46 / 224
第9章 アリス
第46話 図書室にて3
しおりを挟む
前期に図書室へは命の石の事を調べるために何日も通って本を見ていたのであり、命の石を手に入れてからはもう来る必要はなくなったのだが······。パラ、パラ、パラ。なぜかまだ通っていた。
特に通う必要は無くなったのだが、他にやりたい用事が特にない(特訓部屋での特訓や街への買い物なども頻繁に行っている)ので、ついつい図書室に足を運んでしまっているのだった。
そしてその時その時に気になった本を読んだりしている。そのため、どこにどんな種類の本があるのかが既に大体分かってしまった。
ある時、一般の生徒が図書委員にある本の所在場所を質問して図書委員が管理用パソコンなどで調べている場面を見掛け、(確かその本って······)思い当たる場所があったので質問した生徒へ「あの、その本なら〇〇棚の◯段目にあると思いますよ」と教えてあげた。
「えっ?」と声を掛けられた生徒は驚きながらも僕に言われた所を探したら見つけられたみたいだった。
「ありがとう」「いえいえ」図書委員とそんなやりとりをしてまた読んでいた本の続きを読みだした。
また別の日にも似たような場面に遭遇したので教えてあげたら探していた本が見つかったみたいだ。
そのため図書委員は2人で仕事をしていることから質問された場合、1人がパソコンで探しつつ1人が僕がいたら尋ねて来るようになり、ほとんど僕の方が先に答えられていたのだった。
そうした事が続いたため僕がいたら直接僕に所在場所を尋ねて来る生徒が増えてきて、いつしか生徒の間で僕のことを"図書室の番人"と呼ぶ者まで現れだしたのだった(後日その事を食事の時にお姉ちゃんらから教えてもらった)。
またその事を耳にした図書委員の顧問の先生に、来年図書委員にならないかとお誘いを受ける始末にまでなったのだった······。
今日も今日で特にやる事がなかったので図書室に足を運び本を読んでいたら、「レックスさん」声を掛けられたのでそちらの方を見たら、「やぁメリー」メリーが1冊の本を持って立っていた。
「本当によく図書室にいらしてるんですね?」「うん。以前は調べたい事があったから頻繁に運んでたんだけど、今は逆に他にやりたいと思う事が無いから興味のある本を読んだりしてるんだぁ」「そうなんですか」
「メリーは何か調べ物?」「あハイ。授業で気になった薬草がありましたので、それを調べに」「そうなんだ」と言って僕はまた読んでいた本を読みだし、メリーは僕の向かいの席に座って持ってきた本を読みだした。
本を読んでいる間メリーがちょくちょくと僕の方を見たりしていたが、僕は読んでいる本に夢中で全く気付かないでいた。
僕が読んでいる本を読み終えて顔を上げた時ちょうどメリーと顔が合ってしまったのでメリーは顔を赤くして本に顔を埋めたのであった。
「どうしたの?」僕が聞いたら、「い、いえ。何を熱心に読んでいらっしゃるのかと思いまして」「あぁ、今は色んな種族に関する本をね」「種族に関する?」
「うん。これまでもエルフ族や海人族、魔人族やら亜人族と様々な種族の人達に会ってきたから、授業でも教えてもらったけど他にも色々知りたいと思って前からこの種類を読んでたんだ」「そ、そうだったんですか」
「うん。さてと」僕は席を立って「今日は僕はこれで帰るから、メリーもしっかり調べてくといいよ」「ハ、ハイ」と言い合って本を戻し、僕は図書室を出た。
メリーがそんな僕をずっと見ているのに気付かずに······。
特に通う必要は無くなったのだが、他にやりたい用事が特にない(特訓部屋での特訓や街への買い物なども頻繁に行っている)ので、ついつい図書室に足を運んでしまっているのだった。
そしてその時その時に気になった本を読んだりしている。そのため、どこにどんな種類の本があるのかが既に大体分かってしまった。
ある時、一般の生徒が図書委員にある本の所在場所を質問して図書委員が管理用パソコンなどで調べている場面を見掛け、(確かその本って······)思い当たる場所があったので質問した生徒へ「あの、その本なら〇〇棚の◯段目にあると思いますよ」と教えてあげた。
「えっ?」と声を掛けられた生徒は驚きながらも僕に言われた所を探したら見つけられたみたいだった。
「ありがとう」「いえいえ」図書委員とそんなやりとりをしてまた読んでいた本の続きを読みだした。
また別の日にも似たような場面に遭遇したので教えてあげたら探していた本が見つかったみたいだ。
そのため図書委員は2人で仕事をしていることから質問された場合、1人がパソコンで探しつつ1人が僕がいたら尋ねて来るようになり、ほとんど僕の方が先に答えられていたのだった。
そうした事が続いたため僕がいたら直接僕に所在場所を尋ねて来る生徒が増えてきて、いつしか生徒の間で僕のことを"図書室の番人"と呼ぶ者まで現れだしたのだった(後日その事を食事の時にお姉ちゃんらから教えてもらった)。
またその事を耳にした図書委員の顧問の先生に、来年図書委員にならないかとお誘いを受ける始末にまでなったのだった······。
今日も今日で特にやる事がなかったので図書室に足を運び本を読んでいたら、「レックスさん」声を掛けられたのでそちらの方を見たら、「やぁメリー」メリーが1冊の本を持って立っていた。
「本当によく図書室にいらしてるんですね?」「うん。以前は調べたい事があったから頻繁に運んでたんだけど、今は逆に他にやりたいと思う事が無いから興味のある本を読んだりしてるんだぁ」「そうなんですか」
「メリーは何か調べ物?」「あハイ。授業で気になった薬草がありましたので、それを調べに」「そうなんだ」と言って僕はまた読んでいた本を読みだし、メリーは僕の向かいの席に座って持ってきた本を読みだした。
本を読んでいる間メリーがちょくちょくと僕の方を見たりしていたが、僕は読んでいる本に夢中で全く気付かないでいた。
僕が読んでいる本を読み終えて顔を上げた時ちょうどメリーと顔が合ってしまったのでメリーは顔を赤くして本に顔を埋めたのであった。
「どうしたの?」僕が聞いたら、「い、いえ。何を熱心に読んでいらっしゃるのかと思いまして」「あぁ、今は色んな種族に関する本をね」「種族に関する?」
「うん。これまでもエルフ族や海人族、魔人族やら亜人族と様々な種族の人達に会ってきたから、授業でも教えてもらったけど他にも色々知りたいと思って前からこの種類を読んでたんだ」「そ、そうだったんですか」
「うん。さてと」僕は席を立って「今日は僕はこれで帰るから、メリーもしっかり調べてくといいよ」「ハ、ハイ」と言い合って本を戻し、僕は図書室を出た。
メリーがそんな僕をずっと見ているのに気付かずに······。
0
あなたにおすすめの小説
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる