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第二章
入学式
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入学式は巨大な講堂で行われた。
席はどこでも良いということなので、空いている席に座る。
「ここでいいか......」
「じゃあワシはその隣じゃな」
「............」
「............」
「じゃあ、向こうに座るか」
俺は席を立つ。
すると
「お?そうなのか?それじゃあ......」
アルフィンも立つ。
「......いや、何故着いてくる?」
俺が校門前からずっと着いてくるアルフィンに問う。
俺が聞くとアルフィンは「だ、ダメかのぅ?」と上目遣いで見てくる。
そんな目で見られると、どうしても許したくなってしまう。
「まxs、いいけどよ......お前はダーク家の養子なんだろ?周りの目にも気を付けろよ」
アルフィンは美少女な上に大貴族の養子だ。
コイツと上手くいくとちょっとした玉の輿にも乗れる。
周りの男達はアルフィンを舐めるように見ている。
白く繊細そうな肌、スラリとした足、黒ニーソ、服の上からでも分かる出る所は出て減っ込む所は減っ込んでいる体。
そしてこの人形のような顔、完璧に狙ってない男はいないだろう。
......中身を知ってる俺は何も感じないけど......
「ほほぅ、周りの目を気にしろとな?どういう意味じゃ?」
アルフィンは何かを期待してる目で聞いてくる。
俺はその期待してる事を言わなきゃならないらしい。
......この龍めんどくせぇ......
「お前が可愛いからだよ、ほらこれで満足か?」
「ふふっ、満足じゃよ、ありがとうの、それでは......」
その言葉を聞くと、何を血迷ったのか俺の膝に座り始めた。
周りの男子は「......ぐはっ」とか「羨ましい......」など言っている。
ヤバイ、すごい視線が痛い。
「......お前何してんだ......」
「周りの奴らが面倒な事をせぬように今のうちに対策を打っておくのじゃ。」
「さっさと降りろ、もう対策は充分に出来ただろ」
「まぁそうじゃな、でも......」
「でも?」
「動くの面倒臭いんじゃよ......」
「降りろ」
「チッ」
そんな会話をしてアルフィンを降ろさせたら入学式が始まったようだ。
入学式は全校生徒が集まって祝うのが決まりらしく、高等部全員がいる。
一年生は指定された前の席に座り、後ろの席に他の学年の生徒が座る。
ホントに面倒くさい。そんなしきたりがあるから学校は苦手なのだ。
迷宮に長年いたから全員が経験値にしか見えない。
「テイン、殺るなよ?」
アルフィンが俺の考えを表情から感じ取ったらしく、注意する。
「大丈夫だ、もうLv.999で上がんないから」
「ってレベル高すぎじゃろ.....ワシはステータスの一部を引き継いで転生したが龍の時でもそこまで高くないぞ確かLv.500ぐらいじゃ......あれか?化物か?それとレベルがまだ上がるなら殺してた見たいな発言に聞こえたのじゃが気のせいかの?」
「化物って酷いな......、まぁ大丈夫だよ、レベルがもう上がんないから殺さないよ。レベルが上がらないのを良かったと思おう」
「ホントにやめろよ?」
「あ、校長の話が始まるぞ」
ガチめに心配してるアルフィンの話を逸らすように壇上の方を指差す。
壇上に上がった人はとにかく毛深いという印象だった。
スーツは着ているが、手の部分を見るだけで腕が太いことがわかる。
さらに髭面のおっさんで一瞬でわかる。
この人はドワーフだろう......
髭面、丸太のような太い腕、いくつになってもおっさん。
ドワーフの特徴に全てが当てはまっていた。
「ご紹介に預かりました、王立魔導学園の全責任者のガストです。種族はドワーフ、属性は土です。どうぞよろしく、それでは━━━━」
その後に定番に長い間話が......かと思いきや、学校施設紹介を一通り軽く済ませて壇上を降りた。
「次に、生徒会長挨拶、ニッタ生徒会長は壇上に上がってください」
......え、あれが生徒会長?いや、まさかね。
あの性悪野郎が生徒会長なんてな......きっと名前が同じ違う人だろう.....
一年生の方が少しザワつく。
「あれは噂に聞くダーク家の長男か......」
「成績がトップらしいぞ......」
「なんでもレベルがあの年で十五らしいからな......」
あ、はい。
やっぱりダーク家の長男さんでしたか......
ってかレベルが十五で成績トップ!?
何?ドッキリ?
