218 / 224
第26章 決戦
第218話 決着!
しおりを挟む
レックス達連合軍が魔王軍と激戦を繰り広げている頃、アレク達勇者一行は······。
「たぁーー!」ズバッ!「うぉりゃーー!」スパッ!「はぁーーっ!」パチンッ!「はっ!」シュッ! 無事に魔王城へ侵入でき、次々に襲い掛かってくる魔物達をそれぞれ剣、斧、鞭、弓に攻撃魔法を駆使して倒していった。
大分奥へと進んだところで「っ! 皆、あれ!」アレクが目の前にここまでで見た事のない荘厳な扉を見つけた。
「きっと間違いなくあの先に」「あぁ。魔王がいるに違いない」「だね」「ええ」ロックの言った事にマーロンもフィリップも賛同した。
「3人とも、覚悟はいいかい?」「今更それは野暮ってもんだろ」「そうだよ。もう私ら全員とっくに出来てるに決まってるでしょ」「ええ。我々がここまで来るのに支えてくれた皆のためにも」「うん、そうだね。······行こう!」「「おおっ!」」アレクの掛け声に3人も呼応して中に入った。
中は明かりなども点けられておらず、やや真っ暗であった。そのためアレク達も慎重に奥へ進んだ。
暫くすると突然何処かからか「ついにここまでやって来たか、虫ケラどもよ」と声が聞こえた。
アレク達もその声を聞いて、声のした方を警戒した。するとアレク達の近くの燭台にいきなり明かりが点き出し、徐々に奥へと点いていった。そして、部屋の最奥に備わっている玉座に座っている人物を目撃した。
「ようやくお目にかかれたな、魔王!」とアレクが叫ぶと魔王は「フッ。威勢だけは良い奴がいるようだな」「黙れ! これを見ても余裕を言ってられるか!」とアレクは魔王に聖剣を見せつけた。
「フンッ。そんな剣、当たらなければ痛くも痒くもなかろう」「だったら、当ててやるまでだ!」「その通り。こちとら4人もいるんだからね」「我々が全力でサポートするだけです」「······フッフッフッフッフ。ならば······」そう言うと魔王は巨大な火の玉を作り上げ、「っ!?」「それすらも排除するまでだ!」その火の玉をアレク達目掛けて放った。
即座にその火の玉はフィリップの「結界!」によって防ぐ事が出来たが、周りの壁などにはかなりの損傷が出来てその威力の大きさがうかがえられたのだった。
「ほぅ。よく今の攻撃を防ぐ事が出来たな。······良いだろう。本気で相手になってやろう」と言って魔王は玉座から立ち上がり、アレク達に向かって歩き出した。
アレク達も態勢を整え直し、「行くぞ!」「「おおっ!」」と呼応しあって魔王に向かった。
主にアレクとロックが直接攻撃を浴びせ、フィリップが補助魔法や回復魔法を駆使してサポートし、マーロンも攻撃をしつつ魔王の注意を自分に向けさせるようにアレク達の攻撃をサポートしながら戦った。
しかし魔王もアレク達の攻撃を魔力で作り出した剣で防いだり反撃を食らわせたりし、また火の玉や吹雪、雷などの技を繰り出しアレク達を追い詰めていった。
両者の攻防が激しさを増してきたところで魔王が、「しぶとい奴らめ。ならば······これはどうだ!」と両手で巨大な暗黒の弾を作り出し「食らえ、ダークボムッ!」とアレク達に放った。
流石にフィリップのバリアも間に合わず、また完全に避けきる事も難しくアレク達はダメージを負ってしまった。そしてその攻撃によってアレク達がいた場所の城壁も一部吹き飛んでしまったのだった。
その様子はちょうど魔王城に向かっていた僕達も目撃し、その爆発を見て僕らはそちらへ向かう事にした。
先ほどの魔王の攻撃を受けたアレク達は流石に各々その場に倒れ込んでしまった。魔王も息を切らせながら「フッ。やはり今のは効いたか」と呟いたのだった。
しかし直後、ガタッ!「何っ!?」何と、アレクだけが立ち上がったのだ。
「き、貴様!」「これぐらいで、殺られる訳にはいかないんだ」しかしアレクも息が切れ切れ状態だった。
そのため魔王は再び魔力の剣を作り「ならば、まず貴様から葬ってやるわ!」とアレクに向かって来た。
その時アレクは目を閉じ、心の中で(スキル······急加速!)と唱えると、その場から猛スピードで離れて魔王の近くを通り過ぎた。
