落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

文字の大きさ
36 / 224
第7章 学校生活2

第36話 授業2~集団訓練~

しおりを挟む
 ダークエルフの一件から月日も過ぎ、授業の内容もより高度な内容になってきた。

 特に実技の授業はより実践的なものになってきて今日も「集団訓練?」「そうだ。全員大分体力も付いてきたし各人の得意武器の扱いも様になってきたからな。今後はより実践的な内容を織り込んでゆく」とバーミリアン先生が仰った。


 今日の内容は2人1組でペアを作り、それぞれ指定の範囲内の好きな所に旗を設置し、その旗を先に取ったペアの勝利となるものだ。ただし相手の武器攻撃が当たった場合、その場で1分間止まるというペナルティが課せられる。

 という事で僕はさっそくロースとペアを組んだ。他の皆も次々ペアが組まれて全員が組み終わった所でバーミリアン先生が最初に対戦するペア2組を選び出し、僕らのペアとアイラという亜人族の女の子と組んだカールのペアとだった。

 それぞれに旗の設置と作戦会議の時間が数分間与えられた。

 その間に僕達はアイラは手に生えた爪と棍棒を武器に選んだやや積極突進型で、カールは鎌を武器に撰んだ慎重冷静型という情報から作戦を練って旗を設置した。そして時間となり先生の宣言で対戦が始まった。

 僕達はまず2人で一緒に行動して相手の旗を探しに向かい、その途中でアイラの動きに注意を払った。

 おそらく相手はカールが旗の近くで待機してアイラが僕達の旗に向かって来るだろうと考えたからだ。

 暫く進んだ所で近くに何かがいる気配を感じ、集中スキルで感知したところアイラを見つけた。

 そこでロースにアイラのいる方に矢を向けさせ僕も短剣を投げられるよう準備した。そしてまず僕が短剣を1本投げ、すぐにロースにも矢を1本打ってもらい、すかさずもう1本の短剣も投げた。

 アイラは最初の短剣はジャンプで避け次の矢は棍棒で叩き落としたが、直後に飛んできたもう1本の短剣が体に当たったのだった。

 そのためアイラはその場に留まり、僕らはすぐ武器を回収してその場を離れた。


 少し離れてアイラのいた近くの大きな木の上の方に矢を1本射ておいた。そうしておくことで僕らの旗とアイラとの距離を確認出来るからだ。

 そうして再び集中でカールの気配を探した。少し離れた辺りに何かの気配を感知したのでそちらに向かって進んだ。

 気配を感じた辺りに着いたらやはり旗とカールがいた。

「やはりアイラはやられたか」「ああ」短い会話を交わしてまずロースが矢を放った。

 カールはその矢を鎌で軽く払いのけた。暫くロースとカールの対決が続き、その隙をついて僕がカールに突進して短剣を投げた。

 当然その短剣を鎌で払った直後もう1本の短剣を持ってカールに突っ込んだ。しかしその突進を体でヒラリと避けられた、がその先には旗があった。

 その事にカールが気付いてすぐ旗に向かおうとしたがロースが矢を放ってそれを許さなかった。

 そうして僕が旗を取り、僕達の勝利で対戦は終わった。

 その後今の対戦に対してのバーミリアン先生による寸評が行われて次の対戦に進んだ。


「やったねレックス」「うん何とかね。もう少し僕達の旗の近くでアイラと遭遇してたらどうなってたか分からなかったけどね」

「そうだね。それにレックスの感知したのがカールでなく別の気配で、あの時まだカールを発見出来てなかったりしても危なかったかもね」

 そう、その辺りはバーミリアン先生の寸評でも「”たまたま”自分達の勘が当たったという状態だった事を忘れるな」と注意されていた。

 そして他のペアの対戦も各ペア1回ずつ実施し、勝利したペア同士でまた対戦する事となって僕らは先ほど受けた注意に気をつけながらも次々勝利を収めていったが、最後の対戦で敗れてしまった。

 そしてその日の授業は終わり夕ご飯の時僕とロースと、カールの3人で授業の内容や反省点などを語りながら食べたのだった······。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~

しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、 目を覚ますと――そこは異世界だった。 賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、 そして「魔法」という名のシステム。 元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。 一方、現実世界では、 兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。 それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、 科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。 二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。 異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。 《「小説家になろう」にも投稿しています》

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。   

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

処理中です...