執着系王子にはもううんざりです

高緋ぴお

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番外編

ルミネとの出会い〜5年前〜②

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 予想外のセリフに僕は戸惑う。このご令嬢は、(見た目が)庶民の僕と友達になろうっていうのか。それとも、僕の身分はもう既にバレているんだろうか。

「あー!そうでしたわ、私今日はたまたまこの城下にお買い物に来ていたんですの。ですから、今後一緒に遊んだりはできないかも知れませんけれど。ああ、またしても身分の壁が立ちふさがってしまいますのね・・・(ボソボソ)」

 彼女は思い出したように慌てた。最後の方はよく聞き取れなかったけれど。そうして僕の手を取ると、

「それでも、遠くにお友達がいるっていうだけで、頑張れるものですわ。私も、遠くに推しがいるっていうだけで頑張れてしまいますもの。」
「(推し?)・・・そうだね。いいよ、友達になってあげても。」
 
 この少女は少なくとも僕のコネのために言っているんじゃなさそうだしね。

「ですから、お友達としてあなたにアドバイスしてあげます。」


「お友達は、待っているだけではできるものではありませんわ!」

 ビシッと自信満々に僕めがけて指を指す。その言葉に、腑に落ちる自分がいた。

「そう、私のように麗しの推しを見つけたら、即刻猛突進するのです。そうしたらほら!あなたというお友達ができましたわ!」

 そう言って、彼女は満面の、眩しいくらいの微笑みを浮かべた。その瞬間、僕は恋に落ちたことが分かった。
 なぜ恋に落ちたことが分かったのか、分からない。だけれど、彼女みたいな自分の真を強く持った人を、僕は知らなかった。彼女みたいな自信に満ち溢れた人を、僕以外に知らなかった。

 そのことに気づいた僕の中からこみ上げてくるものがあった。彼女のことをもっと知りたい、と。

「ふふ、君のいう通りだね。僕、頑張るよ。ところで君、名前はー。」

そう言いかけたその時、

「あ~!しまったわ!ナナとはぐれたままだったのでしたわ!!!それじゃあごめんあそばせ、ネオ!!!お友達、ちゃんと作ってくださいませね!!!」

 息をつく間も無く、彼女は去って行ってしまった。これで友達になったと言えるのだろうか、、。でも、そうだな。彼女のことをもっと知るための、ありとあらゆる情報を集める必要がありそうだ。僕の楽しみがまた一つ増えた。
 そうと決まれば、早速国に戻って、召使い達に協力を仰がないと。あ、そうそう、彼女との約束、『友達を作る』ことから始めてみようか。

 そうして後々、彼女がカリフォード王国の第二王女だと知ったのだった。
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