直後、「グ、グハァッ!」魔王がそう叫びながら血を吐いてその場に崩れ落ちたのだった。見ると魔王の腹に斬られた後が出来ていた。
「「「!?」」」それには流石に意識を取り戻した3人も驚いた。
そして魔王の腹を斬ったと思われるアレクは魔王のやや後方で止まり、息を切らしていた。それから徐に後ろを振り向き、「隠し球は、いざという時まで取っておくべきだな」と呟いた。
「お、おのれ······」とアレクを睨み腹に手を当てながらそう魔王は言葉を吐いた。
そうして呼吸が元に戻ったところでアレクは聖剣を構え、「魔王、お前の支配もここまでだ! 覚悟ッ!」と言いながら魔王に迫った。
もうすぐで魔王の胸に聖剣が刺さるという瞬間、グサッ!「······えっ?」何と······アレクの胸を魔力で作られた矢が突き刺さったのだ。
「貴様がさっき言ったよな。『隠し球はいざという時まで取っておくべきだ』とな」そう、その矢とは魔王の指から放たれた矢であった。しかも先ほどアレクが斬り付けた魔王の腹もいつの間にか塞がってしまっていた。
「そ、そん、な······」と言いながらアレクはその場に倒れ込んでしまった。
「「ア、アレクーーーッ!!」」仲間達が叫んで呼んだがアレクはピクリともしなかった。
「そ、そんな」「うそ、だろ」「ア、アレク」3人がそれぞれそう呟きながら肩の力を落としたのだった。
そこへファイアードラゴンに乗った僕が到着し、中を見て3人が肩の力を落として座り込んでおり、その奥にいる魔王らしき人物とその近くで倒れ込んでしまっているアレクを見て状況を察知し、「そ、そんな······ア、アレク、さん」と呟いた。
そんな彼らを嘲笑うかのように魔王が「フッ、フッフッフッフッフッ。アーハッハッハッハッハッ。貴様らが頼りにしていた男も、我の前では無力だったようだな!」と言い放った。
それを聞いてもフィリップ達は魔王を睨む事しか出来ず、ファイアードラゴンももはやこれまでかと言わんばかりの表情を浮かべ、僕も顔を俯かせて······ニヤリ······なぜか口元に笑みを浮かべたのであった。
その時、ピカッ! 突然アレクの体を白い光が包み込んだ。「っ! 何っ!?」その光景を見た魔王は驚き、フィリップ達もアレクの体を凝視した。
直後、アレクの体からスゥーッと白い枝ーー世界樹の枝ーーが現れたのだった。
「あ、あれは!?」エルフ族のフィリップだけはその存在の事を知っていて反応した。
暫くしてその世界樹の枝がパリン! と砕け散るや否や、「う、うーん。······あれ?」何とアレクが生き返ったのだ。
「「「アレク!!」」」「何だと!?」「僕は、確か魔王に······」「ば、馬鹿な! 確かに我はさっきこ奴の胸に矢を放ったはずだ! 何故生きている!?」
フィリップ達アレクの仲間らは喜びアレク本人と魔王はとても驚き混乱していた。それはレックス達も同じで、レックスは喜びファイアードラゴンは驚いた表情を浮かばせていた。
「くっ、理由はどうあれ生きているのならば······」そう言って魔王は再び魔力の剣を作り、「再び息の根を止めるまでだっ!」とアレクに向かおうとした。
しかし、シュルルルルッ、パシンッ!「何っ!」突然剣を作った方の手に鞭が絡められた。
魔王が後ろを振り向くと、マーロンがしっかり立ち上がって鞭を振るい、今はその鞭を両手でしっかり握っていた。
「そう何度もアレクを殺らせてたまるもんですか!」と言い、魔王のもう片方の腕をロックがしっかりと両手で押さえ「その通りだ!」と言って魔王に何もさせぬと言わんばかりに2人がかりで魔王の腕を塞いだ。
「き、貴様らぁ!」その隙にフィリップはアレクの下に駆け寄り、「大丈夫ですか? アレク」「ああ。特に問題はなさそうだよ」「良かった。ですが念のため······」フィリップはアレクにヒールをかけておいた。
ヒールをかけられた事で体力も回復したアレクは、再び聖剣を構えた。流石にこの状況では魔王も表情を引きつらせた。
そして······「魔王。改めて······これで、終わりだぁーーーッ!」「う、うわぁーーーーーっ!」グサッ!
