2人の男に狙われてます

意地悪

｢あ、やだ...っ、んぅ...｣

ボディーソープの滑りを借りて、彼の中指がゆっくりと挿入される。

久しぶりの感覚に、全身がゾクゾクと戦慄き堪らず熱い吐息を漏らした。

まだ1本しか入ってないのに圧迫感が凄い。

空気を求めるように、大きく息を吸った。

｢本当に嫌...？｣

覆い被さる神崎の身体。
濡れた肌に吸い付く熱い体温に、視界が揺れる。

耳の裏を舐めながら、内壁を広げるように押し込まれれば、じわりじわりと快楽が染みだした。

｢は...ぁん、んっ...嫌じゃ、ない...｣

思い出される甘い快楽に、思わず彼の指を締め付ける。

指じゃ足りない。
もっと奥まで抉って欲しい。

そろり、と勃起した自身に手を伸ばすが、またしても彼はその手を払い除けてしまった。

｢っ...お願い、触らせて...｣

｢自分で触るなら、今日は挿れてあげない｣

｢そんな...、意地悪...｣

｢1人で気持ち良くなろうなんて酷いと思わない？俺だって抜くの我慢してたのに｣

私と違って、神崎は勝手に我慢していたわけで...。

指を2本に増やした彼は、私の耳を甘噛みした。

｢今ならきっと、濃い精子が出るから...生で挿入して中出ししたら着床しちゃうかもね｣

耳元で囁かれた言葉に、酷く興奮する。

生、中出し...。

｢ん？｣

彼の方に顔を向けると、柔らかな笑みを浮かべる。
その笑顔に胸を締め付けられては、そっと唇を開いた。

｢神崎...｣

｢生は嫌？一応ゴムは持ってきてるけど｣

｢...生、生がいい...早く欲し...｣

後ろに手を伸ばし、彼の昂りに触れる。
既に頭を持ち上げているソレは、私が触れたことによりビクンと大きく跳ねた。

｢ん...先生って本当やらしい。生徒の俺に生でハメてくれなんて...｣

つ、と先端から垂れる愛液に喉を鳴らす。
舐めたいと言ったら、驚くだろうか。

ただ、若王子を口淫した時のことが忘れられないのだ。

神崎はどんな味がして、どんな顔をするのか...私はそれに興味があった。

｢...俺もこんな姿見せられたら我慢できないし、さっさと出ちゃおうか｣

中を綺麗に洗浄され、身体に付着したボディーソープも洗い流される。
彼も身体を軽く洗い、ガラス張りの浴室から出ると早々にベッドへ押し倒された。

こんな明るい時間から、男2人がベッドの上で肌を寄せ合う光景は、やけに艶かしい。

啄むようなキスに身体をぴくん、ぴくんと反応させた私は、先程から勃ちっぱなしの自身を神崎の腹に押し付ける。

｢は、んっ...ふぁ...あっ...♡｣

キス、久しぶりで気持ちいい。

次第に舌が絡まり、お互いの唾液を混ぜながら甘噛みされ、吸われ、上顎を舌先で擦られた。

｢く、ふぅ...ちゅ、んっ♡はぁ...あ、ん...♡｣

｢...は、...大事にしたいけど、やっぱ壊しちゃいそうだな...｣