レベル十五程度が超強い扱いのドッキリ?
まさかね、俺は迷宮はいって数日でそのぐらいは越したよ?
まぁ、レベルが上がるのは自分の努力次第。
俺はあの時、毎日体がぶっ壊れるほどの疲労の中生きてたからその分レベルが早く上がったのかもな......
「テインよ、聞いたかの?我が義兄はレベル十五じゃぞ?凄いじゃろ~」
「そういうアルフィンのレベルは?」
「元のレベルの五分の一じゃから百ちょっとじゃ。もちろんその事は隠しておるよ」
レベル百って......
それで十五を凄いと言われても嫌味にしか聞こえない.......
壇上の方を見ると四年前によく暴行を加えてきたニッタの姿があった。
一年生が自分の噂をしているのがよほど嬉しいのかニヤつきながら「えー、静かにしてください」と言っていた。
ニッタの言葉にシーンとなる講堂。
その様子を確認すると話をし始めた。
「ニッタ・ダークです。僕は十八歳にしてレベルが十五とやや高めです。そんな先輩から一つ、後輩達にアドバイスをします。」
この野郎の言葉に一年生達が耳を傾ける。
アドバイスで自分も強くなれるのではないだろうか?
そう思い一年生達は次の言葉に大きい期待をしていた。
俺にとってはレベル十五なんてホントに迷宮でもお目にかかれない魔物だ。
全ての魔物が低くてレベル五十はあった。
なのでレベル十五で凄いと言ってる奴には絶対に迷宮攻略は不可能だ。
「アドバイスすることは一つ!!才能の差はどうやったって埋められないから諦めろ!!」
ニッタの言葉は一年生の期待を粉々にぶち壊すものだった。
さらにニッタは言葉を続ける。
「無属性の者が十数年に一人産まれるそうだが、本当に存在そのものが無駄な生き物だ!!そういうような才能に恵まれなかった者は今すぐ退学することをオススメする!!以上だ」
あ?コイツ俺の事を想像しながら喋ってやがるな?
ミンチにしてハンバーグにするぞゴラァ!?
そういえばハンバーグ何年も食ってないな......
「え、えぇと......はい、ありがとうございました。次に新入生代表挨拶リリィ・ダークさんお願いします」
......なん......だと!?
席はどこでも良いということなので、空いている席に座る。
「ここでいいか......」
「じゃあワシはその隣じゃな」
「............」
「............」
「じゃあ、向こうに座るか」
俺は席を立つ。
すると
「お?そうなのか?それじゃあ......」
アルフィンも立つ。
「......いや、何故着いてくる?」
俺が校門前からずっと着いてくるアルフィンに問う。
俺が聞くとアルフィンは「だ、ダメかのぅ?」と上目遣いで見てくる。
そんな目で見られると、どうしても許したくなってしまう。
「まxs、いいけどよ......お前はダーク家の養子なんだろ?周りの目にも気を付けろよ」
アルフィンは美少女な上に大貴族の養子だ。
コイツと上手くいくとちょっとした玉の輿にも乗れる。
周りの男達はアルフィンを舐めるように見ている。
白く繊細そうな肌、スラリとした足、黒ニーソ、服の上からでも分かる出る所は出て減っ込む所は減っ込んでいる体。
そしてこの人形のような顔、完璧に狙ってない男はいないだろう。
......中身を知ってる俺は何も感じないけど......
「ほほぅ、周りの目を気にしろとな?どういう意味じゃ?」
アルフィンは何かを期待してる目で聞いてくる。
俺はその期待してる事を言わなきゃならないらしい。
......この龍めんどくせぇ......
