしまった。
愛する夫を喪った彼女の心は、私の父が癒したはずだった。
それでも、今ならわかる。
「ごめんなさい」
私は泣き崩れるドロテアの両耳に手を当て、守るように頭部を抱いた。
併しヘルゲの歌唱力の前では歯が立たず、何より彼女の中の愛の思い出がそれを許さなかった。
それでも、やがてドロテアは言った。
「申し訳ございません、マダム・トーシュ……」
絞り出すというのが妥当な掠れ声は、私の胸を鈍く切りつける。
「やめて、おかあさま。フレデリカです。私よ」
「申し訳、ございません……っ」
蹲り、震えながら泣くドロテアにこれ以上謝らせるのは本望ではない。
私は彼女の腕を強くつかみ、体を起こさせ、しっかりと目を合わせた。
「謝ることはないの、おかあさま」
ドロテアが首を振った。
その瞳には涙と恐れがあった。
私は威光としてはまだ若い輝きを放つトーシュ公爵家の紋章を象ったブローチを外し、アベルに握らせた。
「厨房に下りて、私がお茶を飲みたがっていると言って」
彼に聞かせるべきではない話をしなければならない。
「姉上?」
「大丈夫。辛いときに飲むと楽になるのよ。私とおかあさまにお茶を用意して。お願い」
「……わかりました」
聡明な弟アベルは短い沈黙の後、迅速に行動してくれた。
廊下の隅で二人きりになると、ドロテアは少し安堵したように嗚咽を緩めた。アベルの存在にさえ追い詰められるなら、涙の原因はやはり、前の結婚以外にあり得ない。
「おかあさま」
「ごめんなさい、フレデリカ……せっかくのお祝いの日に……私……」
ドロテアはまだ震えている。
病であるようにも、寒いようにも見える。寒いはずはない。
「ごめんなさい……っ」
泣きながら零す謝罪の言葉が私に宛てられているかすら、定かではない。
私は彼女の肩を撫で、背中を擦り、乱れた髪を丁寧に撫でつけながら静かに伝えた。
「私も、夫に生きて欲しい一心でここまで来ました。あなたの痛みは、私が、最も恐れていたものです」
継母と娘ではない。
一人の、妻として。
夫を亡くした一人の妻に、言葉をかける。
もう再婚相手の娘として接しているわけではないとドロテア自身も納得したようで、彼女も仮面を脱いだ。
あと数年で初老に差し掛かるその女性が浮かべた表情は、余りにも頼りなく、幼く、痛々しかった。
「ユリウスが、好きな歌だった……」
「……そう」
私は込み上げる涙を必死で抑え、ドロテアを強く抱きしめた。
もしヴィルヘルム殿下を喪ったらと思うと、想像するだけで苦しい。叫びそうなほど、心は激痛に支配される。
ドロテアは想像していない。
体験し、生きる為に目を背けたのだ。
そして今、不意に突きつけられ、壊れようとしている。
彼女の、愛する人は死んだのだ。
もうこの世にいない。二度と会えない。
ドロテアの太陽は、二度と、空に昇らない。
知っていたら別の演目にした。
けれど事は起きてしまったし、巻き戻すことなどできない。私たちは前に進むしかない。生きていくなら、そうするしかない。
私の目から見ても、父は愛情深い性格ではない。
家族や領民への愛はあるのだろうけれど、何よりも、そして誰よりもクルーム侯爵である自分自身を愛している。そして思いやりという行動には気が回らない人だ。
妻を亡くし男児の跡取が欲しかった父にとってドロテアは年齢的にも丁度よかったのかもしれないけれど、愛情深い夫を亡くしたドロテアにとって父はあまりにも薄情な人物に思えた。
ドロテアは生きていかなければならなかった。
それが、打算や計算であると、私はこれまで心のどこかで承知していた。
でもそれは間違いだった。
生きる意味を見出せない世界に取り残された彼女は、理由を見つけなければ死を選ぶ他なかったのだ。
後を追うなど、太陽王は望まない。
けれど、どれだけ幸せを願われようと、叶わないのだ。
「ドロテア」
私は初めて継母を名前で呼んだ。
彼女は縋るように私の目を覗き込んだ。
「ヴィルが死んでしまっても、私は生きていくと思う。けれど、心を殺さないと、出来ないと思う」
「……あなた……許してくれるの……?」
「その言葉で通じるなら、そうです。私はあなたを許す。だから、ドロテア。誰の前でも泣けないなら、私を頼って」
「フレデリカ……」
「亡きユリウス卿の愛の前に、父では、あまりにも不十分でしょう」
母を恋しがる私にさえ、父は無頓着だった。
父という人間の心の中に一欠片の愛もないとは思いたくはない。それでも、私の方が寄り添える。愛する夫を亡くした嘆きには到底かなわなくても、ヴィルヘルム殿下がいつ亡くなるかと恐れ続けた私は、もうドロテアを放ってはおけなくなってしまった。
もしかすると、身籠って感傷的になっているのかもしれない。
それでも、今私は初めてドロテアと心を交わしている。ここから友情を築くことは、不可能ではないはずだ。互いに、歩み寄れたなら。
「父の前で、弟の前で、あなたは泣けない。いつでも私を頼ってください」
私はドロテアの手を両手で包んだ。
それは私なりの約束だった。
ドロテアの肩が震え、彼女はまた泣き始めた。
それは紛れもなく、安堵と絶望が混在する痛々しい返答だった。
ありがとう、と。かすかに聞こえた。
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