見事に聖剣が魔王の胸に突き刺さったのだった。その光景を見てロックもマーロンも魔王の腕を押さえるのを止めた。
「お、お······おのれ。む、虫ケラ、共······がっ」バタン! そう言い捨てて魔王は微動だにしなくなったのだった。
暫くは呼吸が整うのを待ちつつ魔王を警戒していたが、落ち着いてきたところで魔王を確認して確実に死んだ事が分かった途端「「「「や、やった。やったぞーーーーーっ!!」」」」4人で大喜びしたのだった。
「ついに、魔王を倒したぞーーっ!」「うぉーー!」「やった。やったんだね、私達」「ええ。見事に魔王討伐を成し遂げたんですよ。我々が」4人がそれぞれ思い思いを述べ合っていた。
そんなアレクさん達の様子を見て僕も感動しつつも「······ファイアードラゴン。皆の所に戻ろう」「(良いのか? もう)」「うん。早く皆にも知らせてあげなくちゃ」「(フッ。分かった)」と僕らは静かにその場を離れ皆のいる戦場に戻った。
アレク達も一通り喜びあったところで、「それにしてもアレク。あなたが魔王に殺された時は本当にもう駄目だと思いましたが、まさかあなたが"世界樹の枝"を持っていたとは驚きましたよ。いつ手に入れていたんですか?」とフィリップが尋ねたところ、意外な展開となった。
「えっ、世界樹の枝? 何だいそれは?」「「「えっ?」」」
「いや、お前さんが死んだ時に体から出てきたんだぞ」「そうよ。それから少ししてあんたが生き返ったんだから」「ええ。我々3人共目撃してたんですから、間違いありませんよ」「いや、でも······本当に世界樹の枝何て今初めて聞いた言葉なんだけど」
「えっ? そ、それじゃあ、あの世界樹の枝は一体······?」と4人共困惑したのだった······。
「たぁーー!」ズバッ!「うぉりゃーー!」スパッ!「はぁーーっ!」パチンッ!「はっ!」シュッ! 無事に魔王城へ侵入でき、次々に襲い掛かってくる魔物達をそれぞれ剣、斧、鞭、弓に攻撃魔法を駆使して倒していった。
大分奥へと進んだところで「っ! 皆、あれ!」アレクが目の前にここまでで見た事のない荘厳な扉を見つけた。
「きっと間違いなくあの先に」「あぁ。魔王がいるに違いない」「だね」「ええ」ロックの言った事にマーロンもフィリップも賛同した。
「3人とも、覚悟はいいかい?」「今更それは野暮ってもんだろ」「そうだよ。もう私ら全員とっくに出来てるに決まってるでしょ」「ええ。我々がここまで来るのに支えてくれた皆のためにも」「うん、そうだね。······行こう!」「「おおっ!」」アレクの掛け声に3人も呼応して中に入った。
中は明かりなども点けられておらず、やや真っ暗であった。そのためアレク達も慎重に奥へ進んだ。
暫くすると突然何処かからか「ついにここまでやって来たか、虫ケラどもよ」と声が聞こえた。
アレク達もその声を聞いて、声のした方を警戒した。するとアレク達の近くの燭台にいきなり明かりが点き出し、徐々に奥へと点いていった。そして、部屋の最奥に備わっている玉座に座っている人物を目撃した。
「ようやくお目にかかれたな、魔王!」とアレクが叫ぶと魔王は「フッ。威勢だけは良い奴がいるようだな」「黙れ! これを見ても余裕を言ってられるか!」とアレクは魔王に聖剣を見せつけた。
「フンッ。そんな剣、当たらなければ痛くも痒くもなかろう」「だったら、当ててやるまでだ!」「その通り。こちとら4人もいるんだからね」「我々が全力でサポートするだけです」「······フッフッフッフッフ。ならば······」そう言うと魔王は巨大な火の玉を作り上げ、「っ!?」「それすらも排除するまでだ!」その火の玉をアレク達目掛けて放った。
即座にその火の玉はフィリップの「結界!」によって防ぐ事が出来たが、周りの壁などにはかなりの損傷が出来てその威力の大きさがうかがえられたのだった。
「ほぅ。よく今の攻撃を防ぐ事が出来たな。······良いだろう。本気で相手になってやろう」と言って魔王は玉座から立ち上がり、アレク達に向かって歩き出した。
アレク達も態勢を整え直し、「行くぞ!」「「おおっ!」」と呼応しあって魔王に向かった。
主にアレクとロックが直接攻撃を浴びせ、フィリップが補助魔法や回復魔法を駆使してサポートし、マーロンも攻撃をしつつ魔王の注意を自分に向けさせるようにアレク達の攻撃をサポートしながら戦った。
