二人で散歩……たまに毒母。

パラレルワールド

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壊れる子供……毒母と私たまに兄達と父④

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小学四年生になった。

学校でのクラス替えは、少し変わったくらいだった。

私のいじめは、あったと思う。
でもそこまで酷い記憶は、無い。
多分、別に矛先が向かっていたからだと推測する。
それに覚えがあるが敢えて、ここでは、
表記しない。


問題は、毒母の癇癪だった。
私に対しての虐待が酷くなりつつあった時期だ。

ヒビ割れる、壊れて行くまでのカウントダウン。

走った。逃げるために。
毒母が持ったハサミから。
刺されるかもしれない恐怖が体の芯まで駆け巡る。

事の発端は、
母の電話で美容師の予約を入れたから
そこに行けて言う。
私は髪を伸ばしたかった。
サイドに三つ編みしたくて
切りたくない、と初めて逆らった。

すると、
“殺す”と言ってガチャン!と電話が切れた。

自分の(母)言葉は、絶対だ。
逆らうことは、ありえない。
毒親特有の精神そのもの。

珍しく危険を察知した。
逃げよう!と、私は、
咄嗟に家を出た。

団地の、階段を降りると、50㍍
先に母が仁王立ちでそこにいる。

大きなハサミを持って。

私の所に全速力で走って来る。

その場から、脱兎の如く逃げた。

泣き叫び、後ろを振り向きながら。

見なければ良いのに恐怖は、増すばかり。
私は、無意識に父の家に向かっていた。

唯一助けてくれる。それだけを目指して。

でも私は、走りが遅い。
運動音痴で特に持久走が、苦手だった。
それに比べ母は、体育会系だからか結構体が太いのに、以上に俊足だ。

鬼の形相で、ハサミを持って、距離が狭まっている

……殺される!

でも距離感50㍍もあったのにもう、すぐ後ろにいた。

でも一番恐ろしいのは、その光景を見ている町の連中だ。

見てみぬふり、か
涙と鼻水だらけで泣きじゃくって逃げる私を

“うるさい!”と一喝する
くそ親父もいた。


そして、とうとう、追い付かれ腕を掴まれた。

……さすがに、町中では刺されなかった。

でも、家の前で捕まったら、
中途半端に肩まで伸びた髪を
無残に切られていたと思う。そういう毒母だ。

そして、耳元で囁かれる。

“父親のとこに行こうとしたな?
逃げられると思うなよ”

その、ハサミを私の横っ腹に
突きつけながら。
そして、周りの見られないように。

結局美容室につれて行かれ、
そこでも、無残に、
広がる前の松ぼっくりの変な髪型にされた。

この毒母は、
自分の言葉は、絶対服従。
でもこちらが、切って来るからと
逆にヘアカット代を請求すれば、
お金がない、と言って出さないのだ。
自分勝手な、利己主義。
ネグレクト。

そして 壊れて行く子供
現状は 悪い方にしか行かず
ギリギリで 生かされる
かわいそうに
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