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5月12日 日常に戻っ……たはず
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自分はまたあの夢を見ているのだろうか。いつものコンビニで、アレックスがいて、なぜか話しかけられて――。
向こう側が隠れるくらい、大きな身体だった。カナタでも知っているスポーツブランドの上下がその立派な体格を際立たせている。それから金色の髪に、青い瞳――で、今なんて言った?
「カナタだよな!?」
「アレックス!?」
思わず叫んで見つめ合った。
「アレックス!? 誰それ!?」
金髪が頭を抱えて叫ぶ。
しまった。アレックスは翼が勝手につけた名前だ。そもそも、アレックスが誰かなんて翼は知らない。
え、けど今……カナタって言った……?
「侑利くん、どうしたの? 知り合い?」
ロングヘアの女性がふたりを覗き込む。よくアレックスといる、同僚らしき女性だ。たしか、ついこの前もこのコンビニで見かけた。
あれ? ……ゆうり?
「あ、よくコンビニにいる子じゃない。いっつも惣菜コーナーで悩んでるの、侑利くんがかわいいって言ってた子」
「柳田さんっ!」
焦ったようなアレックスが、にやにやとする柳田を止めている。
なにが起きているんだ?
「あの……すみません。こちら商品です」
おずおずとコンビニスタッフが大きな袋に入れられた景品を差し出してくる。機械的に受け取り、それじゃあとアレックスたちに会釈をした。
これは、さっさと退散したほうがいい案件だ。さらりと逃げようとした翼の腕は、ふたたびアレックスに捕まえられた。
そのまま、無言でコンビニの外へと連れ出される。
「カナタだよな!?」
駐車場のすみっこで問い詰められ、視線が泳いでしまう。
まさかという言葉がグルグルと頭の中で暴れていた。
「……誰のことですか……?」
まるで、あの夢みたいだ。だけど、今回の夢には続きがあった。
この期に及んでついしらを切った翼を、キレイな青い目が捕まえる。
「アーレジェのN1くじ当日にやってて、スーツでメガネで木彫りのブタのストラップつけてるのなんて、カナタしかおらんやろ!?」
「あ、関西弁になった」
「話そらさんといて! こっちが素! めんどくさいから普段は標準語にしとるだけ!」
そんなあいだも、アレックスの手は翼の手首を握ったままだ。
ちがう。アレックスじゃない。
これはユーリだ。
「それはコミメイトNN店のワゴンで買ったやつで、カナタの家にあと4個ある!」
必死にカナタとの記憶を口にするユーリがいる。これが現実だなんて嘘だとしか思えない。
「約束や! 逃げんといて!」
ユーリの声が泣きそうに歪む。こんなにかっこよくて、堂々としているのに、翼なんかに必死でお願いしている。カナタとは似ても似つかない翼に。
「……ユーリ……嘘じゃん、こんなの……」
「嘘ちゃう!」
「だって、俺ずっとここで見てた……」
かっこよくて憧れで、言葉を交わしただけで天にも昇る心地になって。
「そや、アレックスってなんなん?」
「あ……それは……俺が勝手に名前付けてて……」
「なんで、アレックス?」
「……バトゼロのアレックスみたいだったから……」
白状した理由に、ユーリがポカンとしている。
バトゼロのアレックスに似ているアレックスに一目惚れをして、コンビニのアレックスにそっくりなユーリにゲームで声をかけて――。
「カナタの好みって……」
「言わないで……」
恥ずかしさに袋を持ったほうの手で顔を隠した。もはや、もう逃げ場なんかない。
「侑利くん、先戻るね」
「あ、はい!」
柳田がコンビニを出ていく。きっとまだ仕事中なのだ。そもそも、ユーリはARCの社員だと言っていた。その疑問が顔に出ていたのか、ユーリが少し離れたビルを指差した。
「あの6階と7階がARCの本社やで」
「マジで!?」
こんな目と鼻の先に神の会社があったなんて。そもそも、ゲーム会社の住所まで気にしていなかった。
「だからtsukiさんがすぐお見舞いに来てくれたんだ」
「え、どういうこと? 槻間さんがカナタのお見舞いって……そんなん聞いてない!」
「そりゃ、一応、俺の個人情報は完全に伏せてくれるって言ってたし」
