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第20章 将来
第125話 ポピーの決意
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「同じ状態って?」先ほど僕が言ったことについてポピーが聞いてきた。
「少し前に今の養成学校の担任の先生に言われた事があるんだ。『各々が各組織に所属した時、何をしたいのか、どう活躍したいのかをよく考えろ』って。それを聞いて改めて騎士団に入団して何がしたいのかを考え出したんだ」そんな僕の話を2人は黙って聞いていた。
「初めは魔物をたくさん倒したり、その元凶である魔王やその配下を倒したいと思ってたんだ」それは前世での出来事があったので事実だ。
「けど魔王を倒したり、魔物がいなくなったらどうするのか考えたら、他にも何か考えておかないといけないよなぁって思い始めたんだ」そう、あのゴールデンビートルを捕まえるため野宿した時から······。
「ポピー、少し前にマリンタウンへ遊びに来た孤児院の子供達の事覚えてる?」「うん。覚えてる」「騎士団ででも生活に苦しんでいる人達を支援するような活動をする事があるんだけど、じゃあそういうことをしたいのかと聞かれたら、多分したいとは答えないと思うんだ」「えっ?」「ええっ!?」ポピー以上にジェシーが僕の言ったことに驚いていた。
「僕が孤児院に寄付をしたりそこの人達と付き合ったりしているのは、孤児院自体に強い思い入れがあるからであって、そういった人達を助けたい訳じゃあないんだ。だからまだ僕も騎士団に入団して具体的に何をしたいのか分かってない状態何だよ」
意外な話を聞いてポピーは驚いていた。それはまたジェシーも一緒だった。
「だからこそ、将来自分自身がどういった事をしたいのかを考える必要があると思うんだ。たとえそれが王族の子供であろうと、貴族やどこかの長の子供であろうと、町や村の普通の子供であろうと、ね」それを聞いて2人はハッとなった。
「だからポピーも国王になったところで、自分自身が何をしたいのか、どういう国にしたいのかを考えておく事が大事だと思うんだ」それを聞いてポピーは黙って何かを考え始めた。
「まぁ、いきなりそう言われて答えを出すなんて事は出来ないと思うけど······」
そう言った直後、「決めた!」とポピーが言いだした。「えっ、もう!?」「うん! 僕が国王になったら······」「なったら?」「レックス達ヒト族とより一層親交を深めていく!」
「僕達と?」「うん。今は一部の人としか交流出来てないけど、もっと多くの人と交流出来るようにして、将来は物のやり取りなんかもして行けるようにしようと考えてる!」「物のやり取り······ひょっとして、貿易のこと?」「うん! それ!」とポピーが言った事に僕はとても驚いた。
「凄いじゃないかポピー! 確かにそれは今の国王様の時代では無理だとしても、ポピーが国王になる頃には実現出来るかもしれないんだから!」「本当にそうよね。凄いわ、ポピー」「えへへ、ありがとう」ポピーの決意したことに僕もジェシーも称賛の声を上げた。
そんな僕らのやり取りを見聞きしていたビッグクラブは、ベアーズをチラリと見た。
ベアーズもビッグクラブをチラリと見てビッグクラブはベアーズの近くの岩場の奥から青い玉をハサミで取り出した。
それをベアーズの近くに置き、両者共に頷いてベアーズがその玉を腹で覆い隠した後ビッグクラブはその場を静かに離れた。
僕はポピーとのやり取りが一段落したところでビッグクラブの方を見たら、「あれ? ビッグクラブがいなくなってる!?」と言い、「「ええっ!?」」それを聞いてポピーとジェシーもそちらを見た。
「ホント」「何で?」「ひょっとすると、さっきポピーが言った決意を聞いてビッグクラブがポピーを認めてくれたんじゃない?」「そっかぁ!」「そうかもしれないわね」「何はともあれ、今のうちに」と命の石の原石のあるフロアに向かった。
