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ブラッディ・バレンタイン
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バレンタイン それは男子が女子にチョコを貰う、そんな甘い甘い1日
でも、今年のバレンタインは思ったより苦かった
「はあ、なんで今年は一個ももらえないんだ...」
俺は雪也、バレンタインにチョコを1個も貰えない悲しい男である
毎年数10個貰っては貰っていたはずなのに...貰いすぎて天罰が下ったのだろうか
そんな皮肉を言ったら他の男子達に半殺しをされるに違いないが
それにしてもおかしかった
チョコを貰えないのがおかしい...と言うより渡す女子達が一向に見えなかった
考えても仕方ない、そう思い教室に独り居た紅葉に声をかけた
「紅葉おはよう」
「おはよう雪也君、何か用?」
紅葉は小学校からの幼なじみで、クラスの人気者だった
「いや、女子がまだ来てないみたいだからさ...チョコ貰えないかなぁなんて...」
わざとらしく誘ってみる、紅葉は優しいから乗ってくる事は分かっていた
「だろうね、いいよあげる」
紅葉はクスッと笑いこう言う
何故か悪い胸騒ぎがした
「おう、ありがとう」
「はい、美味しく食べてね」
紅葉から渡されたのは少し小さめの箱に入ったチョコだった
後で食べよう、そう思い鞄にしまった
放課後になりチョコを食べようとした
その前にふと思い出してしまった
今日は紅葉意外の女子が登校していないことを
何か嫌な予感がした、紅葉にチョコを貰った直後のような
「とりあえず、頂きます...」
チョコを食べた、すると自分の体に何かが走るのが分かった
そして後ろには黒い笑みを浮かべている少女がいた
そこで俺は意識を失った
「あれ、ここは...」
見知らぬ場所に連れてこられたみたいだった
そして見たくないものが転がっていた
「これは、死体なのか...よく見ればクラスメイトの女子達じゃないか...」
「...やっと気づいたの?」
不敵な笑みを浮かべ喋る少女
それが誰かなんて分かりきっていた
「...お前がやったのか?紅葉!」
「どうかな?いずれわかると思うよ」
そう言われると俺はまた意識を失い倒れてしまった
「ふふふ...おはよう」
「何がおはよう...だよ!説明しろよ!」
クラスメイトが殺された、その怒りが俺に強く現れていた
「うーん、いい怒りだね、そして君はどんどん不幸になってる」
紅葉が何を言ってるかなんて俺には微塵も理解出来なかった
「何言ってるんだ?...」
「そのままの意味だよ?私は雪也くんに不幸になって欲しかったの」
「だからチョコが渡されないようにクラスメイトの女子達を殺したのか?」
「ふふふ...ご名答 褒めてあげるよ雪也くん」
人を何人も殺しておいて無邪気な笑みを浮かべる彼女はただただ恐怖でしかなかった
「それで、俺も殺すのか?」
「んーまあ、そういう事になるのかな」
「なるのかな...ってお前自分が何したか分かってるのか?!」
「分かってるけど私雪也くん意外興味無いからなぁ」
狂ってる、そういう他なかった
「とりあえずお前は何がしたいんだよ...全く理解出来ねぇよ」
「...雪也くん今は雪が降って、真っ白で綺麗な季節だよね」
「...あぁ、そうかもな」
そう答えられるのが精一杯だった
何を言っているか理解出来なかったと言うのもあるが
「そんな白い世界に紅い血がよく映えるの このコントラストが素敵だと思わない?」
「それだけ?...それだけの理由で大量殺人を?...」
「...雪也くんにはちっぽけに思えるかもしれないけど私には大きなことなんだよ」
紅葉はとても寂しそうな顔をしていた
その言葉を分かってあげたかったがそんな事は出来なかった
「それが何だっていうんだ、そんな物人殺ししていい理由にはならない!」
「...そうだよね、でももう後戻りは出来ないの、させてくれないの」
そう言うと彼女は包丁を取り出した
「く、紅葉?...」
「もう、どっちかしか残ってないよ
私が貴方を殺すか、私が私を殺すか」
「ダメだ、やめろ紅葉」
紅葉の精神状態はもう正常とはとても言えなくなっていた
「...別に雪也くんが私を殺してもいいんだよ?まあ、優しい雪也くんがそんな事出来ると思わないけど」
優しいかどうかは置いといて、紅葉にすべて見透かされていたのだ
