河童のカンカン

あらら

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反抗期

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静かに闇は勇気に近づいていた。

カンカンと笑っていた時に。黒埼と勉強している時に。

勇気は、親を亡くしたので反抗期すら経験出来ない。

タンタンが寝てる時。

黒埼が自宅にいる時。

勇気は、自殺を考えていた。

勇気は、誰も責任を取れなかった、桜庭雄一の自殺‥。

自分が死んでも仕方ない事は分かっていた。

カンカンに見抜かれていた。

カンカンは、黒埼に相談されていた。

「勇気‥死ぬ勇気よりも生きる勇気を見守りたい。そう俺は思っていた。」

カンカンは、涙を流していた。

勇気も涙を流した。
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