執着系王子にはもううんざりです

高緋ぴお

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番外編

作戦会議~5年前~③

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「ラミラ姫だね。初めまして、僕はリオ。バルフォルナ王国の第一王子だ。」

「!は、初めまして....わ、私のことをなぜ、ご存知で....?」

 今日は隣国のカリフォード王国城に父と付き添いで来ていた、が。僕の目的は別にあった。そう、ルミネのことを知ることだ。なるべく本人とは接触せずに、ね。
 
 そして、隠密にラミラ姫と落ち合うことができた。ここまでは僕の計算通りだったけれど。

「実はね、君にどうしても頼みたいことがあるんだが、いいかな?ただし口外無用で。」
「な、なんでしょう....?私に出来ることなんて、なにもないと思いますが....?」
 
 明らかに怯えている。ラミラ姫は噂通り気が小さいようだな。だが、遠慮はしないよ。

「いいや、君にしか出来ないことがあるよ。君、確か演劇団で活動しているんだってね?」
「は、はい。それが、なにか....。」

 内気な性格と聞いていたので、演劇団で活動しているという情報を手に入れた時は驚いたが、この特技をもつ姉を、利用しない手はない。

「君には、ルミネという妹姫がいるだろう?その子に、一つ演技をして欲しいんだけれど。」
「は、はあ。ルミネに一体何を演じろと仰るのです?」
「僕にはある計画があってね。まず、君の妹姫と5年後、僕が20歳になる時に───婚約する。」
「....はい?」
「そんでもって、約2年後に結婚する。」
「・・・・・。」

 おや、どうして黙り混んでしまったのだろう。僕の計画性の凄さに恐れおののいてしまったのかな。

「....リオ王子って、どことなく私の妹に似てますのね。」
「本当かい!?それは嬉しいな。」

 ラミラ姫、後退りしてどうしたんだい?足の裏でも痒くなったのかな?

「そのためには、僕が彼女を惚れさせる必要があるんだ。確か、君の妹姫は一目惚れしやすいとか。つまり、僕の顔的には及第点には入っているはずだ。」
「自分で言ってしまうのですね・・・・。」
「あとは、彼女が僕の全てを好きになってくれればいいだけなんだ。わかるね?」
「....全ては無理だと、思いますけれど。では、惚れさせるのと、私の演技と、何が関係しているのですか。」

 さりげなく嫌味を言われた気がするけれど、気にしないでおこう。

「まず最初に計画しているのは、嫉妬作戦さ。」
「嫉妬作戦。」

 ネーミングが自分でもダサいのは十分理解しているから、そんな目で見ないでくれ。

「ああ。まず、僕と君が親密な関係かもしれないことを匂わせる。それを演技してほしいんだ。」
 
 そうすることで、彼女の心の内を見ることができるかもしれない。誤解はすぐ解けば済む話だしね。

「それは、ルミネと親密になる前にやってはまずいやつなのでは・・・・。」
「大丈夫さ。ラミラ姫と仲がいいように見せかけてルミネに近づく計画だから。」

 何事もきっかけが必要だろう。それを、君に作って欲しいだけなんだ。

「もっといい方法があるような....それで、その演技をすることに、私に何のメリットが・・・・?」

 まあ、普通そうくるよね。

「よく考えてくれ、君の妹姫の幸せを。僕と婚約しなかったら、別の王子と婚約させられることになるかもしれないんだよ。」
 顔面第一の彼女が一番幸せになれる道、それはこの顔面を持つ僕しかいないだろう!

「.....はあ。(別の王子の方がマシなんじゃ・・・)しょうがないですね、わかりました。ですが、妹を惚れさせるのは相当苦労すると思いますけれど。」
「どういう意味だい?」

 僕に不可能なことはないはずだし、彼女のことは(裏で)知り尽くしているというのに。

「....いずれ分かると、思います。」
「?....とりあえず、了承してくれてありがとう、ラミラ姫。また今度会うときまでに、シナリオを考えておくよ。」

 しばらくは、この隣国に訪れる機会はなさそうだから、それまでに完璧なシナリオを用意して。
 
 必ずや、ルミネを嫉妬させる!そう思っていたんだけれどね・・・・。



 
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