サ終直前のネトゲで推しに急接近されましたが、現実の自分がクソダサ陰キャのため最後の思い出だけ作って逃げようと思います

二一

文字の大きさ
69 / 72
最後の思い出

8

しおりを挟む
「痛かったら言うて?」
「え? ……っ! ぁ……」
 翼の貧弱な尻を撫でていたユーリの手が、奥へと入ってくる。ユーリの足が絡まって、翼の足のあいだに入り込んだ。
 ぬるりとした指先が押し込まれる感触に、思わず息を止めた。
「痛ない?」
 心配そうなユーリの声に、恥ずかしさで顔も上げられずに、コクコクと必死で頷いた。ユーリの手はその大きさに反して、丁寧で優しくて痛みなんか全然ない。だけど、丁寧すぎてその動きがリアルに脳へと伝わってくるのだ。
「っん……ぁ」
 シーツを握りしめて、未知の感覚に必死で耐える。耐えていないと、訳のわからない気持ちよさにおかしくなってしまいそうだった。
 ユーリのキスが背中に降って、そのままそっと舌が這っていく。腹の奥がゾクゾクとして、翼の背が大きく反り返る。
「っひゃ……!」
 背を反ったせいで、ユーリの指がさらに翼の奥へと吸い込まれた。ぐにぐにと優しく拡げられ、訳がわからなかった感覚がどんどん気持ちよさに変わっていく。
「翼、もうちょい腰あげれる?」
 ユーリに誘導されるがまま、プルプルする膝に力を入れた。
 これって――四つん這いで尻だけ上げてて――。
「えっちすぎやん……俺の頭変になりそう」
「っユーリがそうしろって…!」
「うん。もっと翼の中に入りとなってん」
「え? ……ぁあっ……!」
 腹の圧迫感が強くなる。ユーリの指がまた翼の中に入ってきて、その狭い壁を押し拡げている。長い指が奥に届くたび、なんともいえない刺激に腰が跳ねた。
「っそれ……ダメ……っぁん……っ」
 恥ずかしい声が出そうになって、慌ててシーツに顔を埋めた。
 ユーリの指がどんどん沈んでいって、もうずっと奥で蠢いている。ローションとかなのか、ぐちゅぐちゅといやらしい音が大きくなっていく。
「翼……かわいい……好き……」
 掠れたユーリの吐息が首筋にかかる。それだけで、腹の奥がゾクゾクと震えた。
「ごめん……なんかもう我慢できへん……」
 耳たぶを甘噛みされ、首筋が舐められる。
「っひぅ……っユー、リ……!」
 うつ伏せの恥ずかしい体勢で、なんとか上半身をねじる。
 すでに限界でプルプルしている手を伸ばして、ユーリに触れた。
「っ俺……なんかお腹のなかゾワゾワして……ちょっと怖いから……その……ギュッてさせて欲し……ぃ」
 なにを言ってるんだ自分は。
 こんな恥ずかしいこと……けど、ユーリの気配はあっても、その姿が見えないのはちょっと不安なのだ。
「翼ぁ」
「ダメかな?」
「ちゃうねん。なんでそんなにかわいいこと言うねん! かわいすぎてアカン!!」
 ひとりもだえたユーリが、それでもそっと翼の体勢を変えてくれる。腹の中がスッと軽くなったと同時に、今度はユーリの重みが全身にかかる。
 ユーリだ。一気に安心感が押し寄せてその大きな背中に手を回した。
「翼がかわいいのがアカン。アカンくないけど、アカンねん」
 意味不明なことを口走ったユーリが、そのまま抱きついといてとささやく。頷いて背中に回した手に力を込めた。
 翼のあいだにユーリが入り込む。
 身体が持ち上がって、自然と足が開いていって……。
「……ゆっくりするから……」
 さっきまでユーリの指が拡げていたそこに、固いものが押し当てられている。
 ユーリが挿入はいって……。
 その圧迫感に翼は無意識に息を止めていた。それもすぐに限界がくる。
「ぁ……ァアッ……」
 思わず息を吸い込んだところで、一気に腹の奥がいっぱいになる。苦しくて、ユーリの背中に回した指先に力が入った。
「息して……?」
 こちらも少し苦しげなユーリがささやき、それからキスが入り込む。
 口の中はユーリの舌でいっぱいになって、閉じられない端っこから唾がこぼれてしまう。その隙間で喘ぐたびに、どんどんユーリが深くなっていった。
「ぜぇんぶ、翼のなかやで?」
「……っゆーり……ぃ……」
 苦しいのに心地良くて、そのもどかしさに身体を揺らしてしまう。
 ほんの少し顔を歪めたユーリが、ガッチリと翼を包み込む。その身体がゆっくりと揺れ始めた。
「アッ……ぁ……っ」
 溢れ出る声が止められない。ユーリがどんどん大きく揺れ始め、翼の身体が浮き上がる。
 苦しくて、気持ちよくて、気持ちよくて――。
 こんなの、頭変になるし。
「ユーリ……! もう……!」
「っ……一緒にいこ?」
 優しい声とは逆に、ユーリの身体が深く深く翼をえぐる。
「ッァア――ッ」
 悲鳴がユーリの唇に吸い取られ、どこまでが自分か分からないくらいくっついた身体が震える。
 正体不明のなにかが翼のなかで爆発して、頭の中が真っ白になった。

