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自信
しおりを挟む蒼衣と呼ばれたその男に囁かれた言葉。
指で蜜壷をしつこく虐め、音を立てながら乳首を吸い、乳頭を舌で押しつぶすように舐める姿に、雨の日の出来事がフラッシュバックした。
神崎の匂いと共にーーー。
『あ゛っ、はぁ...指マン、気持ちっ...い、もっと...ぉ!』
大柄の男が無様に喘ぎ、もっともっとと淫らに腰を揺らす。
どうしよう、めちゃくちゃ興奮する...。
ドクドクと脈打つ自身を扱き、スマホをベッドの上に放り投げては左の乳首を摘むと、腹の上に溜まっていた熱がどぷりと溢れ出た。
「はっ...あ、ぁ...!!」
い、イけた!!
お尻を触らずに射精出来たことに取り敢えず安堵する。
ただ、オカズにしたのはゲイビであることに変わりはない。
人生初の男同士のAVは、嫌悪感などを一切感じさせず、むしろ今まで見たどのAVよりも興奮した訳だが...
自慰後の賢者タイムに虚しくなり、また死にたくなった。
私は自分のことをノーマルだと思っていたが、もしかしたらゲイなのか...?
いや、まさかそんなはずは...そう思いながらも完全に否定出来ない自分がいて悲しい。
スマホの画面の蒼衣もすっかり顔を蕩けさせて腹部と顔に白濁の液を散らしており、どこか恍惚としている。
取り敢えず、彼の名前だけは覚えておこうと思い、テーブルの上に置かれた紙に「中川 蒼衣」と走り書きを残してベッドに潜り込んだ。
ーーーーーーーー
翌日、やはり自己嫌悪に浸った私は、1日身の入らないまま放課後まで過ごすこととなる。
「はぁ...ほんとどうかしてるよ...」
校庭の草花に水やりをしながら、夕日に照らされる植物を眺めていると荒んだ心が安らいだ。
「君たちは本当に綺麗だねぇ...」
天に向かって伸びる草花は風に揺られ、水滴を反射させる。
その姿が眩しくて目を細めた。
「先生も綺麗だよ...」
「っ、ビックリした...」
いつから背後のベンチに座っていたのか、神崎が低くて優しい声で喋りかけてくると思わず肩を跳ねさせた。
「テスト、今日で全部返ってきたから見せてあげようと思って」
鞄の中からクリアファイルを取り出し、ん、と手渡してくる彼はやけに自信満々だ。
やはりあの約束を覚えていたか、と落胆しながらもクリアファイルを受け取り神崎の隣に腰をかける。
「...見ていいの?」
「いいよ」
1枚目から12枚目までざっと目を通すが、その答案はどれも素晴らしく完璧でケアレスミスの1つもない。
完敗だ。
「デート、してくれるんだよね?」
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