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第16章 閑話
第92話 誕生日2
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ーーもうじきアリスの誕生日だろ?ーー
ドワーフ族の村に行った時マーシュがそう言った事で、もうじきアリスの誕生日だという事を思い出した。
そのため、現在部屋にて頼み事の報酬から毎回極一部 (本当の本当に極一部)取って貯めていた袋を見て何をプレゼントするか考えていた。
けど······何も思い付かない!(そもそもアリスって、何が欲しいんだろう?)
取り敢えず街に行って何か探してみるかと思って街に出た。そして色々なお店を見て回った。が······。
(決められない!)結局これだと思える物が見当たらず、未だに街を彷徨いていた。
(ホントにどうしよう······)と思っていたら、「レックス?」声を掛けられたのでそちらを見たら「やぁ、メリー」メリーが立っていた。
「久しぶり」「ホントに久しぶりね。それよりどうしたの?」「実は······」アリスの誕生日プレゼントを何にするか決められない事を話した。
「そっか。アリスの誕生日プレゼントを」「そうなんだ」「じゃあレックスしか上げられない物、例えば故郷にしか無い物とかを上げたら?」
「故郷、ウッド村にしか無い物?」「うん。行けるかは分からないけど、今度の休日に実際行ってみて探してみるとか」
「流石にそれは······いや、確か次の休日前の日バーミリアン先生が用事があって午後は自由になるから、その時なら······」「そうね。その時探しに行けば良いんじゃない?」「そうするよ。ありがとうメリー」「うん」そうして僕はメリーと別れた。
レックスと別れた後メリーは(やっぱりレックスはアリスの事が気になるのね)と思い歩きだそうとしたら、(でも、アリスって今マーシュと付き合ってたんじゃあ······関係ないか。幼馴染みなんだから)と思って再び歩きだした。
そして休日前の日、教科は今日から亜人族の内容に入ったが、午後からの事が気になってあまり頭に入らなかった。
午前の授業が終わって昼ご飯を食べた後、ベアーズに「これから森に行くんだけど、一緒に行くか?」と聞いたら付いていく素振りを見せたので連れて行く事にした。
城門を出たところで「振り落とされるなよ」とベアーズに声を掛け、(ヨーイ)ドンッ! 全速力で走り出した。
かなりのスピードを出したため周りの景色があっという間に過ぎ去ってしまった。
そして······。「ハァ、ハァ、ハァ······も、もう着いちゃった」その日の夜には森の入口に到着してしまった。
取り敢えずその日はベアーズの案内でいつもの所とは別に持っていたベアーズ達の寝床で寝る事にした。
翌朝になって早速プレゼントに出来そうな物を探そうとしたら、ベアーズが急にどこかへ走り出してしまったので付いて行く事にした。
すると前に帰省した時の最終日にベアーが案内してくれた辺りの奥にある岩山に空いた洞窟に入って行った。
僕も中に入って奥に向かい、出口が見えたので出てみたら······。
「うわぁ!!」そこにはこれまで見た事が無い花が辺り一面大量に咲いていたのだ。
「こんな所があったなんて······」と感動しながら周りを見渡していたら、その奥にベアーズを見掛けて近付いてみたら、木の中の蜂蜜を舐めていた。
「ひょっとして、お前それが目的だったんじゃあ?」と聞いたら一瞬こっちを見て、また蜂蜜を舐め出した。
(コイツゥ)と思いながらも先ほどの花の中から数本採り、「ベアーズ、僕もう帰るけど······置いてくぞー」と言ってその場を離れたが、岩山を抜けるまで結局来なかった。
その後ベアーズが来たところで花を枯らさないよう注意しながら急ぎ足で王都に戻った。
流石にその日には着けなくて翌日になったため、花を生けたところで熟睡してしまった······。
そしてアリスの誕生日の前日。つまり僕の誕生日の夕ご飯の時に今年はそれぞれへのプレゼント渡しが行われた。
当日アリスはマーシュと予定があるとの事なので僕の誕生日と兼ねる事にした。
兄ちゃんとお姉ちゃんから僕達それぞれに、その後アリスが僕にプレゼントを渡したところで、「それで、何でお前は手ぶら何だ?」兄ちゃんが聞いてきた。
「用意はしてあるけど、ここには持って来れないから、後で部屋に来て」と伝え、食後に皆で僕の部屋に来た。
そして生けてあった花をアリスに渡した。
「これ、村の森の奥地に咲いていた花なんだよ」「奥地って?」アリスが聞いてきたので、「この前の休暇の最終日に、ベアーに案内してもらった辺りの奥に岩山があって、そこに空いていた洞窟の先に咲いていたんだよ」
「そこまで採って来てくれたの!」「たまたま休日前の日の午後から自由になったからね」「嬉しい!」「良かったわね、アリスちゃん」「はい!」本当に嬉しそうだった。
「しかしお前、よくそんな所知ってたなぁ?」「実はベアーズに案内してもらったんだよ」「ベアーズに?」「うん。ただコイツの目的は、その花畑の先の木にあった"蜂蜜"だったみたいだけどね」「は、蜂蜜?」「······うん」
そこまで聞いたところでアリスは眠っていたベアーズに近寄り、「ありがとね、ベアーズ」とベアーズを撫でたが、プイッ! ベアーズはそっぽ向いたのだった。
「お前なぁ」と僕が言ったところで全員が大笑いしたのだった······。
後日、マーシュはアリスにドワーフ族の村で購入した"指輪"をプレゼントしたと本人から聞いた。
ドワーフ族の村に行った時マーシュがそう言った事で、もうじきアリスの誕生日だという事を思い出した。
そのため、現在部屋にて頼み事の報酬から毎回極一部 (本当の本当に極一部)取って貯めていた袋を見て何をプレゼントするか考えていた。
けど······何も思い付かない!(そもそもアリスって、何が欲しいんだろう?)
