執着系王子にはもううんざりです

高緋ぴお

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1章 金輪際人を見た目で判断しません

ガン見

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 何故完全に頭から抜け落ちていたのかしら。結局いつも通り、リオ様と話してしまっているじゃないの!

 どうしましょう、思い出してしまったからリオ様の顔を直視できないわ。さっきまでのようにしようとすればするほど、アレを思い出して冷汗がひっきりなしに流れてくる。
 こうなったら、退散よ!リオ様は今ご機嫌なようだし、逃げるなら今!

「それではリオ様失礼しますわ。」
「ルミネ、その奇妙な動きはどうしたんだい?」
「お気になさらず。これは今流行りの首ひねりストレッチですわよ。」

 私はリオ様と目線を会わせないよう、首だけをリオ様と反対を向くようにして、別れようとしたのだけれど。

「寝違えでもしたのかい?でもさっきまで普通だったよね。医者に見せよう。」

 げぇっ!しつこいですわよ、それだけは止めて欲しいのですけれど。

「お気遣い結構ですわ、リオ様のお顔が眩しすぎて直視できないだけですのでっ!さらば!」

 こうなったら強行手段、猛ダッシュ!頼むから追いかけて来ないで下さいませね、、!?

 振り替えると、リオ様が追いかけて来ているような!?気のせい、じゃないわね!!

「何故追いかけてくるんですのっ!?本当しつこいお方ですわね!!!!」

 これでは、いずれ追い付かれてしまいますわ。男性の足に私が逃げ切れる訳がないし。ぐあっドレス走りにくい!

 と、その時。ドレスの端を靴で踏んでしまい、派手にスッ転んでしまった。

「っ痛!」

「ルミネ!」

 痛い、けど逃げないとリオ様が来てしまう。
 立ち上がろうとしたのだけれど、余りの痛さに出来なかった。これ、もしかして捻挫でもしちゃったかしら~!? 

 すると、近づいてきた影が。

「大丈夫かい、ルミネ。すまなかった。僕が追いかけたせいだね。」

 追い付かれてしまいましたわ・・・・。だめ、まだお顔を見れないわ。ここは余りの痛さに振り返れないルミネ設定でいきましょう。

「リオ様のせいではありませんわ。」
「さっきから変だね。どうして僕の顔を見ない?」

 ぎくー!本当、変な所に鋭いんですのね。

「ですから、リオ様のお顔が眩しすぎて見れないのです。」
「いつもガン見してくるだろう。」

 アアアアア、言い逃れできない、まずい事態だわ。そうよね、私いつもイケメン顔はガン見する癖があるから、突然見なくなったら変よね・・・。

 と、ふと思った時、背中に生暖かい感触が。これは、リオ様もしや、抱きついてる!?おほほ、まさかね。

「ぎゃっ!」

 ふと、横目で見たらリオ様のお顔が!ひいいっ近づかないでこっち見ないで変態王子!

「な、ななな何をしていますのっ」
「いや、ルミネがこっちを見ないから、僕が合わせようと思って。」
「いえ、見ないで下さいませ。こんな顔見る価値ありませんわよ。」
「ああ、僕が見たいだけだから、気にしないでいいよ。」

 気にしますわよ、そんな見られたら!!!
 って私がいつもやってることなのかしら、、?でもそれは推し顔だから仕方のないことよね、摂理よ摂理。

「それよりも、さっきケガをしただろう。早く医者に見せに行こう。」

 ぐぬぬ、私やっぱり遊ばれてますわよね・・・?何故そんなに余裕なの!?


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