「お前が可愛いからだよ、ほらこれで満足か?」
「ふふっ、満足じゃよ、ありがとうの、それでは......」
その言葉を聞くと、何を血迷ったのか俺の膝に座り始めた。
周りの男子は「......ぐはっ」とか「羨ましい......」など言っている。
ヤバイ、すごい視線が痛い。
「......お前何してんだ......」
「周りの奴らが面倒な事をせぬように今のうちに対策を打っておくのじゃ。」
「さっさと降りろ、もう対策は充分に出来ただろ」
「まぁそうじゃな、でも......」
「でも?」
「動くの面倒臭いんじゃよ......」
「降りろ」
「チッ」
そんな会話をしてアルフィンを降ろさせたら入学式が始まったようだ。
入学式は全校生徒が集まって祝うのが決まりらしく、高等部全員がいる。
一年生は指定された前の席に座り、後ろの席に他の学年の生徒が座る。
ホントに面倒くさい。そんなしきたりがあるから学校は苦手なのだ。
迷宮に長年いたから全員が経験値にしか見えない。
「テイン、殺るなよ?」
アルフィンが俺の考えを表情から感じ取ったらしく、注意する。
「大丈夫だ、もうLv.999で上がんないから」
「ってレベル高すぎじゃろ.....ワシはステータスの一部を引き継いで転生したが龍の時でもそこまで高くないぞ確かLv.500ぐらいじゃ......あれか?化物か?それとレベルがまだ上がるなら殺してた見たいな発言に聞こえたのじゃが気のせいかの?」
「化物って酷いな......、まぁ大丈夫だよ、レベルがもう上がんないから殺さないよ。レベルが上がらないのを良かったと思おう」
「ホントにやめろよ?」
「あ、校長の話が始まるぞ」
ガチめに心配してるアルフィンの話を逸らすように壇上の方を指差す。
壇上に上がった人はとにかく毛深いという印象だった。
スーツは着ているが、手の部分を見るだけで腕が太いことがわかる。
さらに髭面のおっさんで一瞬でわかる。
この人はドワーフだろう......
髭面、丸太のような太い腕、いくつになってもおっさん。
ドワーフの特徴に全てが当てはまっていた。
「ご紹介に預かりました、王立魔導学園の全責任者のガストです。種族はドワーフ、属性は土です。どうぞよろしく、それでは━━━━」
その後に定番に長い間話が......かと思いきや、学校施設紹介を一通り軽く済ませて壇上を降りた。
「次に、生徒会長挨拶、ニッタ生徒会長は壇上に上がってください」
......え、あれが生徒会長?いや、まさかね。
あの性悪野郎が生徒会長なんてな......きっと名前が同じ違う人だろう.....
一年生の方が少しザワつく。
「あれは噂に聞くダーク家の長男か......」
「成績がトップらしいぞ......」
「なんでもレベルがあの年で十五らしいからな......」
あ、はい。
やっぱりダーク家の長男さんでしたか......
ってかレベルが十五で成績トップ!?
何?ドッキリ?
レベル十五程度が超強い扱いのドッキリ?
まさかね、俺は迷宮はいって数日でそのぐらいは越したよ?
まぁ、レベルが上がるのは自分の努力次第。
俺はあの時、毎日体がぶっ壊れるほどの疲労の中生きてたからその分レベルが早く上がったのかもな......
「テインよ、聞いたかの?我が義兄はレベル十五じゃぞ?凄いじゃろ~」
「そういうアルフィンのレベルは?」
「元のレベルの五分の一じゃから百ちょっとじゃ。もちろんその事は隠しておるよ」
レベル百って......
それで十五を凄いと言われても嫌味にしか聞こえない.......
壇上の方を見ると四年前によく暴行を加えてきたニッタの姿があった。
一年生が自分の噂をしているのがよほど嬉しいのかニヤつきながら「えー、静かにしてください」と言っていた。
ニッタの言葉にシーンとなる講堂。
その様子を確認すると話をし始めた。
「ニッタ・ダークです。僕は十八歳にしてレベルが十五とやや高めです。そんな先輩から一つ、後輩達にアドバイスをします。」
この野郎の言葉に一年生達が耳を傾ける。
アドバイスで自分も強くなれるのではないだろうか?
そう思い一年生達は次の言葉に大きい期待をしていた。
俺にとってはレベル十五なんてホントに迷宮でもお目にかかれない魔物だ。
全ての魔物が低くてレベル五十はあった。
なのでレベル十五で凄いと言ってる奴には絶対に迷宮攻略は不可能だ。
「アドバイスすることは一つ!!才能の差はどうやったって埋められないから諦めろ!!」
ニッタの言葉は一年生の期待を粉々にぶち壊すものだった。
さらにニッタは言葉を続ける。
「無属性の者が十数年に一人産まれるそうだが、本当に存在そのものが無駄な生き物だ!!そういうような才能に恵まれなかった者は今すぐ退学することをオススメする!!以上だ」
あ?コイツ俺の事を想像しながら喋ってやがるな?
ミンチにしてハンバーグにするぞゴラァ!?
そういえばハンバーグ何年も食ってないな......
「え、えぇと......はい、ありがとうございました。次に新入生代表挨拶リリィ・ダークさんお願いします」
......なん......だと!?
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