それを社員に対しても守ってくれていたのだ。
それに、ユーリと現実でこんな普通にしゃべれるなんて思っていなかった。
「ユーリだ」
「そやで。今ごろ?」
「もっと、現実だったら違和感みたいなのがあると思ってた」
「なんで? だっておんなじやん」
カナタもユーリも。姿が変わっても同じだ。あっさりと答えられて、なにも言えなくなった。
だって、ずっと違う人間だと思って過ごしていた。カナタは翼なんかとちがって、かわいくて明るくて――。
「カナタ。これ……」
ユーリがポケットのサイフから名刺を差し出した。
「アングラード侑利?」
「うん」
名前を呼んだだけで侑利が満面の笑みを浮かべた。カナタが何枚もスクリーンショットを残した笑顔だ。だけど、いくつもあった傷痕はなくて、記憶より白い肌がつやつやとしている。きっと、あの胸元の傷もないのだ。
思い出したことで、一気に顔が熱くなっていく。ごまかすように慌てて、ジャケットの内ポケットから、ほとんど使うことのない名刺を取り出した。
「田中翼」
名前負けな名前を侑利に呼ばれ、恥ずかしくなる。
「翼でえぇ?」
「……田中で」
「なんでなん!?」
「翼って顔じゃないから」
「そのこだわりが分からへん!」
頭を抱えた侑利が叫ぶ。侑利にとって翼の外見なんかどうでもいいみたいだ。
「とにかく! 連絡先!」
スマホ出して。侑利にせっつかれ、もはや断る選択肢はないと連絡先を交換する。かわいらしい音と一緒に、侑利の連絡先が表示された。
「仕事終わったら連絡するから。多分あと2時間くらいで帰れるねん」
「あ、はい……え?」
展開がジェットコースターすぎて、翼にはついて行けていない。
「次の休み、デートしよ」
「へっ!?」
なんで、デート。そんな思いが顔に出ていたのか、またもや侑利の目が据わる。
「恋人なんやからデートするやん」
「恋人!?」
どこでそうなった!?
「あの流れで、この奇跡で、付き合わへんとかないやん! 翼は嫌なん!?」
勝手に翼呼びになっていて、訂正するよりも混乱が先に来る。
「嫌とかそんなんじゃなくて……」
付き合うってこんな簡単でいいのだろうか。翼には経験がなさすぎて決められない。
「俺のこと好きって言ってくれたやん」
確かに言った。どうしても伝えたくて。
そう、カナタはユーリのことが好きになっていて、だから――。
「お互い好きなんやから、付き合うやろ?」
そう言われてしまえば、反論できない。反論する理由もないけど、肯定もできない。すでに翼の脳内はキャパシティいっぱいで処理できないのだ。
「俺もちゃんと翼の感触知りたい」
侑利の顔が間近になる。見慣れていたはずなのに、それが現実世界でとなると、どうしていいか分からない。
感触……感触って、それはつまり……あの灯台のときみたいな……その、うわぁぁ!
脳内がパニック状態になっているのに、翼の表情筋はむしろ動かなくなっている。
ただひたすら顔が熱い。きっと情けないくらい赤くなっている。
「もう逃げたらあかんで?」
優しくささやかれ、唇が一瞬だけ掠めた。
青い目がキレイなウィンクをして離れる。
硬直した翼に侑利がもう一度笑いかけた。
「ほな! あとで!」
手を振った侑利が仕事へと戻っていった。
呆然と立ち尽くす翼は、そのまま駐車場の隅にしゃがみこんでしまう。
「……なんだよ。なにがあったんだ……?」
翼と侑利が付き合う?
いきなり!?
しかも、感触が知りたいって、知りたいってそれってつまり、そういうことだよな!?
「いや、無理無理無理! 釣り合わないって!」
それが侑利に通じないことも分かってしまった。
逃げたらあかんで?
握ったままの端末がブルルと震えた。メッセージアプリにはアーレジェのスタンプが踊っている。
『大好き』
『あとでね』
「………………!!」
平穏な日常はもう戻ってきそうにない。
「展開早すぎだろーーー!」
灯台下暗し。
最後の伝説。
終わったということは、なにかが始まるということで――。
本気で誰かに相談したい。
コマは聞いてくれるだろうか。翼よりずっと経験がありそうだし、何かのアドバイスをくれるかも知れない。
そうだ、そうしよう。
向こう側が隠れるくらい、大きな身体だった。カナタでも知っているスポーツブランドの上下がその立派な体格を際立たせている。それから金色の髪に、青い瞳――で、今なんて言った?