「...あぁ、よくわかっているんだな」
「当然でしょう?幼なじみなんだから」
幼なじみという言葉が俺の心に突き刺さる
恐らく紅葉は俺の全てを理解していただろうが、俺は紅葉の何も理解できなかった、しようとしなかった
紅葉がこうなってしまったのは俺のせいかもしれない...そういう罪悪感も生まれてきた
「...ごめんな、紅葉」
「...雪也くんは悪くない、死んだ人だちだって悪くない 悪いのはいつも私なの」
「確かに紅葉は悪いことをした でも、紅葉が死んでいいことにはならないだろ」
「でも、私は生きてちゃダメだよ 私は...」
そう言うと紅葉は頭を押さえだした
「紅葉?」
「あ、あああああああああああ!」
「おい!」
「不幸に...不幸になれ お前も私も!」
そう言うのはとても紅葉とは思えない何か
俗に言う化け物だった
「紅葉じゃないのか...まさか、クラスメイト達を殺したのもお前なのか?」
「そうだ、紅葉を操って殺させた お前も殺させるはずだった...」
「はずだった?」
「紅葉には余計な自我が残っていた だからお前を殺せなかった」
その化け物は淡々と喋るがとてつもないオーラを持ってるようにも見えた
「お前は一体...一体紅葉の何なんだよ!」
「...私は紅葉の奥底に眠る負の感情だ」
「負の感情?」
「あぁ 嫉妬、妬み、嫉み、怒り、寂しさそれらを全部含めたものさ」
「なんでそんな物が表に...」
「紅葉がお前を想う故だ」
「紅葉が?...」
「紅葉はいつもお前を想い、尽くしてきた だがお前はいつになっても紅葉を選ばず紅葉の行為を蔑ろにしたのだ」
「そんな...なら全て俺のせいなのか...」
紅葉が人を殺したのも、紅葉が壊れてしまったのも自分のせいだと思うと何も考えられなくなった
「そうだ だから紅葉は狂いお前を殺めかけた...だが最後まで想いつづけた だから紅葉自身がお前を殺めはしなかった」
「紅葉...」
「でも、私はお前を殺さなきゃいけない 悪く思うな」
「...それが紅葉の感情なんだもんな」
もちろん自分だって死にたくは無かった でも、それ以上に紅葉を壊した罪悪感に押しつぶされた
だから、ここで終わっても後悔なんてなかった 出来やしなかった
「潔いな紅葉が惚れるのも納得だ じゃあな」
そう言うと俺を化け物が呑み込もうとしてくる
「ん、ああああああ!」
「何だ?!」
それはさっきと逆のようだった
紅葉の元の感情が出てきたのだ
そして、化け物は消え去った
「...ごめんね、ごめんね」
紅葉はひたすら泣きじゃくる
宥めるのに必死だった
「俺こそごめん、気持ちに気付いてやれなくて」
「うん...うっ...」
「紅葉?」
化け物は消えたはずなのに紅葉を再び何かが襲った
「...死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」
「えっ?...」
さっきとは逆で俺を殺すと言うより紅葉自身を殺すという感情が生まれたのだ
「私はいらない、消えてしまえ」
包丁を腹部に突き刺そうとする
「紅葉!」
俺は紅葉を止めにかかる
無事紅葉を守る事は出来た
...その代わり包丁は俺の腹部に思いっきり突き刺さった
「雪也くん?雪也くん!」
やっと紅葉はいつもの紅葉に戻ったみたいだ
「バレンタインの日に血を出して死ぬなんて まるでブラッディ・バレンタインだな ははは」
精いっぱいの冗談を言って紅葉を心配させないようにしたが上手くいくわけもない
「バカ!私を庇うことなんて...」
「あぁ、バカだ でもな1人の好きな人を守る事はバカなのか?逆の立場ならお前は俺を守っただろ?」
「雪也くん...」
「あ、俺もチョコを持ってたんだったやるよお返しに」
チョコを持ってたのは万が一チョコを貰えない時のために自分で食べるためだったが今はそんな事どうでもいい
「なんで今渡すの?ホワイトデーの時でいいのに...」
「俺はもうじき死ぬ それに紅葉は悪い事をしたから直ぐ捕まる」
「...そうだね、ごめん雪也くん」
「あぁ、美味しく食べてくれよな...」
雪也くんは息を引き取った
「...頂きます 」
私はチョコを食べた
「...美味しいよ、雪也くん でも何でだろうしょっぱいねこのチョコ 」
私はいつの間にか大粒の涙を流していた
「ブラッディ・バレンタイン...か 甘くて、苦くて、しょっぱい味がする」
ただただ泣いていた
「白に紅は映えるね、だよね?雪也くん」
