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第11章 進級
第61話 1年目を終えて
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「そうかそうか。全員進級出来たか」「はい。お陰様で無事に進級出来ました」
学校の課程が終わって数日後、僕とアリス、兄ちゃんとお姉ちゃんとベアーズはハウル様の家に来て、無事僕達は1年目、兄ちゃん達は2年目を終え全員が進級出来た事を報告していた。
「けどお兄ちゃんとお姉ちゃんはすごいね。2人ともSクラスとAクラスに昇格出来たんだから」「まぁな」「ありがとう」
そう、試験などの結果で兄ちゃんとお姉ちゃんはSクラスとAクラスに昇格したのだ。
「それにしても、本当にこの1年は前世の時とは大違いになったよ」「そうなのか?」
「うん。まず王都に来て早々兄ちゃんに彼女が出来てたり」「あはは」「フフフッ」
「入学試験の結果で僕がEクラスだったのがBクラスになったり」「そうなの」
「それで極めつけは、あれ」と家の外を指さし、皆はそっちを見た。そこにはベアーズが駆け回っていた。
「まさかクマと仲良くなって、しかも学校で一緒に過ごせるようになるなんて思いもしなかったよ」「確かにそうだな」「これらだけでも本当に驚くぐらいなんだから」
「けどそりゃ言い換えれば、全てお前のお陰でもあるんだからな」「そうかな?」
「あぁ。メリッサとの出会いはお前にも話した通りだし、それに俺やアリスがこうしてここにいられるのもお前のお陰なんだからな」「そうよレックス」「うん。そうかもね」
僕らがそう言い合っていると、「本当にそうね。本来だったら私は皆とは出会っていなかったんでしょ?」「って、お姉ちゃん」「ふふっ、冗談よ。でも、アッシュやレックス君達と巡り合わせてくれたことには本当に感謝してるのよ」お姉ちゃんもそう言ってきたのだった。
「それに儂とも会ってはおらんかったろうしのぉ」「そうですね」とハウル様ともそう言い合った。
「けど······」そこで僕が真剣な顔になって「まだ僕を刺すかもしれない人物らには遭遇出来てないから」と言ったところで全員も真剣な顔になった。
「とにかくあの男達を見つけない事には油断出来ないし、安心も出来ないよ」と僕が言ったところでお姉ちゃんが僕の膝の上に手を乗せ、「きっと大丈夫よ。今までだって乗り越えられて来たんだから」そう笑顔で言ってくれた。
「メリッサの言う通りだ。何かあっても俺達が付いてるんだからな」「そうよ、今度こそちゃんと私達も頼ってよ」「皆······」
そう言われて感慨深くなっているところに、ピョン! ピョン! とベアーズがいつの間にか家に入って来ていて、僕の背中をよじ登って頭に乗っかってきた。
「うわっ! べ、ベアーズ」「ホッホッホ、ベアーズもそうだそうだと言うとるぞ」とハウル様が仰ったので、「分かったよ皆、これからもよろしくね」
「「「うん!!」」」皆で決意を新たにして学校へ戻った。
その後は数日間新学期に向けて王都にて買い物をしたり、色々な準備をして過ごした。
たまたま今年の入学試験の手続きをしに来た人達を目撃したり、お姉ちゃんと出掛ける事があって孤児院の近くを通り掛かった時、お姉ちゃんにも孤児院の事を説明したりもしたのだった。
こうして数日過ごし、いよいよ明日からは養成学校の2年目が始まるのだった······。
運命の魔王軍との決戦の日まで、後2年。
学校の課程が終わって数日後、僕とアリス、兄ちゃんとお姉ちゃんとベアーズはハウル様の家に来て、無事僕達は1年目、兄ちゃん達は2年目を終え全員が進級出来た事を報告していた。
「けどお兄ちゃんとお姉ちゃんはすごいね。2人ともSクラスとAクラスに昇格出来たんだから」「まぁな」「ありがとう」
そう、試験などの結果で兄ちゃんとお姉ちゃんはSクラスとAクラスに昇格したのだ。
「それにしても、本当にこの1年は前世の時とは大違いになったよ」「そうなのか?」
「うん。まず王都に来て早々兄ちゃんに彼女が出来てたり」「あはは」「フフフッ」
「入学試験の結果で僕がEクラスだったのがBクラスになったり」「そうなの」
「それで極めつけは、あれ」と家の外を指さし、皆はそっちを見た。そこにはベアーズが駆け回っていた。
「まさかクマと仲良くなって、しかも学校で一緒に過ごせるようになるなんて思いもしなかったよ」「確かにそうだな」「これらだけでも本当に驚くぐらいなんだから」
「けどそりゃ言い換えれば、全てお前のお陰でもあるんだからな」「そうかな?」
「あぁ。メリッサとの出会いはお前にも話した通りだし、それに俺やアリスがこうしてここにいられるのもお前のお陰なんだからな」「そうよレックス」「うん。そうかもね」
僕らがそう言い合っていると、「本当にそうね。本来だったら私は皆とは出会っていなかったんでしょ?」「って、お姉ちゃん」「ふふっ、冗談よ。でも、アッシュやレックス君達と巡り合わせてくれたことには本当に感謝してるのよ」お姉ちゃんもそう言ってきたのだった。
「それに儂とも会ってはおらんかったろうしのぉ」「そうですね」とハウル様ともそう言い合った。
「けど······」そこで僕が真剣な顔になって「まだ僕を刺すかもしれない人物らには遭遇出来てないから」と言ったところで全員も真剣な顔になった。
「とにかくあの男達を見つけない事には油断出来ないし、安心も出来ないよ」と僕が言ったところでお姉ちゃんが僕の膝の上に手を乗せ、「きっと大丈夫よ。今までだって乗り越えられて来たんだから」そう笑顔で言ってくれた。
「メリッサの言う通りだ。何かあっても俺達が付いてるんだからな」「そうよ、今度こそちゃんと私達も頼ってよ」「皆······」
そう言われて感慨深くなっているところに、ピョン! ピョン! とベアーズがいつの間にか家に入って来ていて、僕の背中をよじ登って頭に乗っかってきた。
「うわっ! べ、ベアーズ」「ホッホッホ、ベアーズもそうだそうだと言うとるぞ」とハウル様が仰ったので、「分かったよ皆、これからもよろしくね」
「「「うん!!」」」皆で決意を新たにして学校へ戻った。
その後は数日間新学期に向けて王都にて買い物をしたり、色々な準備をして過ごした。
たまたま今年の入学試験の手続きをしに来た人達を目撃したり、お姉ちゃんと出掛ける事があって孤児院の近くを通り掛かった時、お姉ちゃんにも孤児院の事を説明したりもしたのだった。
こうして数日過ごし、いよいよ明日からは養成学校の2年目が始まるのだった······。
運命の魔王軍との決戦の日まで、後2年。
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