50 / 224
第10章 学校生活3
第50話 誕生日
しおりを挟む
洞窟での合同授業から暫くの間、僕達の事があったため特に実技の方はあまり大きな内容は行われず、学校全体的にも何となく重い雰囲気が漂っていた。
そんなある日の夕食後、兄ちゃんが僕の部屋を訪ねて来た。
「どうしたの? 突然」「いやぁ、もうすぐ誕生日だろ。アリスの」「あっ」そうだ、もうすぐアリスの誕生日だ(······つまり僕の誕生日も近いんだけど)。
「確かにそうだけど」「去年は俺もお前も祝ってやれて無いんだから、今年ぐらいはしっかり祝ってやらねぇとなぁと思ってよ。俺同様別の意味合いでもよ」あーそういう事か。
「確かにそうだよね」「で、珍しい物でもって考えて、例の洞窟に行ってみて何か落ちてたりしてないか見に行ってみるのも有りじゃないかと思ってよ」
「えっ、あの洞窟に?」「あぁ。お前と一緒だったら大丈夫だろ? ヴァンパイアバット達を俺も見てみたいし」「うーん······」
確かにあの授業以来先生からも洞窟には許可がないと出入り禁止と言われたが、僕がいれば特別に許可されているから、「分かった。付き合うよ」「サンキュー。あと当日はメリッサも一緒に行く予定だから」「······分かった」ということで次の最初の休日に行く事にして兄ちゃんは部屋を出て行った。
そして当日。ひと通りの武器とあの牙をぶら下げて待ち合わせ場所に行き、2人も来た事で洞窟に向かった。
洞窟前には監視の先生が1人常駐しているが、僕や兄ちゃんだと分かると中に入れてもらえた。
中に入って取り敢えずあのヴァンパイアバット達の住処である広場に進みつつ、その間も珍しい物が落ちてないか探して歩いた。
特に珍しい物は見つかる事なく目的の広場に着いた。広場にいたヴァンパイアバットの数を見て兄ちゃんもお姉ちゃんも驚いていた。
そしてあのヴァンパイアバットの子供が僕に近付いて来た。僕の腕に止まったところで「ちょっと洞窟内を探検しに行くんだけど、付いて来てくれる?」と尋ねると、ひと呼吸置いてから親の元に戻って親と話し合い、子供が僕の、親がお姉ちゃんの肩に止まって付いて来てくれるみたいだった。
「······本当に通じたな」その様子を見た兄ちゃんは驚いていた。
そしてそのまま奥へ進める通路まで戻って奥へ進み、そこからは辺りを散策しながら進んで行った。しかしこの辺りにもやはり珍しい物は落ちてはいなかった。
「流石にそう都合よく落ちてはいないね」「まぁ、そうだよなぁ」「しょうがないわよ」僕らがそれぞれそう言葉を洩らした。
すると突然僕の肩に止まっていたヴァンパイアバットの子供が前方に飛び出して行った。
僕達も不思議に思いつつも後を付いて行った。そして今まで僕らが行った事の無い通路に飛び進んで行った。
どうやらその辺りは学校もまだ把握していなかったみたいで他に比べて通路が暗くなっていたが、一本道みたいなのでゆっくり進めば問題なさそうなので気を付けて進んだ。
暫くして目の前が明るくなってきたのでそこまで進んだら、周りの壁に水晶のような光輝いた石がたくさんのめり込まれていた。
「こ、これは······」「キレイ!」「す、凄ぇなこりゃあ」「キィー!」全員が驚きを隠せないでいたのだった。
流石に先生に知らせない訳にもいかず、自分達用に3、4個取った後に入口の先生に報告し、すぐ学校から他の先生が来て現場調査が行われた。
当然そこで僕らは解放されたが、事前に取っていた分については何も言われなかったのでそのまま持ち出したのだった······。
そして話し合いの末に王都へ戻ったところで、宝石彫刻師にそのクリスタルを持って行き兄ちゃん達はネックレスを、僕はブレスレットを2つ依頼し、数日後それらを引き取りに行った。
そうして誕生日当日、今回は兄ちゃんの時と違って夕食時にそれぞれプレゼントを持っていき、兄ちゃん達のネックレスを先に渡し、次に僕のブレスレットを渡して僕もお揃いの物を作ったと伝えた。それらを見てアリスはとても喜んだ。
その後になぜか1日遅れで僕の誕生日祝いのプレゼントが送られ、3人の共通プレゼントで今使用している物より少し小さめで強度の強い"ブーメラン"だった······。
そんなある日の夕食後、兄ちゃんが僕の部屋を訪ねて来た。
「どうしたの? 突然」「いやぁ、もうすぐ誕生日だろ。アリスの」「あっ」そうだ、もうすぐアリスの誕生日だ(······つまり僕の誕生日も近いんだけど)。
「確かにそうだけど」「去年は俺もお前も祝ってやれて無いんだから、今年ぐらいはしっかり祝ってやらねぇとなぁと思ってよ。俺同様別の意味合いでもよ」あーそういう事か。
「確かにそうだよね」「で、珍しい物でもって考えて、例の洞窟に行ってみて何か落ちてたりしてないか見に行ってみるのも有りじゃないかと思ってよ」
