鎧の中はロリ美少女でした!? 〜性知識ゼロのエルフちゃんの調教日誌〜

足将軍

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本編

プロローグ

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「ひっ! ば、化け物!」

 またか……

「この忌み子がっ! 近付くな!」

 どうして……

「お前は気持ち悪いんだよ! 失せろ!」

 僕は、何か呪われることをしたのか?誰か教えてくれよ。

「あははっ、アイツの家燃やしてやったぜ!」
「ま、あんな奴、村にいるだけでなんか呼び寄せそうだったもんな」
「じゃっ、俺達は正義の味方ってか? あはは!」

 僕の家、燃えてる。父さんと母さんの思い出が、燃えてる。

 なんで、こうなったんだろう。またこの力のせいなの?
 僕、一生懸命生きたよ?いっぱい働いたよ?ご飯我慢したよ?

 なのにさ、どうしてこうなっちゃったのかな?
 もう、泣いてもいいんじゃないかな?



「おい……あいつ、食事中なのにフルアーマー着てるぜ」
「しっ! お前、知らないのかよ……アイツは【無慈悲な守護者】のシオンだぞ?」
「え? 実力はSSSランク冒険者なのにAランク冒険者留まりの?」
「そうそう……この前なんか、たかが護衛クエストで盗賊団を一人で潰したらしいし……」

 酒場の隅から冒険者たちが俺のことを噂しているらしい。その表情は憧れのものではなく恐怖のものなのは言うまでもない。
 酒場にいても会話する仲間もいない。食事を済ませていつものようにギルドの受付に向かうだけだ。

「……依頼」

 俺がギルドの受付でそう言うと、受付嬢は顔をしかめて対応する。明らかに不愉快感を露わにしていた。

「はいはい、これでいいんじゃない? と、いうか気持ち悪いから他の受付で依頼受けてくれない?」
「……すまぬ」

 他の受付でもこんな対応ばかりだ。俺が向かった受付嬢の子はいつも『今日は運が無かったね』などと言われているらしい。

 俺が嫌われてる理由は単純だ……フルアーマーを脱がないから、だ。ギルドではAランクまでは依頼の実績を積めばなれる。しかし、Sランクからはギルドからの信用も必要になる。

 俺はある事情でフルアーマーを脱ぎたくない、と言った。顔も見せない相手をSランク冒険者にすることなどできない、だそうだ。
 脱げる事ならフルアーマーを脱ぎたい。だけどそれをすればあの日々が来る。それぐらいならAランクのままでも構わないのだ。

「……『ゴミ拾い』」
「何? あんたの信頼のためにそれ選んでやったのよ? 早く行きなさいよ」
「……」

 出された依頼は初心者向けのゴミ拾い、という依頼だった。大変な割には報酬が少なく、誰もやらない仕事の一つだ。
 だけど、やるしかない。そうしないと俺の存在意義が無いから――――



「鎧で雑草抜いてるー! 変なのー」
「しっ! 見るの止めなさい!」

 ただ、ひたすら抜くだけ。周りの眼なんて気にするだけ無駄。そんな作業を一日やっていればいいだけ……

「なんであの鎧を脱がないのかしら……気味が悪いわ」
「きっと指名手配でもされてるのよっ! なんてこの国にあんなのがいるのかしら……」

 ……雑草を、抜く。根元から抜く。

ガンッ

 頭に衝撃が走った……気がした。まるで痛くないからどうだか分からないが……

「この鎧お化け! このおかーさんは僕が守る!」
「こらっ! やめなさい!」

 どうやら子供が木剣で俺の頭を叩いたみたいだ……子供の母らしき人が止めている……

「すみません! この子には言い聞かせますので!」
「……俺が居たら怖い?」
「い、いえ! そんなことはないです! 雑草抜き、ありがとうございます!」

 女性は明らかに無理をしている。そうだよな、フルアーマーの俺が居たら怖がるのも無理はない……か。

「……すぐに終わらせるから……許してほしい」
「へ? あ、あの……」

 突然謝った俺に戸惑ってるみたいだ……こんなフルアーマーから謝られても困るだけだよな……

「……このフルアーマーを脱ぐと人から『化け物』と言われるものでね。脱ぐのだけは勘弁してくれないだろうか……」

 俺がそう答えると、女性は何故か辛そうな顔を浮かべる。

「どうした?」
「……ごめんなさい、うちの子供が酷いことを言って……ほら、謝りなさい」
「……ごめんなさい」

 親子はそう言うと、何処かに去っていった。……よく分からないが、早く雑草を抜くか。



 その日は雑草取りに時間を費やし、夕方には報酬を受け取る。
 そして俺は決まってある場所に行く――――

 ガタン

『寄付します』
 そう書かれた紙と一緒に報酬の半分を教会の郵便受けに入れる。これはただの自己満足。褒めてほしいんじゃない。自分を褒めるためにやってるんだ。

 そしてもう一つ。

『街の人達を怖がらせました。ごめんなさい』

 懺悔の紙、教会に入って懺悔したいが、教会の子供を怖がらせるし、神の御前でフルアーマーという訳にもいかない。
 だからいつもこうしてるのだ。少しでも街の人達やギルドの冒険者達と仲が良くなるように――――

 そして俺は再び自分の寝場所に向かって歩を進めるのだ。



「マザー! 今日も寄付金が!」
「……本当に、誰なんでしょうね」
「そうですよね……それと今日も懺悔の紙が」
「寄付金は子供達にご飯を食べさせられるので嬉しいのですが……どこの誰だか分からないとお礼が出来ませんね……」
「そうですよね……でも、この文字からして【女の子】だと思うんですけね……」
「そうですね……今までの懺悔の紙から見て、冒険者なのは確かなんですが……街の方に聞いても、女の子の冒険者なんて知らないって言いますからね……」
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