そして悠々と命の石の原石の1つを取り上げた。「「やったあ!」」こうしてポピーの命の石の原石回収は終わりを告げた。
つんっ! つんっ! その時ベアーズが僕の近くに寄って来て足をつついてきた。
「ん、何? ベアーズ」と尋ねたら、さっきまで眠っていた場所に戻り、ビッグクラブが置いた青い玉を見せてきた。
(この青い玉って、まさか!?)そう思って今後必要となる3つの物を書いた紙を取り出し、その内の青色の玉と見比べ、ほぼ一緒の物であった。
(や、やったー! もう1つ目を手に入れれた!)と心で喜んでいると、「どうしたの? レックス」ジェシーが聞いてきた。
「いや、ベアーズがこんな玉を見つけたんだけど、前から探していた物にそっくりだったからつい喜んじゃって」と答えた。
「へぇ、青い玉何て珍しいわね」「うん。ポピーは見た事ある?」「ううん、無いよ」「そっか。取り敢えず持ち帰って国王様にでも聞いてみよう」と言って青い玉を仕舞い、命の石の原石を持って海底洞窟を出て城に戻った。
そして国王様に命の石の原石を手に入れた事を報告し、洞窟内でポピーが決意した内容をお伝えしたところ、その場にいた全員が驚き、また涙を流す者までいた。
また国王様に先ほど見つけた青い玉を見せ、ご存じかどうか伺ったが国王様も見た事が無いとの事だ。
そのため、「こちらで預かって調べておこう」と言われたので「よろしくお願い致します」と青い玉を渡した。
こうしてクエストを完了させて僕らは城を出た。
お城を出たところで「レックス。今日は本当にありがとう」「ん? 何が?」
「私も将来の事を真剣に考えなくちゃいけないって、気付かせてもらったから」「そっか」「うん!」と会話を交わして王都に戻った。
その後今回のクエストの内容を次の発表会で詳細に満遍なく報告したところ、全員から「「おぉー!」」「凄ぇー!」驚きと称賛の声が上がり、ハインリヒ先生からもお褒めの言葉を頂けたのだった······。
「少し前に今の養成学校の担任の先生に言われた事があるんだ。『各々が各組織に所属した時、何をしたいのか、どう活躍したいのかをよく考えろ』って。それを聞いて改めて騎士団に入団して何がしたいのかを考え出したんだ」そんな僕の話を2人は黙って聞いていた。
「初めは魔物をたくさん倒したり、その元凶である魔王やその配下を倒したいと思ってたんだ」それは前世での出来事があったので事実だ。
「けど魔王を倒したり、魔物がいなくなったらどうするのか考えたら、他にも何か考えておかないといけないよなぁって思い始めたんだ」そう、あのゴールデンビートルを捕まえるため野宿した時から······。
「ポピー、少し前にマリンタウンへ遊びに来た孤児院の子供達の事覚えてる?」「うん。覚えてる」「騎士団ででも生活に苦しんでいる人達を支援するような活動をする事があるんだけど、じゃあそういうことをしたいのかと聞かれたら、多分したいとは答えないと思うんだ」「えっ?」「ええっ!?」ポピー以上にジェシーが僕の言ったことに驚いていた。
「僕が孤児院に寄付をしたりそこの人達と付き合ったりしているのは、孤児院自体に強い思い入れがあるからであって、そういった人達を助けたい訳じゃあないんだ。だからまだ僕も騎士団に入団して具体的に何をしたいのか分かってない状態何だよ」
意外な話を聞いてポピーは驚いていた。それはまたジェシーも一緒だった。
「だからこそ、将来自分自身がどういった事をしたいのかを考える必要があると思うんだ。たとえそれが王族の子供であろうと、貴族やどこかの長の子供であろうと、町や村の普通の子供であろうと、ね」それを聞いて2人はハッとなった。
「だからポピーも国王になったところで、自分自身が何をしたいのか、どういう国にしたいのかを考えておく事が大事だと思うんだ」それを聞いてポピーは黙って何かを考え始めた。
