落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

文字の大きさ
48 / 224
第9章 アリス

第48話 合同授業2〜蘇生〜

しおりを挟む
 最後の1組がロックサイと言いながら広場に走って来て、その後ろを見たら確かにあのロックサイが追って来ていた。

 それを見て先生が「全員散らばれ!!」そう僕達に指示してきたので各自すぐ近くの通路に避難し、僕とアリスが同じ通路(ヴァンパイアバットの子育て場所へ続く道)に避難した。

 追いかけられていた生徒を先生が一番近くの通路に避難するよう指示した後追ってきたロックサイと対峙した。

 暫くは先生とロックサイがそのまま動かず、洞窟に避難した僕達はその状態をただ見守っているだけだった。

 するとロックサイがふと先生のいる方向とは違う方向、僕とアリスが避難した洞窟の方を向いた。

 それに僕だけが気付き、しばらくして目付きを鋭くしたら突然僕らが避難した洞窟目掛けて突進して来た。

(あ、あの時の奴かー!)と思いながら流石にアリスを残していく事は出来ず「アリス、こっち!」アリスの手を引いて洞窟の奥へ逃げて行った。

 そのまま通路を奥へ逃げていきながらアリスが「レ、レックス! あ、あのロックサイってもしかして?」と聞いてきたので「あぁ! 多分あの時の奴だよ! だから僕を見て追っかけてきてるんだ!」と答えた。

 試験の時の事はアリスらにもご飯を食べながら話していたのですぐ理解したみたいだ。

「ど、どうするの? これから」「この先にがあるから、とにかくそこまで行って考えよう!」と言いながらひたすら奥に走って行った。

 もうすぐであの部屋に着くという所で「きゃっ!」「アリス!」アリスがコケて倒れてしまい、足に怪我を負ってしまったのだ。

「歩ける?」「う、うん。何とか」「取り敢えず、あの部屋まで······」アリスに肩を貸して部屋まで歩いて行った。 

 その間にもロックサイとの距離が徐々に縮まってしまった。


 なんとか部屋に着き、一番奥の壁際にアリスを座らせた。

(これからどうするか)と考えだした直後にロックサイが部屋の入り口に立ち塞がった。

 一応アリスとの距離を離すためにロックサイを見ながらゆっくりアリスから離れた。しばらくロックサイと見合っていたらロックサイが僕に向かって突進してきた。

 流石に今回はただ避ける事しか出来ないでいた。

(先生達も来るのにはまだ時間がかかるだろうから、とにかく今は避けて避けて避けまくるしかない)と思いながらロックサイが突進してきたら避けるを繰り返した。

 しかし体力もそんなには続かず、ついに避けようとして足がもつれて転んでしまった。

 そんな僕にロックサイが向かって来た。

(もう、ダメだ!)と思っていたら、「レックスーーーッ!!」という声が聞こえ体が突き飛ばされた感覚があった。

 次の瞬間目の前を見たら、僕を突き飛ばしたアリスをロックサイが思いっきり弾き飛ばす光景が映った。

 その後僕が地面にぶつかりアリスが壁に思い切りぶつけられそのまま動かなくなった。


「ア、アリスーーー!!」と叫んだがアリスは全く動かなかった。

 それを見て僕はついに堪忍袋の尾が切れ、「キ、キサマァ」怒りをロックサイにぶつけた。

 ロックサイは御構い無しと言わんばかりに僕へ再び突進して来ようとし、僕も短剣を抜いて奴に向かうつもりでいた。

 そして同時に走り出した直後、天井に止まっていたヴァンパイアバットらがロックサイの片目に向かって一斉に飛び込んできた。

 それによってロックサイはたじろいてしまい、その隙に僕はもう片方の目に短剣を奥深く突き刺してやった。

 流石にロックサイも大声で叫び部屋を大暴れし壁に何度も体をぶつけていた。
 
 それによって部屋への出入り口部分の上空の壁が崩れてきてロックサイが下敷きとなり部屋が閉じ込められてしまったのだ。

 その光景を見て僕はすぐにアリスの元に駆け寄った。

「アリス! アリス!」声を掛けたら何とか意識を戻し出したようだが、虫の息に近い状態だった。

「レ、レックス。良かった。無事、だったのね」「アリスのお陰だよ。アリスのお陰であいつを倒せたんだ」

「す、凄いじゃない。おめで、とう」「もういいよ! 喋らなくて」「······レックス。ひょっとして、あの時言っていたのって······」

「っ!!」そうだ、アリスにも言ってあったんだ。誰かがだって事を······。

「······うん。あの時言っていたのはアリス、君の事だったんだ」「······そっか」アリスがそう言った後、今までとは対照的に明るく僕がを取り出しながら「でも大丈夫だよ。ちゃんとを持ってきてるから」と命の石を見せた。

「そ、それ」「うん。命の石だよ」「じゃあ」と言った後明るい表情になり「うん。すぐに生き返らせるから、一旦眠って」

「フフッ。······じゃあ、お休み、レックス」「お休み、アリス」と言うや否やアリスの手から力が抜け、心臓の音を聞いて見たが聞こえなかった。

 ······まさに、運命の水晶玉が見せた光景そのままの状態だった。

(アリス、すぐ生き返らせるから)そう思って命の石をアリスの体に乗せた。

 そして今までのアリスとの思い出を振り返りながら、(アリス······戻ってきてくれ!)と思いを命の石に込めた。

 すると、命の石がまばゆい赤い光を放った。そして命の石がアリスの体に入り込んだ。

 暫くして、アリスのまぶたが僅かに動き出した。

「ア、アリス!?」声を掛けたらアリスが徐々に目を開け出し、「レ、レックス」と言ってきた。

 それを見て僕は安堵し、笑顔でひと言「おはよう」と声を掛けた。それを聞いてアリスも笑顔で「おはよう」と返してきたのだった······。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界デバッガー ~不遇スキル【デバッガー】でバグ利用してたら、世界を救うことになった元SEの話~

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した元システムエンジニア、相馬譲(ユズル)。異世界転生で得たスキルは、世界の情報を読み取り「バグ」を見つけ出す【デバッガー】。攻撃力も防御力もない外れスキルと思われたが、その真価は世界の法則すら捻じ曲げるバグ利用にあった! モンスターの行動、魔法の法則、スキル限界――あらゆるシステムの穴を突き、元SEの知識で効率的に攻略していくユズル。不遇職と蔑まれながらも、規格外の力でダンジョンを蹂躙し、莫大な富と影響力を築き上げる。 頼れる騎士、天才魔道具技師、影を歩むダークエルフといった仲間と共に、やがてユズルは、この世界そのものが抱える致命的な「システムエラー」と、それを巡る陰謀に直面する。これは、不遇スキルで世界のバグに挑む、元SEの異世界成り上がり譚!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

処理中です...