「カナタだよな!?」
「アレックス!?」
思わず叫んで見つめ合った。
「アレックス!? 誰それ!?」
金髪が頭を抱えて叫ぶ。
しまった。アレックスは翼が勝手につけた名前だ。そもそも、アレックスが誰かなんて翼は知らない。
え、けど今……カナタって言った……?
「侑利くん、どうしたの? 知り合い?」
ロングヘアの女性がふたりを覗き込む。よくアレックスといる、同僚らしき女性だ。たしか、ついこの前もこのコンビニで見かけた。
あれ? ……ゆうり?
「あ、よくコンビニにいる子じゃない。いっつも惣菜コーナーで悩んでるの、侑利くんがかわいいって言ってた子」
「柳田さんっ!」
焦ったようなアレックスが、にやにやとする柳田を止めている。
なにが起きているんだ?
「あの……すみません。こちら商品です」
おずおずとコンビニスタッフが大きな袋に入れられた景品を差し出してくる。機械的に受け取り、それじゃあとアレックスたちに会釈をした。
これは、さっさと退散したほうがいい案件だ。さらりと逃げようとした翼の腕は、ふたたびアレックスに捕まえられた。
そのまま、無言でコンビニの外へと連れ出される。
「カナタだよな!?」
駐車場のすみっこで問い詰められ、視線が泳いでしまう。
まさかという言葉がグルグルと頭の中で暴れていた。
「……誰のことですか……?」
まるで、あの夢みたいだ。だけど、今回の夢には続きがあった。
この期に及んでついしらを切った翼を、キレイな青い目が捕まえる。
「アーレジェのN1くじ当日にやってて、スーツでメガネで木彫りのブタのストラップつけてるのなんて、カナタしかおらんやろ!?」
「あ、関西弁になった」
「話そらさんといて! こっちが素! めんどくさいから普段は標準語にしとるだけ!」
そんなあいだも、アレックスの手は翼の手首を握ったままだ。
ちがう。アレックスじゃない。
これはユーリだ。
「それはコミメイトNN店のワゴンで買ったやつで、カナタの家にあと4個ある!」
必死にカナタとの記憶を口にするユーリがいる。これが現実だなんて嘘だとしか思えない。
「約束や! 逃げんといて!」
ユーリの声が泣きそうに歪む。こんなにかっこよくて、堂々としているのに、翼なんかに必死でお願いしている。カナタとは似ても似つかない翼に。
「……ユーリ……嘘じゃん、こんなの……」
「嘘ちゃう!」
「だって、俺ずっとここで見てた……」
かっこよくて憧れで、言葉を交わしただけで天にも昇る心地になって。
「そや、アレックスってなんなん?」
「あ……それは……俺が勝手に名前付けてて……」
「なんで、アレックス?」
「……バトゼロのアレックスみたいだったから……」
白状した理由に、ユーリがポカンとしている。
バトゼロのアレックスに似ているアレックスに一目惚れをして、コンビニのアレックスにそっくりなユーリにゲームで声をかけて――。
「カナタの好みって……」
「言わないで……」
恥ずかしさに袋を持ったほうの手で顔を隠した。もはや、もう逃げ場なんかない。
「侑利くん、先戻るね」
「あ、はい!」
柳田がコンビニを出ていく。きっとまだ仕事中なのだ。そもそも、ユーリはARCの社員だと言っていた。その疑問が顔に出ていたのか、ユーリが少し離れたビルを指差した。
「あの6階と7階がARCの本社やで」
「マジで!?」
こんな目と鼻の先に神の会社があったなんて。そもそも、ゲーム会社の住所まで気にしていなかった。
「だからtsukiさんがすぐお見舞いに来てくれたんだ」
「え、どういうこと? 槻間さんがカナタのお見舞いって……そんなん聞いてない!」
「そりゃ、一応、俺の個人情報は完全に伏せてくれるって言ってたし」
それを社員に対しても守ってくれていたのだ。
それに、ユーリと現実でこんな普通にしゃべれるなんて思っていなかった。
「ユーリだ」
「そやで。今ごろ?」
「もっと、現実だったら違和感みたいなのがあると思ってた」
「なんで? だっておんなじやん」
カナタもユーリも。姿が変わっても同じだ。あっさりと答えられて、なにも言えなくなった。
だって、ずっと違う人間だと思って過ごしていた。カナタは翼なんかとちがって、かわいくて明るくて――。
「カナタ。これ……」
ユーリがポケットのサイフから名刺を差し出した。
「アングラード侑利?」
「うん」
名前を呼んだだけで侑利が満面の笑みを浮かべた。カナタが何枚もスクリーンショットを残した笑顔だ。だけど、いくつもあった傷痕はなくて、記憶より白い肌がつやつやとしている。きっと、あの胸元の傷もないのだ。
思い出したことで、一気に顔が熱くなっていく。ごまかすように慌てて、ジャケットの内ポケットから、ほとんど使うことのない名刺を取り出した。
「田中翼」
名前負けな名前を侑利に呼ばれ、恥ずかしくなる。
「翼でえぇ?」
「……田中で」
「なんでなん!?」
「翼って顔じゃないから」
「そのこだわりが分からへん!」
頭を抱えた侑利が叫ぶ。侑利にとって翼の外見なんかどうでもいいみたいだ。
「とにかく! 連絡先!」
スマホ出して。侑利にせっつかれ、もはや断る選択肢はないと連絡先を交換する。かわいらしい音と一緒に、侑利の連絡先が表示された。
「仕事終わったら連絡するから。多分あと2時間くらいで帰れるねん」
「あ、はい……え?」
展開がジェットコースターすぎて、翼にはついて行けていない。
「次の休み、デートしよ」
「へっ!?」
なんで、デート。そんな思いが顔に出ていたのか、またもや侑利の目が据わる。
「恋人なんやからデートするやん」
「恋人!?」
どこでそうなった!?
「あの流れで、この奇跡で、付き合わへんとかないやん! 翼は嫌なん!?」
勝手に翼呼びになっていて、訂正するよりも混乱が先に来る。
「嫌とかそんなんじゃなくて……」
付き合うってこんな簡単でいいのだろうか。翼には経験がなさすぎて決められない。
「俺のこと好きって言ってくれたやん」
確かに言った。どうしても伝えたくて。
そう、カナタはユーリのことが好きになっていて、だから――。
「お互い好きなんやから、付き合うやろ?」
そう言われてしまえば、反論できない。反論する理由もないけど、肯定もできない。すでに翼の脳内はキャパシティいっぱいで処理できないのだ。
「俺もちゃんと翼の感触知りたい」
侑利の顔が間近になる。見慣れていたはずなのに、それが現実世界でとなると、どうしていいか分からない。
感触……感触って、それはつまり……あの灯台のときみたいな……その、うわぁぁ!
脳内がパニック状態になっているのに、翼の表情筋はむしろ動かなくなっている。
ただひたすら顔が熱い。きっと情けないくらい赤くなっている。
「もう逃げたらあかんで?」
優しくささやかれ、唇が一瞬だけ掠めた。
青い目がキレイなウィンクをして離れる。
硬直した翼に侑利がもう一度笑いかけた。
「ほな! あとで!」
手を振った侑利が仕事へと戻っていった。
呆然と立ち尽くす翼は、そのまま駐車場の隅にしゃがみこんでしまう。
「……なんだよ。なにがあったんだ……?」
翼と侑利が付き合う?
いきなり!?
しかも、感触が知りたいって、知りたいってそれってつまり、そういうことだよな!?
「いや、無理無理無理! 釣り合わないって!」
それが侑利に通じないことも分かってしまった。
逃げたらあかんで?
握ったままの端末がブルルと震えた。メッセージアプリにはアーレジェのスタンプが踊っている。
『大好き』
『あとでね』
「………………!!」
平穏な日常はもう戻ってきそうにない。
「展開早すぎだろーーー!」
灯台下暗し。
最後の伝説。
終わったということは、なにかが始まるということで――。
本気で誰かに相談したい。
コマは聞いてくれるだろうか。翼よりずっと経験がありそうだし、何かのアドバイスをくれるかも知れない。
そうだ、そうしよう。
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