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あなたのための、王子様
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ユアン殿下にも、推されてノア殿下、レイア、私の3人は話し合う時間を設けられた。
一番最初に部屋に入った私は、緊張しながら椅子に座った。
「…どうすればいいのよ。」
街の問題をどう治めるのかがそもそも難しいのに、この面子で話し合うのもなかなか骨が折れる。
「私が1番気使うじゃないこれ。」
「それもそうよね。」
返ってきた言葉に驚く。
「レイア。」
いつのまに来ていたのだろうか。
藍色の髪に金色の瞳。綺麗な容姿の彼女には派手な部屋が良く似合う。
「やっぱり、あなたの方がノア殿下の隣にふさわしいわね。綺麗。」
私がそう言うと彼女は表情を変えずに、私の顔を見るように屈んで近づいた。
「ココは可愛いわ。」
そう言ってぽんと頭を撫でる。
大好きなものを生み出した人にそんなことを言われるのだ、照れるに決まっている。
「それにしても、あなたはノア殿下を自分から手放したのね、好みじゃなかった?まぁノアはクズ設定だったものね。」
なんていうか原作者からそんな言葉聞きたくなかった。
「…わるいところの方が多い王子様だったかな。」
寂しそうにレイアは言う。
その時ガチャリとドアが開いた音がした。
私はそれにかまわずに言い返した。
「…でも、ノアはその時のあなたにとって、物語を書いた時のあなたにとって、必要な人だったんだと思う。」
なんていうか、ノアのクズだけどそれでも優しいその優しさは、レイアを見つけ出すためにあったんじゃないかと思う。
「ノアはあなたにとって、やっぱり必要な王子様だったんじゃないかな。ライラでもなく、ココでもなく、レイアのための王子様だったんだと思うよ。」
そう言うとどこか泣きそうな表情でレイアは私を見つめていた。
「…えっと、よく分からないが話は終わったか?」
困ったように言ってきたのは、さっき入ってきたらしかったノア殿下だった。
『物語を書いた』とか言ってしまっていたが、ノア殿下はあまりそれを気にしている表情はしていなかった。
言ってる意味も分からないだろうし、なにも気にしない振りをしてくれているのかも知れなかった。
「ええ。待たせてしまってすみませんわ。」
私はそう言うと、彼を椅子に座るよう促した。
「それにしても、こうしてレイアとココが仲良くしているところをみると嬉しいな。」
それはそうだろう。
普通は婚約を解消する予定の婚約者と、新たなパートナーが仲良くしている姿は見ないだろう。
「…まぁ、私はレイアに悪印象を持っていませんでしたからね。」
とまったくの嘘なのだが適当に返す。
するとノアが口を開いた。
「ココが優しいからじゃないか?私の不貞にも見て見ぬふりをして突き放すのではなく、しつこく注意してくれただろう。本当に優しいというのは、そういうのを言うのじゃないか?」
「…そんなことはないですわよ。」
ライラの言っていたことを思い出す。
彼はやっぱり、人の見つけて欲しい部分を見つけてくれる人なのかもしれない。
人に向き合うのが得意なのは、よっぽど彼の方なのかも。
「正直ユアン殿下が私に頼ってくださるとは思ってなかったわ。」
レイアが考えるように言った。
「私が、私とレイアを頼って欲しいと言ったの。そしたら、ノア殿下も問題解決の力になるように、と仰っていたわ。」
ノアを見ると、前私が強くユアン殿下の助けをなぜしないのかと言ったことがあるため、気まづそうな顔をした。
「ノア殿下、ユアン殿下は自分よりもあなたの方がクォーツ帝国の王に向いていると言っていましたわよ。」
「そうなのか?」
「ええ。お2人ってけっこう仲のいい兄弟ですのに、意思疎通の違いが意外とありますよね。」
思ったことをそのまま言うと、ノアは遠くを見つめて言った。
「兄さんは、私のことが好きではないんだと思う。…なんだかいつも距離を置かれている。」
「え?」
そう言って思わずレイアを見た。
彼女も少し不思議そうにノアを見つめている。
彼女が知らないのなら、いったいなぜこんなことになっているのだろう。