私はおもむろに外を見渡しこう言った
「雪也くんまた会えたらいいね さようなら 」
「ブラッディ・バレンタイン」
ブラッディ・バレンタイン~完~
でも、今年のバレンタインは思ったより苦かった
「はあ、なんで今年は一個ももらえないんだ...」
俺は雪也、バレンタインにチョコを1個も貰えない悲しい男である
毎年数10個貰っては貰っていたはずなのに...貰いすぎて天罰が下ったのだろうか
そんな皮肉を言ったら他の男子達に半殺しをされるに違いないが
それにしてもおかしかった
チョコを貰えないのがおかしい...と言うより渡す女子達が一向に見えなかった
考えても仕方ない、そう思い教室に独り居た紅葉に声をかけた
「紅葉おはよう」
「おはよう雪也君、何か用?」
紅葉は小学校からの幼なじみで、クラスの人気者だった
「いや、女子がまだ来てないみたいだからさ...チョコ貰えないかなぁなんて...」
わざとらしく誘ってみる、紅葉は優しいから乗ってくる事は分かっていた
「だろうね、いいよあげる」
紅葉はクスッと笑いこう言う
何故か悪い胸騒ぎがした
「おう、ありがとう」
「はい、美味しく食べてね」
紅葉から渡されたのは少し小さめの箱に入ったチョコだった
後で食べよう、そう思い鞄にしまった
放課後になりチョコを食べようとした
その前にふと思い出してしまった
今日は紅葉意外の女子が登校していないことを
何か嫌な予感がした、紅葉にチョコを貰った直後のような
「とりあえず、頂きます...」
チョコを食べた、すると自分の体に何かが走るのが分かった
そして後ろには黒い笑みを浮かべている少女がいた
そこで俺は意識を失った
「あれ、ここは...」
見知らぬ場所に連れてこられたみたいだった
そして見たくないものが転がっていた
「これは、死体なのか...よく見ればクラスメイトの女子達じゃないか...」
「...やっと気づいたの?」
不敵な笑みを浮かべ喋る少女
それが誰かなんて分かりきっていた
「...お前がやったのか?紅葉!」
「どうかな?いずれわかると思うよ」
そう言われると俺はまた意識を失い倒れてしまった
「ふふふ...おはよう」
「何がおはよう...だよ!説明しろよ!」
クラスメイトが殺された、その怒りが俺に強く現れていた
「うーん、いい怒りだね、そして君はどんどん不幸になってる」
紅葉が何を言ってるかなんて俺には微塵も理解出来なかった
「何言ってるんだ?...」
「そのままの意味だよ?私は雪也くんに不幸になって欲しかったの」
「だからチョコが渡されないようにクラスメイトの女子達を殺したのか?」
「ふふふ...ご名答 褒めてあげるよ雪也くん」
人を何人も殺しておいて無邪気な笑みを浮かべる彼女はただただ恐怖でしかなかった
「それで、俺も殺すのか?」
「んーまあ、そういう事になるのかな」
「なるのかな...ってお前自分が何したか分かってるのか?!」
「分かってるけど私雪也くん意外興味無いからなぁ」
狂ってる、そういう他なかった
「とりあえずお前は何がしたいんだよ...全く理解出来ねぇよ」
「...雪也くん今は雪が降って、真っ白で綺麗な季節だよね」
「...あぁ、そうかもな」
そう答えられるのが精一杯だった
何を言っているか理解出来なかったと言うのもあるが
「そんな白い世界に紅い血がよく映えるの このコントラストが素敵だと思わない?」
「それだけ?...それだけの理由で大量殺人を?...」
「...雪也くんにはちっぽけに思えるかもしれないけど私には大きなことなんだよ」
紅葉はとても寂しそうな顔をしていた
その言葉を分かってあげたかったがそんな事は出来なかった
「それが何だっていうんだ、そんな物人殺ししていい理由にはならない!」
「...そうだよね、でももう後戻りは出来ないの、させてくれないの」
そう言うと彼女は包丁を取り出した
「く、紅葉?...」
「もう、どっちかしか残ってないよ
私が貴方を殺すか、私が私を殺すか」
「ダメだ、やめろ紅葉」
紅葉の精神状態はもう正常とはとても言えなくなっていた
「...別に雪也くんが私を殺してもいいんだよ?まあ、優しい雪也くんがそんな事出来ると思わないけど」
優しいかどうかは置いといて、紅葉にすべて見透かされていたのだ
「...あぁ、よくわかっているんだな」
「当然でしょう?幼なじみなんだから」
幼なじみという言葉が俺の心に突き刺さる
