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二人で散歩……母と修羅場⑧
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見つかったその日
あの母が触れもしなかった。
でも、不気味で仕方なかった。
そしてそれは、嵐の前の静けさ。
台風が来る二、三日前は、
沈黙を守るように静寂なのだ。
そして大型台風は、上陸した。
三日後、日曜日
荒れ狂う嵐になる。
朝起きてそうそう、母の笑顔。
気持ち悪い。何かを企んでいる不気味な表情だ。
嫌な予感がふつふつと湧いてくる。
「おはよう、ございます。」
と、母の頭を下げてのご挨拶。
普段、朝の一般常識な挨拶なんて皆無。
気持ち悪さに返事出来ずにいた。
「お金持ってるよね?二万円。」
自分の顔が固まる。来た来たよ、やっぱり。
「貸して。後で返すから。」
下手に出てるような物言いだが、
態度は、有無を言わせない高圧的態度。
「………嫌。絶対いや!」
私は、叫んだ。
すると、その私の一言だけで表情が一変し、
下卑た顔を向けた。
「なんだ?子供の癖にその態度は?」
と普段通りの言葉の毒母になる。
「返すから、と言ってるだろうが!出せって言ってるんだよ!」
私の腕を鷲掴み、私の部屋まで引っ張る。
私より背は、低いが体型は、
同じくらいある。
でも力は凄い。腕は脂肪の太さもあったが、筋肉も合わさった大きさだ。
バレー部経験者だった。
一方、体型的に恵まれているはずの私は、
帰宅部で運動嫌い。
……力で勝てるわけがなかった。
そして、自分の部屋に押し込まれた。
「出せっ!どこにある!?」
醜い。
顔の皮膚が子供用の
くすんだ茶色の粘土みたいだ。
普段から歪んでいた、顔。
自分の欲がより強く出れば
もっと溢れだすように、歪むのだ。
正に、鬼婆だった。
それでも私は、倒れないように足を踏ん張り、母を睨み付ける。
怖い。足はガクガク震え、涙が止まらない。
でも私は、母の奴隷じゃない。
はい、と下ばかり向いて
いいなりの子供頃の私じゃないんだ。
まだ、残っている恐怖を振り切り、反発する。
「あんたは、どうせいろいろ理由付けてお金取るつもりでしょ!?」
私の言葉使いも荒々しくなる。
「っ!母親に向かってあんたとは、なんだ!」
毒々しい母親は、私の服をまた鷲掴みし
顔をおもいっきり平手打ちした。
あの母が触れもしなかった。
でも、不気味で仕方なかった。
そしてそれは、嵐の前の静けさ。
台風が来る二、三日前は、
沈黙を守るように静寂なのだ。
そして大型台風は、上陸した。
三日後、日曜日
荒れ狂う嵐になる。
朝起きてそうそう、母の笑顔。
気持ち悪い。何かを企んでいる不気味な表情だ。
嫌な予感がふつふつと湧いてくる。
「おはよう、ございます。」
と、母の頭を下げてのご挨拶。
普段、朝の一般常識な挨拶なんて皆無。
気持ち悪さに返事出来ずにいた。
「お金持ってるよね?二万円。」
自分の顔が固まる。来た来たよ、やっぱり。
「貸して。後で返すから。」
下手に出てるような物言いだが、
態度は、有無を言わせない高圧的態度。
「………嫌。絶対いや!」
私は、叫んだ。
すると、その私の一言だけで表情が一変し、
下卑た顔を向けた。
「なんだ?子供の癖にその態度は?」
と普段通りの言葉の毒母になる。
「返すから、と言ってるだろうが!出せって言ってるんだよ!」
私の腕を鷲掴み、私の部屋まで引っ張る。
私より背は、低いが体型は、
同じくらいある。
でも力は凄い。腕は脂肪の太さもあったが、筋肉も合わさった大きさだ。
バレー部経験者だった。
一方、体型的に恵まれているはずの私は、
帰宅部で運動嫌い。
……力で勝てるわけがなかった。
そして、自分の部屋に押し込まれた。
「出せっ!どこにある!?」
醜い。
顔の皮膚が子供用の
くすんだ茶色の粘土みたいだ。
普段から歪んでいた、顔。
自分の欲がより強く出れば
もっと溢れだすように、歪むのだ。
正に、鬼婆だった。
それでも私は、倒れないように足を踏ん張り、母を睨み付ける。
怖い。足はガクガク震え、涙が止まらない。
でも私は、母の奴隷じゃない。
はい、と下ばかり向いて
いいなりの子供頃の私じゃないんだ。
まだ、残っている恐怖を振り切り、反発する。
「あんたは、どうせいろいろ理由付けてお金取るつもりでしょ!?」
私の言葉使いも荒々しくなる。
「っ!母親に向かってあんたとは、なんだ!」
毒々しい母親は、私の服をまた鷲掴みし
顔をおもいっきり平手打ちした。
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