しかし魔王もアレク達の攻撃を魔力で作り出した剣で防いだり反撃を食らわせたりし、また火の玉や吹雪、雷などの技を繰り出しアレク達を追い詰めていった。
両者の攻防が激しさを増してきたところで魔王が、「しぶとい奴らめ。ならば······これはどうだ!」と両手で巨大な暗黒の弾を作り出し「食らえ、ダークボムッ!」とアレク達に放った。
流石にフィリップのバリアも間に合わず、また完全に避けきる事も難しくアレク達はダメージを負ってしまった。そしてその攻撃によってアレク達がいた場所の城壁も一部吹き飛んでしまったのだった。
その様子はちょうど魔王城に向かっていた僕達も目撃し、その爆発を見て僕らはそちらへ向かう事にした。
先ほどの魔王の攻撃を受けたアレク達は流石に各々その場に倒れ込んでしまった。魔王も息を切らせながら「フッ。やはり今のは効いたか」と呟いたのだった。
しかし直後、ガタッ!「何っ!?」何と、アレクだけが立ち上がったのだ。
「き、貴様!」「これぐらいで、殺られる訳にはいかないんだ」しかしアレクも息が切れ切れ状態だった。
そのため魔王は再び魔力の剣を作り「ならば、まず貴様から葬ってやるわ!」とアレクに向かって来た。
その時アレクは目を閉じ、心の中で(スキル······急加速!)と唱えると、その場から猛スピードで離れて魔王の近くを通り過ぎた。
直後、「グ、グハァッ!」魔王がそう叫びながら血を吐いてその場に崩れ落ちたのだった。見ると魔王の腹に斬られた後が出来ていた。
「「「!?」」」それには流石に意識を取り戻した3人も驚いた。
そして魔王の腹を斬ったと思われるアレクは魔王のやや後方で止まり、息を切らしていた。それから徐に後ろを振り向き、「隠し球は、いざという時まで取っておくべきだな」と呟いた。
「お、おのれ······」とアレクを睨み腹に手を当てながらそう魔王は言葉を吐いた。
そうして呼吸が元に戻ったところでアレクは聖剣を構え、「魔王、お前の支配もここまでだ! 覚悟ッ!」と言いながら魔王に迫った。
もうすぐで魔王の胸に聖剣が刺さるという瞬間、グサッ!「······えっ?」何と······アレクの胸を魔力で作られた矢が突き刺さったのだ。
「貴様がさっき言ったよな。『隠し球はいざという時まで取っておくべきだ』とな」そう、その矢とは魔王の指から放たれた矢であった。しかも先ほどアレクが斬り付けた魔王の腹もいつの間にか塞がってしまっていた。
「そ、そん、な······」と言いながらアレクはその場に倒れ込んでしまった。
「「ア、アレクーーーッ!!」」仲間達が叫んで呼んだがアレクはピクリともしなかった。
「そ、そんな」「うそ、だろ」「ア、アレク」3人がそれぞれそう呟きながら肩の力を落としたのだった。
そこへファイアードラゴンに乗った僕が到着し、中を見て3人が肩の力を落として座り込んでおり、その奥にいる魔王らしき人物とその近くで倒れ込んでしまっているアレクを見て状況を察知し、「そ、そんな······ア、アレク、さん」と呟いた。
そんな彼らを嘲笑うかのように魔王が「フッ、フッフッフッフッフッ。アーハッハッハッハッハッ。貴様らが頼りにしていた男も、我の前では無力だったようだな!」と言い放った。
それを聞いてもフィリップ達は魔王を睨む事しか出来ず、ファイアードラゴンももはやこれまでかと言わんばかりの表情を浮かべ、僕も顔を俯かせて······ニヤリ······なぜか口元に笑みを浮かべたのであった。
その時、ピカッ! 突然アレクの体を白い光が包み込んだ。「っ! 何っ!?」その光景を見た魔王は驚き、フィリップ達もアレクの体を凝視した。
直後、アレクの体からスゥーッと白い枝ーー世界樹の枝ーーが現れたのだった。
「あ、あれは!?」エルフ族のフィリップだけはその存在の事を知っていて反応した。
暫くしてその世界樹の枝がパリン! と砕け散るや否や、「う、うーん。······あれ?」何とアレクが生き返ったのだ。
「「「アレク!!」」」「何だと!?」「僕は、確か魔王に······」「ば、馬鹿な! 確かに我はさっきこ奴の胸に矢を放ったはずだ! 何故生きている!?」
フィリップ達アレクの仲間らは喜びアレク本人と魔王はとても驚き混乱していた。それはレックス達も同じで、レックスは喜びファイアードラゴンは驚いた表情を浮かばせていた。