恐らく紅葉は俺の全てを理解していただろうが、俺は紅葉の何も理解できなかった、しようとしなかった
紅葉がこうなってしまったのは俺のせいかもしれない...そういう罪悪感も生まれてきた
「...ごめんな、紅葉」
「...雪也くんは悪くない、死んだ人だちだって悪くない 悪いのはいつも私なの」
「確かに紅葉は悪いことをした でも、紅葉が死んでいいことにはならないだろ」
「でも、私は生きてちゃダメだよ 私は...」
そう言うと紅葉は頭を押さえだした
「紅葉?」
「あ、あああああああああああ!」
「おい!」
「不幸に...不幸になれ お前も私も!」
そう言うのはとても紅葉とは思えない何か
俗に言う化け物だった
「紅葉じゃないのか...まさか、クラスメイト達を殺したのもお前なのか?」
「そうだ、紅葉を操って殺させた お前も殺させるはずだった...」
「はずだった?」
「紅葉には余計な自我が残っていた だからお前を殺せなかった」
その化け物は淡々と喋るがとてつもないオーラを持ってるようにも見えた
「お前は一体...一体紅葉の何なんだよ!」
「...私は紅葉の奥底に眠る負の感情だ」
「負の感情?」
「あぁ 嫉妬、妬み、嫉み、怒り、寂しさそれらを全部含めたものさ」
「なんでそんな物が表に...」
「紅葉がお前を想う故だ」
「紅葉が?...」
「紅葉はいつもお前を想い、尽くしてきた だがお前はいつになっても紅葉を選ばず紅葉の行為を蔑ろにしたのだ」
「そんな...なら全て俺のせいなのか...」
紅葉が人を殺したのも、紅葉が壊れてしまったのも自分のせいだと思うと何も考えられなくなった
「そうだ だから紅葉は狂いお前を殺めかけた...だが最後まで想いつづけた だから紅葉自身がお前を殺めはしなかった」
「紅葉...」
「でも、私はお前を殺さなきゃいけない 悪く思うな」
「...それが紅葉の感情なんだもんな」
もちろん自分だって死にたくは無かった でも、それ以上に紅葉を壊した罪悪感に押しつぶされた
だから、ここで終わっても後悔なんてなかった 出来やしなかった
「潔いな紅葉が惚れるのも納得だ じゃあな」
そう言うと俺を化け物が呑み込もうとしてくる
「ん、ああああああ!」
「何だ?!」
それはさっきと逆のようだった
紅葉の元の感情が出てきたのだ
そして、化け物は消え去った
「...ごめんね、ごめんね」
紅葉はひたすら泣きじゃくる
宥めるのに必死だった
「俺こそごめん、気持ちに気付いてやれなくて」
「うん...うっ...」
「紅葉?」
化け物は消えたはずなのに紅葉を再び何かが襲った
「...死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」
「えっ?...」
さっきとは逆で俺を殺すと言うより紅葉自身を殺すという感情が生まれたのだ
「私はいらない、消えてしまえ」
包丁を腹部に突き刺そうとする
「紅葉!」
俺は紅葉を止めにかかる
無事紅葉を守る事は出来た
...その代わり包丁は俺の腹部に思いっきり突き刺さった
「雪也くん?雪也くん!」
やっと紅葉はいつもの紅葉に戻ったみたいだ
「バレンタインの日に血を出して死ぬなんて まるでブラッディ・バレンタインだな ははは」
精いっぱいの冗談を言って紅葉を心配させないようにしたが上手くいくわけもない
「バカ!私を庇うことなんて...」
「あぁ、バカだ でもな1人の好きな人を守る事はバカなのか?逆の立場ならお前は俺を守っただろ?」
「雪也くん...」
「あ、俺もチョコを持ってたんだったやるよお返しに」
チョコを持ってたのは万が一チョコを貰えない時のために自分で食べるためだったが今はそんな事どうでもいい
「なんで今渡すの?ホワイトデーの時でいいのに...」
「俺はもうじき死ぬ それに紅葉は悪い事をしたから直ぐ捕まる」
「...そうだね、ごめん雪也くん」
「あぁ、美味しく食べてくれよな...」
雪也くんは息を引き取った
「...頂きます 」
私はチョコを食べた
「...美味しいよ、雪也くん でも何でだろうしょっぱいねこのチョコ 」
私はいつの間にか大粒の涙を流していた
「ブラッディ・バレンタイン...か 甘くて、苦くて、しょっぱい味がする」
ただただ泣いていた
「白に紅は映えるね、だよね?雪也くん」
私はおもむろに外を見渡しこう言った
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