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errare humanum est
duodeviginti
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ただ一人しか、思い当たる人物は居なかった。おそらく、すべての元凶であろうその人物に、会って詳細を聞きたいと願う。
しばし考え込んでいると腕の中の天弥が動いた。
「天弥?」
呼びかけに応えるように、ゆっくりと目が開く。二、三度、瞬いた後、天弥の視線が斎に向けられた。
「先生……?」
表情と話し方で、どちらなのかはすぐに分かった。
「大丈夫か?」
ゆっくりと天弥が身体を起こす。それを手伝うように斎の腕が支える?
「なんで、先生がここに?」
不思議そうな表情と声音だった。天弥はゆっくりと周囲を見回す。
「あれ? ここ……」
見慣れた風景に、天弥は首を傾げた。斎は、腕の中の天弥を強く抱きしめる。
「先生? もしかして……僕、戻ってこれたんですか?」
抱きしめる斎の腕に身体を預ける。
「あぁ……」
安堵した表情を浮かべるが、すぐに天弥の表情が変わる。
「サイラスくんは?」
装甲車の無事を確認する。
「無事だ」
天弥の様子から、戻ってきた経緯を知らないと判断する。そうならば、今回のことをすべて聞くのは難しい。それ以前に、尋ねても話してくれるのかどうかが分からなかった。
「今はまだ、入院している」
「え? どこか怪我したとか……」
一気に、天弥に表情が不安に彩られた。
「火傷があちこちにあったが、普通に動ける状態だった」
天弥も、あちこちに火傷があったが、今は痕すら残っていない。
「先生……」
なにか縋るような視線を斎に向ける。
「なんだ?」
少し顔を俯向け、斎に向かい口を開く。
「あの……サイラスくんのお見舞いに行っても良いですか?」
斎は天弥の身体を抱き上げるとソファに向かい、そこに座らせた。
「そうだな……」
どういう経緯で、二人が南極へ行ったのかが分からない。状況から、同行者の身の安全が気になるのだろう。
「今から行くのか?」
「大丈夫なら、行きたいです」
大丈夫というのは、斎のことを不安に思い口にした。サイラスと二人で行動したことを怒っているに違いないのだ。
「なら、一緒に行く」
天弥は、ジット斎の顔を見つめる。反対されると思っていたのだ。
「ありがとうございます」
ソファに座る天弥に向かい、手を差し出す。その手を掴み、立ち上がるとすぐに斎に抱きついた。
「体調は大丈夫なのか?」
確認のように尋ねる。まだ、回復していないと言っていたことを思い出したのだ。
「はい。大丈夫です」
抱きついた斎の顔を見上げる。すぐに、唇が重ねられ、一瞬、驚きで目を見開くが、すぐに目を閉じ、斎の唇を受け入れた。
ありとあらゆるものを吸い取られような感じは無かった。ただの、普通のキスに、状況を考える。二人は別の存在だと主張していることから、その存在によってなにかが違うのだろうか。そう思いながら唇を離した。
唇が離れると天弥は、斎の身体に顔を埋める。なぜ、今ここに無事な状態で居るのかは分からなかったが、巻き込んでしまったサイラスの状態をまずは確認したかった。
「行くぞ」
斎の言葉に、天弥は抱きついている腕を話す。
「はい」
しばし考え込んでいると腕の中の天弥が動いた。
「天弥?」
呼びかけに応えるように、ゆっくりと目が開く。二、三度、瞬いた後、天弥の視線が斎に向けられた。
「先生……?」
表情と話し方で、どちらなのかはすぐに分かった。
「大丈夫か?」
ゆっくりと天弥が身体を起こす。それを手伝うように斎の腕が支える?
「なんで、先生がここに?」
不思議そうな表情と声音だった。天弥はゆっくりと周囲を見回す。
「あれ? ここ……」
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「あぁ……」
安堵した表情を浮かべるが、すぐに天弥の表情が変わる。
「サイラスくんは?」
装甲車の無事を確認する。
「無事だ」
天弥の様子から、戻ってきた経緯を知らないと判断する。そうならば、今回のことをすべて聞くのは難しい。それ以前に、尋ねても話してくれるのかどうかが分からなかった。
「今はまだ、入院している」
「え? どこか怪我したとか……」
一気に、天弥に表情が不安に彩られた。
「火傷があちこちにあったが、普通に動ける状態だった」
天弥も、あちこちに火傷があったが、今は痕すら残っていない。
「先生……」
なにか縋るような視線を斎に向ける。
「なんだ?」
少し顔を俯向け、斎に向かい口を開く。
「あの……サイラスくんのお見舞いに行っても良いですか?」
斎は天弥の身体を抱き上げるとソファに向かい、そこに座らせた。
「そうだな……」
どういう経緯で、二人が南極へ行ったのかが分からない。状況から、同行者の身の安全が気になるのだろう。
「今から行くのか?」
「大丈夫なら、行きたいです」
大丈夫というのは、斎のことを不安に思い口にした。サイラスと二人で行動したことを怒っているに違いないのだ。
「なら、一緒に行く」
天弥は、ジット斎の顔を見つめる。反対されると思っていたのだ。
「ありがとうございます」
ソファに座る天弥に向かい、手を差し出す。その手を掴み、立ち上がるとすぐに斎に抱きついた。
「体調は大丈夫なのか?」
確認のように尋ねる。まだ、回復していないと言っていたことを思い出したのだ。
「はい。大丈夫です」
抱きついた斎の顔を見上げる。すぐに、唇が重ねられ、一瞬、驚きで目を見開くが、すぐに目を閉じ、斎の唇を受け入れた。
ありとあらゆるものを吸い取られような感じは無かった。ただの、普通のキスに、状況を考える。二人は別の存在だと主張していることから、その存在によってなにかが違うのだろうか。そう思いながら唇を離した。
唇が離れると天弥は、斎の身体に顔を埋める。なぜ、今ここに無事な状態で居るのかは分からなかったが、巻き込んでしまったサイラスの状態をまずは確認したかった。
「行くぞ」
斎の言葉に、天弥は抱きついている腕を話す。
「はい」
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