「……バサ……翼」
 一瞬なにかなんだか分からなくて、心配そうなユーリの声にゆっくりと目を開けた。
「っうわぁ!」
 そこには、どアップの推しが心配そうに翼を見つめていて、あまりの衝撃に悲鳴をあげてしまった。
「え? なに? ここ……」
 なにしてたっけ? あれ? 裸……。
 ボンッと顔に熱が集まって、耐えきれず両手で顔を隠した。
 多分だけど、ユーリとその……最後までシテしまった……よな?
「翼、大丈夫?」
「っ! 恥ずかしいから見ないで……!」
 半泣きで叫んだのに、どこかうれしそうなユーリが背中から翼を抱き締めてくる。両脚で身体を挟まれてもう身動きもできない。
「翼かわいかった」
「だから言わないでって! かわいいとかないし!」
「なんで? かわいいしかないやん!」
「ない!」
「ある!」
 そのうち、なにを言い合ってたのか分からなくなって、どちらからともなく笑いだしてしまった。
 頭を撫でるユーリの手が気持ちよくて、だんだん眠気が忍び寄ってくる。自覚はなかったけど、きっと緊張していたのだ。
 寝てえぇよ。
 ユーリの声が遠くなっていった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

地味メガネだと思ってた同僚が、眼鏡を外したら国宝級でした~無愛想な美人と、チャラ営業のすれ違い恋愛

中岡 始
BL
誰にも気づかれたくない。 誰の心にも触れたくない。 無表情と無関心を盾に、オフィスの隅で静かに生きる天王寺悠(てんのうじ・ゆう)。 その存在に、誰も興味を持たなかった――彼を除いて。 明るく人懐こい営業マン・梅田隼人(うめだ・はやと)は、 偶然見た「眼鏡を外した天王寺」の姿に、衝撃を受ける。 無機質な顔の奥に隠れていたのは、 誰よりも美しく、誰よりも脆い、ひとりの青年だった。 気づいてしまったから、もう目を逸らせない。 知りたくなったから、もう引き返せない。 すれ違いと無関心、 優しさと孤独、 微かな笑顔と、隠された心。 これは、 触れれば壊れそうな彼に、 それでも手を伸ばしてしまった、 不器用な男たちの恋のはなし。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」 身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。 死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。 カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。 「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」 献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。 これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】

紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。 相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。 超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。 失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。 彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。 ※番外編を公開しました(2024.10.21) 生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。 ※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。

【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。

明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。 新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。 しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…? 冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。

【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。

N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間 ファンタジーしてます。 攻めが出てくるのは中盤から。 結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。 表紙絵 ⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101) 挿絵『0 琥』 ⇨からさね 様 X (@karasane03) 挿絵『34 森』 ⇨くすなし 様 X(@cuth_masi) ◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

処理中です...