「まぁ、いきなりそう言われて答えを出すなんて事は出来ないと思うけど······」
そう言った直後、「決めた!」とポピーが言いだした。「えっ、もう!?」「うん! 僕が国王になったら······」「なったら?」「レックス達ヒト族とより一層親交を深めていく!」
「僕達と?」「うん。今は一部の人としか交流出来てないけど、もっと多くの人と交流出来るようにして、将来は物のやり取りなんかもして行けるようにしようと考えてる!」「物のやり取り······ひょっとして、貿易のこと?」「うん! それ!」とポピーが言った事に僕はとても驚いた。
「凄いじゃないかポピー! 確かにそれは今の国王様の時代では無理だとしても、ポピーが国王になる頃には実現出来るかもしれないんだから!」「本当にそうよね。凄いわ、ポピー」「えへへ、ありがとう」ポピーの決意したことに僕もジェシーも称賛の声を上げた。
そんな僕らのやり取りを見聞きしていたビッグクラブは、ベアーズをチラリと見た。
ベアーズもビッグクラブをチラリと見てビッグクラブはベアーズの近くの岩場の奥から青い玉をハサミで取り出した。
それをベアーズの近くに置き、両者共に頷いてベアーズがその玉を腹で覆い隠した後ビッグクラブはその場を静かに離れた。
僕はポピーとのやり取りが一段落したところでビッグクラブの方を見たら、「あれ? ビッグクラブがいなくなってる!?」と言い、「「ええっ!?」」それを聞いてポピーとジェシーもそちらを見た。
「ホント」「何で?」「ひょっとすると、さっきポピーが言った決意を聞いてビッグクラブがポピーを認めてくれたんじゃない?」「そっかぁ!」「そうかもしれないわね」「何はともあれ、今のうちに」と命の石の原石のあるフロアに向かった。
そして悠々と命の石の原石の1つを取り上げた。「「やったあ!」」こうしてポピーの命の石の原石回収は終わりを告げた。
つんっ! つんっ! その時ベアーズが僕の近くに寄って来て足をつついてきた。
「ん、何? ベアーズ」と尋ねたら、さっきまで眠っていた場所に戻り、ビッグクラブが置いた青い玉を見せてきた。
(この青い玉って、まさか!?)そう思って今後必要となる3つの物を書いた紙を取り出し、その内の青色の玉と見比べ、ほぼ一緒の物であった。
(や、やったー! もう1つ目を手に入れれた!)と心で喜んでいると、「どうしたの? レックス」ジェシーが聞いてきた。
「いや、ベアーズがこんな玉を見つけたんだけど、前から探していた物にそっくりだったからつい喜んじゃって」と答えた。
「へぇ、青い玉何て珍しいわね」「うん。ポピーは見た事ある?」「ううん、無いよ」「そっか。取り敢えず持ち帰って国王様にでも聞いてみよう」と言って青い玉を仕舞い、命の石の原石を持って海底洞窟を出て城に戻った。
そして国王様に命の石の原石を手に入れた事を報告し、洞窟内でポピーが決意した内容をお伝えしたところ、その場にいた全員が驚き、また涙を流す者までいた。
また国王様に先ほど見つけた青い玉を見せ、ご存じかどうか伺ったが国王様も見た事が無いとの事だ。
そのため、「こちらで預かって調べておこう」と言われたので「よろしくお願い致します」と青い玉を渡した。
こうしてクエストを完了させて僕らは城を出た。
お城を出たところで「レックス。今日は本当にありがとう」「ん? 何が?」
「私も将来の事を真剣に考えなくちゃいけないって、気付かせてもらったから」「そっか」「うん!」と会話を交わして王都に戻った。
その後今回のクエストの内容を次の発表会で詳細に満遍なく報告したところ、全員から「「おぉー!」」「凄ぇー!」驚きと称賛の声が上がり、ハインリヒ先生からもお褒めの言葉を頂けたのだった······。
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