取り敢えず街に行って何か探してみるかと思って街に出た。そして色々なお店を見て回った。が······。
(決められない!)結局これだと思える物が見当たらず、未だに街を彷徨いていた。
(ホントにどうしよう······)と思っていたら、「レックス?」声を掛けられたのでそちらを見たら「やぁ、メリー」メリーが立っていた。
「久しぶり」「ホントに久しぶりね。それよりどうしたの?」「実は······」アリスの誕生日プレゼントを何にするか決められない事を話した。
「そっか。アリスの誕生日プレゼントを」「そうなんだ」「じゃあレックスしか上げられない物、例えば故郷にしか無い物とかを上げたら?」
「故郷、ウッド村にしか無い物?」「うん。行けるかは分からないけど、今度の休日に実際行ってみて探してみるとか」
「流石にそれは······いや、確か次の休日前の日バーミリアン先生が用事があって午後は自由になるから、その時なら······」「そうね。その時探しに行けば良いんじゃない?」「そうするよ。ありがとうメリー」「うん」そうして僕はメリーと別れた。
レックスと別れた後メリーは(やっぱりレックスはアリスの事が気になるのね)と思い歩きだそうとしたら、(でも、アリスって今マーシュと付き合ってたんじゃあ······関係ないか。幼馴染みなんだから)と思って再び歩きだした。
そして休日前の日、教科は今日から亜人族の内容に入ったが、午後からの事が気になってあまり頭に入らなかった。
午前の授業が終わって昼ご飯を食べた後、ベアーズに「これから森に行くんだけど、一緒に行くか?」と聞いたら付いていく素振りを見せたので連れて行く事にした。
城門を出たところで「振り落とされるなよ」とベアーズに声を掛け、(ヨーイ)ドンッ! 全速力で走り出した。
かなりのスピードを出したため周りの景色があっという間に過ぎ去ってしまった。
そして······。「ハァ、ハァ、ハァ······も、もう着いちゃった」その日の夜には森の入口に到着してしまった。
取り敢えずその日はベアーズの案内でいつもの所とは別に持っていたベアーズ達の寝床で寝る事にした。
翌朝になって早速プレゼントに出来そうな物を探そうとしたら、ベアーズが急にどこかへ走り出してしまったので付いて行く事にした。
すると前に帰省した時の最終日にベアーが案内してくれた辺りの奥にある岩山に空いた洞窟に入って行った。
僕も中に入って奥に向かい、出口が見えたので出てみたら······。
「うわぁ!!」そこにはこれまで見た事が無い花が辺り一面大量に咲いていたのだ。
「こんな所があったなんて······」と感動しながら周りを見渡していたら、その奥にベアーズを見掛けて近付いてみたら、木の中の蜂蜜を舐めていた。
「ひょっとして、お前それが目的だったんじゃあ?」と聞いたら一瞬こっちを見て、また蜂蜜を舐め出した。
(コイツゥ)と思いながらも先ほどの花の中から数本採り、「ベアーズ、僕もう帰るけど······置いてくぞー」と言ってその場を離れたが、岩山を抜けるまで結局来なかった。
その後ベアーズが来たところで花を枯らさないよう注意しながら急ぎ足で王都に戻った。
流石にその日には着けなくて翌日になったため、花を生けたところで熟睡してしまった······。
そしてアリスの誕生日の前日。つまり僕の誕生日の夕ご飯の時に今年はそれぞれへのプレゼント渡しが行われた。
当日アリスはマーシュと予定があるとの事なので僕の誕生日と兼ねる事にした。
兄ちゃんとお姉ちゃんから僕達それぞれに、その後アリスが僕にプレゼントを渡したところで、「それで、何でお前は手ぶら何だ?」兄ちゃんが聞いてきた。
「用意はしてあるけど、ここには持って来れないから、後で部屋に来て」と伝え、食後に皆で僕の部屋に来た。
そして生けてあった花をアリスに渡した。
「これ、村の森の奥地に咲いていた花なんだよ」「奥地って?」アリスが聞いてきたので、「この前の休暇の最終日に、ベアーに案内してもらった辺りの奥に岩山があって、そこに空いていた洞窟の先に咲いていたんだよ」
「そこまで採って来てくれたの!」「たまたま休日前の日の午後から自由になったからね」「嬉しい!」「良かったわね、アリスちゃん」「はい!」本当に嬉しそうだった。
「しかしお前、よくそんな所知ってたなぁ?」「実はベアーズに案内してもらったんだよ」「ベアーズに?」「うん。ただコイツの目的は、その花畑の先の木にあった"蜂蜜"だったみたいだけどね」「は、蜂蜜?」「······うん」
そこまで聞いたところでアリスは眠っていたベアーズに近寄り、「ありがとね、ベアーズ」とベアーズを撫でたが、プイッ! ベアーズはそっぽ向いたのだった。
「お前なぁ」と僕が言ったところで全員が大笑いしたのだった······。
後日、マーシュはアリスにドワーフ族の村で購入した"指輪"をプレゼントしたと本人から聞いた。
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