「まあ、ともかく街の問題について話し合うか。」
ノア殿下はパンと手を叩いて、話を区切った。
一番最初に部屋に入った私は、緊張しながら椅子に座った。
「…どうすればいいのよ。」
街の問題をどう治めるのかがそもそも難しいのに、この面子で話し合うのもなかなか骨が折れる。
「私が1番気使うじゃないこれ。」
「それもそうよね。」
返ってきた言葉に驚く。
「レイア。」
いつのまに来ていたのだろうか。
藍色の髪に金色の瞳。綺麗な容姿の彼女には派手な部屋が良く似合う。
「やっぱり、あなたの方がノア殿下の隣にふさわしいわね。綺麗。」
私がそう言うと彼女は表情を変えずに、私の顔を見るように屈んで近づいた。
「ココは可愛いわ。」
そう言ってぽんと頭を撫でる。
大好きなものを生み出した人にそんなことを言われるのだ、照れるに決まっている。
「それにしても、あなたはノア殿下を自分から手放したのね、好みじゃなかった?まぁノアはクズ設定だったものね。」
なんていうか原作者からそんな言葉聞きたくなかった。
「…わるいところの方が多い王子様だったかな。」
寂しそうにレイアは言う。
その時ガチャリとドアが開いた音がした。
私はそれにかまわずに言い返した。
「…でも、ノアはその時のあなたにとって、物語を書いた時のあなたにとって、必要な人だったんだと思う。」
なんていうか、ノアのクズだけどそれでも優しいその優しさは、レイアを見つけ出すためにあったんじゃないかと思う。
「ノアはあなたにとって、やっぱり必要な王子様だったんじゃないかな。ライラでもなく、ココでもなく、レイアのための王子様だったんだと思うよ。」
そう言うとどこか泣きそうな表情でレイアは私を見つめていた。
「…えっと、よく分からないが話は終わったか?」
困ったように言ってきたのは、さっき入ってきたらしかったノア殿下だった。
『物語を書いた』とか言ってしまっていたが、ノア殿下はあまりそれを気にしている表情はしていなかった。
言ってる意味も分からないだろうし、なにも気にしない振りをしてくれているのかも知れなかった。
「ええ。待たせてしまってすみませんわ。」
私はそう言うと、彼を椅子に座るよう促した。
「それにしても、こうしてレイアとココが仲良くしているところをみると嬉しいな。」
それはそうだろう。
普通は婚約を解消する予定の婚約者と、新たなパートナーが仲良くしている姿は見ないだろう。
「…まぁ、私はレイアに悪印象を持っていませんでしたからね。」
とまったくの嘘なのだが適当に返す。
するとノアが口を開いた。
「ココが優しいからじゃないか?私の不貞にも見て見ぬふりをして突き放すのではなく、しつこく注意してくれただろう。本当に優しいというのは、そういうのを言うのじゃないか?」
「…そんなことはないですわよ。」
ライラの言っていたことを思い出す。
彼はやっぱり、人の見つけて欲しい部分を見つけてくれる人なのかもしれない。
人に向き合うのが得意なのは、よっぽど彼の方なのかも。
「正直ユアン殿下が私に頼ってくださるとは思ってなかったわ。」
レイアが考えるように言った。
「私が、私とレイアを頼って欲しいと言ったの。そしたら、ノア殿下も問題解決の力になるように、と仰っていたわ。」
ノアを見ると、前私が強くユアン殿下の助けをなぜしないのかと言ったことがあるため、気まづそうな顔をした。
「ノア殿下、ユアン殿下は自分よりもあなたの方がクォーツ帝国の王に向いていると言っていましたわよ。」
「そうなのか?」
「ええ。お2人ってけっこう仲のいい兄弟ですのに、意思疎通の違いが意外とありますよね。」
思ったことをそのまま言うと、ノアは遠くを見つめて言った。
「兄さんは、私のことが好きではないんだと思う。…なんだかいつも距離を置かれている。」
「え?」
そう言って思わずレイアを見た。
彼女も少し不思議そうにノアを見つめている。
彼女が知らないのなら、いったいなぜこんなことになっているのだろう。
「まあ、ともかく街の問題について話し合うか。」
ノア殿下はパンと手を叩いて、話を区切った。
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