「くっ、理由はどうあれ生きているのならば······」そう言って魔王は再び魔力の剣を作り、「再び息の根を止めるまでだっ!」とアレクに向かおうとした。
しかし、シュルルルルッ、パシンッ!「何っ!」突然剣を作った方の手に鞭が絡められた。
魔王が後ろを振り向くと、マーロンがしっかり立ち上がって鞭を振るい、今はその鞭を両手でしっかり握っていた。
「そう何度もアレクを殺らせてたまるもんですか!」と言い、魔王のもう片方の腕をロックがしっかりと両手で押さえ「その通りだ!」と言って魔王に何もさせぬと言わんばかりに2人がかりで魔王の腕を塞いだ。
「き、貴様らぁ!」その隙にフィリップはアレクの下に駆け寄り、「大丈夫ですか? アレク」「ああ。特に問題はなさそうだよ」「良かった。ですが念のため······」フィリップはアレクにヒールをかけておいた。
ヒールをかけられた事で体力も回復したアレクは、再び聖剣を構えた。流石にこの状況では魔王も表情を引きつらせた。
そして······「魔王。改めて······これで、終わりだぁーーーッ!」「う、うわぁーーーーーっ!」グサッ!
見事に聖剣が魔王の胸に突き刺さったのだった。その光景を見てロックもマーロンも魔王の腕を押さえるのを止めた。
「お、お······おのれ。む、虫ケラ、共······がっ」バタン! そう言い捨てて魔王は微動だにしなくなったのだった。
暫くは呼吸が整うのを待ちつつ魔王を警戒していたが、落ち着いてきたところで魔王を確認して確実に死んだ事が分かった途端「「「「や、やった。やったぞーーーーーっ!!」」」」4人で大喜びしたのだった。
「ついに、魔王を倒したぞーーっ!」「うぉーー!」「やった。やったんだね、私達」「ええ。見事に魔王討伐を成し遂げたんですよ。我々が」4人がそれぞれ思い思いを述べ合っていた。
そんなアレクさん達の様子を見て僕も感動しつつも「······ファイアードラゴン。皆の所に戻ろう」「(良いのか? もう)」「うん。早く皆にも知らせてあげなくちゃ」「(フッ。分かった)」と僕らは静かにその場を離れ皆のいる戦場に戻った。
アレク達も一通り喜びあったところで、「それにしてもアレク。あなたが魔王に殺された時は本当にもう駄目だと思いましたが、まさかあなたが"世界樹の枝"を持っていたとは驚きましたよ。いつ手に入れていたんですか?」とフィリップが尋ねたところ、意外な展開となった。
「えっ、世界樹の枝? 何だいそれは?」「「「えっ?」」」
「いや、お前さんが死んだ時に体から出てきたんだぞ」「そうよ。それから少ししてあんたが生き返ったんだから」「ええ。我々3人共目撃してたんですから、間違いありませんよ」「いや、でも······本当に世界樹の枝何て今初めて聞いた言葉なんだけど」
「えっ? そ、それじゃあ、あの世界樹の枝は一体······?」と4人共困惑したのだった······。
0
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~
しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、
目を覚ますと――そこは異世界だった。
賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、
そして「魔法」という名のシステム。
元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。
一方、現実世界では、
兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。
それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、
科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。
二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。
異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。
《「小説家になろう」にも投稿しています》
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる