落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

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第12章 新学年

第65話 図書委員~オリエンテーション~

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 今日は図書委員となって初めての委員会の日だ。早速委員となった報告をしに行った際伝えられた時間に図書室へ向かった。

 もう何人か来ていて、お姉ちゃんも来ていたので隣に座った。時間になって全員が集まっていたので委員会が始まった。

 まず顧問の先生から簡単な挨拶が行われた後3年生の中から委員長が選出され、その後委員会の仕事の説明が行われた。

 図書委員が行う仕事は主に本の貸出・返却手続きと、本の所在場所などの質問への回答、本の整理などであり、あと図書室内で何か起こった際の対応であった。

 これらの仕事を授業中は委員長が専任して行い、もし授業が休みとなって用事がなければ手伝いに来て下さいとの事だ。

 授業後や休日は2人1組で交代で担当に就く事となり、僕はお姉ちゃんと一緒に組む事となった。そうしてその日の委員会は終了となった。


 後日、僕達の担当の日となって僕は授業終了後すぐ図書室へ向かった。

 図書室には委員長がいて委員長から管理用パソコンの使い方や貸出・返却手続きの仕方を教えてもらった。少ししてお姉ちゃんもやって来て委員長は帰った。

 その日は貸出・返却手続きはお姉ちゃんが行い、僕は本の整理や特に所在の質問対応などを行った。

 次の授業後の担当の時に少しずつ貸出・返却手続きも僕が行う事になって徐々にスムーズに出来るようになり、初めて休日の担当となった日の午後にはテキパキと出来るようになっていた。

 他の仕事も徐々にスムーズかつ率先して行えるようになってきたため、お姉ちゃんがどうしても出来ない時だけ貸出・返却手続きを行い、それ以外の時は他の仕事を専任して行う事となった。

 そして特に何も行う事がない時には室内の本を持ってきて読んだりしていたのだった。


 そうして図書委員の仕事をこなしていくにつれ、徐々に特に本の所在を聞いてくる生徒が何年生であるのか姿を見なくても分かるようになってしまった。

 例えば、「あの、〇〇という本はどこにありますか?」「それなら〇〇棚にあります」「あ、ありがとうございます」など丁寧にお礼を言ったら(1年生)だし、

「〇〇に関する本ってどこにある?」「それなら〇〇のコーナーにあると思います」「ありがと」などさらりとお礼を言ったら(2年生)だし、

「なぁ〇〇って本どこだっけ?」「それなら〇〇の棚の〇段目にあると思います」「どうも」などやや上から目線的に尋ねてきたら(3年生)と質問の仕方とお礼の言い方で判別できてしまうぐらいになった。

 また「なぁレックス、〇〇って本どこだっけ」と聞いてきた生徒がいたので、顔を見ずに「〇〇棚の〇〇段目」と答えて「ありがとな」と言われたので、(3年生、てか兄ちゃんだ)と分かり素っ気ない対応をした。流石にそれを見てお姉ちゃんも苦笑いしていた。

 またある時には「レックス、〇〇の鍛え方の本ってどこにあったっけ?」と聞いてきた方がいたので、こちらも顔を見ないで「それなら〇〇の棚にあると思いますよ」と答えたら、「本当に場所を覚えてるんだなお前。ありがとな」と答えられたので、(バーミリアン先生・・・まだ鍛えるんですか!)と思ったのであった······。


 そんなある時、「レックス、〇〇に関する本ってどこにあったっけ?」と聞いてきた女の子がいたので、顔を上げて「それなら〇〇棚の〇段目にあるよ、アリス······っ!?」と答えた後隣にいた生徒を見て驚いた。

 あのマーシュ・フィロンだったのだ。2人はそのまま言われた棚に行って探していた本を見つけて席で読みだしたのだ。

 僕が暫くその2人の姿を見続けていたら、隣にいたお姉ちゃんが「(レックス君、ひょっとして彼が?)」と聞いてきた。

 恐らく兄ちゃんから既に聞いているのだろうと思い「うん、そうだよ」と答えた。

「そう······」その後はお姉ちゃんに促された事もあって2人の事は気にしない事にした。暫くして調べたい事も終わったみたいで2人は図書室を出て行った。

 恐らく前世で同じような場面に遭遇したら、きっと1人で気持ちを大きく落ち込ませていたかもしれないが、今は······。

「それじゃあ今日はもう閉めて帰ろっか」とお姉ちゃんが声を掛けてきてくれた。

「うん!」と答えて入り口の鍵を閉めて鍵を返し、2人でベアーズを迎えに行って寄宿舎へ戻った。

 そう、今は兄ちゃんやお姉ちゃん、ベアーズがいるから大丈夫だ!    と改めて心に感じたのだった······。
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