「えっ、あの洞窟に?」「あぁ。お前と一緒だったら大丈夫だろ? ヴァンパイアバット達を俺も見てみたいし」「うーん······」
確かにあの授業以来先生からも洞窟には許可がないと出入り禁止と言われたが、僕がいれば特別に許可されているから、「分かった。付き合うよ」「サンキュー。あと当日はメリッサも一緒に行く予定だから」「······分かった」ということで次の最初の休日に行く事にして兄ちゃんは部屋を出て行った。
そして当日。ひと通りの武器とあの牙をぶら下げて待ち合わせ場所に行き、2人も来た事で洞窟に向かった。
洞窟前には監視の先生が1人常駐しているが、僕や兄ちゃんだと分かると中に入れてもらえた。
中に入って取り敢えずあのヴァンパイアバット達の住処である広場に進みつつ、その間も珍しい物が落ちてないか探して歩いた。
特に珍しい物は見つかる事なく目的の広場に着いた。広場にいたヴァンパイアバットの数を見て兄ちゃんもお姉ちゃんも驚いていた。
そしてあのヴァンパイアバットの子供が僕に近付いて来た。僕の腕に止まったところで「ちょっと洞窟内を探検しに行くんだけど、付いて来てくれる?」と尋ねると、ひと呼吸置いてから親の元に戻って親と話し合い、子供が僕の、親がお姉ちゃんの肩に止まって付いて来てくれるみたいだった。
「······本当に通じたな」その様子を見た兄ちゃんは驚いていた。
そしてそのまま奥へ進める通路まで戻って奥へ進み、そこからは辺りを散策しながら進んで行った。しかしこの辺りにもやはり珍しい物は落ちてはいなかった。
「流石にそう都合よく落ちてはいないね」「まぁ、そうだよなぁ」「しょうがないわよ」僕らがそれぞれそう言葉を洩らした。
すると突然僕の肩に止まっていたヴァンパイアバットの子供が前方に飛び出して行った。
僕達も不思議に思いつつも後を付いて行った。そして今まで僕らが行った事の無い通路に飛び進んで行った。
どうやらその辺りは学校もまだ把握していなかったみたいで他に比べて通路が暗くなっていたが、一本道みたいなのでゆっくり進めば問題なさそうなので気を付けて進んだ。
暫くして目の前が明るくなってきたのでそこまで進んだら、周りの壁に水晶のような光輝いた石がたくさんのめり込まれていた。
「こ、これは······」「キレイ!」「す、凄ぇなこりゃあ」「キィー!」全員が驚きを隠せないでいたのだった。
流石に先生に知らせない訳にもいかず、自分達用に3、4個取った後に入口の先生に報告し、すぐ学校から他の先生が来て現場調査が行われた。
当然そこで僕らは解放されたが、事前に取っていた分については何も言われなかったのでそのまま持ち出したのだった······。
そして話し合いの末に王都へ戻ったところで、宝石彫刻師にそのクリスタルを持って行き兄ちゃん達はネックレスを、僕はブレスレットを2つ依頼し、数日後それらを引き取りに行った。
そうして誕生日当日、今回は兄ちゃんの時と違って夕食時にそれぞれプレゼントを持っていき、兄ちゃん達のネックレスを先に渡し、次に僕のブレスレットを渡して僕もお揃いの物を作ったと伝えた。それらを見てアリスはとても喜んだ。
その後になぜか1日遅れで僕の誕生日祝いのプレゼントが送られ、3人の共通プレゼントで今使用している物より少し小さめで強度の強い"ブーメラン"だった······。
0
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~
しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、
目を覚ますと――そこは異世界だった。
賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、
そして「魔法」という名のシステム。
元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。
一方、現実世界では、
兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。
それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、
科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。
二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。
異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。
《「小説家になろう」にも投稿しています》
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる